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小話 侍女エラ参る!
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今年からお世話を仰せつかった本家のご令嬢サリエル様が、色々合ったがご両親の小公爵夫妻と共に成人の儀へと向かわれ、これからやっと本格的なお世話係としてお務めできるわ、などと甘いことを考えていた日中。
夕刻、小公爵たちを乗せた馬車が屋敷につくと、小公爵夫妻が青い顔をして足早に各々部屋へと向かってしまわれた。
「あの、お嬢様は?」
私は、そこにいたメイドたちと顔を見合わせながら、ちっとも降りてこないお嬢様を訝しみながら御者に声をかけた。
すると、なんとも困った顔をして言葉も無く、成人の儀へと向かう時に身に付けていたドレスなど一式と、陶器と絹糸とローズヒップの実をゴソッと渡されたのだった。
それを受け取ると、意味がわからずしばらくその場で呆けていたが、執事のセバスさんに陶器と絹糸とローズヒップの実を渡すように言われ、私は残ったお嬢様の本日の衣装をメイドと二人、きちんとクリーンアップしてから衣装室へと運ぶように命じられた。
衣装の手入れをしながら、一緒になったメイドと
「どういったことかしら?」
「お嬢様はどこへ行かれたの?」
「着替えの衣装はどうされたのかしら?」
そんな疑問を口にしながら作業にあたったのだった。
一通り片付けが終わったが、お嬢様が居ないので専属侍女の仕事が無い。
どうしたものかと、侍女長の元へ向かうと、
「ちょうど良かったわ。エラに奥様からお話があるそうよ。一緒に向かいましょう。」
そう言われ、夫人の寝室についていった。
「エラ、今から話すことは他言無用でお願いしますね。」
中には楽な衣装に着替え、部屋のソファにドサッと倒れるように座っていた夫人だったが、厳しい口調でそう言って話し始めた。
「結論を先に言うと、サリエルは先に公爵領へと戻ってしまいました。お供にガブだけをつれて。そして、貴族学園に入学するまでこちらには戻らないと言ってます。
折角あなたに侍女についてもらったのだけれど、後三年もサリエルが居ない王都のタウンハウスに侍女として勤めたとしても、あなたの為にはならないでしょうし、王都生まれで未婚の貴族令嬢であるあなたを公爵領へと行かせる訳には行かないわ。
それなりのお詫びをお給金に乗せ、然るべき家門へと紹介状も書きますから心配はしないでね。」
そう仰ると、無理に笑おうとしたのか泣き笑いのような顔をされた。
「え、それは私は公爵家の侍女を辞めることが決まったということでしょうか?」
突然のことに理解が追い付かず、奥様から説明を受けた話をもう一度質問してしまった。
すると侍女長が、
「端的に言えばそう言うことです。しかしあなたの過失というわけではありませんから、公爵家からそれ相当の慰謝料が支払われ次の仕事も探します。あなたは何の憂いもなく次の職場へ向かえるのです。但し、この話は内密に。」
と、わかりやすく説明しながらぶっとい釘を刺してきた。
「なぜお嬢様が馬車に居なかったかを伺うことも出来ないのですか?」
私がそういうと、奥様はクッと唇を噛んで少し辛そうな顔をしてから、
「ここの所、お利口さんだったサリエルはサリエルが魔法で作ったお人形だったのよ。」
「ええ!?だって普通に会話をしたり、食事をしたり、着替えだって私が担当してましたけれど、どこもお嬢様そのものでしたが!」
「ええ、とっても上手に作ったお人形だったのね。そして遊びを終えて、帰ってしまったのよ。」
そう言うと奥様はいつもの淑女の姿からは想像できないほど、嗚咽を漏らして泣き出したのだった。
「奥様!」
侍女長がハンカチを渡して、その肩を抱き慰めていた。
その様子をぼんやり眺めながらも私は、あんなに本人そっくりに形代を作って動かしていたんだ!という驚きの方が大きかった。
「あのぅ、奥様。」
悲しみの中に割り込んで申し訳ないと思いつつ声をかけた。
「ああごめんなさいね、エラ。そんなことだから、近日中に手配をしますからね。」
涙をハンカチで拭いながら奥様がそう言った。
「私は公爵領へ行ってお嬢様にお仕えすることは出来ないのですか?さすがに成人したお嬢様のお世話を侍従が一人でするのも難しいと思うのですが。」
私がそう言うと、侍女長と奥様がウッと唸って目を見開いた。
「もちろんあなたが行ってくれたら私はありがたいのだけれど、王都に戻れるのは早くとも3年後よ。そうしたらあなた21才になってしまうわ。」
「年のことでしたら、お気になさらず。
私は跡取りでは有りませんし、姉も兄も妹もおりますし、上2人は既に結婚していて子も居ますから、親も私の結婚についてはとやかく言わないと思います。
折角お嬢様の専属侍女にして頂いたのですから、せめてもう少しお世話をさせて欲しいと思うのですが。
親には私が自分で行きたいと希望したと伝えます。
ダメでしょうか?」
私はまっすぐに背筋を伸ばして、奥様を見てそう言った。
「それで良ければそう手配しますが。本当に良いのですね?」
侍女長がキチンと受けて下さり、奥様もいいのかしら?などと呟きつつも了承をしてくれた。
そして、私は今、北へ向かう公爵家の馬車に乗っている。
公爵領まで連れて行ってくれる御者は、タウンハウスの騎士団長をしている父だ。
予てよりお嬢様のことを気にかけていた父は、私の決定に即賛成してくれた。
「公爵領にはお前のじいさんも居るし、俺の兄貴も騎士団に勤めているし、我々の故郷だ、好きに暮らせ」
そう言って小公爵夫妻にも勤めさせてやって下さいと頼んでくれた。
あんなどこから見ても人にしか見えない魔法を使うお嬢様をもっと知りたい!と思った。
あと、きっとお嬢様と一緒にいたらなにか楽しいことが起こりそうと少し期待しているのは、私だけの秘密だ。
夕刻、小公爵たちを乗せた馬車が屋敷につくと、小公爵夫妻が青い顔をして足早に各々部屋へと向かってしまわれた。
「あの、お嬢様は?」
私は、そこにいたメイドたちと顔を見合わせながら、ちっとも降りてこないお嬢様を訝しみながら御者に声をかけた。
すると、なんとも困った顔をして言葉も無く、成人の儀へと向かう時に身に付けていたドレスなど一式と、陶器と絹糸とローズヒップの実をゴソッと渡されたのだった。
それを受け取ると、意味がわからずしばらくその場で呆けていたが、執事のセバスさんに陶器と絹糸とローズヒップの実を渡すように言われ、私は残ったお嬢様の本日の衣装をメイドと二人、きちんとクリーンアップしてから衣装室へと運ぶように命じられた。
衣装の手入れをしながら、一緒になったメイドと
「どういったことかしら?」
「お嬢様はどこへ行かれたの?」
「着替えの衣装はどうされたのかしら?」
そんな疑問を口にしながら作業にあたったのだった。
一通り片付けが終わったが、お嬢様が居ないので専属侍女の仕事が無い。
どうしたものかと、侍女長の元へ向かうと、
「ちょうど良かったわ。エラに奥様からお話があるそうよ。一緒に向かいましょう。」
そう言われ、夫人の寝室についていった。
「エラ、今から話すことは他言無用でお願いしますね。」
中には楽な衣装に着替え、部屋のソファにドサッと倒れるように座っていた夫人だったが、厳しい口調でそう言って話し始めた。
「結論を先に言うと、サリエルは先に公爵領へと戻ってしまいました。お供にガブだけをつれて。そして、貴族学園に入学するまでこちらには戻らないと言ってます。
折角あなたに侍女についてもらったのだけれど、後三年もサリエルが居ない王都のタウンハウスに侍女として勤めたとしても、あなたの為にはならないでしょうし、王都生まれで未婚の貴族令嬢であるあなたを公爵領へと行かせる訳には行かないわ。
それなりのお詫びをお給金に乗せ、然るべき家門へと紹介状も書きますから心配はしないでね。」
そう仰ると、無理に笑おうとしたのか泣き笑いのような顔をされた。
「え、それは私は公爵家の侍女を辞めることが決まったということでしょうか?」
突然のことに理解が追い付かず、奥様から説明を受けた話をもう一度質問してしまった。
すると侍女長が、
「端的に言えばそう言うことです。しかしあなたの過失というわけではありませんから、公爵家からそれ相当の慰謝料が支払われ次の仕事も探します。あなたは何の憂いもなく次の職場へ向かえるのです。但し、この話は内密に。」
と、わかりやすく説明しながらぶっとい釘を刺してきた。
「なぜお嬢様が馬車に居なかったかを伺うことも出来ないのですか?」
私がそういうと、奥様はクッと唇を噛んで少し辛そうな顔をしてから、
「ここの所、お利口さんだったサリエルはサリエルが魔法で作ったお人形だったのよ。」
「ええ!?だって普通に会話をしたり、食事をしたり、着替えだって私が担当してましたけれど、どこもお嬢様そのものでしたが!」
「ええ、とっても上手に作ったお人形だったのね。そして遊びを終えて、帰ってしまったのよ。」
そう言うと奥様はいつもの淑女の姿からは想像できないほど、嗚咽を漏らして泣き出したのだった。
「奥様!」
侍女長がハンカチを渡して、その肩を抱き慰めていた。
その様子をぼんやり眺めながらも私は、あんなに本人そっくりに形代を作って動かしていたんだ!という驚きの方が大きかった。
「あのぅ、奥様。」
悲しみの中に割り込んで申し訳ないと思いつつ声をかけた。
「ああごめんなさいね、エラ。そんなことだから、近日中に手配をしますからね。」
涙をハンカチで拭いながら奥様がそう言った。
「私は公爵領へ行ってお嬢様にお仕えすることは出来ないのですか?さすがに成人したお嬢様のお世話を侍従が一人でするのも難しいと思うのですが。」
私がそう言うと、侍女長と奥様がウッと唸って目を見開いた。
「もちろんあなたが行ってくれたら私はありがたいのだけれど、王都に戻れるのは早くとも3年後よ。そうしたらあなた21才になってしまうわ。」
「年のことでしたら、お気になさらず。
私は跡取りでは有りませんし、姉も兄も妹もおりますし、上2人は既に結婚していて子も居ますから、親も私の結婚についてはとやかく言わないと思います。
折角お嬢様の専属侍女にして頂いたのですから、せめてもう少しお世話をさせて欲しいと思うのですが。
親には私が自分で行きたいと希望したと伝えます。
ダメでしょうか?」
私はまっすぐに背筋を伸ばして、奥様を見てそう言った。
「それで良ければそう手配しますが。本当に良いのですね?」
侍女長がキチンと受けて下さり、奥様もいいのかしら?などと呟きつつも了承をしてくれた。
そして、私は今、北へ向かう公爵家の馬車に乗っている。
公爵領まで連れて行ってくれる御者は、タウンハウスの騎士団長をしている父だ。
予てよりお嬢様のことを気にかけていた父は、私の決定に即賛成してくれた。
「公爵領にはお前のじいさんも居るし、俺の兄貴も騎士団に勤めているし、我々の故郷だ、好きに暮らせ」
そう言って小公爵夫妻にも勤めさせてやって下さいと頼んでくれた。
あんなどこから見ても人にしか見えない魔法を使うお嬢様をもっと知りたい!と思った。
あと、きっとお嬢様と一緒にいたらなにか楽しいことが起こりそうと少し期待しているのは、私だけの秘密だ。
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残念令嬢と渾名の公爵令嬢は出奔して冒険者となるの4話目[魔法の先生]が不手際で消えてしまいました。スミマセン。3話の末尾に追記してありますが、良いねしてくださった方申し訳ありませんでした。
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