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序章
第6話 夜はこれから!!?
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あの非常識な日から数日──何事もなく平和な日々が続いていた。
命を狙われるようなこともなく、白叡も眠った(?)まま……その存在すら忘れてしまいそうだ。
そして俺自身も以前と何も変わらない生活を送っている。
もちろん、“紅牙”について何か思い出すようなこともなかった。
ただただ流れる時間。
退屈な授業、うるさいクラスメート、変わり映えのない平凡な毎日──これが普通。
なんだかあの一件以来、その普通こそが幸せなことなのだと実感した気がする。
今日も、何事もなく迎えた放課後──
一人、学校を出た俺は、気まぐれに帰り道の本屋に立ち寄っていた。
いつものように、適当に雑誌を立ち読みして帰るつもりだったのだが……そうだ、思い出した。
見てみようと思っていたんだった、あの本を。
俺は見ていた雑誌を棚へ戻し、店の奥へ──…
「……あるのか?」
いつもなら足も向くことがない売り場。
端から見て──それっぽいジャンルの棚を見つけて、上から探していく。
……あった。
“妖怪”の本。
今まで興味もなかったが、結構あるものなんだな。
妖怪を扱った本の多さに驚きつつ、俺はその中の一冊を棚から引き抜くと、早速本を開く。
大きな挿絵に、説明書きが簡単にある程度……子ども向けの本だろうか?
とりあえずこれで十分。適当にペラペラとページをめくってみる。
…………
一言で“妖怪”とはいっても、その種類は多い。
むしろこんなに種類があったのか……知らないやつばっかりだ。
せっかくだから“鬼”のページを探してみるかな?
──……う~ん?
内容なんて大した事書いてないし、やはり俺のイメージ通りの挿し絵が入っている。
一本や二本の角に、赤や青の肌で筋骨隆々の大きな体、虎柄の腰巻き……いわゆる節分とか一般的な鬼のイメージ、そのまま。
こんなイラストや内容を見て、自分(前世?)に当てはめるのは……正直イヤだ。
まぁ、どうせ本に書いてあることは空想上の産物だろう。
……最初からヒントなんて期待してない。
そう自分に言い聞かせながら、他の妖怪も斜め読みし……ふと、“天狗”のページで手を止めた。
──あぁ。
本物に会った後なだけに、この本…いや、伝承自体が何も信用出来ない気分だ。
確かに、妖怪ってのは恐怖や信仰の対象なのだから、威厳があったり怖そうな方がいいのだろうけど。
天狗のイラストはもちろん、書いてある内容も俺が会った“天狗”とは似ても似つかなかった。
その天狗曰く、“脚色されている”らしいから……まぁ、こんなものなのかもしれない。
……じゃあ、“鬼”もそうなのか??
むしろ、そうであって欲しいくらいだ。
──……はぁぁぁ…
俺は溜め息混じりに本を閉じ、そのままもとあった場所へ返すと店を出た──。
本屋を出ると、外は夕暮れ時──家への道をとぼとぼ歩く。
なんだか気持ちも足取りも重たい。
やっぱり本とかに期待しても無駄だった……。
得たものといえば、伝承への不信感くらいか。
まぁ、本や伝承はともかく。
俺自身、妖怪の存在や前世なんてのを本気で認めたかというと……まだよく分からない。
でも、事実は事実として受け止める気にはなった……たぶん。
白叡の言うように、まずは事実を認め、受け止めないことには先に進まない。
それに、今は思い出す努力というより、ただ知りたいだけだ。
自分が何者なのか──。
知ることで、思い出すことできっと何かが変わる。
それが良いのか、悪いのか……。
と、その時。
『──おい、宗一郎』
「!!?」
久々に聞いた白叡の声。
……まさか、近くに妖怪…敵(?)が??
「……ど…どうした?」
恐る恐る小声で聞き返すと、
『……この先──…』
へ? この先??
言われるまま、辺りを見回してみる。
確か、この先には小さな神社があったはず──
ん??
なんだかいつもより賑やかな雰囲気だ。
そのまま歩いていくと、
「……あ、祭りをやってるのか」
どうやら今日は神社の祭りの日らしく、提灯やら屋台やらが出て、人が集まりつつあるようだった。
『祭りか……どうりでな』
溜め息混じりの白叡の声にかかるように、
「宗一郎ーーっ!」
「!?」
聞き覚えのある声…その先に目をやると、人混みの間……その中でも比較的人の少ない神社の入り口辺りで腰掛け、こちらに向って手を振るのは──
「……彼方!?」
にこやかな笑顔は相変わらずで、手にはしっかりと屋台で買ったと思われる焼とうもろこし……?
とりあえず人混みをかき分け、彼方のもとへ。
……改めて近くへ来てみると、焼きとうもろこしを食べる彼方のその傍らにはすでに食べ終えて空になった焼そば等のケースが山になっていた。
「何やってるんだ? こんなところで……」
「ん? 宗一郎を待ってたんだよ」
「俺を──?」
どう見ても祭りを満喫していただけのようにしか見えないけど……?
だが、呆れる俺に、白叡はどこか警戒するような声音で……
『いや、確かにコイツは祭り好きだが、寺ならともかく神社には入らないはず……』
え?
神社には入らない??
でも、屋台のほとんどは神社の敷地内だし……入らなければこんなに買えないだろ?
疑問符が飛ぶ俺と、俺の中で警戒する白叡──…
そんな俺らに構わず、彼方は笑顔で、
「うん、宗一郎に会わせようと思ってね──…あ、来た来た!」
そう言って人混みに視線を移す。
『……やっぱり、アイツか』
ぼそりと聞こえた不愉快そうな白叡の声。
同時に、人混みから俺らの前に現れたのは──長身の男?
緩めに束ねられた金色の長髪に、メガネ。
そして、この祭りの場では明らかに場違いな黒系のスーツ姿──
え? ホスト??
にしても、彼方と並ぶと……種類は違えども、二人ともいわゆる美形。
端から見たら、俺が一緒にいることに違和感を覚えるはずだ。
それでなくとも、俺は制服だし。
ともかく、抜群なスタイルに綺麗な顔、おまけに金銀の髪をした二人組。
この人混みでも目立たないわけがない……のだが、本人たちはあまり気にとめてないようだ。
「……おまたせ、彼方クン」
そう言って、物腰柔らかなその男は買ってきたお茶のペットボトルを彼方に手渡すと、改めて俺に視線を移し、じぃっと観察するように見つめてから……
「……あぁ、随分と可愛くなっているが…──確かに紅牙だね」
はぁっ?? 可愛く……??
俺のことか!!?
いや、そんな嬉しくない言葉はともかく、“紅牙”の名が出てきたってことは……このホストも妖怪か?
……まぁ、彼方の知り合いなら間違いなく妖怪だろうけど。
「何も覚えてないんだってね? ……まぁ、仕方がない。僕は幻夜。改めて、よろしく」
そう言うと、ホスト…もとい、幻夜は微笑んだ。
でも……何だ?
この感じは……??
彼方の無邪気な笑顔とは違う、何だか裏がありそうなその笑顔──…
『……そりゃあ、コイツが妖狐だからだ。せいぜい、騙されないようにすることだな……』
そう吐き捨てるように言う白叡。
“妖狐”ってことはキツネの妖怪か?
あ、言われてみれば、メガネ越しの紫色の瞳は切れ長で妖しい感じがするかも?
いや、むしろキツネっぽい。
天狗=彼方よりはるかに納得がいく!!
そんなことを考えながら、彼方と幻夜を交互に見比べていた俺に、
「……う~ん、幻夜に会ってもダメみたいだねぇ…?」
苦笑をうかべる彼方と幻夜。
どうやら、この幻夜という妖狐も紅牙の知り合いらしい。
──何も覚えてなければ、思い出すこともないが。
幻夜は気を取り直すように小さく溜め息をつくと、改めて、
「あぁ……そうだ、白叡も久しぶりだね」
そう俺越し(?)に話しかけるが……
『…………』
白叡は無視を決め込む気らしい。
──…どうも、仲は良くなさそうだ。
だが、幻夜はもちろん、彼方も白叡の様子をとくに気にとめることなく──…
「……さて、宗一郎、これから時間ある?」
食べ終えたゴミをきれいにまとめて片付けると、彼方が腰を上げた。
──日もだいぶ暮れていたが……どうせ帰してくれる気配はない。
「あ……あぁ」
仕方なく頷いた俺。
彼方はそれを確認すると、
「じゃぁ、ここは人が多いから移動しようか♡」
そう言ってにっこりと微笑んだ──。
命を狙われるようなこともなく、白叡も眠った(?)まま……その存在すら忘れてしまいそうだ。
そして俺自身も以前と何も変わらない生活を送っている。
もちろん、“紅牙”について何か思い出すようなこともなかった。
ただただ流れる時間。
退屈な授業、うるさいクラスメート、変わり映えのない平凡な毎日──これが普通。
なんだかあの一件以来、その普通こそが幸せなことなのだと実感した気がする。
今日も、何事もなく迎えた放課後──
一人、学校を出た俺は、気まぐれに帰り道の本屋に立ち寄っていた。
いつものように、適当に雑誌を立ち読みして帰るつもりだったのだが……そうだ、思い出した。
見てみようと思っていたんだった、あの本を。
俺は見ていた雑誌を棚へ戻し、店の奥へ──…
「……あるのか?」
いつもなら足も向くことがない売り場。
端から見て──それっぽいジャンルの棚を見つけて、上から探していく。
……あった。
“妖怪”の本。
今まで興味もなかったが、結構あるものなんだな。
妖怪を扱った本の多さに驚きつつ、俺はその中の一冊を棚から引き抜くと、早速本を開く。
大きな挿絵に、説明書きが簡単にある程度……子ども向けの本だろうか?
とりあえずこれで十分。適当にペラペラとページをめくってみる。
…………
一言で“妖怪”とはいっても、その種類は多い。
むしろこんなに種類があったのか……知らないやつばっかりだ。
せっかくだから“鬼”のページを探してみるかな?
──……う~ん?
内容なんて大した事書いてないし、やはり俺のイメージ通りの挿し絵が入っている。
一本や二本の角に、赤や青の肌で筋骨隆々の大きな体、虎柄の腰巻き……いわゆる節分とか一般的な鬼のイメージ、そのまま。
こんなイラストや内容を見て、自分(前世?)に当てはめるのは……正直イヤだ。
まぁ、どうせ本に書いてあることは空想上の産物だろう。
……最初からヒントなんて期待してない。
そう自分に言い聞かせながら、他の妖怪も斜め読みし……ふと、“天狗”のページで手を止めた。
──あぁ。
本物に会った後なだけに、この本…いや、伝承自体が何も信用出来ない気分だ。
確かに、妖怪ってのは恐怖や信仰の対象なのだから、威厳があったり怖そうな方がいいのだろうけど。
天狗のイラストはもちろん、書いてある内容も俺が会った“天狗”とは似ても似つかなかった。
その天狗曰く、“脚色されている”らしいから……まぁ、こんなものなのかもしれない。
……じゃあ、“鬼”もそうなのか??
むしろ、そうであって欲しいくらいだ。
──……はぁぁぁ…
俺は溜め息混じりに本を閉じ、そのままもとあった場所へ返すと店を出た──。
本屋を出ると、外は夕暮れ時──家への道をとぼとぼ歩く。
なんだか気持ちも足取りも重たい。
やっぱり本とかに期待しても無駄だった……。
得たものといえば、伝承への不信感くらいか。
まぁ、本や伝承はともかく。
俺自身、妖怪の存在や前世なんてのを本気で認めたかというと……まだよく分からない。
でも、事実は事実として受け止める気にはなった……たぶん。
白叡の言うように、まずは事実を認め、受け止めないことには先に進まない。
それに、今は思い出す努力というより、ただ知りたいだけだ。
自分が何者なのか──。
知ることで、思い出すことできっと何かが変わる。
それが良いのか、悪いのか……。
と、その時。
『──おい、宗一郎』
「!!?」
久々に聞いた白叡の声。
……まさか、近くに妖怪…敵(?)が??
「……ど…どうした?」
恐る恐る小声で聞き返すと、
『……この先──…』
へ? この先??
言われるまま、辺りを見回してみる。
確か、この先には小さな神社があったはず──
ん??
なんだかいつもより賑やかな雰囲気だ。
そのまま歩いていくと、
「……あ、祭りをやってるのか」
どうやら今日は神社の祭りの日らしく、提灯やら屋台やらが出て、人が集まりつつあるようだった。
『祭りか……どうりでな』
溜め息混じりの白叡の声にかかるように、
「宗一郎ーーっ!」
「!?」
聞き覚えのある声…その先に目をやると、人混みの間……その中でも比較的人の少ない神社の入り口辺りで腰掛け、こちらに向って手を振るのは──
「……彼方!?」
にこやかな笑顔は相変わらずで、手にはしっかりと屋台で買ったと思われる焼とうもろこし……?
とりあえず人混みをかき分け、彼方のもとへ。
……改めて近くへ来てみると、焼きとうもろこしを食べる彼方のその傍らにはすでに食べ終えて空になった焼そば等のケースが山になっていた。
「何やってるんだ? こんなところで……」
「ん? 宗一郎を待ってたんだよ」
「俺を──?」
どう見ても祭りを満喫していただけのようにしか見えないけど……?
だが、呆れる俺に、白叡はどこか警戒するような声音で……
『いや、確かにコイツは祭り好きだが、寺ならともかく神社には入らないはず……』
え?
神社には入らない??
でも、屋台のほとんどは神社の敷地内だし……入らなければこんなに買えないだろ?
疑問符が飛ぶ俺と、俺の中で警戒する白叡──…
そんな俺らに構わず、彼方は笑顔で、
「うん、宗一郎に会わせようと思ってね──…あ、来た来た!」
そう言って人混みに視線を移す。
『……やっぱり、アイツか』
ぼそりと聞こえた不愉快そうな白叡の声。
同時に、人混みから俺らの前に現れたのは──長身の男?
緩めに束ねられた金色の長髪に、メガネ。
そして、この祭りの場では明らかに場違いな黒系のスーツ姿──
え? ホスト??
にしても、彼方と並ぶと……種類は違えども、二人ともいわゆる美形。
端から見たら、俺が一緒にいることに違和感を覚えるはずだ。
それでなくとも、俺は制服だし。
ともかく、抜群なスタイルに綺麗な顔、おまけに金銀の髪をした二人組。
この人混みでも目立たないわけがない……のだが、本人たちはあまり気にとめてないようだ。
「……おまたせ、彼方クン」
そう言って、物腰柔らかなその男は買ってきたお茶のペットボトルを彼方に手渡すと、改めて俺に視線を移し、じぃっと観察するように見つめてから……
「……あぁ、随分と可愛くなっているが…──確かに紅牙だね」
はぁっ?? 可愛く……??
俺のことか!!?
いや、そんな嬉しくない言葉はともかく、“紅牙”の名が出てきたってことは……このホストも妖怪か?
……まぁ、彼方の知り合いなら間違いなく妖怪だろうけど。
「何も覚えてないんだってね? ……まぁ、仕方がない。僕は幻夜。改めて、よろしく」
そう言うと、ホスト…もとい、幻夜は微笑んだ。
でも……何だ?
この感じは……??
彼方の無邪気な笑顔とは違う、何だか裏がありそうなその笑顔──…
『……そりゃあ、コイツが妖狐だからだ。せいぜい、騙されないようにすることだな……』
そう吐き捨てるように言う白叡。
“妖狐”ってことはキツネの妖怪か?
あ、言われてみれば、メガネ越しの紫色の瞳は切れ長で妖しい感じがするかも?
いや、むしろキツネっぽい。
天狗=彼方よりはるかに納得がいく!!
そんなことを考えながら、彼方と幻夜を交互に見比べていた俺に、
「……う~ん、幻夜に会ってもダメみたいだねぇ…?」
苦笑をうかべる彼方と幻夜。
どうやら、この幻夜という妖狐も紅牙の知り合いらしい。
──何も覚えてなければ、思い出すこともないが。
幻夜は気を取り直すように小さく溜め息をつくと、改めて、
「あぁ……そうだ、白叡も久しぶりだね」
そう俺越し(?)に話しかけるが……
『…………』
白叡は無視を決め込む気らしい。
──…どうも、仲は良くなさそうだ。
だが、幻夜はもちろん、彼方も白叡の様子をとくに気にとめることなく──…
「……さて、宗一郎、これから時間ある?」
食べ終えたゴミをきれいにまとめて片付けると、彼方が腰を上げた。
──日もだいぶ暮れていたが……どうせ帰してくれる気配はない。
「あ……あぁ」
仕方なく頷いた俺。
彼方はそれを確認すると、
「じゃぁ、ここは人が多いから移動しようか♡」
そう言ってにっこりと微笑んだ──。
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