渇望〜一番欲しかったもの〜

えこ

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俺は前世で娯楽というものを知らない堅物ではない。
前世は、戦争が始まる前から、ゲームや漫画、趣味など人それぞれ違う趣味に没頭していた。
もちろん電子機器があるから俺だって歳相応のスマホゲームしてた。課金しまくって、寝る暇も惜しんでやっていた。
後は漫画もだ。スマホでスクロールしながら読んだりしてた。もちろん、いろんなジャンルを読んだ。バトルもの恋愛、ファンタジー、ドラマ、ホラー、アングラなどなど、どれもこれも物語が濃くて好きだった。
恋愛についてはいまいちだった。特に転生物は、あんまりアンチは言いたくないが女の子が自分の死ぬ運命を回避したり、前世ではいじめられていて今世は楽したいだとか、溺愛されていますだとか、
正直、糞だった。俺中では少女によくあるシンデレラ症候群みたいで気持ち悪かった。
もう一つ言うとしたら、「じゃあ男は?」だ。女の子たちは、自分で運命を切り開く物語なら、男は運命を切り開く女の子が好きになってはたまた、結婚するのか?
まぁ別にそれでも構わない。
どれだけ男が頑張ろうが、女の子たちに揉み消されまるで女の子が主人公になっているのが気に食わない。

今回妹が転生者である。どうせこいつも前世を引きずって気に食わない顔で生まれるだろう。


それにこの王子いや、皇太子こいつの情報が一切開示されていないのはなぜか知りたい。
まぁ今後、この世界で前世の知識を使って大暴れしてやる。
妹は。なんだっけ、あー神の種みたいなチート使って活躍するんだろうな。
神に愛されているからって贅沢するのは、今の内。


俺の痛みも寂しさ。悔しさを知らない奴は大人しく寝てな。








そして俺は、この宮殿の皇太子のベットの上で目が覚めた。
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