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第3章・炎帝龍の山
二十五話・三大教会(天)失われた(湖と山)教会
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オレは、まず最初に彼らから話を聞いていた。
最初に話題に出たのが、彼らのいた国の国王の悪政だった。
僅かな資源を上手く活用してた
豊かな国として、隣国からその名を知られていたのだが…
国王が代がわりして、それが一変したと言う。
国王や貴族ばかりが私服を肥やして贅の限りの贅沢三昧の日々…
一方の国民は、高くなった税のために貧しい暮らしを強いられた。
隣国から眉をひそめられ、白い目を向けられてしまった。
前王は、名君と言われた王様だったが…
数ヶ月前に突然病に倒れて、1月前に死去してしまった。
国が傾き始めたのは、それからだ。
前王は、生前から次期国王を決めていた。
現国王には、異母兄妹の幼い姫君がいた。
前王は、その妹に王位を継承すると言っていたらしいが…
前王が崩御するなり、自分が新たな王様だと言い出したのだ。
当然だが…
前王派の家臣や貴族達は皆、反対したのだが…
一足遅かったらしい…
前王派に知らせずに議会を招集
その議会で承認を得たのだ。
妹を留学と称して他国に追い出すと
そのまま無理矢理王座についた。
そうして、玉座についた現国王は、自分の思い通りに政を行なっているつもりだったが…
実際には、現国王派の貴族が議会では主権を握ったようだ。
彼ら貴族にとって現国王は、ただのお飾りだったのだ。
その貴族達の裏に居たのが…
聖天教会
人間至上主義を貫く教会だ。
『聖天教会…か、これはかなり厄介な相手ですよ。』
ボルドーが意味ありげに言うんだけど
オレには分からないんだが?
何だろうな教会?ってあの教会かな?
「?聖天教会?って何?」
そうオレが聞くと、すぐにリオ達がギョッとこちらを見た
「ま、まさか、聖天教会を知らない?」
「そんなバカな、あの聖天教会を知らない訳ないよな?」
とか、言われたけど…
オレこの世界のことなんて何にも知らないし…
ボルドーがすかさず、割って入った。
『アイ様は、聖天教会の勢力圏の外で育たれたのだ。よって、聖天教会の事をご存じないんだ。』
ボルドーがそう言うと、リオ達は納得した顔をしたから
わかってもらえたようだ。
「聖天教会の勢力圏の外だったら確かに聖天教会の事を知らない事もあるんだろうな」
そう言うとまずはこの話をしないと行けないっと言って
昔話を話し始めた。
数百年前まで、世界には3つの聖地があった。
《天》《山》《湖》に浮かぶ聖なる浮島
神がこの世に残したとされる聖なる"奇跡の産物"
その場に浮かぶ島で、島全体が聖域とされ
それぞれに教会があり、人々の信仰の対象だった。
しかし、数百年前のある事件で一変した。
3つあった島のうち2つが1匹の龍と1人の勇者の手によって
この世から消えたのだ
まず最初に、湖の浮島が勇者に大魔法によって、島にいた島の民ごと全て、跡形もなく吹き飛ばされた。
そして、その直後に1匹の龍が突如飛来して、 山の浮島が焼き尽くされてしまった。
その龍の名前は、炎帝龍と呼ばれる最強の火龍
この世に存在する4つの大精霊が選んだ勇者
その4人の勇者の全員が全員その龍の前では、無力だった言われている。
件の炎帝龍は、今もなお、山の聖地の近くの山を寝床にしていて
近づくものを瞬時に察知する。
そして、己が息吹を吹き付けては
そのものを一瞬で消し去るのだと言う。
そして、その事件で唯一被害に遭わず
現代にまで残ったのが…
天の教会
後に、聖天教会と名を変えたのだった。
最初に話題に出たのが、彼らのいた国の国王の悪政だった。
僅かな資源を上手く活用してた
豊かな国として、隣国からその名を知られていたのだが…
国王が代がわりして、それが一変したと言う。
国王や貴族ばかりが私服を肥やして贅の限りの贅沢三昧の日々…
一方の国民は、高くなった税のために貧しい暮らしを強いられた。
隣国から眉をひそめられ、白い目を向けられてしまった。
前王は、名君と言われた王様だったが…
数ヶ月前に突然病に倒れて、1月前に死去してしまった。
国が傾き始めたのは、それからだ。
前王は、生前から次期国王を決めていた。
現国王には、異母兄妹の幼い姫君がいた。
前王は、その妹に王位を継承すると言っていたらしいが…
前王が崩御するなり、自分が新たな王様だと言い出したのだ。
当然だが…
前王派の家臣や貴族達は皆、反対したのだが…
一足遅かったらしい…
前王派に知らせずに議会を招集
その議会で承認を得たのだ。
妹を留学と称して他国に追い出すと
そのまま無理矢理王座についた。
そうして、玉座についた現国王は、自分の思い通りに政を行なっているつもりだったが…
実際には、現国王派の貴族が議会では主権を握ったようだ。
彼ら貴族にとって現国王は、ただのお飾りだったのだ。
その貴族達の裏に居たのが…
聖天教会
人間至上主義を貫く教会だ。
『聖天教会…か、これはかなり厄介な相手ですよ。』
ボルドーが意味ありげに言うんだけど
オレには分からないんだが?
何だろうな教会?ってあの教会かな?
「?聖天教会?って何?」
そうオレが聞くと、すぐにリオ達がギョッとこちらを見た
「ま、まさか、聖天教会を知らない?」
「そんなバカな、あの聖天教会を知らない訳ないよな?」
とか、言われたけど…
オレこの世界のことなんて何にも知らないし…
ボルドーがすかさず、割って入った。
『アイ様は、聖天教会の勢力圏の外で育たれたのだ。よって、聖天教会の事をご存じないんだ。』
ボルドーがそう言うと、リオ達は納得した顔をしたから
わかってもらえたようだ。
「聖天教会の勢力圏の外だったら確かに聖天教会の事を知らない事もあるんだろうな」
そう言うとまずはこの話をしないと行けないっと言って
昔話を話し始めた。
数百年前まで、世界には3つの聖地があった。
《天》《山》《湖》に浮かぶ聖なる浮島
神がこの世に残したとされる聖なる"奇跡の産物"
その場に浮かぶ島で、島全体が聖域とされ
それぞれに教会があり、人々の信仰の対象だった。
しかし、数百年前のある事件で一変した。
3つあった島のうち2つが1匹の龍と1人の勇者の手によって
この世から消えたのだ
まず最初に、湖の浮島が勇者に大魔法によって、島にいた島の民ごと全て、跡形もなく吹き飛ばされた。
そして、その直後に1匹の龍が突如飛来して、 山の浮島が焼き尽くされてしまった。
その龍の名前は、炎帝龍と呼ばれる最強の火龍
この世に存在する4つの大精霊が選んだ勇者
その4人の勇者の全員が全員その龍の前では、無力だった言われている。
件の炎帝龍は、今もなお、山の聖地の近くの山を寝床にしていて
近づくものを瞬時に察知する。
そして、己が息吹を吹き付けては
そのものを一瞬で消し去るのだと言う。
そして、その事件で唯一被害に遭わず
現代にまで残ったのが…
天の教会
後に、聖天教会と名を変えたのだった。
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