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第2章・騎士の物語
ある元騎士の話《中》
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冒険者の相棒だった親友が傷が原因で
冒険者を辞めた。
俺は一人で冒険者を続けようとしたんだが
ギルドマスターに
「お前のような奴を一人で依頼に行かせるほど、俺はバカじゃない!!」
俺は一人で大丈夫だと言おうとしたら
「前回の件があって間も無いのに、お前一人でか?似た様な事あった奴らで、一人で行こうとする奴は、大抵一年以内に死んだ。」
そう言われて、もう反論出来なかった。
そうして、彼女とチームを組む事になった。
彼女自身も、俺とチームを組むのを嫌がったそうだが
ギルドマスターに頼まれたそうだ。
そうして、俺と彼女は初めての討伐依頼に向かった。
魔物を探すのも、一悶着
見つけてからも、一悶着
魔物と戦っても、一悶着
終始、俺と彼女は、意見が食い違ってその度に言い争った。
そんな状態でも、依頼を終えて
冒険者ギルドに帰った。
彼女は、冒険者ギルドに帰るなり
大声出して
「ギルドマスターは?どこよ!!」
って、ギルドマスターを探しに行った。
俺はそんな彼女を尻目に、依頼達成の報告をした。
討伐証明の魔物の部位を受付の人渡し
報酬を受け取って
彼女に報酬の配分を渡そうと
彼女を探しに行った。
どうやら、彼女は、ギルドマスターの部屋にいるようだ。
俺はギルドマスターの部屋に向かった。
ギルドマスターの部屋に近づくにつれて
言い争う声が聞こえて来た。
「だから私、言ったじゃない!!」
とか
「私は、嫌だって!!」
とか
部屋に入る為にノックしようとしたら
「私、あんな人とチームなんて無理よ!!」
その言葉に、カッとなってドアを開けようとした…
「私また、仲間を失う事になるじゃない!!」
俺は、その言葉にドアノブを握ったまま固まってしまった。
仲間を失った⁉︎
あのBランクの魔物を一人で狩れる彼女が?
俺は、ドアノブから手を離して
聞き耳を立てた。
「お前の気持ちは、十分に分かってる」
ギルドマスターの声だ。
「だったら、何で私なのよ?」
彼女の声だ。
「しかし、だからと言って、お前らを一人で依頼に出し続けるなんて、俺には出来ん!!」
「彼は、別として、私は大丈夫よ!!」
「バカ言え!!怪我人を見る度に魔力切れになるまで、治癒魔法掛け続けるような、お前をそのままに出来ると思うか?」
魔力切れになるまで、治癒魔法を掛ける
俺の元相棒の親友にした様な事をか?
あの一件だけじゃなかったのか?
「それはそうと」
そうギルドマスターが話を切ると
いきなり、ドアが開いた。
「いつまで、そこに居るつもりだったんだ?」
ギルドマスターには、気配察知の能力があるんだった。
俺がドアの前に居る事、以前に部屋の近くに来た事を知っていた様だった。
「貴方どうして?」
彼女が驚きの表情でこちらを見ていた。
「お前らが仲が悪いんだろうって事は、チームを組ませた時から知ってた。」
ギルドマスターのその言葉に
俺と彼女はギルドマスターの方を見た。
「だから、コイツにお前の話を聞かせたんだ。」
そう、俺と彼女は、ギルドマスターの策にハマっていたのだ。
そこから、俺と彼女は、ギルドマスターの部屋で
ギルドマスターともに話し合った。
彼女の過去について、
彼女は、隣国である獣人の王が国を治める国に生まれた。
その国は、国土が狭い上に隣国から度々侵略されていた。
だが、国王が率いる軍のレベルは極めて高い。
だから、度々の侵略を押し返していた。
そんな国にも、冒険者ギルドはある
冒険者ギルドがあるは、その国やこの国だけじゃない
ほぼ、全ての国や地域にある
そこで、彼女は、チームを組んでいた。
そのチームは、ある日ある場所に行った。
それは、この国と獣人の国とは
反対側に面している隣国にある
その国の交易の要でもある
ダンジョンだ
しかも、ただのダンジョンじゃない!!
この世界に五つしかない
古くからあるダンジョン
五大ダンジョンの一つだ。
冒険者ならば、誰もが一度は夢に見る
ダンジョンの攻略
彼女のチームそれを目指した。
しかし、結果は惨敗した。
チームのメンバーは、一人、また一人と死んでいった。
彼女のチームは、メンバーが一人やれた時に直ぐに
ダンジョン攻略を諦めて、引き上げようとした。
しかし、ダンジョンのかなりの深さまで潜っていたので
中々、地上まで辿り着けない。
そうしてる内に仲間が減って行く。
そして、比較的に安全なエリアまで辿り着いたのは
彼女一人だけだった。
そして、彼女は、元いた獣人の国に居づらくなって
この国に来た。
それが、彼女の事の顛末だった。
涙を流しながら、語ってくれた彼女に
俺は何も言えずに、肩を抱いた。
そんな俺たちを残して、ギルドマスターは部屋から出ていった。
そうして、俺たちは改めて、チームを組んだ。
それからしばらくして、彼女と俺は恋仲になった。
ギルドマスターは、喜んでくれたが
他の冒険者からは、やめた方がいいと言われた。
なぜなら、彼女と俺は種族が違うからだ。
彼女は、エルフと人との間に生まれた、ハーフエルフ
一方の俺は、ただの魔力が少し多いだけの普通の人間だ。
この世界では、体内の魔力量が多いと、その人間の寿命は伸びるし、外見も若い期間が長い。
この冒険者ギルドのギルドマスターも、四十代の中年に見えるが
実際は、六十代だ。
ギルドマスターほどじゃないが、俺も少しは長生きするはずだが
彼女は、生きる時間が俺たち人間とは、全く違う。
彼女は、二十代に見えるが実際は…
八十代だった。
本物の純粋なエルフは生まれつき魔力が多い
ハイエルフであれば、寿命もないに等しい
彼女は、半分とはいえ、その血を継いでるんだ。
確実に俺の方が先に死ぬ…
だから、他の冒険者は俺たちを止めたんだ
けして、嫉妬とかじゃない。
俺と彼女の仲の良さを見ているからこそだったんだ。
しかし、俺たちは、夫婦になる事を選んだ。
冒険者を辞めた。
俺は一人で冒険者を続けようとしたんだが
ギルドマスターに
「お前のような奴を一人で依頼に行かせるほど、俺はバカじゃない!!」
俺は一人で大丈夫だと言おうとしたら
「前回の件があって間も無いのに、お前一人でか?似た様な事あった奴らで、一人で行こうとする奴は、大抵一年以内に死んだ。」
そう言われて、もう反論出来なかった。
そうして、彼女とチームを組む事になった。
彼女自身も、俺とチームを組むのを嫌がったそうだが
ギルドマスターに頼まれたそうだ。
そうして、俺と彼女は初めての討伐依頼に向かった。
魔物を探すのも、一悶着
見つけてからも、一悶着
魔物と戦っても、一悶着
終始、俺と彼女は、意見が食い違ってその度に言い争った。
そんな状態でも、依頼を終えて
冒険者ギルドに帰った。
彼女は、冒険者ギルドに帰るなり
大声出して
「ギルドマスターは?どこよ!!」
って、ギルドマスターを探しに行った。
俺はそんな彼女を尻目に、依頼達成の報告をした。
討伐証明の魔物の部位を受付の人渡し
報酬を受け取って
彼女に報酬の配分を渡そうと
彼女を探しに行った。
どうやら、彼女は、ギルドマスターの部屋にいるようだ。
俺はギルドマスターの部屋に向かった。
ギルドマスターの部屋に近づくにつれて
言い争う声が聞こえて来た。
「だから私、言ったじゃない!!」
とか
「私は、嫌だって!!」
とか
部屋に入る為にノックしようとしたら
「私、あんな人とチームなんて無理よ!!」
その言葉に、カッとなってドアを開けようとした…
「私また、仲間を失う事になるじゃない!!」
俺は、その言葉にドアノブを握ったまま固まってしまった。
仲間を失った⁉︎
あのBランクの魔物を一人で狩れる彼女が?
俺は、ドアノブから手を離して
聞き耳を立てた。
「お前の気持ちは、十分に分かってる」
ギルドマスターの声だ。
「だったら、何で私なのよ?」
彼女の声だ。
「しかし、だからと言って、お前らを一人で依頼に出し続けるなんて、俺には出来ん!!」
「彼は、別として、私は大丈夫よ!!」
「バカ言え!!怪我人を見る度に魔力切れになるまで、治癒魔法掛け続けるような、お前をそのままに出来ると思うか?」
魔力切れになるまで、治癒魔法を掛ける
俺の元相棒の親友にした様な事をか?
あの一件だけじゃなかったのか?
「それはそうと」
そうギルドマスターが話を切ると
いきなり、ドアが開いた。
「いつまで、そこに居るつもりだったんだ?」
ギルドマスターには、気配察知の能力があるんだった。
俺がドアの前に居る事、以前に部屋の近くに来た事を知っていた様だった。
「貴方どうして?」
彼女が驚きの表情でこちらを見ていた。
「お前らが仲が悪いんだろうって事は、チームを組ませた時から知ってた。」
ギルドマスターのその言葉に
俺と彼女はギルドマスターの方を見た。
「だから、コイツにお前の話を聞かせたんだ。」
そう、俺と彼女は、ギルドマスターの策にハマっていたのだ。
そこから、俺と彼女は、ギルドマスターの部屋で
ギルドマスターともに話し合った。
彼女の過去について、
彼女は、隣国である獣人の王が国を治める国に生まれた。
その国は、国土が狭い上に隣国から度々侵略されていた。
だが、国王が率いる軍のレベルは極めて高い。
だから、度々の侵略を押し返していた。
そんな国にも、冒険者ギルドはある
冒険者ギルドがあるは、その国やこの国だけじゃない
ほぼ、全ての国や地域にある
そこで、彼女は、チームを組んでいた。
そのチームは、ある日ある場所に行った。
それは、この国と獣人の国とは
反対側に面している隣国にある
その国の交易の要でもある
ダンジョンだ
しかも、ただのダンジョンじゃない!!
この世界に五つしかない
古くからあるダンジョン
五大ダンジョンの一つだ。
冒険者ならば、誰もが一度は夢に見る
ダンジョンの攻略
彼女のチームそれを目指した。
しかし、結果は惨敗した。
チームのメンバーは、一人、また一人と死んでいった。
彼女のチームは、メンバーが一人やれた時に直ぐに
ダンジョン攻略を諦めて、引き上げようとした。
しかし、ダンジョンのかなりの深さまで潜っていたので
中々、地上まで辿り着けない。
そうしてる内に仲間が減って行く。
そして、比較的に安全なエリアまで辿り着いたのは
彼女一人だけだった。
そして、彼女は、元いた獣人の国に居づらくなって
この国に来た。
それが、彼女の事の顛末だった。
涙を流しながら、語ってくれた彼女に
俺は何も言えずに、肩を抱いた。
そんな俺たちを残して、ギルドマスターは部屋から出ていった。
そうして、俺たちは改めて、チームを組んだ。
それからしばらくして、彼女と俺は恋仲になった。
ギルドマスターは、喜んでくれたが
他の冒険者からは、やめた方がいいと言われた。
なぜなら、彼女と俺は種族が違うからだ。
彼女は、エルフと人との間に生まれた、ハーフエルフ
一方の俺は、ただの魔力が少し多いだけの普通の人間だ。
この世界では、体内の魔力量が多いと、その人間の寿命は伸びるし、外見も若い期間が長い。
この冒険者ギルドのギルドマスターも、四十代の中年に見えるが
実際は、六十代だ。
ギルドマスターほどじゃないが、俺も少しは長生きするはずだが
彼女は、生きる時間が俺たち人間とは、全く違う。
彼女は、二十代に見えるが実際は…
八十代だった。
本物の純粋なエルフは生まれつき魔力が多い
ハイエルフであれば、寿命もないに等しい
彼女は、半分とはいえ、その血を継いでるんだ。
確実に俺の方が先に死ぬ…
だから、他の冒険者は俺たちを止めたんだ
けして、嫉妬とかじゃない。
俺と彼女の仲の良さを見ているからこそだったんだ。
しかし、俺たちは、夫婦になる事を選んだ。
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