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第53幕 久々の出社
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沙和子は14時頃に家を出た。
大神は田端に住んでるらしい。
俺と武は再度考えたが、結局数字が並んでる以外わからなかった。
また武がちんぷんかんぷんな解答を出したが……。
俺と武は2人で家を出て、俺は会社に行き、武は三重の家がある白金台に向かった。
いつも行っていた会社を数日行かなかっただけで久々に感じる。
人生で初めて残業してよかったと思う。
それで会社の鍵を渡されてたから。
会社に着き、鍵を開ける。
中を見ると少しほっとした。
流石に死体がそのままなわけないか。
最後に出社したのが、係長が殺された時だったからだ。
部長室に入る。
初めて部長室に入った。
時々出てきては部下のことを見ていたが、目の前で俺が係長にいびられても見て見ぬふりだった。
まあ部長も可哀想な人だったが…。
スカンクはこんな数字ができないやつを入社させたのは誰だっけとか言い、部長のことをチラチラ見てたっけな。
そんなに広くない。
でも机や椅子はしっかりしてる。
やはり他の社員が使っているものとは違うな。
机に何か入ってないかな?
警察が調べたと思うけど……。
引き出しを開けて探ってみよう。
ほとんどが会社の書類ばかりだな。
思ったけど、本来は引き出しに鍵とか付けるものじゃないのか?
探ってる俺が思うのもなんだが、大事な書類を入れるなら付けるべきだろう。
ん?
これは?
エロ本か……。
仕事中になんてもん持ってきてんだ。
確かに映画やドラマでもエロ本持ってきてる上司はいるが……。
ほんとにいるとはな……。
ここを見た警察はどんな顔をしていたのだろう…。
証拠では無いと感じ、持っていかなかったのか?
あくまでモラルの問題で犯罪ではない。
まさか警察もここで読んでいたとは思いたくないが……。
それ以外は特に無いな。
筆記用具や書類ばかりだ。
ほとんど探し尽くし、1番下の大きな引き出しを開ける。
だが、ここも書類だけだ。
ん?
ちょっと待てよ。
この書類、引き出しのサイズと合っていないような気がする。
まるで底が浅いような……。
俺は全ての書類を取り出した。
底の周りに微かだが、隙間があるように見える。
机に入っていたカッターナイフを隙間に入れて、底を持ち上げると二重底になっていた。
1番底にあったものは……。
茶色の紙袋があった。
割と大きい。
触ってみると何かを紙で包んでいる状態で入ってるみたいだ。
何故わざわざこんなところに?
想像したら怖くなってきた。
もし新聞とかにナイフや鋸が入っていたらと考えると…。
警察も何をしているんだ。
どこからどう見ても怪しすぎる。
もしこれが見つかっていたら……。
もちろん中身を確認しなくてはと思った。
だが、1人で中身を見る勇気がなかった。
手が震えてしまっている。
すぐにリュックの中にそれを入れ、急ぎ足で会社から出た。
どちらにしろ、長居してたら他の人達に怪しまれる。
外に出てからしばらくして、沙和子と武のグループLemonで
『会社で証拠みたいなのを見つけた』
『今から家に戻る』
『了解!私も大神先輩の家出たところ』
『証拠かわかんないけど見つけてきた』
沙和子も何か見つけたのか…。
沙和子が戻るなら、俺も早く戻るか。
大神は田端に住んでるらしい。
俺と武は再度考えたが、結局数字が並んでる以外わからなかった。
また武がちんぷんかんぷんな解答を出したが……。
俺と武は2人で家を出て、俺は会社に行き、武は三重の家がある白金台に向かった。
いつも行っていた会社を数日行かなかっただけで久々に感じる。
人生で初めて残業してよかったと思う。
それで会社の鍵を渡されてたから。
会社に着き、鍵を開ける。
中を見ると少しほっとした。
流石に死体がそのままなわけないか。
最後に出社したのが、係長が殺された時だったからだ。
部長室に入る。
初めて部長室に入った。
時々出てきては部下のことを見ていたが、目の前で俺が係長にいびられても見て見ぬふりだった。
まあ部長も可哀想な人だったが…。
スカンクはこんな数字ができないやつを入社させたのは誰だっけとか言い、部長のことをチラチラ見てたっけな。
そんなに広くない。
でも机や椅子はしっかりしてる。
やはり他の社員が使っているものとは違うな。
机に何か入ってないかな?
警察が調べたと思うけど……。
引き出しを開けて探ってみよう。
ほとんどが会社の書類ばかりだな。
思ったけど、本来は引き出しに鍵とか付けるものじゃないのか?
探ってる俺が思うのもなんだが、大事な書類を入れるなら付けるべきだろう。
ん?
これは?
エロ本か……。
仕事中になんてもん持ってきてんだ。
確かに映画やドラマでもエロ本持ってきてる上司はいるが……。
ほんとにいるとはな……。
ここを見た警察はどんな顔をしていたのだろう…。
証拠では無いと感じ、持っていかなかったのか?
あくまでモラルの問題で犯罪ではない。
まさか警察もここで読んでいたとは思いたくないが……。
それ以外は特に無いな。
筆記用具や書類ばかりだ。
ほとんど探し尽くし、1番下の大きな引き出しを開ける。
だが、ここも書類だけだ。
ん?
ちょっと待てよ。
この書類、引き出しのサイズと合っていないような気がする。
まるで底が浅いような……。
俺は全ての書類を取り出した。
底の周りに微かだが、隙間があるように見える。
机に入っていたカッターナイフを隙間に入れて、底を持ち上げると二重底になっていた。
1番底にあったものは……。
茶色の紙袋があった。
割と大きい。
触ってみると何かを紙で包んでいる状態で入ってるみたいだ。
何故わざわざこんなところに?
想像したら怖くなってきた。
もし新聞とかにナイフや鋸が入っていたらと考えると…。
警察も何をしているんだ。
どこからどう見ても怪しすぎる。
もしこれが見つかっていたら……。
もちろん中身を確認しなくてはと思った。
だが、1人で中身を見る勇気がなかった。
手が震えてしまっている。
すぐにリュックの中にそれを入れ、急ぎ足で会社から出た。
どちらにしろ、長居してたら他の人達に怪しまれる。
外に出てからしばらくして、沙和子と武のグループLemonで
『会社で証拠みたいなのを見つけた』
『今から家に戻る』
『了解!私も大神先輩の家出たところ』
『証拠かわかんないけど見つけてきた』
沙和子も何か見つけたのか…。
沙和子が戻るなら、俺も早く戻るか。
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