マリーゴールド

Auguste

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第43幕カウントダウン

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駅の喫煙所で一服する。
23……。
これになんの意味があるんだろう。
調べたら出てくるのだろうか？

23 意味で検索する。
23は不安から救ってくれるナンバー……。
エンジェルナンバー23……。
今回の事件で掘られていた日付は事件等のことだった。
スピチュアル系だし、あまり関係ないだろう。

俺は画面を下にスクロールさせていく。
エンジェルナンバーばがりだな……。
こんな数字を信じても幸せになれる保証なんてないのに……。

23エニグマ？
これはなんだろう。
Xエックス百科事典のものだ。
他の23関連の記事とは違いそうだ。
読んでみよう。

災害や事件等に関して大きな重要性をもつ。
小説家ウィリアム・S・バロウズによって言及された。

23エニグマの一覧には
・ヒトラーが自殺した年は1945年4月で足すと23。
・カルト教団の指導者、チャールズマンソンの誕生日は11月12日で足すと23。
・ケネディが暗殺されたのは1963年11月22日。
刺客と思われる人物は２日後に殺された。
その中間の数字が23。
・ユリウスカエサルは23回刺されて死亡。

他は小山との話にでた、広島への原爆投下やタイタニック号沈没等もある。

事件関係以外では
・東京特区は23区。
・地球の自転周期は23時間56分。
・アルファベットのWは23番目でパソコンのキーボードの2と3の下にある。

確かに調べてみると、何かと23に関係してる…。
あの物語は23の意味を発見したが、23は幸運の数字を探しに去ってしまった。
そして数学者は23を追って力尽きてしまったという物語なんだろう。
それにしても、マフラー代わりに自分の腸を助手に巻いてもらうなんてめちゃくちゃな物語だな……。

ここには幸運の数字としか書いていないが、7のことを言っているのか？
良い意味を持っている数字は他にもあるし、人によって幸運な数字が違うと思う。
だが、定規や電卓で表されていたんだ。
7を表しているのは間違いないだろう。

考えれば考えるほどややこしくなってくる。
猟奇事件で物語があるという共通点はあるけど、全部バラバラで一貫性がない。
赤と白の結婚式、作曲家と運命の輪、自身が鍵となった番人。
今回は１つの数字に執着した数学者。
犯人は一体何を伝えたいんだ？

数字……。
俺は今までの事件を思いだす。

学の時は九つ撞いてはいけない鐘が物語の中であった。
武から八つまで撞くことを命じられた番人を表しているのではないかって言ってたな。

木原は地獄の最下層コーキュートスに落とされた。
そのコーキュートスは9番目にある。

振り返ってみると、何かと数字に関連している。
だけど、綾葉と里部の事件がわからない。
あれには数字を現すようなことがなかった。

そういえば……キスをする綾葉達の口にテープでバツ印が造られていた。

『もしかしてそれってバツじゃなくてXじゃないか？』
武が言っていたことを思い出す。

X………。
これって……。
アルファベットじゃなくてローマ数字だとしたら……。
10になる……。

そう考えると10から数字が下りている。
次は6が示す事件が起きて……0まで続くというのか？
この結論に行き着いた俺は恐ろしくなった。

人がまた死ぬかもしれない。
大鷲が言った通り、俺や武が狙われるかもしれない。
武にこのことを連絡しよう。

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