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第四章 都市防衛戦の波乱
戦闘狂の行進曲【白銀の悪魔1】
しおりを挟む最近、Twitter見るのにハマっている人です。
他の作者さんたちを見習って投稿時間でもツイートしようかと思いましたがこの【信仰者】は、定期更新なので時間などが遅れるときにツイートしときます。
あと、何故かニャルの化身でロリコンショタコン僕っ子ロリシスターニャルという詰め込みすぎなキャラに質問が来てました。
ニャル曰く連れてくるのが面倒くさかったそうです。
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◇scene ~カルマ~
空歩で空に舞い上がり、“黒鋼の巨塔”という振り回すどころか、持ち上げることすら困難な剣……というか金属の塊を落下させる。
地面に着地するとこの鉄塔に付いている効果が発動し、周りの狼を一掃する。
それと共に自身が強化される感覚があった。恐らく称号である“蹂躙者”によるものだろう。
「ふぅ……」
都市を襲うために狼なのだが実はとある状態異常がついている。それは【狂化】。バーサークと言っても良く理性を飛ばす代わりに攻撃力が上がるという脳筋に相応しいものである。
そのせいで見境無しに襲ってくるため、面倒くさい……それに気のせいか私だけ量が多いような……。
『ふぅむ、にしても【狂化】とはまた面倒くさいものを撒き散らしてくれたな。あのよく分からん黒いやつは』
そうですね。お陰で普段は都市に来ないモンスターも【狂化】されて突撃していきますし……ダンジョンからモンスターが溢れないだけマシですがね。
話は変わってイベントの話をしよう。このイベント、本に新たにイベントというページが追加されてそこにランキングと獲得したポイントで買えるイベント限定ショップがある。
ランキングは、獲得ポイント、討伐数、物理攻撃威力、魔術攻撃威力、アシストがある。
分かりやすい前二つを除くと、攻撃威力は最大威力を競う。
アシストは、補助系統などのためにあるランキングで戦闘にどれだけ貢献できたかを表記する。
ちなみに私の獲得ポイントは“11478P”、狼換算にして5739匹だ。ランキングは、23位で1位のポイントは、何と5万である。
討伐数では19位。1位はアリスでその討伐数は、47530という意味の分からない量で獲得ポイントの2位をも得ている。
物理攻撃威力、私は5位で“475ダメージ”というえげつないダメージで1位は、“658ダメージ”で意外と僅差だった。
魔術攻撃威力は、アンデットなどにしかあまり効力を発揮できない神聖魔術なので四桁はある……なんかムカつくので突撃してきた狼群に神聖アビリティ“極光砲”を放ったら一気に57位に行った。
アシスト。連携というか、そもそもパーティーを組んでないのでランキング外だ。
私が混沌都市の外壁に身を任せていると門の方から、パーティーと思わしき男女が出てきた。
それだけならば別段注目などしなかったのだが私の目を引いたのはその容姿とメンバーである。
おそらく剣士と思わしき男。魔法使いのような格好をした女性。金属鎧を纏った女性。神官服を着た女性という見事なハーレムパーティーだった……爆発すればいいのに
『どうした?』
……なんでもありません。
男剣士は、赤髪紅眼でクール系な顔立ちのイケメンな男。
女魔法使いというか、女魔術師は、可愛らしくまだまだ子供っぽさを残した美少女だ。
女騎士は、気難しそうにむすっとしており、綺麗な美人さん。
女神官は、穏やかなほわそわとした天然っぽい雰囲気をだしており、お姉さんといった感じだろう。
そして特筆すべき点は、なんと言っても男剣士が話しかけるとハーレムメンバーが顔を赤らめるところだろう……ふふふふふふ、いやぁ見せつけてくれますねぇ! 何故でしょうか、すごくあの男を殴りたくなってきました。
『ううむ、お主の気持ちも男として分からなくもないがさすがに、な?』
ダメですね。私は男のハーレムが嫌いです。
ラブコメでもハーレムしてても結局は、ヒロインの誰かとくっ付いて他のヒロインは悲しい想いをするんです。
例え、なろうのようなハーレムとなっても影では男を取り合う醜い争いがあるのです。
それならば1人の女性を愛せば良いでしょう。つまり私は、悲しい想いをする人が居なくなってほしいだけなので別に私が嫉妬しているわけではありません。
『………』
なんですか、その沈黙は?
『ま、まぁカルマにはクリムがいるからな。嫉妬なんてするわけがあるまい。』
ん? なんでクリムが出てくるんですか?
『え(まさかだが、あれだけイチャついて恋仲ではないのか? いやいやまさかな、でもランがカルマは、かなりの鈍感とか言っていたような……)い、いやなんでもない』
? ま、気にしないでおきます。
件のハーレム野郎は、4匹の狼に遭遇した。ここら辺は私が殲滅したためにポツポツとまたモンスターが湧き始めている。
せっかくなので戦闘を観察することにした。飛び掛かる狼に対して女騎士が何かのスキルを発動したのか女騎士にヘイトを向ける。
その攻撃を盾で防ぐも4匹を相手取れるはずもなく、ダメージを受けつつ耐えているところにハーレム野郎が剣で狼の体を斬り付ける。どうやら刃がしっかりと立っていなかったらしくダメージは少ないようだ。
攻撃に気がついた狼の一匹が男剣士に飛び掛かろうとするが横っ腹に火炎が飛んでいき2mほど吹っ飛ぶ。
その隙に女魔術師が女騎士に噛み付いている狼たちに火炎魔術アビリティ“ファイアブレス”で焼き払う。
この世界にフレンドファイアがないために出来る荒技だろう。
あれ、ハーレム野郎は邪魔なだけですね。
『そうだな。あの狼を焼き払うくらいの威力ならば最初から騎士に狼を引きつけておいて魔術を放てば良かったな。しかも魔術師に無駄にSPを消費させるという失態まで犯しておるから、正直浅はかだ。』
取り敢えず観察はここまで、適当な狼群を見繕って縮地で距離を詰める。
いつもなら驚いて隙を晒すはずだが【狂化】により、目の前の獲物に噛みつこうとする。
狼の顎を蹴りアイテムスロットから片刃双剣を取り出すと蹴り上がったことで喉を晒したので右手の片刃剣で斬って光となる前に腹を蹴って狼群に飛ばす。
怯んだ4匹いる狼に対して、左足に力を入れ、一瞬にて首を切り離す。
軟いですね。
『それはそうだろう。お主の力量だとここは適正レベルではないからな。』
むぅ、少しは手応えがほしいです。これじゃあ豆腐じゃないですか。
『無理を言ってやるな。此奴らはウルフの中でも最弱種なのだ。そのスペックはそれ相応に低い。』
ハァ……もっと強い相手とか出てきませんかねぇ。例えばウルフを巨大化させてパワーアップさせたのとか……。
『まぁ確かにそういう種のウルフもいるが浅い場所では出てはこない。まさか奥の方にいるウルフ種まで【狂化】されてるわけでもあるまい』
ちょ、それフラグ
──GUGAAAAーーー!!!
その時、草原に不愉快な鳴き声が響き渡る。
それは突如としてそこに堂々と立っていた。
何処までも暗く昏く闇い暗黒を纏った狼型の何かは、赤い目を物騒にギラギラと輝かせている。
『な!? あれは一体……。』
状態を見極めましょう“識別”!
No.EX【瘴気纏災厄ノ狼獣】
分類:災厄ノ獣
脅威度:★★★★
生息地:Unknown
ドロップ品:???
解説:瘴気と呼ばれる精神に異常を来す霧を纏った狼型の災厄ノ獣。關ス縺ィ縺怜ュが作り出した一体。狂気はすべてを侵食する。
『No.EX……これは外なる神や旧支配者に連なる者に与えられるものだ。つまり此奴は、この世界の外から来た化け物だ。この世界にある常識外の行動をする可能性がある、気をつけろ。』
No.EXですか、確かアマリスさんもEXが付いてましたね……。
さて、前に神聖魔術はアンデットにしか効果をあまり発揮しないと言ったがそれはこの魔術の性質が異常を正常に正すためだ。
つまり世界の外から来たアンチ・ビーストには効果抜群である。
魔術の威力を上げるため素早く詠唱をする。
『我、正しき理を識る者・望もう異常を正常に正す力を・力はここにて具現す・来るは怒りの奔流』
私の手に白い魔法陣がゆっくりと回転し出す。詠唱を紡ぐごとに回転は速くなる。
魔術はそして放たれる。
『極光砲』
魔法陣から発射されるは、浄化の光。それがアンチ・ビーストに命中して辺りに粉塵を撒き散らす。
不意打ちの一撃は、当たったはずだがまだ粉塵が舞っていて姿が見えない……だがやつは、生きている。
私の耳が、鼻が、肌が、そして勘が生きていると囁いてくる。
その証拠に唸り声が聞こえてくる。粉塵が晴れるとアンチ・ビーストは、殺意の込めた赤い瞳で辺りをギョロギョロと見回す。
さすがに倒すのは無理ですか……さてとどうしましょうかね。
【Tips】ナンバー。モンスターにはそれぞれNo.が振り分けられている。No.が若いのは弱く高ければ高いほどに強くなると言う法則がある。
尚、EXは、例外で基本的に強いことが多い。
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【スケジュール】
12月25日18時
【ニャルの語り】
一週間……いや、二週間ぶりだね。
キミたち、ボクに会えなくて寂しくなかったかい?
……ボクは、質問がパーバードにしか来てなくてとりあえずそいつに何故か重要な場面でファンブルしたり、成功しちゃダメなときにクリティカルが起こる呪いをかけておくから、次にTRPGをやるときはせいぜい祈るんだね!
@パーバード様へ「まず、身長と外見年齢を教えてくれるかな?」
へ、へんたい!? え、ちょっとジーニス!僕にファンがいるって言うからきたのにどういうこと!?
「ん? 確かにキミのファンだよ? キミが答えなければボクが言うけど、どうする?」
……むぅ、僕のしんちょうは、137cmだよ。
「ちなみに、外見年齢は、キミたちで言う小学生中学年くらいかな?」
なんで、こんなこと聞くかなぁ?
「それはキミが一番分かってると思うよ。」
@パーバード様へ「君の性癖の許容できる年齢はいくつからいくつかな?」
…………。
「これは、多分ロリショタコンの範囲だと思うよ。」
う、うん。ええっと僕は、中1以下なら……。
「ちなみにボクは、ロリコンでもショタコンでもないから、ニャル全体がこんなやつじゃないからね? 勘違いしないでいいよ。」
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