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第三章 愛の形
状況整理とアマリス・ローズ
しおりを挟む最近とあるリプレイ動画を見て影響されてランの時のような作者の感情丸出しの三人称では無くクトゥルフっぽい感じにしてみました。
これをずっと続けるわけではなく重要な局面とかに使うのでこれがあったら「あ、この重要なんだな」とでも思って下さい……と言うかこの雰囲気でやり続けたら作者的にツライ
あと曜日に関してですが日曜日に投稿と言うことで、もしかしたらゲリラ投稿するかもしれませんが基本的に日曜日の15時以降に投稿予定です。
来週から実行という事でよろしくお願いします。
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◇
さて軽く状況整理をしましょうか
まず私達の目的、それは『誘拐されたと思われるランの救出』これは既に達成済みで今は『この屋敷からの脱出』ですね。
普通に玄関から出ようにも障壁のせいで不可能、破壊も不可能。
つまり術者かその要因を叩けば解除は可能でしょう、そして今までの情報からアマリスさんのせいでしょうね、はた迷惑なものですね。
次はアマリスさんについて
どうやら見た目以上に歳を取っているようで現98歳と言うこの世界ではほぼあり得ないであろう歳だ。
それにアマリスさんの日記に書いてあった『永遠の若さ』というのが気になりますね……それと本来無いはずの【蘇生】と言う儀式の本を持ってきたエドワルドの友人の正体は……まぁ大体想像は付きます。
アマリスさんは夫の突然の死により精神的にショックを受けてしばらく動かなかったところに夫の友人を名乗る男から“蘇生儀式の書”と言う本を渡される。
蘇生儀式……死んでしまった人を生き返らせるのだから相当な代償が必要だと思うのですが多分それが人の臓器が何かだったのでしょう
最初は半信半疑だったアマリスさんも本を読んでしまい悍しいと思うもその儀式にもしかしたらと言う希望を持ってしまい実行に移したというところだろう、しかし儀式は失敗を重ねて恐らく数年は儀式をしていたのだろう、それで『永遠の若さ』を手に入れたらしい
しかしその儀式を繰り返して行くうちにアマリスさんの精神は消耗したのか、何やら奇妙な事になっていた。
とまぁこんな所でしょう、一部は想像ですがほぼ合っていると思います。
よし行きましょうか
◇scene ~第三者視点~
カルマ達は地下への階段を降りて行く。
コツコツと言う地下に響く足音がやけに耳に残る、この先に敵がいるはずなのにこんなに足音をたてても大丈夫なのだろうかとユリとランは不安がりながらも進んでいく
階段を降り切るとそこには金属製の扉があった、それをランは開けっ放しにして出て行ったので開いているはずなのだが何故か閉まっていた。
扉を開けようとするカルマを止めて耳打ちする。
「兄貴、この先に死体の山があったんだけどゾンビにビビってたユリに見せたら大変なことになるなら思うんだが……」
「ふむ……では目を閉じさせて背負いましょう」
そう言うとカルマはユリに「この先に多分ユリの苦手な物があるので目を瞑る方が良い」と言う事を伝えてユリを背負う。
ランが重い扉を開ける、鈍い金属音を鳴り響かせながら開くとそこには常人ならば耐えられないであろう惨状が広がっていた。
身体中に傷が付いた死体、乾いている血の池、一部分だけ無い死体などがそこら中に転がっている。
流石にカルマもこれには驚いたようで目を見開く
「(悲惨、そうとしか言えませんね。これもアマリスさんがやったのでしょうか……)」
そうして歩いているうちにランの言っていたであろう別れ道に到着する、Yの字に広がっている通路でありカルマはユリを下ろすと「武器を装備した方が良いでしょう」と言い本から黒く塗装された部分から三本の鋭い刃を持つ鉤爪を装備する。
それぞれの武器を装備し終えると3人は歩き始める。
狭く暗い道を、それはまるで彼らの道先を示すようだった。
相変わらず隠す気のない足音は鳴り響く、いや隠せないのだ。石畳の床と地下室という環境は音を響かせるには十分であり裸足でもなければ音は鳴り続けるだろう。
長い長い道を歩き続けると光が現れる、それは人々を照らす温かい太陽の光ではなく夜の外灯のような仄かな光。完全に照らす事は不可能だが周りを見るだけならば充分な光だという事が分かる。
それを目指して少し足を急かして進むとそこは死体の山のあった広間のような場所だった。
死体がない為かとても広い印象を受けるがそんな事はよりも目に入る事があった、床全体に魔法陣が浮かんでいるのだ。
その魔法陣は淡く光っており光の正体はこれだとカルマ達は直感するだろう。
「これ、魔術の時に出てくる魔法陣だよね?でも何で……」
「そうですね……」
その時、カルマの気配探知が警鐘を鳴らす。
反射的にユリを遠くに投げ捨てランを殴り飛ばし自身は跳躍を試みる。
2m以上跳ぶと間一髪の所で輝く何かが高速で飛来しその場所からは煙が上がっていた。
もしあそこに居たならば自分がああなっていただろうと予測出来る、あの攻撃に当たらない方が良さそうだと冷静に判断しながら無事着地する。
「ぐっ……一体何が」
「あら、外しましたか」
そのランの声に応える者が1人、それはカルマの少しキツイ言葉でもユリの声でも無かった。
それは薄暗い広間の反対側から聞こえた、コツコツと言う足音と共にその声の持ち主が現れる。
最初見た時のゆったりとした服装ではなかった、藍色のマントのようなものを羽織り青色のドレスを見に纏ったアマリス・ローズだった。
彼女は何か表情を浮かべておらずその風貌からまるで氷のようだ、と言う印象を受けるだろう。
「ようこそ、カルマさんにリリィさん、わたくしの大切な場所へ………突然で申し訳ありませんがアナタ達にはエドワルド蘇生の生贄となって頂きます。」
そう告げると腕を軽く上げる、その瞬間アマリスの上に歪みが発生するとそこに青白く半透明の槍が現れる。
そして腕を振り下ろすとそれはカルマに飛来する。
カルマはその攻撃を容易く避けると鉤爪を構えて叫ぶ。
「戦闘、開始ッ!」
【Tips】蘇生などと言う魔術は存在しない、そしてアビリティにもそんな物は無い、この世界の住人は死ねばデータを完全に削除される為に蘇生など不可能なのだ。もしそんなものがあったとしてもそれは術者の記憶を再現した幻覚か紛い物である。
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基本2000字を目標としてるので短いのはご愛敬
【カルマ】HP36/36 SP25/25 SAN63/63
普通の成功:4
普通の失敗:0
決定的成功:0
致命的失敗:0
【ユリ】HP15/15 SP16/16 SAN22/24
普通の成功:0
普通の失敗:0
決定的成功:0
致命的失敗:0
【ラン】HP33/33 SP14/14 SAN24/24
普通の成功:1
普通の失敗:0
決定的成功:0
致命的失敗:0
【使用技能一覧】
SANチェック×2 近接戦闘(格闘)×2 跳躍 回避
【ダイス値】
28.72.27.51.47.23
【SANチェック】
死体の山〈0/1D3〉カルマ〈0/1〉
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