信仰者はVRを突き抜ける。 〜混沌なる世界で 神は微笑む〜

むに

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第二章 常夏の参戦

クトゥルフ神話

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◇log in ~混沌都市ケーオス 原初の草原~




 私は三度目のログインをし、原初の草原まで足を運んでいた。

あの後どうなったというと朝になり、うちにあるテレビゲームを散々やり尽くした後、満足気に帰っていった。 本当に何しに来たのか分からない


思考を一旦断ち切り、目の前に出現ポップした狼ことウルフさんを倒そうと思う。

「“脚撃”」

アビリティを使って脚を強化してクランチングスタートで駆け出す、強化された脚で地面を蹴ると一気に3Mくらいは進んでいるだろう、あっという間に狼の前まで辿り着くと私は手慣れたようにあごを蹴る、足にグキッという何かが折れる不快な感覚がはしるが無視してその勢いのまま蹴り飛ばす。

こうすると脳震盪のうしんとうとなり、一定時間行動不能となるのだ まぁ私の狙いはそうでは無いのですが、

狼は蹴られた衝撃でかなりの高さまで飛ぶと今度は真っ逆さまに墜落しょうとつして行く、そして頭から地面と衝突すると光となり消え去った。




これがワンセットである。消費するSP気力も少なく済むし実に効率的だと思う。




私が狼を倒し終わると腰に付いているホルダー・・・・から本が勝手に浮いてリザルトと書かれたページを捲る。

このホルダーはアップデートにより追加されたもので『本が体から出るのはおかしい』という声で実装されたらしい、それに伴い教科書並の大きさと辞書のような分厚さを誇っていた本はラノベくらいのサイズまで収縮された。


実にコンパクトになったなぁと思いながら、邪神ニャルであるジーニスに殺されて何かおかしくなってる場所が無いか探してみる。

何せクトゥルフ神話やばい奴らの巣窟の1柱だ。
呪いをかけられていてもおかしくない



『STATUS』

NAMEネーム :カルマ・マグナス
JOBジョブ  :信仰者

HP生命力:36/36
SP気力:19/20
SAN正気度:48/48

STRストロングス:15 (+3%)
VITバイタリティ:12
MAGマジック:4
MNDマインド:16 (+2%)
AGLアジリティ:9
DEXデックス:7
LUKラック:9

BATTLEバトル
格闘4 防御3

MAGICマジック
回復3 神聖2

ASSISTアシスト
鑑定2 識別3 武道3 身軽3 筋力3 精神2

UNIQUEユニーク
クトゥルフ神話


『ABILITY』

ATTACKアタック
【格闘】
1 正拳 (SP1)
2 突進 (SP1)
3 蹴撃 (SP1)
4 縮地 (SP2)

【防御】 
1 受身 (SP1)
2 反撃 (SP3)
3 根性 (SP2)

MAGICマジック
【回復】
1 ケア (SP3)

【神聖】
1 ピリファイ (SP5)

ASSISTアシスト
【解体】
1 瞬間解体 (SP1)

UNIQUEユニーク
【クトゥルフ神話】
1 正体看破 (SP0)



「わぁお」


なぁにこれ? ユニーク? クトゥルフ神話? SAN値? あっはっはっはっ、ふぅ……取り敢えず詳細


【名前:SAN正気度
【その人の正気を表す。MNDかLUKどちらか高い方の数値を参照し3倍にした数がSANの値となる。】

【名前:クトゥルフ神話】
【クトゥルフ神話に対する知識を得る。これは深淵を覗いた者にのみ与えられる、その代償に1%で神話生物の正体を見破る。『SAN減少時確率で判定成功率上昇』】


「………」


やっぱ、ニャル様のせいじゃん
まぁクトゥルフ神話が獲得出来たのは大体予想できたけどさぁ、だってニャル様が出た時点でクトゥルフ神話を参考にしてるのなんて分かってたけどまさかSAN値まで出てくるとか……しかもかなり低いし

まぁ相当な事が無い限り減る事はないだろう





【Tips】SAN値とはその人の正気を表すパラメータである。主に“クトゥルフ神話TRPG”で使用され
キャラクターがどれだけ理性を保持しているか、どれだけ精神的ショックに耐えられるかを指す。
このゲームでどのように作用するかは不明である。


––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––


いきなりクトゥルフ要素を出して行くスタイル

ちなみにカルマ君と現実でのレンカ君のSAN値は違います。 レンカ君の方が高いです。

SAN値というか、TRPGとはなんぞや? という人のためにその内、TRPGの用語集的なの書いときます。

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