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第二章 常夏の参戦
二度目のログアウト
しおりを挟む予告通り投稿っと、
今回主人公の兄弟である「ユリ」と「ラン」が初登場します。
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◇log out ~現実世界トーキョー 自宅内~
私はデバイスが鳴らす機械の駆動音で目を覚ました。どうやらいつの間にか眠っていたらしくカーテンから日の光が覗いている。
起きる前はVRをやっていたはずなのにとデバイスに付いている検索機能で調べるとどうやらゲーム内で死亡すると強制ログアウトするらしい、所謂デスペナルティと言うやつで強制ログアウトした後3時間程ログイン不能になるようです。
まだ6時くらいなので軽く食事を済まして日課のランニングに出かける事にした、このランニングはゲームの為にしている。
何故かと言うとデバイスは医療関係の機能も搭載されており、肥満とかになるとゲームなどに使用制限がかかるのだ、しかもそれは痩せるまで続くので今のゲーマーは健康児が多いそうだ、
出来ないからって据え置き型のゲームをやってもVRに比べれば迫力や自分がその世界を体験しているような感覚は薄く軽い中毒症状のようにVRをやりたくなり、ダイエットを始めるというニュースを見たような気がするとか
人間の欲って凄いなぁと思った瞬間です。
ランニングを終えてシャワーで汗を流して何もせずにボーっとしていると私の部屋にインターホンがならされる。
「? 宅配は頼んで無いはずだけど」
まさかとは思うがトラブルメーカーズか?
む、何か説明を求められた気がする
まぁ気のせいか、私には兄弟が3人いる。
姉の草薙菫、私こと草薙蓮華《クサナギレンカ》、妹の草薙百合、弟の草薙蘭の双子弟妹である。
この草薙兄弟はトラブルばっか起こすのでトラブルメーカーズと呼ばれていた
例えばスミレねぇ……スミレ姉さんはとても穏やかで一家の特徴である美形なのだが私達兄弟を傷つけた人には私以上におっかないことをしでかすのです。
その証拠に今まで私や妹達に暴力を振るった人はいつの間にか消えてました……スミレ姉さんにその事を聞いてみると笑顔を浮かべて「あぁ、あの人達にはおはなしをして納得して貰ったの、だからレン君は気にしなくていいからね」と言った声色や顔は穏やかだったのだが気のせいなのか後ろに鬼が居た、それから私はその話題を振らないようにしている。
何というか原初的な恐怖と言うか生存本能が危機感を抱かせると言うか、まぁうん詳しくは聞けてないがスミレ姉さんはそう言うものだ、と無理矢理納得させないと後が怖い。
ユリとランは姉さんに比べれば大人しいほうだ
2人とも人たらしで何故かユリは百合ハーレムを、ランは本人は気がついてないが好意を複数の女の子から向けられて地味にハーレムを作っている鈍感主人公だ。
ちなみに仕事はスミレ姉さんが女医を、ユリとランは高校生モデルをしており、テレビで美人過ぎる双子と特集されていた。そんなこともあり、芸能界で引っ張りだこなのだ。
スミレ姉さんはそもそも病院を休んでまで来るはずないし、ユリとランは高校生活とモデルで忙しいはずだから来るはずないし思い過ごしですね。
そんなことを考えて私が相手に返事をしながら扉を開けると目の前に美男美女としか言えないような男女二人組が立っていた。
美女は真っ白のワンピースを着ていた、装飾などが無くシンプルながらロングヘアーとよく似合っている。
美男の方は黒のTシャツとジーンズのズボンという普通の服装なのだがより美形を際立たせていた。
「………ユリ、ランなんでここに?」
すると美女、もといユリが可愛らしく頬を膨らませて不満を言う。
「だって、お兄ちゃん全然ウチに帰って来ないじゃん……だから私が来たの!」
「……すまん兄貴、コイツを止められなかった。」
「ハァ……来てしまったものは仕方ないです。早く上がってください、熱中症になったら芸能関係の人に申し訳ないですし」
2人を家の中に入れて麦茶を差し出して少し経ってから私は疑念を洩らす。
「で、本当は何の用件で来たのですか?」
「むぅ可愛い妹が来たかったで良いジャン」
「あのですねぇ、ユリがそんな些細な理由で来るわけないでしょう。仕事を放って来たって私が喜ばないと知っているはずですよ」
「やっぱり話そうぜユリ、兄貴に話したほうが早い」
「せっかちだよランはだから、童貞なんだよ。」
「ちょっ! 俺の童貞とせっかちなのは関係ねぇだろ!?」
「関係ありますぅ~」
「関係ない!」
「関係ある!」
「関係ない!」
「「ぐぬぬぬぬぬぬ」」
この2人喧嘩するほど仲が良い、これも痴話喧嘩みたいなものだしね……そろそろ話を進めてくれないかなぁ
【Tips】カオスでの死亡は強制ログアウトと3時間のログイン不可というデメリットがある。
これはかなりの痛手で現実世界と仮想世界の時間は違う為3時間経てば他のプレイヤーはかなり成長する
それを避けたいならば死亡は極力しないほうが賢明である。
【Tips】カオスでの死亡は強制ログアウトと3時間のログイン不可というデメリットがある。
これはかなりの痛手で現実世界と仮想世界の時間は違う為3時間経てば他のプレイヤーはかなり成長する
それを避けたいならば死亡は極力しないほうが賢明である、
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