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シュリーネ様がいなくなってからはもう大変だった。さすがに必要に駆られた時以外に魅了を使うのは避けたいと思って、あの後すぐにペンダントを身につけると、蜂の巣をつついたような大騒ぎになったのだ。
シュリーネ様と直接話をして、さらには絶対に会いに来てとまで言われる人物ということで、とにかく教会関係者から熱烈なオファーを受けた。
使徒様とか神子様とか色んな呼び方で呼ばれ、大司教様だというよく分からない偉い人に、教会のトップに立って欲しいみたいにお願いされて、断ったら我らを見捨てられるのですか……と泣かれて、もうカオスだった。
俺がランドサイル王国に所属していると分かってからは国と国との話になり、俺はよく知らないけどこの大陸の国のトップが一堂に介して会議まで行われたらしい。
そこで決まった俺の扱いは……絶対不可侵の存在。そして俺の望みは全ての国で全力で叶える、そう決まったそうだ。その決定を聞いた俺は、この世界でのシュリーネ様への信仰心がそれほどに高いってこと実感し、少し怖くなったりした。
でもまあ、今はありがたいなと開き直っている。俺が望んだことは三年に一度総本山の大聖堂に行きたいってことと、あとは今まで通り平穏に生きていきたいってことそれだけだ。
だから俺のこの世界での生活はほとんど変わっていない。ランドサイル王国の王都にある屋敷に暮らしながら、リラと冒険者として仕事をしている。
「リョータ、ついに帰るんだね」
「うん。こっちも落ち着いたし一度帰るよ」
しかしここで一度、日本に帰ろうと思っているのだ。さすがに色々と忙しくてすぐには帰れなかったけど、シュリーネ様と会ってから数ヶ月が経過し、俺の周りもさすがに落ち着いた。帰るなら今しかない。
「……戻って、来てくれるんだよね?」
「もちろん。もう俺にとってはこの世界も凄く大切な場所だから。それにリラがいるんだから、帰ってくるよ」
俺のその言葉を聞いて、リラは嬉しそうに笑みを浮かべてくれた。その表情が凄く可愛くて、俺は思わず手を伸ばしてリラを抱きしめる。
「ふふっ、ちょっとリョータ?」
「俺がいない間、スラくんとユニーのことを頼んでも良い?」
「もちろん良いよ」
「できる限り早く帰ってくるから」
「うん。待ってるね」
俺は最後にもう一度リラの笑顔を見つめて、それから指輪に付いている虹色の宝石に触れた。イメージしたのは事務所で俺達が自室のように使っていた部屋だ。俺のマンションにしようかと思ったんだけど、マンションはもし別の人が住んでいたら申し訳ないかなと思って自重した。
キラキラと輝く門のようなところに、意を決して足を踏み出すと――
――次の瞬間に、俺は見慣れた事務所の一室にいた。
「りょ、りょ、涼太!?!?」
「は、はあ? え、どこから……と、というか今まで、どこに行ってたの!!」
部屋の中にはちょうど理玖と幸矢がいて、俺が姿を現したことでありえないほど狼狽えてるみたいだ。まあそうなるのも仕方ないよな……俺は苦笑しつつ、二人に声をかけた。
「理玖、幸矢、久しぶり」
「いや、久しぶりじゃねぇよ!」
「本物……だよね?」
「もちろん本物だって。あのさ……あのライブから何日経ってる?」
「は、半年以上経ってるわ! 急にお前の姿がなくなって、神隠しだとかUFOに連れ去られたとか騒がれて、マジでどこに行ってたんだよ!」
半年以上ってことは、向こうとこっちの時間の流れはほとんど同じなのか。家族にも心配かけてるよな……早く連絡しないと。
「マジでごめん。俺もよく分からないんだけどさ……俺、異世界に行ってたんだ」
「はぁ? い、異世界?」
「……本当、なの?」
「おう。スキルがあって魔法がある、ファンタジーな異世界だ」
俺のその言葉を聞いて理玖と幸矢は情報を処理しきれなくなったのか、頭を抱えながらソファーに腰を下ろした。
「ダメだ、もう半年前から理解できないことばっかりだ」
「異世界とか……ファンの子達になんて言えば良いんだろう」
「とりあえず涼太、もうずっとこっちにいるのか?」
「いや、できれば向こうをメインにして、たまにこっちに帰ってくるぐらいにしたいなーと思ってる。アリエーテって……どうなってる?」
「活動休止に決まってるだろ? 涼太が突然消えた、あのライブ映像がネットに流れて活動どころじゃなかったんだ」
やっぱりそうなるよな……これから俺が戻って来たって発表して、何食わぬ顔でまた活動再開は無理だろう。マスコミにどこに行ってたのかって聞かれまくって、異世界だって言ったら国とかから何か言われたりしそうだ。どこかの研究機関に指輪を調べたいとか言われたり……そんなの嫌だな。
こっちの世界で宮瀬涼太は消えたままにしておいて、家族や友人にだけ報告に行こうかな。その方が平和な気がして来た。
俺がソファーに座ってそんな提案をすると、理玖と幸矢は俺の予想以上にすんなりと頷いてくれた。
「それが良いと思う。もう俺達が日本でアイドルをやるのは無理だ」
「変な印象がついちゃったからね」
「二人とも、本当にごめん」
「別に良いよ。アイドルは好きだったけど、十年もやってちょっと達成感があったのは事実だし。……ねぇ涼太、異世界って俺達も行けるの?」
「どうなんだろう。試してみる……?」
そういえば日本に来れるのは俺だけだって先入観があって、リラ達が来れるのかなんて試しもしなかった。
「その指輪で行けるんだろ?」
「うん。ちょっとやってみるか」
俺が指輪に触れてランドサイル王国にある屋敷を思い浮かべると、すぐに光る門が作られた。
「おおっ、マジでアニメじゃん!」
「凄いね」
「とりあえず……手でも握って門に入ってみる? それで無理だったらできないんだと思う」
「やってやるぜ!」
理玖と幸矢はもう訳の分からない現状を全て受け入れることにしたのか、楽しそうな表情で俺の手を取った。そして光る門に足を踏み入れると……すぐにランドサイル王国にある、屋敷の俺の部屋に移動した。隣を見てみると、驚愕に瞳を見開いた理玖と幸矢がいる。
「うわっ、何この部屋! 映画の中かよ!」
「凄いね……本当に異世界なのか」
「リョータ、もう帰って来たの?」
俺達が三人で騒いでいたら、声が聞こえたのか部屋のドアがノックされてリラが顔を見せた。
「リラ、ただいま」
「おかえり……って、お客さん?」
「うん。俺の仲間で理玖と幸矢」
「リクさんとユキヤさん。私はリラです」
「なに、めちゃくちゃ可愛い子じゃん!」
「もしかして……彼女、とか?」
幸矢が発したその言葉にリラが顔を赤くして、そんなリラを見て理玖が俺の首にヘッドロックを掛けてきて、そうして賑やかに二人は異世界に溶け込んだ。
「なあ涼太、理玖、俺達もう日本ではダメだけど、こっちの世界でまたアイドルをやらない?」
「おっ、それ良いな!」
「それ……楽しそうかも。こっちの世界って歌はあんまりないんだよ。俺らの曲は人気になるかも」
「じゃあ決まりだな! さっそく色々と準備しようぜ」
「そうだな。異世界でアリエーテを人気グループにするために頑張るか」
「おう!」
それから数年後、ランドサイル王国でアリエーテは国民的人気グループになる。しかしそれはまた、別の話だ。
―完―
~あとがき~
この物語はこれで完結となります。ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。皆様に楽しいひと時を提供できていたのであれば、作者としてこれ以上嬉しいことはありません。
三人が異世界でアイドルとして活動する話や、涼太が日本の家族に会いに行く話、リラとのこれからなどまだまだたくさん書きたい話はあるので、もしかしたら時間がある時にでも番外編という形で続きを投稿するかもしれません。その時はまた読みにきていただけたら嬉しいです。
私は他にも長編作をいくつも連載していますので、もしよろしければ他の作品も覗いてみてください。
いつも応援してくださっている皆様のおかげで、私は執筆を続けられています。これからもよろしくお願いいたします。
蒼井美紗
シュリーネ様と直接話をして、さらには絶対に会いに来てとまで言われる人物ということで、とにかく教会関係者から熱烈なオファーを受けた。
使徒様とか神子様とか色んな呼び方で呼ばれ、大司教様だというよく分からない偉い人に、教会のトップに立って欲しいみたいにお願いされて、断ったら我らを見捨てられるのですか……と泣かれて、もうカオスだった。
俺がランドサイル王国に所属していると分かってからは国と国との話になり、俺はよく知らないけどこの大陸の国のトップが一堂に介して会議まで行われたらしい。
そこで決まった俺の扱いは……絶対不可侵の存在。そして俺の望みは全ての国で全力で叶える、そう決まったそうだ。その決定を聞いた俺は、この世界でのシュリーネ様への信仰心がそれほどに高いってこと実感し、少し怖くなったりした。
でもまあ、今はありがたいなと開き直っている。俺が望んだことは三年に一度総本山の大聖堂に行きたいってことと、あとは今まで通り平穏に生きていきたいってことそれだけだ。
だから俺のこの世界での生活はほとんど変わっていない。ランドサイル王国の王都にある屋敷に暮らしながら、リラと冒険者として仕事をしている。
「リョータ、ついに帰るんだね」
「うん。こっちも落ち着いたし一度帰るよ」
しかしここで一度、日本に帰ろうと思っているのだ。さすがに色々と忙しくてすぐには帰れなかったけど、シュリーネ様と会ってから数ヶ月が経過し、俺の周りもさすがに落ち着いた。帰るなら今しかない。
「……戻って、来てくれるんだよね?」
「もちろん。もう俺にとってはこの世界も凄く大切な場所だから。それにリラがいるんだから、帰ってくるよ」
俺のその言葉を聞いて、リラは嬉しそうに笑みを浮かべてくれた。その表情が凄く可愛くて、俺は思わず手を伸ばしてリラを抱きしめる。
「ふふっ、ちょっとリョータ?」
「俺がいない間、スラくんとユニーのことを頼んでも良い?」
「もちろん良いよ」
「できる限り早く帰ってくるから」
「うん。待ってるね」
俺は最後にもう一度リラの笑顔を見つめて、それから指輪に付いている虹色の宝石に触れた。イメージしたのは事務所で俺達が自室のように使っていた部屋だ。俺のマンションにしようかと思ったんだけど、マンションはもし別の人が住んでいたら申し訳ないかなと思って自重した。
キラキラと輝く門のようなところに、意を決して足を踏み出すと――
――次の瞬間に、俺は見慣れた事務所の一室にいた。
「りょ、りょ、涼太!?!?」
「は、はあ? え、どこから……と、というか今まで、どこに行ってたの!!」
部屋の中にはちょうど理玖と幸矢がいて、俺が姿を現したことでありえないほど狼狽えてるみたいだ。まあそうなるのも仕方ないよな……俺は苦笑しつつ、二人に声をかけた。
「理玖、幸矢、久しぶり」
「いや、久しぶりじゃねぇよ!」
「本物……だよね?」
「もちろん本物だって。あのさ……あのライブから何日経ってる?」
「は、半年以上経ってるわ! 急にお前の姿がなくなって、神隠しだとかUFOに連れ去られたとか騒がれて、マジでどこに行ってたんだよ!」
半年以上ってことは、向こうとこっちの時間の流れはほとんど同じなのか。家族にも心配かけてるよな……早く連絡しないと。
「マジでごめん。俺もよく分からないんだけどさ……俺、異世界に行ってたんだ」
「はぁ? い、異世界?」
「……本当、なの?」
「おう。スキルがあって魔法がある、ファンタジーな異世界だ」
俺のその言葉を聞いて理玖と幸矢は情報を処理しきれなくなったのか、頭を抱えながらソファーに腰を下ろした。
「ダメだ、もう半年前から理解できないことばっかりだ」
「異世界とか……ファンの子達になんて言えば良いんだろう」
「とりあえず涼太、もうずっとこっちにいるのか?」
「いや、できれば向こうをメインにして、たまにこっちに帰ってくるぐらいにしたいなーと思ってる。アリエーテって……どうなってる?」
「活動休止に決まってるだろ? 涼太が突然消えた、あのライブ映像がネットに流れて活動どころじゃなかったんだ」
やっぱりそうなるよな……これから俺が戻って来たって発表して、何食わぬ顔でまた活動再開は無理だろう。マスコミにどこに行ってたのかって聞かれまくって、異世界だって言ったら国とかから何か言われたりしそうだ。どこかの研究機関に指輪を調べたいとか言われたり……そんなの嫌だな。
こっちの世界で宮瀬涼太は消えたままにしておいて、家族や友人にだけ報告に行こうかな。その方が平和な気がして来た。
俺がソファーに座ってそんな提案をすると、理玖と幸矢は俺の予想以上にすんなりと頷いてくれた。
「それが良いと思う。もう俺達が日本でアイドルをやるのは無理だ」
「変な印象がついちゃったからね」
「二人とも、本当にごめん」
「別に良いよ。アイドルは好きだったけど、十年もやってちょっと達成感があったのは事実だし。……ねぇ涼太、異世界って俺達も行けるの?」
「どうなんだろう。試してみる……?」
そういえば日本に来れるのは俺だけだって先入観があって、リラ達が来れるのかなんて試しもしなかった。
「その指輪で行けるんだろ?」
「うん。ちょっとやってみるか」
俺が指輪に触れてランドサイル王国にある屋敷を思い浮かべると、すぐに光る門が作られた。
「おおっ、マジでアニメじゃん!」
「凄いね」
「とりあえず……手でも握って門に入ってみる? それで無理だったらできないんだと思う」
「やってやるぜ!」
理玖と幸矢はもう訳の分からない現状を全て受け入れることにしたのか、楽しそうな表情で俺の手を取った。そして光る門に足を踏み入れると……すぐにランドサイル王国にある、屋敷の俺の部屋に移動した。隣を見てみると、驚愕に瞳を見開いた理玖と幸矢がいる。
「うわっ、何この部屋! 映画の中かよ!」
「凄いね……本当に異世界なのか」
「リョータ、もう帰って来たの?」
俺達が三人で騒いでいたら、声が聞こえたのか部屋のドアがノックされてリラが顔を見せた。
「リラ、ただいま」
「おかえり……って、お客さん?」
「うん。俺の仲間で理玖と幸矢」
「リクさんとユキヤさん。私はリラです」
「なに、めちゃくちゃ可愛い子じゃん!」
「もしかして……彼女、とか?」
幸矢が発したその言葉にリラが顔を赤くして、そんなリラを見て理玖が俺の首にヘッドロックを掛けてきて、そうして賑やかに二人は異世界に溶け込んだ。
「なあ涼太、理玖、俺達もう日本ではダメだけど、こっちの世界でまたアイドルをやらない?」
「おっ、それ良いな!」
「それ……楽しそうかも。こっちの世界って歌はあんまりないんだよ。俺らの曲は人気になるかも」
「じゃあ決まりだな! さっそく色々と準備しようぜ」
「そうだな。異世界でアリエーテを人気グループにするために頑張るか」
「おう!」
それから数年後、ランドサイル王国でアリエーテは国民的人気グループになる。しかしそれはまた、別の話だ。
―完―
~あとがき~
この物語はこれで完結となります。ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。皆様に楽しいひと時を提供できていたのであれば、作者としてこれ以上嬉しいことはありません。
三人が異世界でアイドルとして活動する話や、涼太が日本の家族に会いに行く話、リラとのこれからなどまだまだたくさん書きたい話はあるので、もしかしたら時間がある時にでも番外編という形で続きを投稿するかもしれません。その時はまた読みにきていただけたら嬉しいです。
私は他にも長編作をいくつも連載していますので、もしよろしければ他の作品も覗いてみてください。
いつも応援してくださっている皆様のおかげで、私は執筆を続けられています。これからもよろしくお願いいたします。
蒼井美紗
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