90 / 173
第三章 農地改革編
90、緊急事態
しおりを挟む
「皆、そろそろ帰ろうか。今日は凄い収穫だったよ」
「フィリップ様が選ばれたものは全て食料となるのですよね?」
「そうだよ。これを畑で育てられるようになれば、美味しい料理がたくさん食べられるようになると思う」
俺がテンション高くそう告げると、皆もそれに釣られたのか顔を綻ばせた。トマとギムがあればトマソースに絡めたパスタだって出来るかもしれない……夢が広がる。
今回こうして安全に森へと入れたのだから、これから何度も探索に来れるだろう。それで今日は採取できなかった植物も全て採取して、さらに奥に行って香辛料も見つけたいな。
「フィリップ様、森を出るまでは気を抜かないでください」
「そうだね、ごめん。気を引き締めるよ」
ニルスに注意されて浮かれた気持ちを引き締めた。こういうのは大体気が緩む帰り道が危ないのだ。前世で散々そのことを実感していたのに、忘れて皆を危険に晒すところだった。
「最後まで気を抜かずに帰ろうか」
「かしこまりました」
それからは皆で集中して、今度は印を辿って街に向かって歩き出した。そうして歩くほど一時間ほど、行きと同様に何の問題も起きずにスムーズに進めている。俺はその事実に安堵しつつも、どこか違和感を覚えていた。
こんなにも魔物に遭遇しないなんてこと……あるのだろうか。実は今日森に入っている数時間、一度も魔物に遭遇していないのだ。最初は幸運だと思ってたけど、ここまで魔物の姿を見ないのはさすがにおかしい。
もしかしたら強い魔物がいて、弱い魔物がこの近くから逃げてるとか……そんな考えが頭をよぎり、背中をつぅと冷や汗が流れた。
いや、たまたま魔物が少ないって可能性の方が高いだろう。ここは街に近い場所だ、強い魔物は森の奥にいることが多いはず。
俺は自分にそう言い聞かせて、悪い予感を振り払おうとした。皆に危機感を共有することは……やめておいた。悪い予感がするなんてただの勘だし、いたずらに怖がらせるのも良くないと思ったのだ。
そうして緊張しつつも森を進んで行き、そろそろ森を抜けられる、やっぱりただの杞憂だったんだと安堵したその瞬間、遠くから木々が薙ぎ倒される音が聞こえてきた。
その音を聞いて先頭を歩く冒険者がピタリと動きを止めて、何人かが先行して事態の確認に向かう。それからしばらくして戻ってきた冒険者は、顔を強張らせて魔物がいるという合図を送ってきた。
やっぱりか……冒険者が顔を強張らせてるってことは、すぐに倒せるような魔物じゃないってことだ。俺が一人で倒せる魔物だったら良いけど、そうじゃない場合はかなり厳しい状況になる。魔法陣魔法を使える人は増えたけど、俺と同等まで熟練度が上がった人はまだいないのだ。
「フィリップ様、見たことのない魔物がいます。複雑で大きなツノを持ち、体も相当な大きさです。ツノで木々を薙ぎ倒しながら移動しているらしく、魔物が通った後は森が開けているほどです。今は俺達に気づいているのか分かりませんが、立ち止まっています」
一人の冒険者が俺達のいるところにまで下がってきて、報告をしてくれた。複雑で大きなツノ、木々を薙ぎ倒すほどの大きさ……それって、もしかして。
「四足歩行で足が長い? 茶色に白っぽい斑点模様がある?」
「おっしゃる通りです。知っておられるのですか?」
……ヤバい、それはヤバい。多分だけど、ジャイアントディアだ。フォレストディアの突然変異種なんじゃないかと言われていたけど、目撃数が少なすぎてほとんど情報はない。
とにかく大きなツノが硬くて、あれを振り回されると攻撃を仕掛けるのも難しく撃つ手がないんだ。
どうすれば良い、ここは街にかなり近い場所だ。このまま見つからないように迂回すれば俺達は街に帰れるかもしれないけど、ジャイアントディアが街を襲ってきたら城壁なんて破られてしまうだろう。
そうなったら、王都は終わりだ。せっかくここまで持ち直したのに。
俺は直接戦ったことはないけど、前世で一度だけ街の近くで発見されたことがあったはず。あの時は確か……倒さず森の奥に誘導したんだ。同僚がその作戦に参加して、なんて言ってたっけ。
思い出せ、思い出せ。確か……そうだ、雷属性が得意だからってあいつは召集されたんだ。ジャイアントディアはツノで静電気ほどの微弱な電気を感知して、獲物を狙ってるって話だったはず。
だからその能力を逆手にとって、強い雷を発生させて驚かせるとか、確かそんな方法を取るって聞いたような聞かなかったような……ああ、よく覚えてない!
でも可能性があるならやってみるべきだ。ジャイアントディアよりも街側で雷属性の魔法を使えば、もしかしたら森の奥に逃げてくれるかもしれない。
「まだ気付かれてないかな?」
俺がそう尋ねると、その冒険者は少し先にいるリーダーとハンドサインでやり取りをする。
「気付かれている可能性が高いとのことです。まだ距離はあるけど、こちらを見られていると」
それは確実に気付かれてる……でもジャイアントディアは動きがそこまで素早くないことだけが救いだ。とりあえず全力で後ろに撤退してからジャイアントディアの後方に迂回して森を抜けて、街とジャイアントディアの間に立ち位置を変えたい。
そこでジャイアントディアが街から離れてくれればそのまま放置、街に向かってくるようなら迎え撃つしかない。
俺はその考えを皆に伝えて、タイミングを合わせて一斉に森の奥へと駆け戻った。すると俺達が動いたのが分かったのか、後ろでジャイアントディアが動き始めた音がする。
「あいつなんなんだよ、怖すぎる!」
「おいっ、声を出したら気付かれるだろ!」
「もう気付かれてるよ!」
恐怖からか冒険者や騎士がそんな会話をするのを聞きつつ、かろうじて隊列は維持してひたすらに走る。そして適当なところで右に曲がり、一度も通っていない森の中を進んでいった。
「うわっ、なんだ、森を抜けたのか!?」
突然開けた視界に皆が驚き一瞬足を止める。しかしそこは森の出口ではなくて、ジャイアントディアが作った道だった。後ろ側に回り込んだのだからここに出るのは当然だ。
「まだ森は抜けてないから走って! 多分もう少しだから!」
「はいっ!」
俺の叫びに我に返った皆はまた全力で森を走り、なんとか森から抜け出すことに成功した。しかしいまだにジャイアントディアの足音や木々が薙ぎ倒される音は聞こえてくる。
多分これは近づいてきてる……しかも荒々しい音になってるから、ジャイアントディアは興奮状態かもしれない。
はぁ……なんでこんなところにいたのか、運が悪い。でも考え方を変えれば、知らないうちに街が襲われていた可能性もあったのだ。それよりはましだったとも言えるかもしれない。ジャイアントディアのことを知っている俺が一番に遭遇したのは幸運だった……そう思っていないとやってられない。
「皆、多分こっちに来るから、森から顔を出した瞬間に俺が雷属性の魔法を放つ。あの魔物はジャイアントディアって言うんだけど、雷が苦手なんだ。だからそれで森の奥に帰ってくれるかもしれない」
「もしそれでダメだった場合は、どうすれば良いのでしょうか?」
「……その時は、街から離れるように誘導しつつ、とにかく魔法で攻撃するしかない。あのツノを振り回す攻撃に当たれば一撃で助からないだろうから、近づく攻撃はできない。だから剣は意味がないんだ。あのツノはジャイアントディアの後ろ側まで伸びてて、全方向を攻撃してくるから」
俺しか魔法陣魔法を使えない状況では絶対に倒せなかった。でも不幸中の幸いで、今は攻撃魔法を使える人がかなりの数いる。しっかりと距離をとりつつ攻撃していけば、いずれは倒せるはずだ。そう信じたい。
「フィリップ様が選ばれたものは全て食料となるのですよね?」
「そうだよ。これを畑で育てられるようになれば、美味しい料理がたくさん食べられるようになると思う」
俺がテンション高くそう告げると、皆もそれに釣られたのか顔を綻ばせた。トマとギムがあればトマソースに絡めたパスタだって出来るかもしれない……夢が広がる。
今回こうして安全に森へと入れたのだから、これから何度も探索に来れるだろう。それで今日は採取できなかった植物も全て採取して、さらに奥に行って香辛料も見つけたいな。
「フィリップ様、森を出るまでは気を抜かないでください」
「そうだね、ごめん。気を引き締めるよ」
ニルスに注意されて浮かれた気持ちを引き締めた。こういうのは大体気が緩む帰り道が危ないのだ。前世で散々そのことを実感していたのに、忘れて皆を危険に晒すところだった。
「最後まで気を抜かずに帰ろうか」
「かしこまりました」
それからは皆で集中して、今度は印を辿って街に向かって歩き出した。そうして歩くほど一時間ほど、行きと同様に何の問題も起きずにスムーズに進めている。俺はその事実に安堵しつつも、どこか違和感を覚えていた。
こんなにも魔物に遭遇しないなんてこと……あるのだろうか。実は今日森に入っている数時間、一度も魔物に遭遇していないのだ。最初は幸運だと思ってたけど、ここまで魔物の姿を見ないのはさすがにおかしい。
もしかしたら強い魔物がいて、弱い魔物がこの近くから逃げてるとか……そんな考えが頭をよぎり、背中をつぅと冷や汗が流れた。
いや、たまたま魔物が少ないって可能性の方が高いだろう。ここは街に近い場所だ、強い魔物は森の奥にいることが多いはず。
俺は自分にそう言い聞かせて、悪い予感を振り払おうとした。皆に危機感を共有することは……やめておいた。悪い予感がするなんてただの勘だし、いたずらに怖がらせるのも良くないと思ったのだ。
そうして緊張しつつも森を進んで行き、そろそろ森を抜けられる、やっぱりただの杞憂だったんだと安堵したその瞬間、遠くから木々が薙ぎ倒される音が聞こえてきた。
その音を聞いて先頭を歩く冒険者がピタリと動きを止めて、何人かが先行して事態の確認に向かう。それからしばらくして戻ってきた冒険者は、顔を強張らせて魔物がいるという合図を送ってきた。
やっぱりか……冒険者が顔を強張らせてるってことは、すぐに倒せるような魔物じゃないってことだ。俺が一人で倒せる魔物だったら良いけど、そうじゃない場合はかなり厳しい状況になる。魔法陣魔法を使える人は増えたけど、俺と同等まで熟練度が上がった人はまだいないのだ。
「フィリップ様、見たことのない魔物がいます。複雑で大きなツノを持ち、体も相当な大きさです。ツノで木々を薙ぎ倒しながら移動しているらしく、魔物が通った後は森が開けているほどです。今は俺達に気づいているのか分かりませんが、立ち止まっています」
一人の冒険者が俺達のいるところにまで下がってきて、報告をしてくれた。複雑で大きなツノ、木々を薙ぎ倒すほどの大きさ……それって、もしかして。
「四足歩行で足が長い? 茶色に白っぽい斑点模様がある?」
「おっしゃる通りです。知っておられるのですか?」
……ヤバい、それはヤバい。多分だけど、ジャイアントディアだ。フォレストディアの突然変異種なんじゃないかと言われていたけど、目撃数が少なすぎてほとんど情報はない。
とにかく大きなツノが硬くて、あれを振り回されると攻撃を仕掛けるのも難しく撃つ手がないんだ。
どうすれば良い、ここは街にかなり近い場所だ。このまま見つからないように迂回すれば俺達は街に帰れるかもしれないけど、ジャイアントディアが街を襲ってきたら城壁なんて破られてしまうだろう。
そうなったら、王都は終わりだ。せっかくここまで持ち直したのに。
俺は直接戦ったことはないけど、前世で一度だけ街の近くで発見されたことがあったはず。あの時は確か……倒さず森の奥に誘導したんだ。同僚がその作戦に参加して、なんて言ってたっけ。
思い出せ、思い出せ。確か……そうだ、雷属性が得意だからってあいつは召集されたんだ。ジャイアントディアはツノで静電気ほどの微弱な電気を感知して、獲物を狙ってるって話だったはず。
だからその能力を逆手にとって、強い雷を発生させて驚かせるとか、確かそんな方法を取るって聞いたような聞かなかったような……ああ、よく覚えてない!
でも可能性があるならやってみるべきだ。ジャイアントディアよりも街側で雷属性の魔法を使えば、もしかしたら森の奥に逃げてくれるかもしれない。
「まだ気付かれてないかな?」
俺がそう尋ねると、その冒険者は少し先にいるリーダーとハンドサインでやり取りをする。
「気付かれている可能性が高いとのことです。まだ距離はあるけど、こちらを見られていると」
それは確実に気付かれてる……でもジャイアントディアは動きがそこまで素早くないことだけが救いだ。とりあえず全力で後ろに撤退してからジャイアントディアの後方に迂回して森を抜けて、街とジャイアントディアの間に立ち位置を変えたい。
そこでジャイアントディアが街から離れてくれればそのまま放置、街に向かってくるようなら迎え撃つしかない。
俺はその考えを皆に伝えて、タイミングを合わせて一斉に森の奥へと駆け戻った。すると俺達が動いたのが分かったのか、後ろでジャイアントディアが動き始めた音がする。
「あいつなんなんだよ、怖すぎる!」
「おいっ、声を出したら気付かれるだろ!」
「もう気付かれてるよ!」
恐怖からか冒険者や騎士がそんな会話をするのを聞きつつ、かろうじて隊列は維持してひたすらに走る。そして適当なところで右に曲がり、一度も通っていない森の中を進んでいった。
「うわっ、なんだ、森を抜けたのか!?」
突然開けた視界に皆が驚き一瞬足を止める。しかしそこは森の出口ではなくて、ジャイアントディアが作った道だった。後ろ側に回り込んだのだからここに出るのは当然だ。
「まだ森は抜けてないから走って! 多分もう少しだから!」
「はいっ!」
俺の叫びに我に返った皆はまた全力で森を走り、なんとか森から抜け出すことに成功した。しかしいまだにジャイアントディアの足音や木々が薙ぎ倒される音は聞こえてくる。
多分これは近づいてきてる……しかも荒々しい音になってるから、ジャイアントディアは興奮状態かもしれない。
はぁ……なんでこんなところにいたのか、運が悪い。でも考え方を変えれば、知らないうちに街が襲われていた可能性もあったのだ。それよりはましだったとも言えるかもしれない。ジャイアントディアのことを知っている俺が一番に遭遇したのは幸運だった……そう思っていないとやってられない。
「皆、多分こっちに来るから、森から顔を出した瞬間に俺が雷属性の魔法を放つ。あの魔物はジャイアントディアって言うんだけど、雷が苦手なんだ。だからそれで森の奥に帰ってくれるかもしれない」
「もしそれでダメだった場合は、どうすれば良いのでしょうか?」
「……その時は、街から離れるように誘導しつつ、とにかく魔法で攻撃するしかない。あのツノを振り回す攻撃に当たれば一撃で助からないだろうから、近づく攻撃はできない。だから剣は意味がないんだ。あのツノはジャイアントディアの後ろ側まで伸びてて、全方向を攻撃してくるから」
俺しか魔法陣魔法を使えない状況では絶対に倒せなかった。でも不幸中の幸いで、今は攻撃魔法を使える人がかなりの数いる。しっかりと距離をとりつつ攻撃していけば、いずれは倒せるはずだ。そう信じたい。
2
お気に入りに追加
1,358
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
スキルを極めろ!
アルテミス
ファンタジー
第12回ファンタジー大賞 奨励賞受賞作
何処にでもいる大学生が異世界に召喚されて、スキルを極める!
神様からはスキルレベルの限界を調査して欲しいと言われ、思わず乗ってしまった。
不老で時間制限のないlv上げ。果たしてどこまでやれるのか。
異世界でジンとして生きていく。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
外れスキル?だが最強だ ~不人気な土属性でも地球の知識で無双する~
海道一人
ファンタジー
俺は地球という異世界に転移し、六年後に元の世界へと戻ってきた。
地球は魔法が使えないかわりに科学という知識が発展していた。
俺が元の世界に戻ってきた時に身につけた特殊スキルはよりにもよって一番不人気の土属性だった。
だけど悔しくはない。
何故なら地球にいた六年間の間に身につけた知識がある。
そしてあらゆる物質を操れる土属性こそが最強だと知っているからだ。
ひょんなことから小さな村を襲ってきた山賊を土属性の力と地球の知識で討伐した俺はフィルド王国の調査隊長をしているアマーリアという女騎士と知り合うことになった。
アマーリアの協力もあってフィルド王国の首都ゴルドで暮らせるようになった俺は王国の陰で蠢く陰謀に巻き込まれていく。
フィルド王国を守るための俺の戦いが始まろうとしていた。
※この小説は小説家になろうとカクヨムにも投稿しています
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる