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第三章 農地改革編
89、森の探索
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俺がフィリップになってから一年が経過した。ついこの間十一歳になった俺はやっと成長期が来たのか、最近はかなりの速度で背が伸びている……気がする。
いや、多分気のせいじゃない。孤児院に行くと明らかにソフィと視線が合わなくなったし、ティナとも顔が近づいている。前よりも見上げる角度が緩やかになったのだ。
このままどんどん伸びて欲しい。その一心で、最近はティータビア様へ熱心に祈りを捧げている。これで伸びないなんてことはないだろう。
「フィリップ様、全員集まりました」
「ありがとう。じゃあ行こうか」
「はっ!」
俺が今いるのは王宮の敷地内、騎士団の訓練場前だ。実は今日、ついに森の中へ探索に向かうのだ。メンバーは俺とニルス、フレディ、騎士団の一部隊、そして冒険者が数人。
従者のニルスは足手纏いじゃないか……と思う人もいるだろうけど、ニルスは魔法陣魔法をかなり使いこなせるようになっているので、足手纏いどころか戦力になる。
「フィリップ、気をつけて行ってきてね。絶対に無茶はしないこと」
「誰もが怪我なく無事に帰ってくることだけを目標にしてくれ」
マティアスとファビアン様が心配そうに声をかけてくれた。二人とも仕事を抜けて見送りに来てくれたのだ。数時間森に入るだけなんだけど、この国では相当危ないことだと認識されているので、皆の緊張と不安が伝わってくる。
「もちろんです。絶対に無茶はせず、無事に帰ってくることを目標にします。なので皆もそんなに緊張しないで、肩の力を抜いてね」
冒険者と騎士達にそう笑いかけると、少しだけ雰囲気が緩まった。しかしまだ緊張感は伝わってくる。もうこれは仕方がないかな……森の奥に入るのなんて自殺行為だと思われているような現状だし。
今日の目標としては多種多様な食べられる植物を見つけ出すこと、そして穀物を見つけること、さらに果物や香辛料なども見つけられたらと思っている。
ちょっと、いやかなり欲張ってるけど、やっと森に入れるのかと思うとどうしても気が急いてしまうのだ。
さらにもっと欲張っても良いのなら、肥料となる土を持ち帰りたいし、馬を見つけて捕まえてもっと数を増やしたい。それからスライムもまだまだ数が足りていない。運良く遭遇できたらな……と内心では思っている。
「では、行ってきます」
俺のその言葉を合図に、全員で王宮の門から出て南区に向かった。そして何度か道を曲がって、城壁の門から外に出る。
「ここからはより気を引き締めていこう」
「かしこまりました」
「最終確認だけど、森に入ったら先頭は冒険者の皆、そして真ん中に俺とニルスとフレディ、そして後尾は騎士達に任せる。連携はそれぞれで取ること、意見が割れた際には俺が最終決定を下すこと。この決まりは守って欲しい」
「もちろんです」
皆がしっかりと頷いてくれたのを確認して、視界の端に見えている森に向かって一歩を踏み出した。そしてしばらく歩いて、森の直前で皆を止める。
「一旦ここで休憩をしておこうか。各自水分補給をして欲しい」
俺はそう告げてから、空間石からコップを取り出して魔紙を使って水を作り出した。魔紙は描いた本人にしか使えないところが欠点だけど、自分で使う分にはかなり便利なものなのだ。その場で魔法陣を描くよりも魔力が節約できるので、前世ではほとんどの人が使っていた。
他の皆にもこの使い方を教えておいたので、腰にぶら下げている水筒に魔紙を使って水を作り出している。部隊長と冒険者のリーダーには空間石を貸し出したけれど、そこに入れずに各自持ち歩いていたみたいだ。
「フレディ、はいどうぞ」
「ありがとうございます」
この場で唯一魔法陣を描くことができないフレディには、俺がコップを渡した。フレディもそのうち使えるようになるはずなんだけど……こうして第一陣で使えるようになるほどの才能はないみたいなんだ。
まあ可能性があるだけ良いかな。フレディは剣の腕がかなり上位だし、魔法陣魔法が使えなくても頼りになるから。
それから十分ほど体をほぐしたりと休憩してから、俺達はついに森の中に足を踏み入れた。
「印をつけながら進みます。私達ではフィリップ様が探しているものが分かりませんので、何かありましたら教えてください」
「うん。植物の確認は基本的に俺がやるから、皆は魔物に注意を配って欲しい」
「かしこまりました」
慎重に森の奥に進むこと数十分、俺の視界に気になる植物が入った。
「ちょっと止まって。あそこにある植物が気になるんだ」
「どれですか?」
「あの背が高い草? みたいなやつ。濃い緑色の」
俺のその言葉を受けて、冒険者の一人が慎重に俺が指差した方向に向かってくれた。そして危険がないことを確認すると、その植物に手を伸ばす。しかし硬くて抜けないみたいだ。
「俺がそっちに行っても大丈夫かな?」
「はい。魔物はいないようです」
冒険者のところに向かって気になった植物を見てみると……かなり背の高い植物だった。俺の身長よりも高いところまで伸びている。これは絶対にトウモだ、あの黄色くて甘くて美味しいやつ。
「これ持ち帰りたいな。周りの土ごと取り出せないかな」
「そうですね……周りをスコップで掘ればいけるかもしれません。リーダー、スコップ貸してくれるか?」
冒険者がリーダーを呼んで、空間石からスコップを借りた。そしてトウモの周りをザクザクと掘り進めてくれる。そういえば気にしてなかったけど、この土は畑に入れたら良い肥料になりそうだ。
「土ごと取り出したトウモはこの木箱に入れてくれる? そして掘った周りの土も木箱に入れて欲しい。多分畑に入れたら植物がよく育つようになるから」
「かしこまりました」
そうして土を採取しつつトウモを掘り出すこと数分、冒険者が二人がかりで持ち上げることで、トウモを地面から取り出すことができた。かなり根がしっかりと張っていたみたいで、予想以上に大変だった。
これで畑に植え替えるまで、枯れずにいてくれたら良いんだけど。
「皆ありがとう。それで申し訳ないんだけど……、あと何本か掘り出してもらっても良い? 同じ植物が複数本欲しいんだ」
「この周りにあるもので良いですか?」
「うん、出来るだけ元気そうなやつが良いかな。騎士の皆は魔物への警戒をよろしくね」
「もちろんです」
それから追加で数十分間、トウモを掘り出し続けた。そしてそれによって、俺の空間石の中には五本の立派なトウモが入ることになる。
「ありがとう。じゃあ先に進もうか」
トウモを十分に手に入れた後は、さっきまで進んでいた場所に戻り、続きで印を付けながら奥へと向かった。するとそこからは今まで人が全く入っていないからか、食材の宝庫と言っても差し支えない場所だった。知識のない人には鬱蒼と植物が生い茂った森にしか映らないだろうけど、俺には食の楽園に見える。
そこで採取したい植物を厳選し、最終的にはラディという煮ても焼いてもすりおろしても美味しい野菜と、トマというスープにしてもソースにしても絶品の赤い実を付ける野菜、さらにパンの原材料であるギムを採取できた。
そう、ギムがあったのだ。これでジャモ尽くし生活から解放される……!
もう俺的には大満足の結果だ。森の中にはたくさんの食料があるんじゃないかと思っていた予想は当たっていた。ただずっと野生として生き残ってきたからか、ハインツの時に見ていたものとは少し形が変わっているものもあったので、慎重に育ててみないとだろう。
いや、多分気のせいじゃない。孤児院に行くと明らかにソフィと視線が合わなくなったし、ティナとも顔が近づいている。前よりも見上げる角度が緩やかになったのだ。
このままどんどん伸びて欲しい。その一心で、最近はティータビア様へ熱心に祈りを捧げている。これで伸びないなんてことはないだろう。
「フィリップ様、全員集まりました」
「ありがとう。じゃあ行こうか」
「はっ!」
俺が今いるのは王宮の敷地内、騎士団の訓練場前だ。実は今日、ついに森の中へ探索に向かうのだ。メンバーは俺とニルス、フレディ、騎士団の一部隊、そして冒険者が数人。
従者のニルスは足手纏いじゃないか……と思う人もいるだろうけど、ニルスは魔法陣魔法をかなり使いこなせるようになっているので、足手纏いどころか戦力になる。
「フィリップ、気をつけて行ってきてね。絶対に無茶はしないこと」
「誰もが怪我なく無事に帰ってくることだけを目標にしてくれ」
マティアスとファビアン様が心配そうに声をかけてくれた。二人とも仕事を抜けて見送りに来てくれたのだ。数時間森に入るだけなんだけど、この国では相当危ないことだと認識されているので、皆の緊張と不安が伝わってくる。
「もちろんです。絶対に無茶はせず、無事に帰ってくることを目標にします。なので皆もそんなに緊張しないで、肩の力を抜いてね」
冒険者と騎士達にそう笑いかけると、少しだけ雰囲気が緩まった。しかしまだ緊張感は伝わってくる。もうこれは仕方がないかな……森の奥に入るのなんて自殺行為だと思われているような現状だし。
今日の目標としては多種多様な食べられる植物を見つけ出すこと、そして穀物を見つけること、さらに果物や香辛料なども見つけられたらと思っている。
ちょっと、いやかなり欲張ってるけど、やっと森に入れるのかと思うとどうしても気が急いてしまうのだ。
さらにもっと欲張っても良いのなら、肥料となる土を持ち帰りたいし、馬を見つけて捕まえてもっと数を増やしたい。それからスライムもまだまだ数が足りていない。運良く遭遇できたらな……と内心では思っている。
「では、行ってきます」
俺のその言葉を合図に、全員で王宮の門から出て南区に向かった。そして何度か道を曲がって、城壁の門から外に出る。
「ここからはより気を引き締めていこう」
「かしこまりました」
「最終確認だけど、森に入ったら先頭は冒険者の皆、そして真ん中に俺とニルスとフレディ、そして後尾は騎士達に任せる。連携はそれぞれで取ること、意見が割れた際には俺が最終決定を下すこと。この決まりは守って欲しい」
「もちろんです」
皆がしっかりと頷いてくれたのを確認して、視界の端に見えている森に向かって一歩を踏み出した。そしてしばらく歩いて、森の直前で皆を止める。
「一旦ここで休憩をしておこうか。各自水分補給をして欲しい」
俺はそう告げてから、空間石からコップを取り出して魔紙を使って水を作り出した。魔紙は描いた本人にしか使えないところが欠点だけど、自分で使う分にはかなり便利なものなのだ。その場で魔法陣を描くよりも魔力が節約できるので、前世ではほとんどの人が使っていた。
他の皆にもこの使い方を教えておいたので、腰にぶら下げている水筒に魔紙を使って水を作り出している。部隊長と冒険者のリーダーには空間石を貸し出したけれど、そこに入れずに各自持ち歩いていたみたいだ。
「フレディ、はいどうぞ」
「ありがとうございます」
この場で唯一魔法陣を描くことができないフレディには、俺がコップを渡した。フレディもそのうち使えるようになるはずなんだけど……こうして第一陣で使えるようになるほどの才能はないみたいなんだ。
まあ可能性があるだけ良いかな。フレディは剣の腕がかなり上位だし、魔法陣魔法が使えなくても頼りになるから。
それから十分ほど体をほぐしたりと休憩してから、俺達はついに森の中に足を踏み入れた。
「印をつけながら進みます。私達ではフィリップ様が探しているものが分かりませんので、何かありましたら教えてください」
「うん。植物の確認は基本的に俺がやるから、皆は魔物に注意を配って欲しい」
「かしこまりました」
慎重に森の奥に進むこと数十分、俺の視界に気になる植物が入った。
「ちょっと止まって。あそこにある植物が気になるんだ」
「どれですか?」
「あの背が高い草? みたいなやつ。濃い緑色の」
俺のその言葉を受けて、冒険者の一人が慎重に俺が指差した方向に向かってくれた。そして危険がないことを確認すると、その植物に手を伸ばす。しかし硬くて抜けないみたいだ。
「俺がそっちに行っても大丈夫かな?」
「はい。魔物はいないようです」
冒険者のところに向かって気になった植物を見てみると……かなり背の高い植物だった。俺の身長よりも高いところまで伸びている。これは絶対にトウモだ、あの黄色くて甘くて美味しいやつ。
「これ持ち帰りたいな。周りの土ごと取り出せないかな」
「そうですね……周りをスコップで掘ればいけるかもしれません。リーダー、スコップ貸してくれるか?」
冒険者がリーダーを呼んで、空間石からスコップを借りた。そしてトウモの周りをザクザクと掘り進めてくれる。そういえば気にしてなかったけど、この土は畑に入れたら良い肥料になりそうだ。
「土ごと取り出したトウモはこの木箱に入れてくれる? そして掘った周りの土も木箱に入れて欲しい。多分畑に入れたら植物がよく育つようになるから」
「かしこまりました」
そうして土を採取しつつトウモを掘り出すこと数分、冒険者が二人がかりで持ち上げることで、トウモを地面から取り出すことができた。かなり根がしっかりと張っていたみたいで、予想以上に大変だった。
これで畑に植え替えるまで、枯れずにいてくれたら良いんだけど。
「皆ありがとう。それで申し訳ないんだけど……、あと何本か掘り出してもらっても良い? 同じ植物が複数本欲しいんだ」
「この周りにあるもので良いですか?」
「うん、出来るだけ元気そうなやつが良いかな。騎士の皆は魔物への警戒をよろしくね」
「もちろんです」
それから追加で数十分間、トウモを掘り出し続けた。そしてそれによって、俺の空間石の中には五本の立派なトウモが入ることになる。
「ありがとう。じゃあ先に進もうか」
トウモを十分に手に入れた後は、さっきまで進んでいた場所に戻り、続きで印を付けながら奥へと向かった。するとそこからは今まで人が全く入っていないからか、食材の宝庫と言っても差し支えない場所だった。知識のない人には鬱蒼と植物が生い茂った森にしか映らないだろうけど、俺には食の楽園に見える。
そこで採取したい植物を厳選し、最終的にはラディという煮ても焼いてもすりおろしても美味しい野菜と、トマというスープにしてもソースにしても絶品の赤い実を付ける野菜、さらにパンの原材料であるギムを採取できた。
そう、ギムがあったのだ。これでジャモ尽くし生活から解放される……!
もう俺的には大満足の結果だ。森の中にはたくさんの食料があるんじゃないかと思っていた予想は当たっていた。ただずっと野生として生き残ってきたからか、ハインツの時に見ていたものとは少し形が変わっているものもあったので、慎重に育ててみないとだろう。
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