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第二章 王都改革編
79、領地へ(アルベルト視点)
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王宮へ行き手続きを済ませてから二日後の早朝。私は屋敷のエントランスで家族皆と使用人に見送りをされていた。
「父上、道中お気をつけください。領地の改革をお願いいたします」
一番に声をかけてくれたのはフィリップだ。フィリップは常々大人っぽい、子供らしくないと思っているが、こんな早朝に眠そうな様子も見せずにこの言葉を発するのだ。自分には成人した息子がいたのかと錯覚するほどにしっかりしている。
「お父様……いってらっしゃい、ませ」
マルガレーテは眠そうに目を擦りながらも、なんとか自分の足で立って挨拶をしている。その様子が可愛くて微笑ましくて、元気をもらえる。
「ちち、うえ、いってらっしゃい。ぼく、ねむい……」
ローベルトは従者に両脇を支えられてなんとか起きてる状態だ。しかしふにゃっと笑った顔がこの世で一番可愛いので、大正解な見送りの挨拶だ。本当に私の子供達はどの子も可愛らしい。
「ローベルトおいで」
そう言って屈んで両手を広げると、ローベルトはフラフラしながらも私の腕の中に飛び込んできた。そして抱き上げられた途端に瞼が落ちる。
「……もう寝たのか?」
「申し訳ございません。やはりこの時間に起きるのは大変なご様子でして」
「いや、構わない。別に無理に見送りに来なくとも良いのだ。こんなに眠いのならば起こすのは可哀想だしな」
「私もそう申し上げたのですが、ローベルト様に絶対起こしてと昨夜言われてしまいまして……」
ローベルト付きの従者が苦笑を浮かべつつそう教えてくれた。ローベルトは無理矢理にでも起きて見送りに来たかったのか……本当に可愛い子だ。
「ヴィクトリア、子供達のことを頼んだぞ」
「ええ、お任せください。あなたは何も心配しなくて良いわ」
「ありがとう、頼もしいな。ではローベルトを良いか?」
「もちろん。最近ローベルトも重いでしょう?」
寝てしまったローベルトを手渡すと、ヴィクトリアはその重みを腕に嬉しそうに顔を綻ばせた。
「抱き上げて驚いた。どんどん成長していくな」
「ええ、子供達の成長は早いのよ。見逃さないように無事に帰ってきてくださいね」
「もちろんだ。では行ってくる」
そうして私は従者と護衛を一人ずつと御者、文官、さらに騎士を三名連れて、少人数で領地に向けて出立した。
王都を出て体感にして三時間ほどは、特に何事もなく走り続けることができた。そして馬を休ませるために少しだけ休憩を挟み、水分補給を済ませてからまた動き出した矢先、騎士の叫び声が聞こえてきた。
「魔物が後ろから来てる! 馬車の速度を上げろ!」
その合図がある時は馬車を引いた馬の速度でも逃げ切れるという合図。馬車はとにかく馬が怪我をしない程度の速度で道を駆け抜け、騎士達は魔物を数体倒して撤退を促すのだ。
「何の魔物だろうか」
かなり揺れる馬車の手すりに捕まり窓から外を眺めると、遠くに魔物の影が見えた。あれは……
「オークですね」
「やはりメディーは目が良いな。私には種類を識別できるほどはっきりとは見えない」
「ありがとうございます」
メディーは地味な外見に基本的には無表情で、とにかく真面目な従者という印象しか残らないが、能力は総じて高く優秀なのだ。
「オークならば馬車に追いつかれることはないな」
「はい。心配はいらないでしょう」
私は安心したところで窓から頭を引っ込めて、また揺れる馬車に耐えるために手すりに捕まり少しだけ腰を浮かせた。
街の外は道路状態が悪くて馬車がかなり揺れるので、こうしてスピードを出している時は椅子に腰掛けないほうが楽だったりするのだ。
そうしてたまに魔物と遭遇しながらも、大きな問題になることもなくライストナー公爵家の領都に辿り着いた。馬車が城壁の門に近づくと、公爵家の馬車だと分かったのか門が中から開かれる。
「公爵様、いつもお越しになる時期とは違いますがいかがいたしましたか?」
馬車が街中に入り門が閉まった音が聞こえてから、ドアをノックする音と共にそんな問いかけが聞こえてくる。
「メディー、ドアを開けて」
「かしこまりました」
馬車のドアが開くと、そこには顔馴染みの公爵家私兵団の団員がいた。この国は騎士になるには騎士学校を卒業しなければいけないけれど、貴族でもそれぞれ私兵団を持っていて、私兵団の兵士になるには貴族が要求する水準を超えてれば良い。
ライストナー公爵領の私兵団は入団基準を比較的高く設定しているし、その後の鍛錬も厳しいものなのでこうして残っている兵士は総じて能力が高い。礼儀作法なども問題なく身に付いている。
「驚かせてすまない。ここまで情報が伝わっているか分からないが、王都で色々と変化があってな。いつもの予定を早めて領地に来たのだ。このまま公爵邸に向かっても良いだろうか?」
「先ほど先触れを出しましたので問題ありません。できれば領民に馬車から手を振ってあげてください。旦那様のお越しを皆心待ちにしておりましたので」
兵士が笑顔で教えてくれた内容に、私は苦笑を浮かべつつ頷いた。
「ああ、分かった」
たまにしか領地には来れないにも関わらず、領都の民は私のことをとてもよく慕ってくれているのだ。本当にありがたいことだ。
それから馬車は街の中をゆっくりと進んでいった。私は兵士の助言通りに馬車から顔を出して、こちらに手を振ったり頭を下げたりしてくれる領民に、笑顔で手を振り続ける。
「子供達も連れてきたいな」
「……フィリップ様の知識が広まれば、そのうちもっと気楽に行き来できるようになるのではないでしょうか」
「それもそうだな。その時が楽しみだ」
メディーとそんな話をしつつ馬車は進み続け、ついに公爵邸が見えてきた。馬車が敷地内に入り屋敷の前に止まると、家令を筆頭に大勢の使用人が出迎えてくれているのが目に入る。
「皆、久しぶりだな」
「旦那様、おかえりなさいませ。ご無事で何よりでございます」
私の言葉に口を開いたのは、この街の政務を任せている家令のクレマンだ。クレマンは私よりも十歳以上年上で、優しく柔和な笑みに反してかなり有能な男。ここ最近は後退を始めた生え際を気にしているようで、髪の毛を守ることに力を注いでいるらしい……というのは前回ここに来た時に聞いた話だ。
あの時はそんなことないだろうと思ったが、確かにこうして久しぶりに会うと少しおでこが広くなった気がするな。
「いつも来られる時期とズレておりますが、何か問題でもございましたか?」
「いや、問題ではないんだが王都で色々とあってな。長くなるので執務室で話すことにしよう」
「かしこまりました」
そうして私は挨拶もそこそこに屋敷へと入り、旅装から着替えて執務室に向かった。フィリップの話がどこまで伝わっているのかも確認しなくては。
「父上、道中お気をつけください。領地の改革をお願いいたします」
一番に声をかけてくれたのはフィリップだ。フィリップは常々大人っぽい、子供らしくないと思っているが、こんな早朝に眠そうな様子も見せずにこの言葉を発するのだ。自分には成人した息子がいたのかと錯覚するほどにしっかりしている。
「お父様……いってらっしゃい、ませ」
マルガレーテは眠そうに目を擦りながらも、なんとか自分の足で立って挨拶をしている。その様子が可愛くて微笑ましくて、元気をもらえる。
「ちち、うえ、いってらっしゃい。ぼく、ねむい……」
ローベルトは従者に両脇を支えられてなんとか起きてる状態だ。しかしふにゃっと笑った顔がこの世で一番可愛いので、大正解な見送りの挨拶だ。本当に私の子供達はどの子も可愛らしい。
「ローベルトおいで」
そう言って屈んで両手を広げると、ローベルトはフラフラしながらも私の腕の中に飛び込んできた。そして抱き上げられた途端に瞼が落ちる。
「……もう寝たのか?」
「申し訳ございません。やはりこの時間に起きるのは大変なご様子でして」
「いや、構わない。別に無理に見送りに来なくとも良いのだ。こんなに眠いのならば起こすのは可哀想だしな」
「私もそう申し上げたのですが、ローベルト様に絶対起こしてと昨夜言われてしまいまして……」
ローベルト付きの従者が苦笑を浮かべつつそう教えてくれた。ローベルトは無理矢理にでも起きて見送りに来たかったのか……本当に可愛い子だ。
「ヴィクトリア、子供達のことを頼んだぞ」
「ええ、お任せください。あなたは何も心配しなくて良いわ」
「ありがとう、頼もしいな。ではローベルトを良いか?」
「もちろん。最近ローベルトも重いでしょう?」
寝てしまったローベルトを手渡すと、ヴィクトリアはその重みを腕に嬉しそうに顔を綻ばせた。
「抱き上げて驚いた。どんどん成長していくな」
「ええ、子供達の成長は早いのよ。見逃さないように無事に帰ってきてくださいね」
「もちろんだ。では行ってくる」
そうして私は従者と護衛を一人ずつと御者、文官、さらに騎士を三名連れて、少人数で領地に向けて出立した。
王都を出て体感にして三時間ほどは、特に何事もなく走り続けることができた。そして馬を休ませるために少しだけ休憩を挟み、水分補給を済ませてからまた動き出した矢先、騎士の叫び声が聞こえてきた。
「魔物が後ろから来てる! 馬車の速度を上げろ!」
その合図がある時は馬車を引いた馬の速度でも逃げ切れるという合図。馬車はとにかく馬が怪我をしない程度の速度で道を駆け抜け、騎士達は魔物を数体倒して撤退を促すのだ。
「何の魔物だろうか」
かなり揺れる馬車の手すりに捕まり窓から外を眺めると、遠くに魔物の影が見えた。あれは……
「オークですね」
「やはりメディーは目が良いな。私には種類を識別できるほどはっきりとは見えない」
「ありがとうございます」
メディーは地味な外見に基本的には無表情で、とにかく真面目な従者という印象しか残らないが、能力は総じて高く優秀なのだ。
「オークならば馬車に追いつかれることはないな」
「はい。心配はいらないでしょう」
私は安心したところで窓から頭を引っ込めて、また揺れる馬車に耐えるために手すりに捕まり少しだけ腰を浮かせた。
街の外は道路状態が悪くて馬車がかなり揺れるので、こうしてスピードを出している時は椅子に腰掛けないほうが楽だったりするのだ。
そうしてたまに魔物と遭遇しながらも、大きな問題になることもなくライストナー公爵家の領都に辿り着いた。馬車が城壁の門に近づくと、公爵家の馬車だと分かったのか門が中から開かれる。
「公爵様、いつもお越しになる時期とは違いますがいかがいたしましたか?」
馬車が街中に入り門が閉まった音が聞こえてから、ドアをノックする音と共にそんな問いかけが聞こえてくる。
「メディー、ドアを開けて」
「かしこまりました」
馬車のドアが開くと、そこには顔馴染みの公爵家私兵団の団員がいた。この国は騎士になるには騎士学校を卒業しなければいけないけれど、貴族でもそれぞれ私兵団を持っていて、私兵団の兵士になるには貴族が要求する水準を超えてれば良い。
ライストナー公爵領の私兵団は入団基準を比較的高く設定しているし、その後の鍛錬も厳しいものなのでこうして残っている兵士は総じて能力が高い。礼儀作法なども問題なく身に付いている。
「驚かせてすまない。ここまで情報が伝わっているか分からないが、王都で色々と変化があってな。いつもの予定を早めて領地に来たのだ。このまま公爵邸に向かっても良いだろうか?」
「先ほど先触れを出しましたので問題ありません。できれば領民に馬車から手を振ってあげてください。旦那様のお越しを皆心待ちにしておりましたので」
兵士が笑顔で教えてくれた内容に、私は苦笑を浮かべつつ頷いた。
「ああ、分かった」
たまにしか領地には来れないにも関わらず、領都の民は私のことをとてもよく慕ってくれているのだ。本当にありがたいことだ。
それから馬車は街の中をゆっくりと進んでいった。私は兵士の助言通りに馬車から顔を出して、こちらに手を振ったり頭を下げたりしてくれる領民に、笑顔で手を振り続ける。
「子供達も連れてきたいな」
「……フィリップ様の知識が広まれば、そのうちもっと気楽に行き来できるようになるのではないでしょうか」
「それもそうだな。その時が楽しみだ」
メディーとそんな話をしつつ馬車は進み続け、ついに公爵邸が見えてきた。馬車が敷地内に入り屋敷の前に止まると、家令を筆頭に大勢の使用人が出迎えてくれているのが目に入る。
「皆、久しぶりだな」
「旦那様、おかえりなさいませ。ご無事で何よりでございます」
私の言葉に口を開いたのは、この街の政務を任せている家令のクレマンだ。クレマンは私よりも十歳以上年上で、優しく柔和な笑みに反してかなり有能な男。ここ最近は後退を始めた生え際を気にしているようで、髪の毛を守ることに力を注いでいるらしい……というのは前回ここに来た時に聞いた話だ。
あの時はそんなことないだろうと思ったが、確かにこうして久しぶりに会うと少しおでこが広くなった気がするな。
「いつも来られる時期とズレておりますが、何か問題でもございましたか?」
「いや、問題ではないんだが王都で色々とあってな。長くなるので執務室で話すことにしよう」
「かしこまりました」
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