75 / 93
第3章 黒山編
102、泡だらけの露天風呂
しおりを挟む
準備をして皆で露天風呂に入ると、そこはとても綺麗で雰囲気のある場所だった。手前に体を洗う場所があり、奥にある湯船……と言って正解なのか分からないけど、温泉は横に広い。
温泉を形作るのは綺麗な岩で、さらにいくつもの植物や花が植えられていた。自然と温泉を共に楽しめる形だ。
そんな温泉にぷかぷか浮かぶ一つの桶には、半分ほどに温泉の湯が入っていて、中には恍惚とした表情のラトがいた。
「ラト~」
俺は苦笑しながらラトに声をかける。するとラトは薄目を開いて、小さな手を上げた。
『あっ、エリク来たんだ~。リルンとデュラ爺も。温泉最高に気持ちいいよ~』
ラトの顔を見れば、気持ちいいのは一瞬で分かる。
「良かったな。フィーネから果実水を貰ってきたから飲むか?」
『あっ、飲む飲むー。リルン、風魔法でちょっとこの桶を端に寄せてくれない?』
どこまでもまったりとして自分で動きたくないらしいラトは、移動までリルンに頼んだ。
『仕方がないな』
『エリクはそのお盆、こっちに持ってきてくれたら嬉しいなぁ~』
「はいはい」
なんだかんだ全員がラトには甘いので要望通りに動き、ラトが果実水を飲んだことを確認してから、俺たちはまず体を洗うことにした。
温泉に入る前は、体を清めるのがマナーだからな。
ただリルンとデュラ爺、二人の体を洗うのはかなり重労働だろう。でも……やるしかないな。
「よしっ、二人とも、この機会に全身綺麗にするぞ!」
『むっ、このままではダメなのか?』
「温泉が汚れたら申し訳ないだろ」
『リルン、仕方がないことじゃ。エリク、頼んだぞ』
「任せとけ!」
俺は気合を入れて桶を両手に持つと、まずは二人の体をお湯で濡らすことにした。
「二人ともそこに寝そべってくれ」
洗いやすいよう横になってもらい、湯船と二人の下を何度も往復して湯をかけていく。
『気持ちいいな』
『本当じゃな』
二人は気持ちよさそうに目を細めているが、俺は温泉にいるはずなのに、なぜか汗だくで重労働だ。
「思ってたよりも大変だった……」
でもやり始めたら最後までやらないと。普段はあんまり水浴びもしない二人だから、意外と汚れは蓄積してるはずだ。
気合いで二人の毛を濡らしたら、次は石鹸を手に取った。まずはリルンからと、石鹸を直接体に当てて泡立てていく。
「おおっ、めっちゃ泡立つぞ!」
『これは悪くないな』
石鹸を置いてわしゃわしゃと両手で毛を洗うようにすると、俺もなんだか気持ちが良かった。
「リルンの毛、泡立ちがいいなぁ」
『ふんっ、当たり前だ』
顔まで全部を洗ったら、いったんリルンには待機してもらって次はデュラ爺だ。デュラ爺も体はリルンと同じように洗ったけど、デュラ爺の方が毛が硬くて短めで、あまり泡立たない。
「結構毛質が違うんだな」
そんなことを呟きながら顔まで洗い終え、最後にツノも綺麗にした。
「よしっ、完璧だ」
達成感を覚えながら二人に視線を向けると、そこには全身泡だらけで前も見えてなさそうな二人がいる。
「ぶはっ……っ、ふ、二人とも、なんか可愛いな」
思わず吹き出してしまうと、ラトの声も聞こえてきた。
『もこもこで可愛い!』
そんな俺たちの感想に、リルンは不満げだ。デュラ爺はさすが大人で、甘んじてその感想を受け入れている。なんなら気持ちよくて寝そう……なのか?
『我は可愛いではなく、カッコいいのだ』
「はいはい、そうだな~」
『エリク、絶対に分かっていないな?』
「分かってるって」
リルンとそんな会話をしながらまた桶にお湯を掬い、それを二人の体にかけた。まずは顔から、そして体の泡も丁寧に落としていく。
流すのも予想以上に大変で時間が掛かったが――二人の丸洗い、終了だ!
そこには水で濡れてへたっているが、心なしかさっきまでよりも輝いている二人がいた。
「完璧だな」
『まあ、悪くない』
『エリク、気持ち良かったぞ』
「それなら良かった。じゃあ二人は湯船に入っててくれ、俺も自分を洗ってすぐに行く」
そうして二人を送り出し、俺も全身を綺麗にして……ついに温泉だ。
三人以外誰もいないので、ど真ん中にざぶんと体を沈めると、その気持ちよさに思わず大きく息を吐き出してしまった。
「ふわぁ……」
なんだこれ、気持ち良すぎる。温泉って最高だな。
『エリク、気持ちいいでしょ?』
「ああ、幸せになるな。……でもラトはそろそろ出た方がいいんじゃないか? 体調悪くなるぞ」
『ううん、もうちょっと大丈夫~。さっき果実水も飲んだからね。それよりもエリク、桶の温泉を入れ替えてくれない?』
そう言われて桶に手を入れてみると、少しだけ冷えているように感じた。小さな桶の中の温泉の湯は、少しすると冷えてしまうみたいだ。
「分かった。じゃあラトはデュラ爺の頭の上な」
近くにいたデュラ爺のところにラトを移動させ、桶のお湯を新しいものに入れ替えた。お湯をたっぷり入れようとしたら桶が沈んだので、ちょうどいい塩梅が大切らしい。
「はいラト、できたぞ」
『ありがと~』
またラトを桶に入れると、顔がふにゃりと気持ちよさそうに崩れる。
『はぁ~、幸せ~』
そんなラトに苦笑しつつ、俺もまた温泉に肩まで浸かった。
『温泉はやはり素晴らしいものじゃな』
『悪くないな』
デュラ爺とリルンのそんな言葉に同意しながら、それからも皆でのんびりと温泉を楽しんだ。
温泉を形作るのは綺麗な岩で、さらにいくつもの植物や花が植えられていた。自然と温泉を共に楽しめる形だ。
そんな温泉にぷかぷか浮かぶ一つの桶には、半分ほどに温泉の湯が入っていて、中には恍惚とした表情のラトがいた。
「ラト~」
俺は苦笑しながらラトに声をかける。するとラトは薄目を開いて、小さな手を上げた。
『あっ、エリク来たんだ~。リルンとデュラ爺も。温泉最高に気持ちいいよ~』
ラトの顔を見れば、気持ちいいのは一瞬で分かる。
「良かったな。フィーネから果実水を貰ってきたから飲むか?」
『あっ、飲む飲むー。リルン、風魔法でちょっとこの桶を端に寄せてくれない?』
どこまでもまったりとして自分で動きたくないらしいラトは、移動までリルンに頼んだ。
『仕方がないな』
『エリクはそのお盆、こっちに持ってきてくれたら嬉しいなぁ~』
「はいはい」
なんだかんだ全員がラトには甘いので要望通りに動き、ラトが果実水を飲んだことを確認してから、俺たちはまず体を洗うことにした。
温泉に入る前は、体を清めるのがマナーだからな。
ただリルンとデュラ爺、二人の体を洗うのはかなり重労働だろう。でも……やるしかないな。
「よしっ、二人とも、この機会に全身綺麗にするぞ!」
『むっ、このままではダメなのか?』
「温泉が汚れたら申し訳ないだろ」
『リルン、仕方がないことじゃ。エリク、頼んだぞ』
「任せとけ!」
俺は気合を入れて桶を両手に持つと、まずは二人の体をお湯で濡らすことにした。
「二人ともそこに寝そべってくれ」
洗いやすいよう横になってもらい、湯船と二人の下を何度も往復して湯をかけていく。
『気持ちいいな』
『本当じゃな』
二人は気持ちよさそうに目を細めているが、俺は温泉にいるはずなのに、なぜか汗だくで重労働だ。
「思ってたよりも大変だった……」
でもやり始めたら最後までやらないと。普段はあんまり水浴びもしない二人だから、意外と汚れは蓄積してるはずだ。
気合いで二人の毛を濡らしたら、次は石鹸を手に取った。まずはリルンからと、石鹸を直接体に当てて泡立てていく。
「おおっ、めっちゃ泡立つぞ!」
『これは悪くないな』
石鹸を置いてわしゃわしゃと両手で毛を洗うようにすると、俺もなんだか気持ちが良かった。
「リルンの毛、泡立ちがいいなぁ」
『ふんっ、当たり前だ』
顔まで全部を洗ったら、いったんリルンには待機してもらって次はデュラ爺だ。デュラ爺も体はリルンと同じように洗ったけど、デュラ爺の方が毛が硬くて短めで、あまり泡立たない。
「結構毛質が違うんだな」
そんなことを呟きながら顔まで洗い終え、最後にツノも綺麗にした。
「よしっ、完璧だ」
達成感を覚えながら二人に視線を向けると、そこには全身泡だらけで前も見えてなさそうな二人がいる。
「ぶはっ……っ、ふ、二人とも、なんか可愛いな」
思わず吹き出してしまうと、ラトの声も聞こえてきた。
『もこもこで可愛い!』
そんな俺たちの感想に、リルンは不満げだ。デュラ爺はさすが大人で、甘んじてその感想を受け入れている。なんなら気持ちよくて寝そう……なのか?
『我は可愛いではなく、カッコいいのだ』
「はいはい、そうだな~」
『エリク、絶対に分かっていないな?』
「分かってるって」
リルンとそんな会話をしながらまた桶にお湯を掬い、それを二人の体にかけた。まずは顔から、そして体の泡も丁寧に落としていく。
流すのも予想以上に大変で時間が掛かったが――二人の丸洗い、終了だ!
そこには水で濡れてへたっているが、心なしかさっきまでよりも輝いている二人がいた。
「完璧だな」
『まあ、悪くない』
『エリク、気持ち良かったぞ』
「それなら良かった。じゃあ二人は湯船に入っててくれ、俺も自分を洗ってすぐに行く」
そうして二人を送り出し、俺も全身を綺麗にして……ついに温泉だ。
三人以外誰もいないので、ど真ん中にざぶんと体を沈めると、その気持ちよさに思わず大きく息を吐き出してしまった。
「ふわぁ……」
なんだこれ、気持ち良すぎる。温泉って最高だな。
『エリク、気持ちいいでしょ?』
「ああ、幸せになるな。……でもラトはそろそろ出た方がいいんじゃないか? 体調悪くなるぞ」
『ううん、もうちょっと大丈夫~。さっき果実水も飲んだからね。それよりもエリク、桶の温泉を入れ替えてくれない?』
そう言われて桶に手を入れてみると、少しだけ冷えているように感じた。小さな桶の中の温泉の湯は、少しすると冷えてしまうみたいだ。
「分かった。じゃあラトはデュラ爺の頭の上な」
近くにいたデュラ爺のところにラトを移動させ、桶のお湯を新しいものに入れ替えた。お湯をたっぷり入れようとしたら桶が沈んだので、ちょうどいい塩梅が大切らしい。
「はいラト、できたぞ」
『ありがと~』
またラトを桶に入れると、顔がふにゃりと気持ちよさそうに崩れる。
『はぁ~、幸せ~』
そんなラトに苦笑しつつ、俺もまた温泉に肩まで浸かった。
『温泉はやはり素晴らしいものじゃな』
『悪くないな』
デュラ爺とリルンのそんな言葉に同意しながら、それからも皆でのんびりと温泉を楽しんだ。
150
お気に入りに追加
2,147
あなたにおすすめの小説
聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったため、異世界でふわふわパンを焼こうと思います!
伊桜らな
ファンタジー
家業パン屋さんで働くメルは、パンが大好き。
いきなり聖女召喚の儀やらで異世界に呼ばれちゃったのに「いらない」と言われて追い出されてしまう。どうすればいいか分からなかったとき、公爵家当主に拾われ公爵家にお世話になる。
衣食住は確保できたって思ったのに、パンが美味しくないしめちゃくちゃ硬い!!
パン好きなメルは、厨房を使いふわふわパン作りを始める。
*表紙画は月兎なつめ様に描いて頂きました。*
ー(*)のマークはRシーンがあります。ー
少しだけ展開を変えました。申し訳ありません。
ホットランキング 1位(2021.10.17)
ファンタジーランキング1位(2021.10.17)
小説ランキング 1位(2021.10.17)
ありがとうございます。読んでくださる皆様に感謝です。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。