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37.新たな夫婦の誕生(完)
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パーティー会場を去り、ヘスティアはレイモンドと共に馬車に乗り込んだ。
「ヘスティア、頑張ったな」
レイモンドは優しくヘスティアを抱きしめた。その温かさに、緊張が解けていくのを感じる。
「ありがとうございます、レイモンドさま……」
ヘスティアは甘えるようにレイモンドの胸に顔を埋めた。
ずっと自分を虐げてきた父と妹の、あっけない末路だった。
だが、まるで他人事のようにしか感じられない。
すでにあの二人は、自分にとって家族ではなくなっていたのだろう。恨みや憎しみすら、過去のものとなっていた。
レイモンドはそんなヘスティアの髪を優しく撫でてくれている。その温かい手が心地よかった。
「本当にあれで良かったのか? 処刑することもできたんだぞ?」
レイモンドが尋ねると、ヘスティアは静かに首を横に振った。
彼らへの処分は、あの場で決まったことではない。王家とも事前に相談して、ヘスティアの意見が通ったことになる。
「いえ、あの人たちにとっては、財産を失って平民として生きることのほうがつらいでしょう。それに……」
ヘスティアはそこで一旦言葉を区切ると、顔を上げてレイモンドを見つめた。
「あの人たちが荷物を出荷するように、私を辺境に送ってくれたおかげで、レイモンドさまと会えたのですもの」
老人の慰み者になるのだと覚悟していたのに、まさかこんなことになるなんて思いもよらなかった。
辺境伯家の人たちは優しく、ヘスティアに居場所を与えてくれたのだ。
そして、レイモンドという愛おしい人と巡り合わせてくれた。
「そうか……それならいいんだが」
レイモンドは微笑むと、もう一度ヘスティアを抱きしめた。
「……陛下は、本当はヘスティアを王子の妃にしたかったようだな。もしかしたら、未来の王妃にだってなれたかもしれない。だが、俺は……」
レイモンドはそこで言葉を切ると、ヘスティアの目を真っ直ぐに見つめた。
その眼差しには熱がこもっているように見える。
「俺は、絶対にきみを幸せにする。だから、俺を選んでくれ」
きっぱりと言い切った言葉とは裏腹に、瞳は不安げに揺れている。
そんな彼の姿が愛おしく、少しだけおかしくもあった。
ヘスティアは小さく笑うと、レイモンドの頬にそっと口づけをする。
「私はとっくに選んでいます。レイモンドさま以外の人なんて考えられません」
そう言うと、今度は自分から彼の唇を奪った。
「愛しています、レイモンドさま……」
ヘスティアは小さな声で囁くと、再び彼の胸に顔を埋めた。
心臓の鼓動が聞こえそうなくらい密着して感じる温もりが心地よかった。
「……俺もだよ」
レイモンドはそう答えると、ぎゅっと抱きしめてくれる。
その力強い抱擁に身を委ねていると、不意に馬車が止まるのを感じた。
「着いたようだな」
レイモンドの言葉に顔を上げると、馬車はすでに屋敷に到着していた。
王都にあるオースティン辺境伯邸である。
主である辺境伯は滅多に滞在しないものの、その屋敷はいつでも使えるように手入れがされている。
さすがにパーティーだけ出席しておしまいというわけにもいかず、しばらくは王都に滞在することになったのだ。
「王都での用はすぐに終わらせて、早く帰れるようにしよう」
「はい……一緒に帰りましょうね」
ヘスティアは幸せを噛みしめながら、答える。
自分の帰るべき場所があるというのは、こんなにも心安らぐものだったのかと実感していた。
そして同時に、この幸せを守るためなら何でもしようと心に誓う。
「これからもよろしく頼むよ、ヘスティア」
レイモンドの言葉に、ヘスティアは微笑んで答えた。
「こちらこそ、よろしくお願いしますね。レイモンドさま」
二人はもう一度口づけを交わすと、馬車を降りて屋敷の中へと入っていった。
辺境の地に春がやってきた。
小鳥のさえずりが聞こえ、木々の新芽が風に揺れている。
そんな穏やかな春の日のことだ。
街はお祭り騒ぎとなっており、様々な出店が立ち並び、あちこちで音楽が奏でられている。
今日は辺境伯家の当主の結婚式なのだ。
人々は笑い合い、新たな夫婦の誕生を祝福していた。
中には、自分たちは辺境伯家の親戚だと喚く、みすぼらしい姿をした男女もいたようだが、すぐに衛兵に連行されていった。
おかしな奴もいるものだと、人々はまともに取り合うことなく、すぐに忘れてしまう。
そして、オースティン辺境伯家の屋敷の庭には大勢の人々が集まっていた。
皆、笑顔に溢れており、彼らの手には色とりどりの花が握られている。
「ピイィー!」
一羽の小鳥が空へと舞い上がり、美しい鳴き声を響かせる。
辺境の地を守る幻獣である、炎の鳥だ。
まだ小さな雛鳥ではあるが、その鳴き声は力強く、生命力にあふれていた。
この地がますます発展していくことを暗示しているかのようだ。
そんな炎の鳥の声を耳にし、人々は歓喜の声を上げる。
幻獣の姿をこうも間近で見られる機会などない。やはり精霊の愛し子の存在があるからだろうと、囁き合う。
そして人々の中心には、新郎新婦の姿があった。
レイモンドとヘスティアである。
二人はこの日のために用意した純白の礼服に身を包んでいた。
「おめでとう!」
「お幸せに!」
祝福の言葉が次々と投げかけられる中、レイモンドは照れくさそうに微笑んでいた。
一方のヘスティアもはにかんだように微笑みながら、人々に手を振っている。
そんな二人の幸せそうな姿に感化されたのか、他の人々からも自然と笑みが溢れていた。
「レイモンド、ヘスティア、本当におめでとう」
アマーリアが微笑みながら、二人に声をかける。
「めでたいことだ。幸せにな」
先々代当主であるグレアムも、目を細めながら微笑んでいる。
「ありがとうございます!」
二人は揃って頭を下げた。
そんな二人の姿を見て、グレアムとアマーリアも満足そうに頷く。
「ピィッ!」
炎の鳥がヘスティアとレイモンドの頭上に舞い降りる。
そして、燃え盛るような炎で二人を包み込んだ。
「うわっ!?」
驚いた声を上げたレイモンドだったが、すぐにその炎は消えてなくなった。
代わりに、二人の頭上から色とりどりの花びらが舞い散ってくる。
どうやら、炎の鳥が祝福の花びらを降らせているらしい。
「すごい……」
ヘスティアとレイモンドは呆然としながら、その光景を見つめていた。
人々も驚きの声を上げている。だが、すぐに歓声へと変わっていった。
「ありがとう、炎の鳥」
レイモンドは空を見上げると、静かに呟いた。
そして、隣にいるヘスティアを引き寄せると、そっと口づけをする。
その瞬間、再び大きな歓声が上がった。
「ふふっ」
ヘスティアは幸せそうに微笑むと、レイモンドの腕に抱きついた。
炎の鳥は嬉しそうに鳴きながら、再び空へと飛び上がる。
その姿はまるで、新たな夫婦の誕生を祝福しているかのようだった。
「ヘスティア、頑張ったな」
レイモンドは優しくヘスティアを抱きしめた。その温かさに、緊張が解けていくのを感じる。
「ありがとうございます、レイモンドさま……」
ヘスティアは甘えるようにレイモンドの胸に顔を埋めた。
ずっと自分を虐げてきた父と妹の、あっけない末路だった。
だが、まるで他人事のようにしか感じられない。
すでにあの二人は、自分にとって家族ではなくなっていたのだろう。恨みや憎しみすら、過去のものとなっていた。
レイモンドはそんなヘスティアの髪を優しく撫でてくれている。その温かい手が心地よかった。
「本当にあれで良かったのか? 処刑することもできたんだぞ?」
レイモンドが尋ねると、ヘスティアは静かに首を横に振った。
彼らへの処分は、あの場で決まったことではない。王家とも事前に相談して、ヘスティアの意見が通ったことになる。
「いえ、あの人たちにとっては、財産を失って平民として生きることのほうがつらいでしょう。それに……」
ヘスティアはそこで一旦言葉を区切ると、顔を上げてレイモンドを見つめた。
「あの人たちが荷物を出荷するように、私を辺境に送ってくれたおかげで、レイモンドさまと会えたのですもの」
老人の慰み者になるのだと覚悟していたのに、まさかこんなことになるなんて思いもよらなかった。
辺境伯家の人たちは優しく、ヘスティアに居場所を与えてくれたのだ。
そして、レイモンドという愛おしい人と巡り合わせてくれた。
「そうか……それならいいんだが」
レイモンドは微笑むと、もう一度ヘスティアを抱きしめた。
「……陛下は、本当はヘスティアを王子の妃にしたかったようだな。もしかしたら、未来の王妃にだってなれたかもしれない。だが、俺は……」
レイモンドはそこで言葉を切ると、ヘスティアの目を真っ直ぐに見つめた。
その眼差しには熱がこもっているように見える。
「俺は、絶対にきみを幸せにする。だから、俺を選んでくれ」
きっぱりと言い切った言葉とは裏腹に、瞳は不安げに揺れている。
そんな彼の姿が愛おしく、少しだけおかしくもあった。
ヘスティアは小さく笑うと、レイモンドの頬にそっと口づけをする。
「私はとっくに選んでいます。レイモンドさま以外の人なんて考えられません」
そう言うと、今度は自分から彼の唇を奪った。
「愛しています、レイモンドさま……」
ヘスティアは小さな声で囁くと、再び彼の胸に顔を埋めた。
心臓の鼓動が聞こえそうなくらい密着して感じる温もりが心地よかった。
「……俺もだよ」
レイモンドはそう答えると、ぎゅっと抱きしめてくれる。
その力強い抱擁に身を委ねていると、不意に馬車が止まるのを感じた。
「着いたようだな」
レイモンドの言葉に顔を上げると、馬車はすでに屋敷に到着していた。
王都にあるオースティン辺境伯邸である。
主である辺境伯は滅多に滞在しないものの、その屋敷はいつでも使えるように手入れがされている。
さすがにパーティーだけ出席しておしまいというわけにもいかず、しばらくは王都に滞在することになったのだ。
「王都での用はすぐに終わらせて、早く帰れるようにしよう」
「はい……一緒に帰りましょうね」
ヘスティアは幸せを噛みしめながら、答える。
自分の帰るべき場所があるというのは、こんなにも心安らぐものだったのかと実感していた。
そして同時に、この幸せを守るためなら何でもしようと心に誓う。
「これからもよろしく頼むよ、ヘスティア」
レイモンドの言葉に、ヘスティアは微笑んで答えた。
「こちらこそ、よろしくお願いしますね。レイモンドさま」
二人はもう一度口づけを交わすと、馬車を降りて屋敷の中へと入っていった。
辺境の地に春がやってきた。
小鳥のさえずりが聞こえ、木々の新芽が風に揺れている。
そんな穏やかな春の日のことだ。
街はお祭り騒ぎとなっており、様々な出店が立ち並び、あちこちで音楽が奏でられている。
今日は辺境伯家の当主の結婚式なのだ。
人々は笑い合い、新たな夫婦の誕生を祝福していた。
中には、自分たちは辺境伯家の親戚だと喚く、みすぼらしい姿をした男女もいたようだが、すぐに衛兵に連行されていった。
おかしな奴もいるものだと、人々はまともに取り合うことなく、すぐに忘れてしまう。
そして、オースティン辺境伯家の屋敷の庭には大勢の人々が集まっていた。
皆、笑顔に溢れており、彼らの手には色とりどりの花が握られている。
「ピイィー!」
一羽の小鳥が空へと舞い上がり、美しい鳴き声を響かせる。
辺境の地を守る幻獣である、炎の鳥だ。
まだ小さな雛鳥ではあるが、その鳴き声は力強く、生命力にあふれていた。
この地がますます発展していくことを暗示しているかのようだ。
そんな炎の鳥の声を耳にし、人々は歓喜の声を上げる。
幻獣の姿をこうも間近で見られる機会などない。やはり精霊の愛し子の存在があるからだろうと、囁き合う。
そして人々の中心には、新郎新婦の姿があった。
レイモンドとヘスティアである。
二人はこの日のために用意した純白の礼服に身を包んでいた。
「おめでとう!」
「お幸せに!」
祝福の言葉が次々と投げかけられる中、レイモンドは照れくさそうに微笑んでいた。
一方のヘスティアもはにかんだように微笑みながら、人々に手を振っている。
そんな二人の幸せそうな姿に感化されたのか、他の人々からも自然と笑みが溢れていた。
「レイモンド、ヘスティア、本当におめでとう」
アマーリアが微笑みながら、二人に声をかける。
「めでたいことだ。幸せにな」
先々代当主であるグレアムも、目を細めながら微笑んでいる。
「ありがとうございます!」
二人は揃って頭を下げた。
そんな二人の姿を見て、グレアムとアマーリアも満足そうに頷く。
「ピィッ!」
炎の鳥がヘスティアとレイモンドの頭上に舞い降りる。
そして、燃え盛るような炎で二人を包み込んだ。
「うわっ!?」
驚いた声を上げたレイモンドだったが、すぐにその炎は消えてなくなった。
代わりに、二人の頭上から色とりどりの花びらが舞い散ってくる。
どうやら、炎の鳥が祝福の花びらを降らせているらしい。
「すごい……」
ヘスティアとレイモンドは呆然としながら、その光景を見つめていた。
人々も驚きの声を上げている。だが、すぐに歓声へと変わっていった。
「ありがとう、炎の鳥」
レイモンドは空を見上げると、静かに呟いた。
そして、隣にいるヘスティアを引き寄せると、そっと口づけをする。
その瞬間、再び大きな歓声が上がった。
「ふふっ」
ヘスティアは幸せそうに微笑むと、レイモンドの腕に抱きついた。
炎の鳥は嬉しそうに鳴きながら、再び空へと飛び上がる。
その姿はまるで、新たな夫婦の誕生を祝福しているかのようだった。
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