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作品紹介という名の微エロです

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 土曜日の昼下がり、ふと目を覚ます。
 サラサラのシーツにカーテン越しの柔らかな日差し。穏やかな空気。そして、隣にある温もり。
 ゆっくりと意識が覚醒すると、更に脳が情報を拾う。規則正しい寝息。背中に感じる大きくて逞しい身体。肩と胸に回った腕とゴツゴツした手。ベッドの中で後ろから抱きしめられて寝ている……だけじゃない。

「っ……ぅ、んっ……」

 Tシャツの下で――自分の胸がゴツゴツした男性の大きな手に包まれてふにふにされている。

「ふ……っ」

 ウソ……もしかして、また、寝ぼけてる?
 小さく身を捩っても、その手の動きは止まらない。今朝は空が白むまで起きていたから、もうちょっと寝かせてあげたいし。どうしよう。
 大きな掌から伝わる体温は心地よくすらある。それなのに、手の動きはひどく意地悪で淫猥で。まだ一度も触れられていない胸の頂きはじんじんと痺れて硬く勃ちあがり、ショーツに染みを付けた秘唇がひくひくと疼き、胸が高鳴る。

 甘美で、切なくて、焦れったい快楽に唇を手で押さえる。むくむくと膨らむお腹の奥の切なさに、全身の体温が刻一刻と高まり、はぁはぁと吐息が切羽詰まっていく。刹那、甘い喘ぎ声を噛み殺している私を嘲笑うかのように、乳房を弄んでいた指がくすぐるように乳首をなぞった。

「んんッ」

 優しい刺激。でも、じっくり火照らされた身体にはてきめんだった。たまらなく気持ちよくて耐えかねたように腰が淫らに揺れ動く。

「っ、んッ、ふっ、はぁ……っ」

 右胸を弄っていた大きな手がゆっくりと下へ這っていく。ごつごつした手が寝巻きのショートパンツの中にもぐりこみ、敏感な突起をショーツの上から的確に探り当てた。

 ――え、うそ……っ、……あ、やッ……そ、こッ……。

 硬い指先が下着越しの陰核に優しく触れている。クリクリと絶妙なタッチで転がされる愛撫に堪らず腰が跳ね、口から甘ったるい声が突いて出た。

「あっ、やっ、あッ、ちょッ……しゅう、ちゃ……っ」

「なに?」

 はっきりとした返事に目を見開く。

「おはよ、真白(ましろ)」

 耳元でドロドロに甘い声で囁かれると、生温い湿ったものがグチュリと耳孔に侵入した。

「あっ――」

 乳首と陰核と耳孔を同時に責める猥褻な愛撫の始まりにビクビクと身体が跳ねる。

「あっ、だめっ、だめっ、それッ……と、とめてぇっ」

「それは聞けないな」

 ――抱きたいし、と吐息まじりに注がれる声と共に乳首をきゅっと摘まれる。ショーツの中に侵入した指先が蜜を纏い、潤んだナカに埋め込まれる。

「ほら、奥までしっかり濡れてる」

 からかうような口調で囁くと、すぐに指を2本に増やし、私のお腹の裏側の恥ずかしい弱点を的確に捉えて、甘く、酷く、嬲り始めた。

「あっ、はッ、やぁ……!」

 身体がにわかにこわばり、絶頂に向けての準備を整える。甘い悲鳴も、ビクビク跳ねる腰も抑えようが無くって、口端から一筋の唾液がとろりと伝い落ちていく。

「そろそろ限界だろ? イけよ」

 乳首を摘まれ、ナカのいい所を押し上げるのと同時に親指で花芯を押し潰され、視界が白んだ。
 目を見開き、涙が散る。びくんびくんとお尻が跳ね上がり、はふっと息が抜けた。チュッと項に口づけた秀ちゃんが腰にクるような声で呟いた。

「これだけでイクとか、ほんと、エロくてかわいーな」

 はぁはぁと横たわってるうちにズボンごとショーツが下ろされてコロンと上を向かされる。
 艶やかな黒い髪にきりっとした眉、漆黒の双眸。甘さと精悍さがほどよく混ざり合った男前が欲情した顔で私を見下ろす。

「ッ……あ、しゅう、ちゃっ……」

「ごめん、俺もそろそろ我慢できない」

 薄く笑った彼がTシャツに手をかけ、乱雑に脱ぎ捨てる。割れた腹筋や逞しい胸板に胸がとくん、と高鳴る。

「今日、一緒に、家具、見に、行こうって……」

「大丈夫。ちゃんと覚えてるって。でも、俺もこんな状態じゃ行けないし」

 彼がおもむろにズボンに手をかけると、ぶるんっと重たそうなほど大きい肉棒が跳ね上がった。

「わっ、ぅ、ぁ……っ」

「何驚いてるんだよ、昨日見ただろ?」

 恍惚とした笑みを浮かべた美形が私の脚を割り裂くと、お臍につきそうなほどそそり立っていた凶悪なそれを手で押さえて、蜜を塗りつけるように腰をグラインドし始めた。くちゅ、くちゅ、と耳を塞ぎたくなるようなはしたない音がたって、恥ずかしくて顔が茹だる。

「聞こえる? このエロい音。グショグショだし、入り口なんか期待してひくついてるよ、真白」

「あっ……いや、言わないで……っ」

「ほら、早く『いいよ』って言わないと、いつまで経っても買い物行けねぇぞ?」

「今朝、までッ、ぁ、んんッ……ずっと、シてっ、あッ……」

「まるっと2年以上溜めてたし。特にこの3週間、無防備に過ごすお前に俺がどんだけムラムラしてたと思ってんだよ」

「ッ……し、しら……きゃうっ!」

 知らない、と言う前にごつごつとした指先によるクリ責めに呆気無く黙らされた。

「酷いな、俺は真白とこうして愛し合いたかったっていうのに」

 くちゅん、と入り口に浅く食い込む硬く熱いモノ。

「っ……あ、だめぇッ……」

「まだ入れてないよ」

 剥き出しの雌雄の器が密着してるだけ。それだけなのに肢体がうっとりと脱力し、ぐしょぐしょに濡れた入り口が誘うようにトロリと愛液を溢れさせていく。

「いい加減、認めろよ。そんな顔して、シーツに水たまり作るくらいグショグショに濡らしておいて。入れて欲しがってるのモロバレだからな」

 その通りだった。昨夜散々に快楽を植え付けられた身体は、秀ちゃんを欲してきゅうきゅうと切なく鳴いていた。

「ぁ、あっあぁッ……」

 無駄な思考を封じるように大きな掌が乳房をそっと撫でる。乳輪を指先でなぞり、乳頭をきゅっと摘んだ。燻っていた先程までの火種が再燃し、頭の中が淫らな色で一色に染められる。

「散々焦らされてイかされるほうがきついけど、どうする?」 

 ――もちろん、最高に気持ちいいのは保証するけど、とドSな顔で微笑まれて、そんな顔にすら最高にカッコいいと、ときめいてしまう自分に呆れながら。

「あぁッ、ぁ、あッ……いい、もっ……いいからッ、おねが……っ」

 素直に求めたのに、秀ちゃんは「ん? なんだって?」と口許を歪ませた。

「~~っいじわるぅ……っ」

 半泣きでなじると、

「ウソだって」

 と、優しいキスをくれた。ズルい、と思いながら私も彼の首に腕を回して、もっと、とキスを強請って彼の熱い楔を受け入れた。
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