勇者の生徒会

「生徒の生徒による生徒のための学園生活」という、生徒主導の校風である私立満央(まんおう)学園。しかし、その生徒主導の中心であるべき生徒会は、とてつもない窮地に陥っていた。予算削減問題や、風紀委員会の暴走。挙げ句の果てには生徒会の支持率まで……
その問題の多さに、生徒会長が失踪するまでになっていた。
副会長である白鷺賢一郎(しらざき けんいちろう)はその事態を打開すべく、最近転校して来た、水沢勇希(みずさわ ゆうき)を名ばかりの生徒会長に据え、その美貌で生徒の求心を集め、実質的な権力を握ろうとした。
しかし、水沢は「自分は異世界から来た勇者だ」と言いだしたのだった。
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