プライド

東雲 乱丸

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私立波野ヶ谷高校編

明ける漆黒と続く残酷

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 朝日がカーテンの隙間から差し込み、男の裸体を白く浮かび上がらせていく。
男は床の上でうつ伏せになって、尻を掲げたまま動かない。
臀部を覆うおびただしい量の精液は、昨夜の激しさをそのまま物語っている。
尻の穴からは、まだ中に出されたままのものがこぼれ落ちていた。
無理やり挿入され裂け出た血と白濁色の液体が混ざって流れていく様は、まさに壮絶である。
時折何かを思い出すかのようにピクッと体を震わせるが、すぐにまた動かなくなり、そしてしばらくするとまた同じように体がピクリと反応してと、そんなことを何度か繰り返した後、やがて男が目覚めた。
 男が身体を起こすと、股間からドロリとした感覚が伝わる。
自らの秘部からあふれ出る精液と血液が混じり合ったものが直之の太腿を伝って床に流れ落ちる。
そのおびただしい量は男が意識を失ってからも凌辱されていた事を如実に表していた。
 男は全身の痛みに耐えながら、何とか立ち上がる。
しかし、立ち上がってから数歩歩くだけで足腰に力が入らなくなりそのまま膝をつく。
それでも男は、歯を食いしばりながら壁に手をついてゆっくりと立ち上がった。
だが、男の歩みはすぐに止まる。
男の目の前には、時雄の姿があった。

 「おはよう直之。気分はどうだい?」
「……最悪だ」
直之の言葉を聞いた時雄はニヤリと笑みを浮かべると、懐からスマホを取り出した。
「さっきまでみんなでお前の事を使って遊んでいたんだ。それにしても凄かったよ。まるで壊れてしまったオモチャみたいに何度もイキまくっていたじゃないか。それとも、あんなものじゃ物足りなかったかな?」
ムービーを見せつけてながら時雄がそう言って直之の耳元に顔を近づけると、直之は羞恥心と怒りで顔を赤く染めて声を荒らげる。
「ふざけるなっ!こんな事が許されると思ってんのか!なんの権利があってこんな事するんだ!?」
直之の叫びを聞いてもなお、時雄の表情は変わらない。
むしろ、より一層愉快そうな顔になった。
「じゃあ、学校や警察に『二ヶ月間毎日男に犯されて、今もクラスメート達40人以上に廻されました』って言うのかい?」
「くっ……!」
直之は悔しくて情けなくて涙が出そうになるのを堪え、唇を噛み締める。
「まぁ、僕としては別に構わないんだけどね?それに権利ならあるんだなぁ」
その言葉に直之の瞳が大きく揺れ動く。
「パパに頼んで直之の親の工場を潰すって脅したら、簡単に直之を売ったらしいよ。僕も大概だけど、お前の親もクズだよねぇ」
 そして時雄は直之の顔に自分の顔を近づけ、直之の顎に手を添えて言った。
直之が今までに聞いたこともないような冷たい声で。
まるで虫けらを蔑むかのような目で見つめながら。

――直之、お前はもう僕のモノなんだ。
僕に逆らう事は許さない。
逃げられる場所なんてないんだよ。

 その言葉に、直之は一瞬にして背筋の凍るような恐怖を感じた。
そして同時に、自分がこの男に一生逆らうことが出来ないのだという事を理解した。
 その直之のひきつった顔を見た時雄が楽しそうに笑う。
直之は時雄の笑顔を見て思った。
こいつは悪魔だと。
人を苦しめる事を何とも思わない、ただの醜悪な化物なのだと。
そう思うと同時に、直之の心に諦めにも似た感情が芽生え始める。
自分はこの男から逃れる事は出来ないのだろうという絶望感が、直之の心を満たしていった。

 そんな直之の心境を知ってか知らずか、時雄は話を続ける。
「さて、これから直之には2つの選択肢がある。
 1つ目は、このまま学校を辞めて誰も知らない場所で新しい生活を送ること。でも、これだけは覚えておくといい。僕から逃げたらお前の調教動画が販売される。それと孝高だっけ?お前の弟を身代わりにさせてもらうよ。まぁこれは当然だよね。大金払ってんだから、逃げておしまいなんて事は絶対にさせない。
 2つ目の選択肢は、学校に行き続けること。もちろん授業も受けられるし部活にも参加出来るよ。ただ前と違うのは、学校に来てる間はいつでも誰にでも何度でもお前は性処理道具として扱われる。

さあ、どっちを選ぶ?」
 直之は考えた。
学校に行けばまたあの地獄のような日々が待っている。
だが、もしここで学校をやめれば何も知らない弟に危害が及ぶ。
それは直之にとってあまりにも残酷な選択だった。
学校に通えば、また昨日のように男達に犯されるのだろう。
だが、少なくとも弟の孝高が自分のように男達に好き勝手に弄ばれることはない。
それに、もしも時雄が飽きて自分を解放してくれたとしたら……
そんな考えが頭を過る。
 時雄はそれを見透かすかのように直之に問いかけた。
「どうやら決まったみたいだね。それで、どっちかな?」
 その問いに、直之は答えた。
「……行くよ。俺は学校に行く」
「へぇ~。もしかして、やっぱり弟の事が心配とか?」
時雄の言葉に、直之は何も言わず黙り込んだ。
だが、時雄にはそれが肯定の意味であると分かった。
そして時雄は、直之の頬に優しく手を添えると優しい口調で言った。
「大丈夫。直之が逃げ出さない限りは、弟に手は出さないよ」
直之はその言葉を聞いて、安堵のため息を漏らす。
(よかった……。俺が我慢すれば、孝高は助かるんだ)
そう思って直之がほっとしていると、時雄が再び口を開いた。
その表情は先程とは打って変わって欺瞞に満ちた表情になっている。
直之はそれに気づいて、思わず唾を飲み込む。
「じゃあ、そろそろ時間だし校舎に行こうか。制服も新品を持ってきてあるから大丈夫だよ。ただ、シャワーを浴びてる余裕はないから急いで着替えてくれるかな?」
直之の嫌な予感は的中したが、抵抗する事も出来ずに大人しく従うしかなかった。
股間からドロッとした液体が流れ出るのを感じながらも、直之は制服を身に着けていく。

 着替え終わると時雄は直之にカバンを渡し、歩き出しす。
直之もその後に続いて歩くが、太腿を伝う男達のザーメンがまとわり付く感触が気持ち悪く、その足取りは非常に重かった。
 廊下を歩いている途中、時雄は思い出したかのように直之に話しかけてきた。
「流石にザーメンでカピカピの顔はちょっとアレだよね。そこのトイレで顔洗ってきなよ」
直之は言われるままに、男子便所に入り顔を洗い始めた。
冷たい水が顔に当たり、その感覚に一瞬だけ心地よさを感じる。
だが、すぐに自分の置かれている状況を思い出し、その水にすら嫌悪感を抱いた。
そして、蛇口を捻り水を止めた直之を時雄が背後から押さえつける。
直之は驚き振り返ろうとするが、そのまま時雄は、直之のズボンとパンツを一気に脱がせると、直之の尻の穴に指を入れ掻き回し始めた。
「股の間から精子の臭いがプンプン漂ってるよ。こんなんじゃクラスの奴らにバレちゃうね」
そう言いながら、時雄は直之の肛門から指を引き抜く。
その瞬間、まだ昨日の陵辱の余韻が残っていた直之の全身を快感が襲った。
そんな直之を他所に、時雄は鞄からアナルプラグを取り出す。
それを、ゆっくりと直之の菊門に押し込んでいく。
「バレないように栓をしてやるんだから、感謝しろよ」
直之は、異物が入り込み腸内を刺激する快感に必死に耐えていた。
だが、プラグは更に奥へと侵入していく。
グポンッ!
ついに根元まで入り込んだ事を確認した時雄は、直之の耳元で囁いた。
「これでよしっと。それじゃあ、教室に行こうか?」
そう言って、直之の体を反転させると、バキバキに勃起した直之の肉棒が目に映る。
「夜通し嬲られてイキまくったのに、ちょっとケツ弄られただけでフル勃起ってどんだけビッチ野郎なんだよ。流石に引くわ……」
直之は恥ずかしさで、顔を真っ赤にして俯く。
だが、時雄はそれを気にする様子もなく、直之の手を取り強引に引っ張っていく。

 2年1組の扉の前には竜治が待っていた。
時雄が竜治に目配せすると、竜治は小さく首肯し、勢いよく扉を開ける。
教室に入ると、一斉に生徒達からの視線が三人に集まった。
「お、おい……。あれ、内田じゃないか!?」
「本当だ……異界送りになったんじゃなかったのか?」
「なんか雰囲気が変わった?」
ざわつくクラスメイト達に、時雄は堂々とした態度で話し始める。
「えー、皆さん。直之はサーフィンで溺れてしまい記憶喪失となっていたんだ。それで身元が家族にも分からず行方不明扱いだったって事。しかし治療の結果、記憶も戻ってようやくこっちに戻って来られたんだ。なので、これからは今まで通り学校に通えるよ」
 その言葉を聞いたクラス一同が歓声を上げる。
中には涙を流す者もいた。
 直之は、この場を上手く切り抜けられそうな事に安堵するが、時雄がさらに続ける。
「ただ、まだ病み上がりで精神的にも不安定だから、暫くは僕と竜治が直之の隣にピッタリついてサポートするつもりだ。
皆んなも温かい目で見てやってね」
直之は自分の身に何が起こるのか不安になりながらも平静を装うが、またあの地獄が始まるのだと確信した。
「席は一番後ろの空いてる所ね」
時雄がそう言うと、直之は言われるがまま指定された席へ向かう。

 改めて周りを見渡すと、そこには直之に好意を寄せている女子達が心配げに或いは嬉しそうに眼差しを向けている。
また昨日の輪姦に参加していた男子が数名、ニヤニヤと或いはギラついた眼差しを向けていた。

 席へ着くと時雄が椅子を引く。
直之は座ろうとした瞬間、アナルにプラグが装着されたままである事を思い出した。
困惑し立ち竦む直之に、時雄が声をかける。
「ほら、座りなよ?今日から授業受けるんでしょ?なら、ちゃんと座らないと」
恐る恐る直之は腰を下ろしていく。
自重でプラグが押し込まれて直腸を圧迫し、直之の脳髄を痺れるような快感が駆け巡った。
思わず膝が崩れそうになるのを堪えて何とか着席する。
時雄と竜治は直之を席に座らせると、その両脇に座った。

 間もなく始業のベルが鳴り担任が教室へ入ってくる。
「内田!久しぶりだな。理事長から話は伺ってるが、あまり無茶はするなよ」
直之はその言葉を適当に受け流しホームルームが始まると、時雄が直之に囁やきかける。
(くれぐれもバレないように注意してよね)
直之は、キッと時雄を睨むが小さく首を縦に振った。

 その後の授業中、突如アナルプラグが振動を始めた。
直之は突然の事に驚きながら、その刺激に耐え切れず股間を押さえる。
その様子を見た時雄は、直之の耳元で囁く。
(授業中に欲情するなよ、変態野郎……)
竜治も、ニヤリと笑うと直之に命令する。
(変態のくせに手で隠すんじゃねえよ、そのまま勃起チンポを外に出せ……)
直之は竜治の指示に歯向かう事が出来ずに、ズボンのチャックを開き肉棒を取り出した。
羞恥心が込み上げてくるが、それ以上に直之の体は性的興奮に蝕まれていった。

 「この答え解る奴いるかー?」
教師が問題を出し生徒を指名しようと教室を見渡すが、直之は答えるどころか勃起した肉棒を隠すのに必死になっていた。
竜治がニヤっと笑い直之に囁いた。
(手を上げて答えろ)
直之は小さく首を振ると、竜治は舌打ちしながら小声で囁く。
(早くしろ!バラされたいのか!?)
直之は仕方なく、震える手をゆっくりと上げた。
「お!内田、解るのか?」
クラス中の視線が直之に向けられる。
机で隠れてはいるが、下半身を露出している姿を見られる恥ずかしさで直之の顔は真っ赤に染まっていた。
「えっと……答は……」
(tanA=1、tanB=2、tanC=3だよ、バカ)
竜治がそう呟き、直之は何とか正解を告げる。
「良く解けたな。入院中に勉強してたのか?偉いぞ」
教師が褒めるが、そんな事よりクラス中の視線が集まっている焦りで頭が一杯だった。
「じゃ、次の問題出すぞ」
教師は黒板に数式を書き始める。
(良かったね、直之。皆んなに変態だってバレなくて)
時雄はクスッと小さく笑みを浮かべると直之に囁く。

 だが直之の心中は恐怖と興奮で一杯になっており、机の下では肉棒がビクビクと脈打っていた。
 更に竜治が追い打ちをかける。
(学ランのボタンを外して胸を見せろ)
直之は小さく首肯すると、震える指先で学ランの第三ボタンまで開ける。
そこから覗かせるのは褐色の肌。
分厚い胸板の中央でピンと立った突起が自己主張していた。
直之の呼吸にあわせてそれが上下するのが分かる。
それはとても官能的で美しい眺めだった。
 時雄と竜治は顔を見合わせると、時雄が直之に囁く。
(乳首まで立たせて誘ってんのかよ、変態……)
そう言って、直之のシャツの隙間から手を差し込むと、直之の乳首を摘んだ。
直之は顔を赤く染めながらも、その快感にビクビクっと身体を震わせる。
(先生に見つからないように教科書を開いて持ってろ)
竜治に言われるまま、直之はそっと教科書を開いた。
そして、二人が直之の制服の中に手を突っ込むと乳首を摘ままれ、コリコリとした感触を楽しむように弄ばれる。
直之は快感に耐えるために唇を噛み締めるが、その仕草が逆に淫靡さを醸し出し二人の加虐心を煽る。
 すると竜治が直之の肉棒を握りしめ、激しくしごき始めた。
(んんんんっっ!!!!)
突然の刺激に直之は声を上げそうになるが何とか堪えた。
教師が振り返る度に心臓が止まる思いだったが、幸い気付かれずに授業が終わる。
慌てて身繕いをする直之に時雄が言った。
「次の授業も楽しみだね」

 こうして直之の新しい学園生活が始まった。
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