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第一章 惑星ガイノス開拓計画
エマの部屋
しおりを挟む「あの…本当に行かないとダメですか?」
『あのねリョースケ君。仮にも政府のお偉い様方が仮想空間とは言え集まるのよ?一般人がお邪魔しまーす、なんてノリで入れる訳ないでしょ?そういった会議空間には特別な権限を持った部屋からでないと無理なのよ』
「勿論それは重々承知してますとも。そうではなくて僕が言いたいのはエマさんが交渉した方が波風立たずに事が進むんじゃないかと」
『グダグダ言ってないでこっちに来なさい、この引きこもり廃人が!』
「いや、それ娘さんも当てはまりますからね?」
『うるさい!こうでもしないと、娘の恋人をNTR機会なん…違った、こうでもしないと娘の恋人に会える機会なんて中々ないの!』
「何サラッと娘の恋人を寝取ろうとしてるんですか?そっちが本音ですよね?」
『分かったわよ。当日はノーパンで過ごす事を誓うわ』
「それ最早エマさんの趣味ですよね?」
『えーい!黙れ黙れーい!黙って来やがれってんだ!大体、計画立案者がプレゼンしなくてどうするの!』
ぬう…言い返せない!
やれやれ…この親にしてこの娘ありだ、間違いなくミラはこの人の血を継いでいる。こうなったら最後、絶対に引いてくれないのは目に見えている。
「ハア~、分かりました。行きますよ、その変わりノーパンですよ?」
『お安い御用だわ。何なら今まさにパンツを脱ぐところよ。あ、リョースケ君今日何色だと思う?』
「……じゃあまた、当日に」
『え?スルーなの?放置プレーなの?ヤダ、そんな事されたらますます濡…プッ ツーツー…
とまあ、そんな訳で何時ぶりか記憶にない位の海外出張である。ちなみにミラは来ていない。何やらどうしても外せない約束があるそうだ。
「悔しい!どうしてその日なの!?折角ママとリョースケと爛れた夜を過ごせるチャンスなのに!」
「爛れてんのはお前の心だよ」
と、本当に悔しそうにしていたので、ママに恋人を寝取られるのが興奮するとか(有り得る)、ママに気を使ったとかではなさそうだ。ミラがそんなに大事な約束をするなんて珍しいな…
ボンヤリとそんな事を考えていたら宇宙開発省に到着した。厳重な入館チェックを行い、通された待合室でコーヒーを啜っているとエマさんの秘書を名乗るヒューマノイドが入って来た。
「お待たせ致しました、木村様。フレイショーアーの秘書を務めております、ミカエルと申します」
絶対エマさんの趣味だろうと思われる高身長イケメンヒューマノイドだった…職権乱用かな?どうでもいいけど「様」なんて言われるとむず痒い。
「準備が整いましたので、執務室の方へご案内します。こちらです」
「これは御丁寧に、どうも」
ついつい、ペコリと頭を下げてしまうのはジャパン育ちなら仕方あるまい。ミカエルさんはそれを見て一瞬止まっていたが、ジャパンの情報を検索したのだろう、納得したようでニコリと微笑んで俺の前を歩き出した。
エレベーターに乗り、上へ。どうやら最上階まで来たようだ。音もなく開いたドアを出て「コチラです」とミカエルさんは右に進んで行く。何度か曲がった先の最奥にある一際大きな扉がエマさんの執務室の入口だろう。
辿り着くとミカエルさんはロックを解除する例の暗証番号を俺から見えないように、入力していく。ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ……
いやいやいや…何桁入力してんの?隠されなくても覚えられないだろ。といつもならツッコむ場面ではあったが、ここはジャパンの日常でない。
グッと堪えて開くのを待った。
「木村様は今、何桁入力すんねんコイツ!隠さんでも覚えられへんわーい!と思いましたね?」
「なっ!?…いえ、流石に関西弁でツッコミは入れませんよ」
ビックリしたー、流石エマさんの秘書といったところか。こんなヒューマノイドが居るとは…宇宙開発省侮れん。侮るつもりもないけども。
(恐れ入ります)
「こいつ直接脳内に……!!」
ピピピピピピピピピピピピピピピピ……
「って、まだ入力終わらんのかいな!!……ハッ!?」
「関西弁を使いましたね木村様?私の勝ちです」
「くそう!!俺としたことが!似非関西弁を使ったら関西人にイヤな目で見られて以来、標準語を使おうと心掛けていたのに!!」
「うるさい!さっさと入りなさいよ!」
エマさんが怒鳴りながら扉を開いた。というか今気づいたけど、俺が来るって分かっているのだから、ノックで良かったんじゃ…とミカエルさんの方を見ると、ニヤリと笑っていた。
野郎、面白いじゃねえか。この短い間で俺を嵌めるとはな…
「恐れ入ります」
「ふ、気に入ったぜミカエルさん。そうやって人の思考を読む所もな」
そう言って右手を差し出すと、ミカエルさんも右手を出して二人は熱い握手を交わ「何の友情を結んでるのよ。このままじゃ話が終わらないのよ。露骨な文字数稼ぎはやめてくれない?」
メタなツッコミとはやるなエマさん。作者もどこまで暴走しちゃうのか予想がつかないまま書いていたからな。助かるぜ。
「ミカエル、もういいから向こう言ってて用事があれば呼ぶわ。それから後でosiokiよ覚えておきなさい」
うわーエマさん怖い。ミカエルさんご愁傷様…とチラリと見ると
「イエス、マスター!!覚えておきます!この私めの貧弱な脳チップにしかと!刻み込みました!ついでに録画もしておきました!では、木村様!これにて失礼致します♪」
ヒャッホーい!!と言わんばかりに嬉しそうに下がって行くミカエルさん。その背中には名前通り白い翼が見えるようだった……本当にヒューマノイドだよな?
「フッ、osiokiで喜ぶなんてイケない子ね。誰が調教したのかしら?」
「明らかに犯人の目星はつきますが…ツッコミませんよ?」
「ツッコミも好きだけど、突っ込まれるのはもっと好きよ?」
「失礼しまーす」
「ああ、そんな風に無視して放置してズカズカ執務室に入っていってしまうのね…イケない、垂れそうだわ」
ここまでの会話で呆れたかもしれない(俺もそうだ)が、エマさんは実際美人だし、とても有能な人だ。そうでなければ宇宙開発という、国家にとって命題ともいえる事業のトップで長年任命されてはいまい。
綺麗なセミロングの赤毛は緩いパーマがかかっており、理知的な青い瞳に吸い込まれそうだ。スタイルもミラに負けず劣らず、細いのに出ている所は出ているというある意味テンプレなプロポーションである。見た目の年齢もミラと並んでいたら姉妹にしか見えない。
胸元まで開けた白いシャツからはオパーイの谷間がチラリと見えており、膝上丈の黒のタイトスカートから美しい脚のラインが見えている。ジャケットは椅子の背もたれに掛かっていた。
膝上までのタイトスカートというのが分かっていらっしゃる。素材も幾分柔らかそうな生地で、後ろを向けばお尻の線がクッキリ出ていそうだった。俺の好みをどこで調べたのだろう?偶然かな?
「そんなにジロジロ見てどうしたの?リョースケ君」
「あ、いえ失礼しました。つい見とれて」
「お上手ね。それにしてもスーツ姿もいいわリョースケ君、とてもハンサムよ!正直に言うけど、見とれたのはこっちだわ」
そう、俺は今本当に久し振りにスーツ(この日の為に新調した)を着ている!場所が場所なだけに少し気合いを入れて、オーダーメイドスーツにした。紺色の生地に太目のストライプにネクタイは濃いめのワインレッドで控え目な柄入りだ。
「大袈裟ですよ、ミカエルさんの方が余程ハンサムでしょう」
「それ本気で言ってるの?…前から思ってたけど、リョースケ君て自分の容姿がどれほど人を惹きつけるか自覚してないわよね」
「言い過ぎでは?…それよりエマさんそんなに胸元を開けて大丈夫ですか?」
「フフ、心配しなくてもちゃんと履いてないから安心して♪朝からゾクゾクしっぱなしよ」
「いや今パンツの話題には一言も触れてませんよね?というかまさか、本当にノーパンだったとは引く…いえ驚きますね」
「疑っているの?」
と言いながら、エマさんは俺の手を取り自分のお尻へと誘う。
「ホラ、ね♪」
スカートの素材のおかげで何も履いてないのが丸分かりだった。布越しだと妙にイヤらしいな…
「本当に変態ですね、エマさん」
「ああ、そうなの。エマったら変態なの。もっと言って…」
おや?
「変態と言われて興奮するなんて、恥ずかしくないんですか?」
「ハァ…恥ずかしい…でももっと言って欲しいの…」
どうやらスイッチオンしたらしい…そうでなくとも美人が目の前で発情していればクルものがあるのと言うのに、最愛の恋人の母親が興奮しているというシチュエーションに背徳感と罪悪感をごちゃ混ぜにしたような何かが俺のスイッチに触れた。
「もっと言って欲しいなら、ホラ。自分がいつも仕事をしているその机に手をついて、お尻を突き出して」
「イヤ…ン…こ、こうかしら?凄く恥ずかしい…」
「何ですか?躊躇いなくそんなに突き出して、本当は恥ずかしくなんてないんですよね?」
「違っ、ホントに…恥ずかしい…の…ハァ…ハァ」
「嘘つきにはお仕置きが必要ですね?エマさん」
「嘘…なんて…ハァ…ついてない…」
「また嘘をつきましたね」
パァン!
「ッア!!…ア、ア」
パァン!
「ッアン!!イヤ、お尻…お尻が…」
「お尻が?どうしたんですか?ホラ」
パァン!!
「ッハァ!…ン…ハァ…いや…」
「いや?嫌なら、そうですね。そろそろお仕置きは止めましょう」
「イヤ!違うの、ヤメないで!…もっとお仕置き…して」
「何ですか?お仕置きして…?」
「して…して下さい…ハァ、ハァ…お仕置きして下さい」
「良く言えました。いい子にはお仕置きじゃなくてご褒美をあげないとね」
パァン!!
「ッッ!…ッアァ!!」
「そんなに体をビクビクさせて、どうしました?」
「ハァ…ハァ…お尻…気持ちい…の…ハァ…」
「叩かれて感じるなんてド変態だなエマは」
「!…ハァ…もっと言って…叩いて…下さい…」
パァン!パァン!
「ヤッッアッ!!…ァ…」
「おや、太ももの内側から何か垂れてるぞ?何かなこれは」
「ァ…ハァ…ご、ごめんなさい…ハァ…」
「ごめんなさいではなく、何か?と訊いているんだ」
「…ハァ…エ、エマの…ハァ…」
「早く答えなさい」
パァン!
「イッッ!ハァ…エマ…の…恥ずかしい…」
「エマの恥ずかしい?何?」
パァン!パァン!パァン!
「イッ!……ッック…!…ァッ!…ァ…ハァ」
…うおっと!つい興が乗ってしまった。マズいマズい、ここらでヤメないとな。
「…失礼しました、エマさん。素敵なお尻につい興奮して調子に乗ってしまいました。お許しを」
「ハァ…ハァ…ハァ…リョースケ君、まさかこのまま終わらせる気じゃないわよね?」
「え?でも会議は…」
「何だとっ!?…今何時…チィッ!もうこんな時間か!!」
「…」
「リョースケ君!続きは夜よ!!いえ、会議なんてさっさとやっつけてしまいましょう!夜まで待てないわ!」
「やっつけなら俺いらなかったんじゃ…」
「何か言ったかしら?」
「いいえ、何にも」
「…ふぅ…それにしても、フフ♪燃えたわ…」
…それは良かったです。何だか気持ち若返った感じがするなエマさん。さあ、余興(?)はここまで。気合い入れてプレゼンと行こうじゃないか。
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