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24.宿屋の王子
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翌朝、私は柔らかな朝陽が差し込む部屋で目を覚ました。外の小鳥のさえずりが微かに聞こえ、カーテン越しに暖かい光が揺れている。ふわふわのベッドに包まれている安心感が私を包み込んでいた。
だが、次の瞬間、私の視界に驚くべき光景が飛び込んできた。ベッドの端に座るバルサザールが、私の髪にそっとキスをしていたのだ。驚きのあまり私は目を見開いた。
「えぇ!?な、なんで…。」
バルサザールは微笑みを浮かべ、冷静な声で答えた。
「おはようございます。殿下。」
「お、おはようございます…。」
「言ったでしょう?私に敬語は不要だと。」
「は、はい。そうでし…そうだね。」
「本日よりシュエット王国に向かい、王子復権の義を執り行って参ります。ですから、しばらくは会えませんのでこうしてお顔を見にきました。」
彼はじりじりと近づいてきて、私の視界いっぱいにその顔が広がった。彼の呼吸が私の肌に触れるほどの距離で、その瞳がまっすぐに私を見つめていた。冷静な瞳の奥に何かしらの情熱が宿っているように感じられ、その視線を避けることができなかった。心臓が早鐘のように鳴り響き、鼓動が耳にまで届いてくる。彼の唇がわずかに動く度に、私の呼吸も浅くなり、顔が熱くなっていくのを感じた。
バルサザールの手がゆっくりと私の頬に触れ、親指で優しく撫でる。その動作一つ一つがまるで時間が止まったかのようにゆっくりで、私の心臓がそのたびに強く打ち、身体中に熱が広がっていった。彼の顔がさらに近づき、その瞳の中に引き込まれそうな感覚に囚われる。
「そうなんだ。あ、あの近い…よ。」
「そうですか?気のせいでは?」
バルサザールは低く甘い声で囁き、その息が私の耳にかかる。彼の声が直接脳裏に響くようで、全身が痺れるような感覚に包まれた。
――どこが気のせいよ!!すっごく近いんですけど!?
「バ、バル!!」
するとバルサザールは突然パッと離れて、何事もなかったかのように涼しい顔をしてみせた。
「本題に入ります。必要な書類は此方で作成し、判を押しておきました。私がいない間、あなたは兄君を見つけ出し、王宮へ招いてください。アナタの秘書見習いとして側におきなさい。」
――本題そっちー!?
バルサザールは書類を手渡し、真剣な表情で私を見つめた。その瞳には、彼の計画に対する揺るぎない決意が宿っていた。私はその視線に圧倒されながらも、彼の指示に従うしかないことを理解した。
「教育はあなたにまかせます。」
「え?私で大丈夫なの?」
「問題ありません。知識は全て揃っているのでしょう?」
――スティグルに言ったこと全部知ってるみたいね。
「わかった。」
――しばらく、会えないのか。せっかく両想いになったのに。
するとバルサザールはクイッと私の頤を持ち上げた。彼の指が優しく触れ、私はその動作に驚きとともに心が揺れた。
「そんな顔をしてはいけませんよ、ティアナ。」
彼の顔がゆっくりと近づき、次の瞬間、唇が触れ合った。バルサザールの口付けは冷静さの中にも深い感情が込められていて、私の心は大きく震えた。
「バル…。」
「あぁ、今のアナタはとても操りやすそうですね?」
「なっ!?」
彼は口元に冷たい笑みを浮かべながら、私の頬に手を置いた。
「私の良い駒だ。」
バルサザールは立ち上がり、私の前から去ろうとした。
「バル!」
彼はピタリと止まり、ゆっくりと振り返った。その瞬間、彼の瞳が柔らかな光を帯び、首をかしげる仕草がとても優雅に見えた。
「いってらっしゃい。気をつけてね。」
バルサザールは微笑み、軽く頷いてから静かに部屋を出て行った。扉が閉まる音が響き、私はその場に立ち尽くしたまま、彼の言葉と仕草を心に刻んだ。彼の温もりがまだ唇に残っていて、その感触を忘れないように、そっと自分の唇に触れた。
――バル、ありがとう。バルのいない間頑張らなくちゃ…。
その後、バルサザールの手配した侍女が現れ、私の支度を手伝ってくれた。彼女の手際の良さに感謝しつつ、準備を整えた。部屋を出ると、騎士の制服を纏ったドラとラーカンが立っていた。
「おはよう、ドラ、ラーカン。」
「おはようございます、殿下。」
「おはようございます、殿下。」
――ドラ…。もう騎士として私と接するのね。
二人は私の後ろにつき、共に食堂へ向かった。食堂に入ると、お父様が疲れた顔をして座っていた。
「お父様、随分お疲れのようですが…」
お父様は深いため息をつき、重い口調で言った。
「まさか我が国の宰相がシュエット王国の王子だったとは…。バルサザールの素性が明らかになったことで、我が国の立場が非常に微妙になってしまった。」
その言葉に私は驚きと不安を覚えた。お父様の疲れた顔が、彼の悩みの深さを物語っていた。
「お父様、そんなに悩まないでください。」
「ティアナ、わかっているのか?今の状況でバルサザールと婚姻を結んでくれなければ、我が国は終わってしまうかもしれないのだ。」
お父様の言葉に重い圧力を感じた。彼の目には、国を守るための必死な思いが込められていた。
「ティアナ、頼む。バルサザールとの婚姻を結んでくれ。これは我が国の未来のためなのだ。」
私は深く息をつき、重い胸の内を感じながら言った。
「お父様、わかっています。」
一瞬、お父様の表情がほっとしたように見えた。
「バルサザールとは…その、私たちは…お互いに特別な感情を持っています。ですから、婚姻については心配しないでください。何とかなると思います。」
お父様は私の言葉を聞き、少し驚いた表情を浮かべたが、すぐに深く頷いた。
「そうか、ティアナ。お前がそう言ってくれるなら、信じるしかないな。バルサザールとの関係を大切にしてくれ。我が国のために。」
私はお父様の言葉に応え、深く頷いた。バルサザールとの関係をどう築いていくか、その重い責任が胸にのしかかったが、国を守るためには避けられない道だった。
「ありがとう、お父様。私は頑張ります。」
お父様は疲れた表情を少し和らげ、私に向かって微笑んだ。その笑顔に、私は少しだけ安心感を覚えたが、同時にこれからの道のりの厳しさを痛感した。
その後、私はドラとラーカンを連れて、最北端に位置する村へ馬車で向かった。旅は4時間ほどかかる予定だった。馬車の中、私は窓の外に広がる風景を眺めながら、これからのことを考えていた。
今向かっている村は乙女ゲームのヒロインが降り立つ聖地だ。ゲームの中で、ヒロインはここでリオと出会い、彼の宿屋で一緒に働き始める。そして、その後の物語が展開していく。しかし、もし私がリオを王宮に招いてしまったら、ヒロインはどうなっちゃんだろう?
馬車の揺れに身を委ねながら、私は頭の中でシナリオを描いていた。ヒロインが降り立つのは私が16歳になってから。今はまだ半年以上も先のことだ。それまでに対策を考えなければならない。
窓の外には広大な自然が広がり、静かな風景が心を落ち着かせてくれた。
最北端の村、ピマに到着した。馬車は宿屋の前で止まり、私はドラとラーカンと共に馬車を降りた。宿屋の古びた扉を開けると、薄暗い室内にくすんだ金髪の青年が立っていた。
「ごめんください…。あの、リオ…ですか?」
青年は驚いたように目を見開き、こちらをじっと見つめた。
「はい。俺は確かにリオですが…。」
リオの驚きは明らかだった。彼の目は大きく見開かれ、その中には混乱と疑念が交じっていた。私は彼の反応に一瞬戸惑ったが、すぐに微笑みを浮かべ、安心させるように話を続けた。
「私はエヴァレーン王国のルナティアナです。急に訪れて驚かせてしまってごめんなさい。」
リオはしばらく言葉を失っていたが、やがて深く息をつき、頭を下げた。
「王女殿下…、ここにお越しいただけるとは思いませんでした。何かご用でしょうか?」
その瞬間、リオの顔に浮かぶ困惑の色が一層濃くなった。彼の目はまだ信じられないというように私を見つめていた。私はその視線を受け止めながら、彼に向かって一歩近づいた。
「実は、リオ。私はあなたの才能を王宮で活かしたいと思ってここに来ました。あなたの力が必要なのです。」
リオはさらに驚き、目を見開いたまま私を見つめた。
「王宮で…俺が…?」
「はい、そうです。詳しい話はゆっくりとお聞かせしますが、まずはリオの意見を聞かせてください。」
リオはしばらく考え込むように視線を落としたが、やがてゆっくりと頷いた。
「わかりました。お話を伺います。」
私はほっと胸を撫で下ろし、リオの同意を得られたことに感謝した。ドラとラーカンも彼の反応を見守りながら、リオに対して敬意を示すように軽く頭を下げた。
だが、次の瞬間、私の視界に驚くべき光景が飛び込んできた。ベッドの端に座るバルサザールが、私の髪にそっとキスをしていたのだ。驚きのあまり私は目を見開いた。
「えぇ!?な、なんで…。」
バルサザールは微笑みを浮かべ、冷静な声で答えた。
「おはようございます。殿下。」
「お、おはようございます…。」
「言ったでしょう?私に敬語は不要だと。」
「は、はい。そうでし…そうだね。」
「本日よりシュエット王国に向かい、王子復権の義を執り行って参ります。ですから、しばらくは会えませんのでこうしてお顔を見にきました。」
彼はじりじりと近づいてきて、私の視界いっぱいにその顔が広がった。彼の呼吸が私の肌に触れるほどの距離で、その瞳がまっすぐに私を見つめていた。冷静な瞳の奥に何かしらの情熱が宿っているように感じられ、その視線を避けることができなかった。心臓が早鐘のように鳴り響き、鼓動が耳にまで届いてくる。彼の唇がわずかに動く度に、私の呼吸も浅くなり、顔が熱くなっていくのを感じた。
バルサザールの手がゆっくりと私の頬に触れ、親指で優しく撫でる。その動作一つ一つがまるで時間が止まったかのようにゆっくりで、私の心臓がそのたびに強く打ち、身体中に熱が広がっていった。彼の顔がさらに近づき、その瞳の中に引き込まれそうな感覚に囚われる。
「そうなんだ。あ、あの近い…よ。」
「そうですか?気のせいでは?」
バルサザールは低く甘い声で囁き、その息が私の耳にかかる。彼の声が直接脳裏に響くようで、全身が痺れるような感覚に包まれた。
――どこが気のせいよ!!すっごく近いんですけど!?
「バ、バル!!」
するとバルサザールは突然パッと離れて、何事もなかったかのように涼しい顔をしてみせた。
「本題に入ります。必要な書類は此方で作成し、判を押しておきました。私がいない間、あなたは兄君を見つけ出し、王宮へ招いてください。アナタの秘書見習いとして側におきなさい。」
――本題そっちー!?
バルサザールは書類を手渡し、真剣な表情で私を見つめた。その瞳には、彼の計画に対する揺るぎない決意が宿っていた。私はその視線に圧倒されながらも、彼の指示に従うしかないことを理解した。
「教育はあなたにまかせます。」
「え?私で大丈夫なの?」
「問題ありません。知識は全て揃っているのでしょう?」
――スティグルに言ったこと全部知ってるみたいね。
「わかった。」
――しばらく、会えないのか。せっかく両想いになったのに。
するとバルサザールはクイッと私の頤を持ち上げた。彼の指が優しく触れ、私はその動作に驚きとともに心が揺れた。
「そんな顔をしてはいけませんよ、ティアナ。」
彼の顔がゆっくりと近づき、次の瞬間、唇が触れ合った。バルサザールの口付けは冷静さの中にも深い感情が込められていて、私の心は大きく震えた。
「バル…。」
「あぁ、今のアナタはとても操りやすそうですね?」
「なっ!?」
彼は口元に冷たい笑みを浮かべながら、私の頬に手を置いた。
「私の良い駒だ。」
バルサザールは立ち上がり、私の前から去ろうとした。
「バル!」
彼はピタリと止まり、ゆっくりと振り返った。その瞬間、彼の瞳が柔らかな光を帯び、首をかしげる仕草がとても優雅に見えた。
「いってらっしゃい。気をつけてね。」
バルサザールは微笑み、軽く頷いてから静かに部屋を出て行った。扉が閉まる音が響き、私はその場に立ち尽くしたまま、彼の言葉と仕草を心に刻んだ。彼の温もりがまだ唇に残っていて、その感触を忘れないように、そっと自分の唇に触れた。
――バル、ありがとう。バルのいない間頑張らなくちゃ…。
その後、バルサザールの手配した侍女が現れ、私の支度を手伝ってくれた。彼女の手際の良さに感謝しつつ、準備を整えた。部屋を出ると、騎士の制服を纏ったドラとラーカンが立っていた。
「おはよう、ドラ、ラーカン。」
「おはようございます、殿下。」
「おはようございます、殿下。」
――ドラ…。もう騎士として私と接するのね。
二人は私の後ろにつき、共に食堂へ向かった。食堂に入ると、お父様が疲れた顔をして座っていた。
「お父様、随分お疲れのようですが…」
お父様は深いため息をつき、重い口調で言った。
「まさか我が国の宰相がシュエット王国の王子だったとは…。バルサザールの素性が明らかになったことで、我が国の立場が非常に微妙になってしまった。」
その言葉に私は驚きと不安を覚えた。お父様の疲れた顔が、彼の悩みの深さを物語っていた。
「お父様、そんなに悩まないでください。」
「ティアナ、わかっているのか?今の状況でバルサザールと婚姻を結んでくれなければ、我が国は終わってしまうかもしれないのだ。」
お父様の言葉に重い圧力を感じた。彼の目には、国を守るための必死な思いが込められていた。
「ティアナ、頼む。バルサザールとの婚姻を結んでくれ。これは我が国の未来のためなのだ。」
私は深く息をつき、重い胸の内を感じながら言った。
「お父様、わかっています。」
一瞬、お父様の表情がほっとしたように見えた。
「バルサザールとは…その、私たちは…お互いに特別な感情を持っています。ですから、婚姻については心配しないでください。何とかなると思います。」
お父様は私の言葉を聞き、少し驚いた表情を浮かべたが、すぐに深く頷いた。
「そうか、ティアナ。お前がそう言ってくれるなら、信じるしかないな。バルサザールとの関係を大切にしてくれ。我が国のために。」
私はお父様の言葉に応え、深く頷いた。バルサザールとの関係をどう築いていくか、その重い責任が胸にのしかかったが、国を守るためには避けられない道だった。
「ありがとう、お父様。私は頑張ります。」
お父様は疲れた表情を少し和らげ、私に向かって微笑んだ。その笑顔に、私は少しだけ安心感を覚えたが、同時にこれからの道のりの厳しさを痛感した。
その後、私はドラとラーカンを連れて、最北端に位置する村へ馬車で向かった。旅は4時間ほどかかる予定だった。馬車の中、私は窓の外に広がる風景を眺めながら、これからのことを考えていた。
今向かっている村は乙女ゲームのヒロインが降り立つ聖地だ。ゲームの中で、ヒロインはここでリオと出会い、彼の宿屋で一緒に働き始める。そして、その後の物語が展開していく。しかし、もし私がリオを王宮に招いてしまったら、ヒロインはどうなっちゃんだろう?
馬車の揺れに身を委ねながら、私は頭の中でシナリオを描いていた。ヒロインが降り立つのは私が16歳になってから。今はまだ半年以上も先のことだ。それまでに対策を考えなければならない。
窓の外には広大な自然が広がり、静かな風景が心を落ち着かせてくれた。
最北端の村、ピマに到着した。馬車は宿屋の前で止まり、私はドラとラーカンと共に馬車を降りた。宿屋の古びた扉を開けると、薄暗い室内にくすんだ金髪の青年が立っていた。
「ごめんください…。あの、リオ…ですか?」
青年は驚いたように目を見開き、こちらをじっと見つめた。
「はい。俺は確かにリオですが…。」
リオの驚きは明らかだった。彼の目は大きく見開かれ、その中には混乱と疑念が交じっていた。私は彼の反応に一瞬戸惑ったが、すぐに微笑みを浮かべ、安心させるように話を続けた。
「私はエヴァレーン王国のルナティアナです。急に訪れて驚かせてしまってごめんなさい。」
リオはしばらく言葉を失っていたが、やがて深く息をつき、頭を下げた。
「王女殿下…、ここにお越しいただけるとは思いませんでした。何かご用でしょうか?」
その瞬間、リオの顔に浮かぶ困惑の色が一層濃くなった。彼の目はまだ信じられないというように私を見つめていた。私はその視線を受け止めながら、彼に向かって一歩近づいた。
「実は、リオ。私はあなたの才能を王宮で活かしたいと思ってここに来ました。あなたの力が必要なのです。」
リオはさらに驚き、目を見開いたまま私を見つめた。
「王宮で…俺が…?」
「はい、そうです。詳しい話はゆっくりとお聞かせしますが、まずはリオの意見を聞かせてください。」
リオはしばらく考え込むように視線を落としたが、やがてゆっくりと頷いた。
「わかりました。お話を伺います。」
私はほっと胸を撫で下ろし、リオの同意を得られたことに感謝した。ドラとラーカンも彼の反応を見守りながら、リオに対して敬意を示すように軽く頭を下げた。
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