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32.陰謀渦巻く舞踏会
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王宮の舞踏会会場に足を踏み入れると、壮麗な装飾に包まれた大広間が広がっていた。青いドレスを身にまとったサクレティアは、視線を感じつつ、少し緊張気味にクレノースと共にゆっくりと歩き出す。彼女の発明に興味を持っている男性貴族たちが、すぐに目を輝かせて近づいてきた。
「お噂はかねがね、サクレティア様。あの顕微鏡を発明されたとか、まさに異才ですね!」と、一人の男性貴族が声をかける。
「いえ、ただの思いつきですわ。そんなに大したことは……」と控えめに答えるサクレティア。しかし、彼らはさらに興味津々に彼女を囲む。
その一方で、遠くから冷たい視線を送ってくる女性貴族たちもいた。「女のくせに、仕事なんかして恥ずかしくないのかしら?」と一人が小声で囁き、他の女性たちが鼻で笑った。やっかむ声があちこちから聞こえ、サクレティアは心の中で肩をすくめた。
さらに、公爵夫人という立場に嫉妬する令嬢たちもいる。「平民上がりのくせに公爵夫人なんて、おかしいわ!」と、彼女たちはヒソヒソと陰口を叩いている。サクレティアはそれを耳にしながらも、気にしないふりをしていたが、心の中では少しイライラしていた。
そんな中、一部の若い令嬢たちは、優雅で穏やかなクレノースに熱い視線を送り、何とかして彼の気を引こうと企んでいた。特に一人の令嬢が、友人に小声で囁いた。「あの公爵様、カッコイイじゃない。薬でも盛って妾になって、いずれ正妻に……」と、企む姿が見え隠れする。
さらに、長らく社交界に顔を出さなかったクレノースを馬鹿にする貴族たちもいた。「バレンティル公爵も随分堕ちたものだな、田舎に隠れ住んでいたなんて」と、馬鹿にしたような笑い声が飛ぶ。
しかし、そんな挑発的な視線や囁きをよそに、クレノースは穏やかで優雅な態度を崩さなかった。彼は周囲の騒ぎに気を取られることなく、落ち着いた微笑を浮かべ、サクレティアの手を優しく取っていた。彼女の横で、あくまで冷静で丁寧に接しながらも、どこか余裕を感じさせるその姿は、舞踏会の中心にいるにふさわしい存在感を放っていた。
サクレティアは彼のその姿に少しホッとしながらも、《社交界って本当に面倒くさい……》と内心でため息をつきつつ、クレノースと共に歩を進めた。
その瞬間、馬鹿な貴族の一人が、わざとらしい演技でクレノースに飲み物をかけようとグラスを傾けた。しかし、クレノースはその動きに気づくと、驚くほど素早く手を伸ばして、スッとその傾いたグラスを持ち上げた。
「ちょうど喉が渇いていたんです。ありがとうございます。」クレノースは微笑みを浮かべながら、優雅にグラスの中身を一口飲んだ。
その一瞬の出来事に、周囲の空気が凍りつき、貴族たちは驚愕の表情を浮かべた。一部の令嬢たちは、思わず黄色い声を上げ、「きゃー!素敵!」と感嘆し、目を輝かせた。
貴族たちが状況を理解する前に、クレノースは何事もなかったかのようにその場を優雅に振る舞い、飲み物をすっと返した。サクレティアはその様子を見て、クレノースの機転に内心で拍手を送りつつ、《本当に、何があっても優雅でいるのね……》と呆れるように微笑む。
クレノースがサクレティアから少し距離を取っていたせいで、彼はあっという間に令嬢たちに囲まれてしまった。彼女たちは彼をどうにか口説き落とそうと過激な行動に出始め、腕に触れたり、ささやきかけたりと、明らかに普通ではないアプローチを仕掛けていた。
その一方で、サクレティアもまた、男性貴族たちに囲まれていた。彼らはサクレティアの発明品に興味津々で、次々と質問を浴びせてきた。
「次の発明はどのようなものをお考えですか?」
「どうやってそんな革新的なアイデアを思いつくんですか?」
「これは一大ビジネスチャンスでは?ご協力できればと…」
サクレティアは一度に投げかけられる質問に戸惑いつつ、なんとか答えようとしていた。
一方、クレノースはニコニコと微笑みながら令嬢たちの攻勢を優雅にかわしていたが、その行動が過激さを増すにつれ、彼の表情に困惑が浮かび始めた。どうにかサクレティアの隣に戻ろうと試みたものの、令嬢たちがその場を離れようとしない。
ついにクレノースは、一瞬だけその優雅な表情を崩し、静かに殺気を放った。彼の目から感じるその圧倒的な気迫に、令嬢たちは思わず足を止め、動きを封じられたかのようにその場で固まってしまった。
その隙にクレノースは素早くサクレティアの元に戻り、男性貴族たちに囲まれている彼女をすくい上げるように優雅に救い出した。
「お待たせしました、サクレティア様。」と、ニコニコしながらも内心では少しだけ冷や汗を流しているクレノース。
「助かったわ……」と、サクレティアは内心でホッとしながらも、どこかこの状況に疲れを感じつつ微笑む。
ダンスの曲が優雅に流れ始め、クレノースはサクレティアに柔らかな笑みを向けながら、手を差し出した。「サク、踊りましょう。」
「えぇ。」サクレティアは彼の手を取り、二人は軽やかに舞踏会のフロアへと向かった。
ダンスのステップが心地よく響き、二人の動きは自然と音楽に溶け込む。だが、サクレティアの心の中では、少し違う期待が渦巻いていた。《てっきり、クールな感じになるかと思ったけれど、違うのね。なんだか残念。》彼の優雅な笑顔は美しいけれど、クレノースの冷静でクールな一面もまた魅力的に感じていた。
すると、クレノースがふっと顔を近づけて囁いた。「サクはクールな男性がお好きですか?」
「え?」サクレティアは少し驚きながらも、微笑んで答えた。「いや、別に…。クレノがクールなのはカッコイイと思っちゃうだけよ。」
その言葉を聞くと、クレノースは少しホッとしたように柔らかな表情を浮かべ、微笑み返した。「それなら良かったです。僕はいつだって、サク一筋ですから。」
サクレティアは彼のその優しさに少し戸惑いながらも、《まぁ、これがクレノらしいのかもしれないわね》と心の中でつぶやいた。
舞踏会が終盤に差し掛かり、サクレティアはクレノースの様子に気づいた。彼は依然として優雅にニコニコしていたが、その顔は真っ青で、冷や汗が額に浮かんでいた。
「クレノ!?どうしたの?」サクレティアは心配そうに彼に声をかけた。
クレノースは笑顔を保ちながら、軽く首を振って答えた。「いえ、特に問題はないですよ、サクレ。」
しかし、彼の様子は明らかに普通ではない。サクレティアは彼の腕を軽く引きながら提案した。「もう帰りましょう?」
クレノースは少しの間黙っていたが、やがて「そうですね。」と微笑んで頷いた。その姿には、普段の穏やかな優雅さを保ちながらも、どこか限界に近い疲れが感じられた。
「さぁ、馬車を呼びましょう。」サクレティアはクレノースの手をしっかりと握り、彼を外へと導いた。
「お噂はかねがね、サクレティア様。あの顕微鏡を発明されたとか、まさに異才ですね!」と、一人の男性貴族が声をかける。
「いえ、ただの思いつきですわ。そんなに大したことは……」と控えめに答えるサクレティア。しかし、彼らはさらに興味津々に彼女を囲む。
その一方で、遠くから冷たい視線を送ってくる女性貴族たちもいた。「女のくせに、仕事なんかして恥ずかしくないのかしら?」と一人が小声で囁き、他の女性たちが鼻で笑った。やっかむ声があちこちから聞こえ、サクレティアは心の中で肩をすくめた。
さらに、公爵夫人という立場に嫉妬する令嬢たちもいる。「平民上がりのくせに公爵夫人なんて、おかしいわ!」と、彼女たちはヒソヒソと陰口を叩いている。サクレティアはそれを耳にしながらも、気にしないふりをしていたが、心の中では少しイライラしていた。
そんな中、一部の若い令嬢たちは、優雅で穏やかなクレノースに熱い視線を送り、何とかして彼の気を引こうと企んでいた。特に一人の令嬢が、友人に小声で囁いた。「あの公爵様、カッコイイじゃない。薬でも盛って妾になって、いずれ正妻に……」と、企む姿が見え隠れする。
さらに、長らく社交界に顔を出さなかったクレノースを馬鹿にする貴族たちもいた。「バレンティル公爵も随分堕ちたものだな、田舎に隠れ住んでいたなんて」と、馬鹿にしたような笑い声が飛ぶ。
しかし、そんな挑発的な視線や囁きをよそに、クレノースは穏やかで優雅な態度を崩さなかった。彼は周囲の騒ぎに気を取られることなく、落ち着いた微笑を浮かべ、サクレティアの手を優しく取っていた。彼女の横で、あくまで冷静で丁寧に接しながらも、どこか余裕を感じさせるその姿は、舞踏会の中心にいるにふさわしい存在感を放っていた。
サクレティアは彼のその姿に少しホッとしながらも、《社交界って本当に面倒くさい……》と内心でため息をつきつつ、クレノースと共に歩を進めた。
その瞬間、馬鹿な貴族の一人が、わざとらしい演技でクレノースに飲み物をかけようとグラスを傾けた。しかし、クレノースはその動きに気づくと、驚くほど素早く手を伸ばして、スッとその傾いたグラスを持ち上げた。
「ちょうど喉が渇いていたんです。ありがとうございます。」クレノースは微笑みを浮かべながら、優雅にグラスの中身を一口飲んだ。
その一瞬の出来事に、周囲の空気が凍りつき、貴族たちは驚愕の表情を浮かべた。一部の令嬢たちは、思わず黄色い声を上げ、「きゃー!素敵!」と感嘆し、目を輝かせた。
貴族たちが状況を理解する前に、クレノースは何事もなかったかのようにその場を優雅に振る舞い、飲み物をすっと返した。サクレティアはその様子を見て、クレノースの機転に内心で拍手を送りつつ、《本当に、何があっても優雅でいるのね……》と呆れるように微笑む。
クレノースがサクレティアから少し距離を取っていたせいで、彼はあっという間に令嬢たちに囲まれてしまった。彼女たちは彼をどうにか口説き落とそうと過激な行動に出始め、腕に触れたり、ささやきかけたりと、明らかに普通ではないアプローチを仕掛けていた。
その一方で、サクレティアもまた、男性貴族たちに囲まれていた。彼らはサクレティアの発明品に興味津々で、次々と質問を浴びせてきた。
「次の発明はどのようなものをお考えですか?」
「どうやってそんな革新的なアイデアを思いつくんですか?」
「これは一大ビジネスチャンスでは?ご協力できればと…」
サクレティアは一度に投げかけられる質問に戸惑いつつ、なんとか答えようとしていた。
一方、クレノースはニコニコと微笑みながら令嬢たちの攻勢を優雅にかわしていたが、その行動が過激さを増すにつれ、彼の表情に困惑が浮かび始めた。どうにかサクレティアの隣に戻ろうと試みたものの、令嬢たちがその場を離れようとしない。
ついにクレノースは、一瞬だけその優雅な表情を崩し、静かに殺気を放った。彼の目から感じるその圧倒的な気迫に、令嬢たちは思わず足を止め、動きを封じられたかのようにその場で固まってしまった。
その隙にクレノースは素早くサクレティアの元に戻り、男性貴族たちに囲まれている彼女をすくい上げるように優雅に救い出した。
「お待たせしました、サクレティア様。」と、ニコニコしながらも内心では少しだけ冷や汗を流しているクレノース。
「助かったわ……」と、サクレティアは内心でホッとしながらも、どこかこの状況に疲れを感じつつ微笑む。
ダンスの曲が優雅に流れ始め、クレノースはサクレティアに柔らかな笑みを向けながら、手を差し出した。「サク、踊りましょう。」
「えぇ。」サクレティアは彼の手を取り、二人は軽やかに舞踏会のフロアへと向かった。
ダンスのステップが心地よく響き、二人の動きは自然と音楽に溶け込む。だが、サクレティアの心の中では、少し違う期待が渦巻いていた。《てっきり、クールな感じになるかと思ったけれど、違うのね。なんだか残念。》彼の優雅な笑顔は美しいけれど、クレノースの冷静でクールな一面もまた魅力的に感じていた。
すると、クレノースがふっと顔を近づけて囁いた。「サクはクールな男性がお好きですか?」
「え?」サクレティアは少し驚きながらも、微笑んで答えた。「いや、別に…。クレノがクールなのはカッコイイと思っちゃうだけよ。」
その言葉を聞くと、クレノースは少しホッとしたように柔らかな表情を浮かべ、微笑み返した。「それなら良かったです。僕はいつだって、サク一筋ですから。」
サクレティアは彼のその優しさに少し戸惑いながらも、《まぁ、これがクレノらしいのかもしれないわね》と心の中でつぶやいた。
舞踏会が終盤に差し掛かり、サクレティアはクレノースの様子に気づいた。彼は依然として優雅にニコニコしていたが、その顔は真っ青で、冷や汗が額に浮かんでいた。
「クレノ!?どうしたの?」サクレティアは心配そうに彼に声をかけた。
クレノースは笑顔を保ちながら、軽く首を振って答えた。「いえ、特に問題はないですよ、サクレ。」
しかし、彼の様子は明らかに普通ではない。サクレティアは彼の腕を軽く引きながら提案した。「もう帰りましょう?」
クレノースは少しの間黙っていたが、やがて「そうですね。」と微笑んで頷いた。その姿には、普段の穏やかな優雅さを保ちながらも、どこか限界に近い疲れが感じられた。
「さぁ、馬車を呼びましょう。」サクレティアはクレノースの手をしっかりと握り、彼を外へと導いた。
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