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18.サクレティア、崇拝される女神となる?
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一方、サクレティアは薄暗い納屋の中で、壁に掘った印をじっと見つめていた。彼女の手には粗末な石片が握られており、壁にはすでに刻まれた17本の線が無数に並んでいた。
《今日で17日目……。キースは無事かしら……。クレノースは……もう……》
彼女は自分の考えを振り払おうとしたが、絶望の影が心に広がっていた。実家の伯爵家に無理やり連れ去られ、戦争の道具を描くために閉じ込められているこの状況で、何もかもが絶望的に思えた。自分が図面を書いているこの瞬間、キースのこと、そしてクレノースのことが頭を離れなかった。
『クレノース……あなたはもう……母親の支配から逃れることはできないのね……。』
彼女はそう思いながら、力なく図面を描き続けていた。しかし、心の奥底で感じる虚しさは、彼女にとって耐えがたいものだった。彼女は、もはや助けが来ることはないだろうと、半ば諦めかけていた。
突然、耳をつんざくような轟音が響いた。納屋の扉が勢いよく吹き飛び、破片が四方に散らばった。サクレティアは驚き、図面を書く手を止めて振り返った。扉の向こうには、返り血を浴びた一人の男が立っていた。
「ク、クレノース……!?」
サクレティアは一瞬、目を疑った。彼の全身は血まみれで、まるで戦場からそのまま駆けつけたかのような姿だった。鋭い息遣いが荒く、彼の赤い瞳は鋭く光っていたが、その奥には決して消えることのない深い感情が宿っていた。
「サクレティア……」
クレノースは彼女の名前を低く、しかし深い声で呼んだ。彼の体にはいくつもの戦いの傷が見えたが、その足取りには迷いはなかった。サクレティアは呆然と彼を見つめていたが、彼の姿に一瞬だけ希望の光が差し込んだかのように感じた。
「クレノース……あなたが……どうしてここに……?」
クレノースは彼女の前に立ち、血まみれの姿のまま、歪んだ笑みを浮かべた。その笑みはかつての冷静さや冷酷さではなく、どこか狂気に満ちたものだった。赤い瞳がサクレティアを捕らえ、その瞳の奥には歪んだ愛情と執着が渦巻いていた。
「どうして、ここにいるか……だって?」クレノースの声は低く、だが、その口調には異様な高揚感が混じっていた。
サクレティアは彼のその様子に圧倒され、言葉が喉に詰まった。彼の異常な変貌に驚きすぎて、次々と問いが頭に浮かんできた。
「クレノース……どうやってここまで?その血……一体何があったの?あなたは……」
彼女が質問を重ねるたびに、クレノースの笑みはますます狂気じみたものになっていった。彼はゆっくりとサクレティアに近づき、無言で彼女の手を取り、冷たい唇で指先に軽くキスをした。その仕草は穏やかなものだったが、その奥にある異常なまでの執着が感じられた。
「君を救うために、すべてを捨ててきた……君を失うことなんて、俺には考えられない。だから……こうして来たんだよ、サクレティア。君は……俺のものだろう?」
彼の声は甘く、だが不気味さを含んでいた。サクレティアの胸に冷たいものが走った。彼の愛情が、純粋なものではなく、歪んだ形で彼を支配していることに気づいたのだ。
「クレノース……あなた、本当に大丈夫なの……?この血は一体……」
彼女は必死に冷静さを取り戻そうとしたが、クレノースは彼女の言葉を遮るように、両手で彼女の顔を包み込んだ。その手は温かく、しかしその触れ方には狂気が混じっていた。
「大丈夫さ、サクレティア。俺は……君を守るために、全てを捧げる。それだけでいいんだ……他には何もいらない。」
クレノースの瞳はぎらつき、彼の口元には不敵な笑みが浮かんでいた。まるで、彼がすべてをコントロールしていると信じているかのように。サクレティアはその狂気じみた笑顔を見て、背筋が凍る思いだった。だが、彼の執着の強さと異常な愛情が、彼女の逃げ場を奪っていた。
「君と俺……もう誰にも引き裂かれはしない。俺がそう決めたんだ。……さあ、ここから出よう。俺たちはこれから、ずっと一緒だ。」
クレノースは、優しくサクレティアの手を取り、静かに馬に乗せた。その動作には、先ほどまでの狂気が嘘のように穏やかさが感じられた。彼は自分も馬に跨ると、サクレティアの背後にしっかりと腰掛け、彼女を守るように腕を回した。
「さあ、ここから離れよう……もう安全だ。」クレノースの声は落ち着いていたが、その中に含まれる異様な執着は消えていなかった。
二人は静かにボーン伯爵邸を去り、夜の道を馬で進んでいった。月明かりが照らす道を、風が二人の髪を優しく撫でる。しかし、その静寂の中、クレノースはふとサクレティアに問いかけた。
「サクレティア……君、王に手紙を書いたな?」
サクレティアは驚きながらも、その問いに答えるために口を開いた。彼の声には責めるような響きはなく、ただ静かに彼女の行動を確認しているようだった。
「ごめんなさい……クレノース様。でも、あなたを守るためには……」
彼女の声には申し訳なさが込められていた。彼女は自分の行動が彼を傷つけるのではないかと恐れていたのだ。
しかし、クレノースは少しの間沈黙した後、ふっと笑みを浮かべ、彼女の肩を優しく抱き寄せた。
「謝る必要はない、サクレティア。それで正しい……君の行動は賢明だ。それに……君が王に手紙を書いたことは、俺にとっても大きな助けだった。」
彼の声には、思いがけない称賛が込められていた。その言葉に、サクレティアは驚き、クレノースの方を振り返った。
「本当に……?私、あなたを裏切ったように感じて……」
「いいや、君は俺を裏切ってなどいない。君がこうして、俺を救い出すために動いてくれたことは感謝している。だから、心配しなくていい。君がどんな手段を取っても、俺は君を信じている。」
クレノースの言葉に、サクレティアの心は少し安堵した。彼女は彼の異常な愛情に不安を感じながらも、その内に秘めた信頼を感じ取っていた。
サクレティアは「ありがとう、クレノース様……」と控えめに言ったが、その瞬間、クレノースが不満げな表情を浮かべ、すぐに訂正を求めた。
「クレノースでなく、クレノと呼んでほしい。もう '様' なんてつける必要はない。君と俺の間にそんな形式ばったものは要らない……サクレティア様。」
最後の「様」という言葉に、サクレティアは思わず目を見開いた。彼が自分に「様」をつけるなんて、一体どういう風の吹き回しだろうと、彼女の頭の中は一瞬混乱した。
《え、ちょっと待って……今、クレノースが私に "様" って言った?》サクレティアはその場で固まってしまい、心の中でツッコミを入れずにはいられなかった。《クレノース様が……私に様をつけてる!?それってどういう展開!?》
しかし、クレノースはそんな彼女の反応に気づくこともなく、目を輝かせながら続けた。彼の声は、まるで祈るように切実で、熱に浮かされたようなものだった。
「サクレティア様……君は僕のすべてだ。僕の命、僕の存在すべてが君のためにある。君こそが、僕の世界の中心……いや、君が世界そのものだ!」
サクレティアは驚きのあまり、目をパチパチと瞬きしながら、心の中でさらに混乱を深めた。《ちょっと、待って……これはどういうこと?私、世界になっちゃったの!?》
一方のクレノースは、彼女の驚きには一切気づかず、狂気じみた笑みを浮かべながら彼女を見つめていた。彼の瞳には、もはや理性のかけらも見当たらなかった。
「君に捧げられないものなんて、この世に存在しない。僕の命、君にすべてを捧げるよ、サクレティア様……!」
その言葉に、サクレティアは慌てて手を振り、「いや、あの、クレノース……じゃなくて、クレノ? ちょっと待って。そんなに崇めなくても……」と、彼の熱意にどう反応していいか困惑しつつ、内心では笑いをこらえていた。
《何この展開!?まるで私が女神か何かみたいじゃない!いや、違うでしょ?私はただの……普通の人間よ!?》彼女は心の中でツッコミを入れ続け、クレノースのあまりにも過剰な愛情表現に、冷静さを保とうと必死だった。
しかし、クレノースの表情は変わらず、彼女を崇拝しきった瞳で見つめ続けた。「君がそうおっしゃるなら……でも、僕の心はすでに君のものだ。僕は君のしもべであり、君の愛しい人だ……サクレティア様。」
サクレティアはもう、そのやり取りに半ば呆れながらも、これ以上話を広げるのは危険だと判断し、そっとため息をついた。
《今日で17日目……。キースは無事かしら……。クレノースは……もう……》
彼女は自分の考えを振り払おうとしたが、絶望の影が心に広がっていた。実家の伯爵家に無理やり連れ去られ、戦争の道具を描くために閉じ込められているこの状況で、何もかもが絶望的に思えた。自分が図面を書いているこの瞬間、キースのこと、そしてクレノースのことが頭を離れなかった。
『クレノース……あなたはもう……母親の支配から逃れることはできないのね……。』
彼女はそう思いながら、力なく図面を描き続けていた。しかし、心の奥底で感じる虚しさは、彼女にとって耐えがたいものだった。彼女は、もはや助けが来ることはないだろうと、半ば諦めかけていた。
突然、耳をつんざくような轟音が響いた。納屋の扉が勢いよく吹き飛び、破片が四方に散らばった。サクレティアは驚き、図面を書く手を止めて振り返った。扉の向こうには、返り血を浴びた一人の男が立っていた。
「ク、クレノース……!?」
サクレティアは一瞬、目を疑った。彼の全身は血まみれで、まるで戦場からそのまま駆けつけたかのような姿だった。鋭い息遣いが荒く、彼の赤い瞳は鋭く光っていたが、その奥には決して消えることのない深い感情が宿っていた。
「サクレティア……」
クレノースは彼女の名前を低く、しかし深い声で呼んだ。彼の体にはいくつもの戦いの傷が見えたが、その足取りには迷いはなかった。サクレティアは呆然と彼を見つめていたが、彼の姿に一瞬だけ希望の光が差し込んだかのように感じた。
「クレノース……あなたが……どうしてここに……?」
クレノースは彼女の前に立ち、血まみれの姿のまま、歪んだ笑みを浮かべた。その笑みはかつての冷静さや冷酷さではなく、どこか狂気に満ちたものだった。赤い瞳がサクレティアを捕らえ、その瞳の奥には歪んだ愛情と執着が渦巻いていた。
「どうして、ここにいるか……だって?」クレノースの声は低く、だが、その口調には異様な高揚感が混じっていた。
サクレティアは彼のその様子に圧倒され、言葉が喉に詰まった。彼の異常な変貌に驚きすぎて、次々と問いが頭に浮かんできた。
「クレノース……どうやってここまで?その血……一体何があったの?あなたは……」
彼女が質問を重ねるたびに、クレノースの笑みはますます狂気じみたものになっていった。彼はゆっくりとサクレティアに近づき、無言で彼女の手を取り、冷たい唇で指先に軽くキスをした。その仕草は穏やかなものだったが、その奥にある異常なまでの執着が感じられた。
「君を救うために、すべてを捨ててきた……君を失うことなんて、俺には考えられない。だから……こうして来たんだよ、サクレティア。君は……俺のものだろう?」
彼の声は甘く、だが不気味さを含んでいた。サクレティアの胸に冷たいものが走った。彼の愛情が、純粋なものではなく、歪んだ形で彼を支配していることに気づいたのだ。
「クレノース……あなた、本当に大丈夫なの……?この血は一体……」
彼女は必死に冷静さを取り戻そうとしたが、クレノースは彼女の言葉を遮るように、両手で彼女の顔を包み込んだ。その手は温かく、しかしその触れ方には狂気が混じっていた。
「大丈夫さ、サクレティア。俺は……君を守るために、全てを捧げる。それだけでいいんだ……他には何もいらない。」
クレノースの瞳はぎらつき、彼の口元には不敵な笑みが浮かんでいた。まるで、彼がすべてをコントロールしていると信じているかのように。サクレティアはその狂気じみた笑顔を見て、背筋が凍る思いだった。だが、彼の執着の強さと異常な愛情が、彼女の逃げ場を奪っていた。
「君と俺……もう誰にも引き裂かれはしない。俺がそう決めたんだ。……さあ、ここから出よう。俺たちはこれから、ずっと一緒だ。」
クレノースは、優しくサクレティアの手を取り、静かに馬に乗せた。その動作には、先ほどまでの狂気が嘘のように穏やかさが感じられた。彼は自分も馬に跨ると、サクレティアの背後にしっかりと腰掛け、彼女を守るように腕を回した。
「さあ、ここから離れよう……もう安全だ。」クレノースの声は落ち着いていたが、その中に含まれる異様な執着は消えていなかった。
二人は静かにボーン伯爵邸を去り、夜の道を馬で進んでいった。月明かりが照らす道を、風が二人の髪を優しく撫でる。しかし、その静寂の中、クレノースはふとサクレティアに問いかけた。
「サクレティア……君、王に手紙を書いたな?」
サクレティアは驚きながらも、その問いに答えるために口を開いた。彼の声には責めるような響きはなく、ただ静かに彼女の行動を確認しているようだった。
「ごめんなさい……クレノース様。でも、あなたを守るためには……」
彼女の声には申し訳なさが込められていた。彼女は自分の行動が彼を傷つけるのではないかと恐れていたのだ。
しかし、クレノースは少しの間沈黙した後、ふっと笑みを浮かべ、彼女の肩を優しく抱き寄せた。
「謝る必要はない、サクレティア。それで正しい……君の行動は賢明だ。それに……君が王に手紙を書いたことは、俺にとっても大きな助けだった。」
彼の声には、思いがけない称賛が込められていた。その言葉に、サクレティアは驚き、クレノースの方を振り返った。
「本当に……?私、あなたを裏切ったように感じて……」
「いいや、君は俺を裏切ってなどいない。君がこうして、俺を救い出すために動いてくれたことは感謝している。だから、心配しなくていい。君がどんな手段を取っても、俺は君を信じている。」
クレノースの言葉に、サクレティアの心は少し安堵した。彼女は彼の異常な愛情に不安を感じながらも、その内に秘めた信頼を感じ取っていた。
サクレティアは「ありがとう、クレノース様……」と控えめに言ったが、その瞬間、クレノースが不満げな表情を浮かべ、すぐに訂正を求めた。
「クレノースでなく、クレノと呼んでほしい。もう '様' なんてつける必要はない。君と俺の間にそんな形式ばったものは要らない……サクレティア様。」
最後の「様」という言葉に、サクレティアは思わず目を見開いた。彼が自分に「様」をつけるなんて、一体どういう風の吹き回しだろうと、彼女の頭の中は一瞬混乱した。
《え、ちょっと待って……今、クレノースが私に "様" って言った?》サクレティアはその場で固まってしまい、心の中でツッコミを入れずにはいられなかった。《クレノース様が……私に様をつけてる!?それってどういう展開!?》
しかし、クレノースはそんな彼女の反応に気づくこともなく、目を輝かせながら続けた。彼の声は、まるで祈るように切実で、熱に浮かされたようなものだった。
「サクレティア様……君は僕のすべてだ。僕の命、僕の存在すべてが君のためにある。君こそが、僕の世界の中心……いや、君が世界そのものだ!」
サクレティアは驚きのあまり、目をパチパチと瞬きしながら、心の中でさらに混乱を深めた。《ちょっと、待って……これはどういうこと?私、世界になっちゃったの!?》
一方のクレノースは、彼女の驚きには一切気づかず、狂気じみた笑みを浮かべながら彼女を見つめていた。彼の瞳には、もはや理性のかけらも見当たらなかった。
「君に捧げられないものなんて、この世に存在しない。僕の命、君にすべてを捧げるよ、サクレティア様……!」
その言葉に、サクレティアは慌てて手を振り、「いや、あの、クレノース……じゃなくて、クレノ? ちょっと待って。そんなに崇めなくても……」と、彼の熱意にどう反応していいか困惑しつつ、内心では笑いをこらえていた。
《何この展開!?まるで私が女神か何かみたいじゃない!いや、違うでしょ?私はただの……普通の人間よ!?》彼女は心の中でツッコミを入れ続け、クレノースのあまりにも過剰な愛情表現に、冷静さを保とうと必死だった。
しかし、クレノースの表情は変わらず、彼女を崇拝しきった瞳で見つめ続けた。「君がそうおっしゃるなら……でも、僕の心はすでに君のものだ。僕は君のしもべであり、君の愛しい人だ……サクレティア様。」
サクレティアはもう、そのやり取りに半ば呆れながらも、これ以上話を広げるのは危険だと判断し、そっとため息をついた。
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