5 / 56
5.揺れる公爵の心
しおりを挟む
クレノースは暗闇の中でじっと天井を見上げていた。月明かりが窓から差し込み、部屋の静寂を照らし出していた。隣には母親が、まどろみの中で微かに呼吸をしている。その温もりを感じながらも、クレノースの心はどこか落ち着かないままだった。
彼は思わず目を閉じ、心の中で囁く。
「サクレティア……君はいったい……何者なんだ?どうして俺は君の顔がまた見たいと思ってしまうんだ?」
その問いは、彼自身にも答えが出せないものだった。彼はサクレティアに対して、ただの道具としてしか見ていないはずだった。それなのに、彼女が頭から離れない。彼女の笑顔や、真剣に顕微鏡を説明する姿――なぜそれが彼の心に刻まれているのか、理解できなかった。
その時、柔らかな声が耳元に響いた。
「クレノ……?眠れないの?」
彼は振り返ると、母親が優しく彼を見つめていた。その瞳には、いつもと同じような執着と愛情が滲んでいた。クレノースは一瞬、心のざわめきを抑えるために冷静な声で応じた。
「いえ、母上。幸せな時間だと、その余韻に浸っていただけですよ。」
彼の声には微かな笑みが含まれていたが、その内心は違っていた。彼の心は激しく揺れ動いていた。母親との親密な時間にもかかわらず、彼の心の片隅にはサクレティアの存在がしっかりと根を下ろしていた。
《母上だけで十分なはずだ……。なのに、どうして俺は彼女のことを考えてしまうんだ?》
クレノースは再び天井を見つめながら、心の奥底で自分自身と葛藤を続けた。彼の中に芽生えたこの新しい感情が、やがてどんな結末をもたらすのか――それは、まだ誰にも分からなかった。
―――――――
―――――
朝の光が差し込む中、サクレティアはせわしなく顕微鏡と向き合っていた。手慣れた動作でレンズの焦点を合わせ、微小な世界を覗き込む。彼女の心は、今まさに未知の世界を開拓しているという喜びに満ちていた。
元いた世界で、異世界転生系の小説や漫画を読み漁っていた日々を思い出す。あの時には、ただの夢物語に過ぎなかった知識が、今この世界で彼女に力を与えていた。自分が積み重ねた知識が、ここで役立っているという実感が彼女の心を躍らせた。
「アグロバクテリウム……ここにいるはず……」
サクレティアは細胞の中に潜む可能性を探るため、何度もプレパラートを取り替え、顕微鏡を覗き続けた。アグロバクテリウム――植物に影響を与える微生物を探し出すことが、彼女の目下の課題だった。顕微鏡のレンズ越しに見える細胞が次々と拡大され、彼女はまるで宝物を探し当てるかのように集中していた。
「……見つけた……!」
彼女は小さく呟き、笑みを浮かべた。アグロバクテリウムの特徴的な形が、ついにその視界に現れたのだ。元いた世界の知識が、この異世界で形となり、彼女の研究を支える礎となっていた。
すると、そばにいた侍女が気になったように声をかけた。
「何を見つけられたのですか、サクレティア様?」
サクレティアは微笑みを浮かべながら、優しく説明を始めた。
「これはアグロバクテリウムという微生物です。植物に感染して、成長をコントロールする作用があるんです。例えば、植物に新しい性質を与えたり、栽培の効率を上げたりすることができるの。」
侍女は驚いた様子で顕微鏡の方を覗き込んだ。
「そんな小さなものが、植物にそんな影響を与えるんですね……本当に驚きました。」
サクレティアがアグロバクテリウムについて説明していると、ふと気づけばクレノースがいつの間にか部屋に入ってきていた。彼は少し冗談ぽく笑みを浮かべながら、サクレティアに近づいた。
「また奇妙なものを作ろうとしているのか?」
その声にサクレティアは驚きつつも、軽く微笑んで答えた。
「せっかく、こんな広くて立派な庭園を管理させていただいているんですから、この世界にはまだない花を咲かせたくて…。」
クレノースは興味深そうに頷いた。
「ほぅ、それは楽しみだな。期待しているよ。」
彼の声にはほんのりとした温かさが感じられたが、すぐに彼は本題に戻った。
「それはそうと、顕微鏡の件だが、バレンティル商会で商品化することになった。だが、本当にうちで取り扱っていいのか?」
サクレティアは彼の問いに一瞬戸惑いを見せた。クレノースはさらに続けた。
「君自身の商会を持つつもりはないのか?利益の半分は、もちろん君の個人資産として取り分けさせてもらう。」
その言葉に、サクレティアは驚きながらも感謝の念を感じた。彼が彼女の発明を尊重し、彼女自身の利益を大切に考えていることが伝わってきた。
「あの……どうして、こんな発想が浮かぶのかとか、聞かないのですか?」
クレノースはそれを聞いて、少し冗談めかして笑みを浮かべた。
「今聞いたところで、どうせはぐらかすんじゃないのか?」
その言葉にサクレティアは少し困った表情を見せた。実際、彼女の発明の多くは元いた世界から得た知識に基づいていた。しかし、それをどう説明すればいいかは彼女自身も迷っていた。
「それは……」
サクレティアが言葉を選びかけると、クレノースは軽く手を振って彼女を制した。
「好きなことをやらせてやると約束した。思う存分、するといい。ただ、報告だけはしてくれ。君の発明の中には危険なものもあるようだからな。」
彼の口調は冷静だったが、その目にはかすかな警戒心が見えた。それは、サクレティアがかつてボーン伯爵家で無理やり作らされていた戦争用の武器のことを示していた。あの時の記憶が蘇り、サクレティアの表情は一瞬だけ暗くなった。
だが、すぐにその不安を押し隠し、明るい声で答えた。
「わかりました。報告はきちんとしますね。」
サクレティアの明るい返事に、クレノースは軽く頷き、再び微笑みを浮かべた。その柔らかい表情が、以前よりも彼女に対して少しずつ信頼を寄せていることを示していた。
サクレティアは、ふとその微笑みを見ながら、続けてこう告げた。
「それと……やっぱりお世話になっている公爵家に、しっかりと貢献したいです。ですので、これからもバレンティル商会でお願いできればと思います。」
クレノースはその言葉を聞き、少し驚きながらも深く頷いた。
「そうか……わかった。君の気持ちは受け取ったよ。」
彼の声には感謝の気持ちが滲んでいた。サクレティアが自分の能力を、公爵家のために活かしたいと感じていることが、彼にとっては予想以上の喜びだったのだ。
そして、クレノースは少し顔を緩ませ、さらに付け加えた。
「そうだな……それと、君には近々忙しくなることがある。ウェディングドレス関連のことでな。」
その言葉に、サクレティアは一瞬目を見開いた。ウェディングドレス――それは、彼女にとって自分の立場が現実に近づいてきていることを実感させる言葉だった。
「ウェディングドレス……?」
「そうだ。君がこれから着るものだ。準備に少し時間がかかるが、忙しくなるぞ。」
クレノースは微笑んでそう告げると、サクレティアに向けて軽く手を振り、静かに部屋を後にした。
クレノースが部屋を出て行った後、サクレティアはふと侍女たちの視線に気づいた。彼女たちは、驚いたような顔をして何か話し合っていた。
「公爵様が、あんなに微笑むなんて……」
アリアが呟くように言うと、サクレティアは思わず反応した。
「え?何かおかしかったですか?」
サクレティアが尋ねると、侍女たちは一瞬戸惑ったように顔を見合わせ、ミレイが慎重に言葉を選びながら答えた。
「サクレティア様、実は……公爵様があんなに優しい表情をするなんて、私たちも初めて見たんです。公爵様は普段、ほとんど母親の前でしか微笑まれません。」
オクレアも頷きながら続けた。
「普段の公爵様は冷酷で、誰に対しても無表情なんです。まるで感情を持たない方のように……。」
サクレティアはその言葉に驚きを隠せなかった。彼女が見たクレノースの柔らかな微笑みが、彼にとってどれほど異例のものだったのかを知ったからだ。
「そんなに……冷たい人なんですか?」
ミレイは小さく頷いた。
「ええ、冷酷非道と言われるほどです。でも……サクレティア様の前では、確かに違うように見えました。」
その言葉に、サクレティアは複雑な気持ちを抱きつつも、クレノースの内面に隠された何かを感じ取り始めていた。
彼は思わず目を閉じ、心の中で囁く。
「サクレティア……君はいったい……何者なんだ?どうして俺は君の顔がまた見たいと思ってしまうんだ?」
その問いは、彼自身にも答えが出せないものだった。彼はサクレティアに対して、ただの道具としてしか見ていないはずだった。それなのに、彼女が頭から離れない。彼女の笑顔や、真剣に顕微鏡を説明する姿――なぜそれが彼の心に刻まれているのか、理解できなかった。
その時、柔らかな声が耳元に響いた。
「クレノ……?眠れないの?」
彼は振り返ると、母親が優しく彼を見つめていた。その瞳には、いつもと同じような執着と愛情が滲んでいた。クレノースは一瞬、心のざわめきを抑えるために冷静な声で応じた。
「いえ、母上。幸せな時間だと、その余韻に浸っていただけですよ。」
彼の声には微かな笑みが含まれていたが、その内心は違っていた。彼の心は激しく揺れ動いていた。母親との親密な時間にもかかわらず、彼の心の片隅にはサクレティアの存在がしっかりと根を下ろしていた。
《母上だけで十分なはずだ……。なのに、どうして俺は彼女のことを考えてしまうんだ?》
クレノースは再び天井を見つめながら、心の奥底で自分自身と葛藤を続けた。彼の中に芽生えたこの新しい感情が、やがてどんな結末をもたらすのか――それは、まだ誰にも分からなかった。
―――――――
―――――
朝の光が差し込む中、サクレティアはせわしなく顕微鏡と向き合っていた。手慣れた動作でレンズの焦点を合わせ、微小な世界を覗き込む。彼女の心は、今まさに未知の世界を開拓しているという喜びに満ちていた。
元いた世界で、異世界転生系の小説や漫画を読み漁っていた日々を思い出す。あの時には、ただの夢物語に過ぎなかった知識が、今この世界で彼女に力を与えていた。自分が積み重ねた知識が、ここで役立っているという実感が彼女の心を躍らせた。
「アグロバクテリウム……ここにいるはず……」
サクレティアは細胞の中に潜む可能性を探るため、何度もプレパラートを取り替え、顕微鏡を覗き続けた。アグロバクテリウム――植物に影響を与える微生物を探し出すことが、彼女の目下の課題だった。顕微鏡のレンズ越しに見える細胞が次々と拡大され、彼女はまるで宝物を探し当てるかのように集中していた。
「……見つけた……!」
彼女は小さく呟き、笑みを浮かべた。アグロバクテリウムの特徴的な形が、ついにその視界に現れたのだ。元いた世界の知識が、この異世界で形となり、彼女の研究を支える礎となっていた。
すると、そばにいた侍女が気になったように声をかけた。
「何を見つけられたのですか、サクレティア様?」
サクレティアは微笑みを浮かべながら、優しく説明を始めた。
「これはアグロバクテリウムという微生物です。植物に感染して、成長をコントロールする作用があるんです。例えば、植物に新しい性質を与えたり、栽培の効率を上げたりすることができるの。」
侍女は驚いた様子で顕微鏡の方を覗き込んだ。
「そんな小さなものが、植物にそんな影響を与えるんですね……本当に驚きました。」
サクレティアがアグロバクテリウムについて説明していると、ふと気づけばクレノースがいつの間にか部屋に入ってきていた。彼は少し冗談ぽく笑みを浮かべながら、サクレティアに近づいた。
「また奇妙なものを作ろうとしているのか?」
その声にサクレティアは驚きつつも、軽く微笑んで答えた。
「せっかく、こんな広くて立派な庭園を管理させていただいているんですから、この世界にはまだない花を咲かせたくて…。」
クレノースは興味深そうに頷いた。
「ほぅ、それは楽しみだな。期待しているよ。」
彼の声にはほんのりとした温かさが感じられたが、すぐに彼は本題に戻った。
「それはそうと、顕微鏡の件だが、バレンティル商会で商品化することになった。だが、本当にうちで取り扱っていいのか?」
サクレティアは彼の問いに一瞬戸惑いを見せた。クレノースはさらに続けた。
「君自身の商会を持つつもりはないのか?利益の半分は、もちろん君の個人資産として取り分けさせてもらう。」
その言葉に、サクレティアは驚きながらも感謝の念を感じた。彼が彼女の発明を尊重し、彼女自身の利益を大切に考えていることが伝わってきた。
「あの……どうして、こんな発想が浮かぶのかとか、聞かないのですか?」
クレノースはそれを聞いて、少し冗談めかして笑みを浮かべた。
「今聞いたところで、どうせはぐらかすんじゃないのか?」
その言葉にサクレティアは少し困った表情を見せた。実際、彼女の発明の多くは元いた世界から得た知識に基づいていた。しかし、それをどう説明すればいいかは彼女自身も迷っていた。
「それは……」
サクレティアが言葉を選びかけると、クレノースは軽く手を振って彼女を制した。
「好きなことをやらせてやると約束した。思う存分、するといい。ただ、報告だけはしてくれ。君の発明の中には危険なものもあるようだからな。」
彼の口調は冷静だったが、その目にはかすかな警戒心が見えた。それは、サクレティアがかつてボーン伯爵家で無理やり作らされていた戦争用の武器のことを示していた。あの時の記憶が蘇り、サクレティアの表情は一瞬だけ暗くなった。
だが、すぐにその不安を押し隠し、明るい声で答えた。
「わかりました。報告はきちんとしますね。」
サクレティアの明るい返事に、クレノースは軽く頷き、再び微笑みを浮かべた。その柔らかい表情が、以前よりも彼女に対して少しずつ信頼を寄せていることを示していた。
サクレティアは、ふとその微笑みを見ながら、続けてこう告げた。
「それと……やっぱりお世話になっている公爵家に、しっかりと貢献したいです。ですので、これからもバレンティル商会でお願いできればと思います。」
クレノースはその言葉を聞き、少し驚きながらも深く頷いた。
「そうか……わかった。君の気持ちは受け取ったよ。」
彼の声には感謝の気持ちが滲んでいた。サクレティアが自分の能力を、公爵家のために活かしたいと感じていることが、彼にとっては予想以上の喜びだったのだ。
そして、クレノースは少し顔を緩ませ、さらに付け加えた。
「そうだな……それと、君には近々忙しくなることがある。ウェディングドレス関連のことでな。」
その言葉に、サクレティアは一瞬目を見開いた。ウェディングドレス――それは、彼女にとって自分の立場が現実に近づいてきていることを実感させる言葉だった。
「ウェディングドレス……?」
「そうだ。君がこれから着るものだ。準備に少し時間がかかるが、忙しくなるぞ。」
クレノースは微笑んでそう告げると、サクレティアに向けて軽く手を振り、静かに部屋を後にした。
クレノースが部屋を出て行った後、サクレティアはふと侍女たちの視線に気づいた。彼女たちは、驚いたような顔をして何か話し合っていた。
「公爵様が、あんなに微笑むなんて……」
アリアが呟くように言うと、サクレティアは思わず反応した。
「え?何かおかしかったですか?」
サクレティアが尋ねると、侍女たちは一瞬戸惑ったように顔を見合わせ、ミレイが慎重に言葉を選びながら答えた。
「サクレティア様、実は……公爵様があんなに優しい表情をするなんて、私たちも初めて見たんです。公爵様は普段、ほとんど母親の前でしか微笑まれません。」
オクレアも頷きながら続けた。
「普段の公爵様は冷酷で、誰に対しても無表情なんです。まるで感情を持たない方のように……。」
サクレティアはその言葉に驚きを隠せなかった。彼女が見たクレノースの柔らかな微笑みが、彼にとってどれほど異例のものだったのかを知ったからだ。
「そんなに……冷たい人なんですか?」
ミレイは小さく頷いた。
「ええ、冷酷非道と言われるほどです。でも……サクレティア様の前では、確かに違うように見えました。」
その言葉に、サクレティアは複雑な気持ちを抱きつつも、クレノースの内面に隠された何かを感じ取り始めていた。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
夫と息子は私が守ります!〜呪いを受けた夫とワケあり義息子を守る転生令嬢の奮闘記〜
梵天丸
恋愛
グリーン侯爵家のシャーレットは、妾の子ということで本妻の子たちとは差別化され、不遇な扱いを受けていた。
そんなシャーレットにある日、いわくつきの公爵との結婚の話が舞い込む。
実はシャーレットはバツイチで元保育士の転生令嬢だった。そしてこの物語の舞台は、彼女が愛読していた小説の世界のものだ。原作の小説には4行ほどしか登場しないシャーレットは、公爵との結婚後すぐに離婚し、出戻っていた。しかしその後、シャーレットは30歳年上のやもめ子爵に嫁がされた挙げ句、愛人に殺されるという不遇な脇役だった。
悲惨な末路を避けるためには、何としても公爵との結婚を長続きさせるしかない。
しかし、嫁いだ先の公爵家は、極寒の北国にある上、夫である公爵は魔女の呪いを受けて目が見えない。さらに公爵を始め、公爵家の人たちはシャーレットに対してよそよそしく、いかにも早く出て行って欲しいという雰囲気だった。原作のシャーレットが耐えきれずに離婚した理由が分かる。しかし、実家に戻れば、悲惨な末路が待っている。シャーレットは図々しく居座る計画を立てる。
そんなある日、シャーレットは城の中で公爵にそっくりな子どもと出会う。その子どもは、公爵のことを「お父さん」と呼んだ。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。

【完結済】姿を偽った黒髪令嬢は、女嫌いな公爵様のお世話係をしているうちに溺愛されていたみたいです
鳴宮野々花@書籍2冊発売中
恋愛
王国の片田舎にある小さな町から、八歳の時に母方の縁戚であるエヴェリー伯爵家に引き取られたミシェル。彼女は伯爵一家に疎まれ、美しい髪を黒く染めて使用人として生活するよう強いられた。以来エヴェリー一家に虐げられて育つ。
十年後。ミシェルは同い年でエヴェリー伯爵家の一人娘であるパドマの婚約者に嵌められ、伯爵家を身一つで追い出されることに。ボロボロの格好で人気のない場所を彷徨っていたミシェルは、空腹のあまりふらつき倒れそうになる。
そこへ馬で通りがかった男性と、危うくぶつかりそうになり──────
※いつもの独自の世界のゆる設定なお話です。何もかもファンタジーです。よろしくお願いします。
※この作品はカクヨム、小説家になろう、ベリーズカフェにも投稿しています。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる