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第十五話【ば、万能すぎですわぁ~~~~~~~!!!】
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「どういう事ですか?」と眉を顰めるヒスイ。
「聖女が第二王子の呪いを解くの!そこで第二王子が聖女の事を好きになるっていう感動的なシーンがあるの!」と力説するエルメラルダ。
「あぁ、すみません。あまりにもしょーもない呪いだったんで簡単に解いちゃいました。」とヒスイは舌をペロっと出してテヘっと笑う。
「大丈夫かなぁ。聖女が第二王子推しだったらどうしよう。」とエルメラルダはソファーに座って頭を抱える。
「まぁ、まぁ、暑苦しい奴ですから大丈夫ですって。そんな事より、完成しましたよ。サンルーム。」
「え!ほんと!?」と目を輝かせるエルメラルダ。
「貴族の名前を覚えたかどうかチェックしてからです。特に名門貴族の爵位と当主。」と言ってヒスイはエルメラルダの隣に座って、机の上に置かれた貴族図鑑を手に取って開く。
「えぇ~!!!」
「はい、じゃあ優しい問題から。雷の名門貴族。」
「サルバトーレ侯爵家・第二位で今の当主はまだエルラダイ・サルバトーレ。」
「正解。はい、じゃあ次、風の名門貴族。」
「リンバルド公爵家・第一位で今の当主はカイン・リンバルド。」
「正解。はい、じゃあ次、水の名門貴族。」
「リュートベルク公爵家・第一位で今の当主はイルミネル・リュートベルク。」
「正解。はい、じゃあ次、火の名門貴族。」
「エーデルハイツ公爵家・第一位で今の当主はトール・エーデルハイツ。」
「正解。はい、じゃあ次、地の名門貴族。」
「イェデン公爵家・第一位で今の当主はリカルド・イェデン。」
「正解。はい、じゃあ次、木の名門貴族。」
「えー…と、木、木、木ねぇ…。ウォールデン侯爵家・第二位で…えーっとアベル・ウォールデン。」
「危なかったですね。じゃあ最後…氷の名門貴族。」
「クラリアス辺境伯・で序列は第二位と三位の間くらい?当主はずっとクルト・クラリアス。」
「正解です。良く覚えましたね。」と本を閉じてエルメラルダの頭を撫でるヒスイ。
「ねぇ、どうしてクラリアス辺境伯だけ当主はずっと一緒で、古くからある名門貴族なのに辺境伯なの?」
「ずっと一緒だからです。呪われた始祖の子供が歳をとる事なくずっと…何年も何年も一人きりで生き続けているんです。最初は公爵家でも…段々とそれが苦痛になって今の地位です。彼には誰も逆らえません。自分も同情からか反抗する気にはなれませんね。」
「なんか…ウルコクのセカンドシーズンとかで発売されてそう。」
「確かに、そのヒロインが男性を攻略していくっていうゲームなら、ありですねぇ。イケメン揃いですし。」と言って、ヒスイは立ち上がりエルメラルダを立たせる。
「イケメン揃いなんだ。」
エルメラルダはヒスイに手を引かれてサンルームへ行く。
「どうですか?囚われのお姫様。」と微笑むヒスイ。
「うわぁ!!すごーい!!綺麗!!あ!私の好きなお花だー!あー!!こっちにはハーブもある!!温室みたいなサンルームだぁ。」とエルメラルダはわりと広い温室チックなサンルームに大はしゃぎだった。
「それじゃあ、自分…魔力を使い果たしてしまったので、自室で寝てきますね。魔力が空っぽで身が危ないので。それと今日はご褒美に少しの間オミドーを付けます。ゆっくりと堪能してください。」とヒスイは力なくダラーンと魔力が空っぽですよーと言いたげなポーズをとる。
「えぇ!?いいの!?」
「ちょっとだけですよ。」
「うん!ありがとね!ゆっくり休んで!」とニコニコのエルメラルダ。
ヒスイはエルメラルダに近づいておでこにキスを落としてから部屋を出た。エルメラルダは嬉しそうにデコを抑えてニッコリする。
ヒスイは影と共に自室に入った。
「オミドー数時間だけエルメラルダの世話をしてきてもらっても良いですか?」と真剣な顔のヒスイ。
オミドーは「畏まりました。」と言って頭を下げてから部屋を出た。
ドサッと仕事用の椅子に座った。大きなデスクに両肘を立てて口元で手を組んだ。
「聞いても良いですか?」とヒスイは鋭い目つきで影を見る。影は無言だ。ヒスイはもう一度口を開く。
「自分に何か変な呪いとか、掛かってます?」とヒスイは影に問う。
「……いや、かかっていない。」と影は答えた。
「兄上と…ティファニール、呪われてるかどうか見てきてもらっても良いですか?」とヒスイが命令すると影が消えた。
カチ、カチ、カチ、カチ、と時計の音が鳴り響く。数分経って影が同じ位置に戻ってきた。
「呪われていた。」と影。
「ふむ。後で解きに行きますか。母上も相当惨い事をしますねぇ。」と言いながらヒスイは立ち上がって、服を脱いで適当に椅子にかけて、ベッドに潜り込む。
「オミドーも信用できません。自分は寝るのでオミドーと交代して下さい。」とヒスイがいえば影は消えた。
「さて、母上は敵か味方か…。」と呟くヒスイ。
一方エルメラルダは…
「エルメラルダ様、飲み物をお持ちしました。」と言ってオミドーは紅茶をサンルームへ運ぶ。
「ありがとう!」とニコニコするエルメラルダ。
(うわぁ!!夢みたい!!オミドー様にこうしてお茶を煎れてもらって…。)
するとすぐ近くに影が現れた。
「うわぁっ!?」と驚くエルメラルダ。
「オミドー交代だ。」とか細い声を出す影。
「えー!?はっや!!ヒスイの少し短すぎる…。」と驚きを隠せないエルメラルダ。
「畏まりました。」とオミドーも驚いた顔をして、エルメラルダに礼をしてから部屋を出る。
「は‥早すぎる。ヒスイ…早すぎるよ。上げて落とされた気分…。」と次はションボリしながら紅茶をグイっと一気飲みして深い溜息をつくエルメラルダ。代わりに影がおかわりの紅茶をカップに注いだ。
「…でも、本当に綺麗なサンルーム。」と呟くエルメラルダ。
紅茶を飲みながら段々と陽が沈み、夜になってゆくのをじっと見つめる。
「そろそろお風呂に入ろうかな。」とエルメラルダは席を立って脱衣所に向かおうとするとフカフカな大きなタオルと小さなタオル、それに下着に寝巻のセットを影に渡される。
「どうもありがとう。」と言ってエルメラルダはそのセットを影から受け取ってお風呂に入った。
お風呂から出たエルメラルダは脱衣所を出ると、パチンと指を鳴らす音と共に髪の毛が乾いた。
「え!?…ありがとう。」と唖然とするエルメラルダ。影はエルメラルダから先程着ていたドレスや下着が入ったカゴをひったくり、外で待機しているメイドに渡す。エルメラルダがソファーに座ると目の前のテーブルに冷たいジュースとクローシュが置かれていた。
「え…。」
影が戻ってきて、クローシュをとるとサイコロステーキが出てきた。影は指に火を灯し、ステーキを炙った。じゅ~~~っという音と共に良い匂いがする。テキパキとディナーを用意してくれる影。
「あ。ありがとう…。」
ディナーの後、エルメラルダはお腹がいっぱいで睡魔に襲われてしまいソファーにもたれて眠ってしまった。
影は眠っているエルメラルダをそっと抱っこしてベッドへ運んだ。
エルメラルダは前世の夢を見ていた。
「姉ちゃん、姉ちゃんってば。」と弟に揺すられて起こされる。
「何?朝?」と眠い目を擦って体を起こす。
「また遅くまで乙女ゲーしてたの?会社、遅れるよ。」と弟は呆れた顔をする。
「あ!!会社!!そうだった。」と立ち上がって会社へ行く準備をし始める。
弟は姉の枕元にあるゲーム機を手にとった。画面はBADエンドと書かれていて、白い塔が描かれているがBADエンドのせいでほとんど真っ暗で見えづらくなってる。
「ん?姉ちゃんセーブはー?」
「それヒスイルートだからいらなーい。結局またBADエンドで力尽きちゃったの。」と言って鏡の前に立って髪を整える。
「BADエンドねぇ…。ん?画面黒いけど…何か…女の人が塔の上に…。」
「え?そんなはず…。」と言って弟からゲーム機をひったくって見て見れば確かに塔の上には皇后っぽいようなシルエットが見えた。
「何よ…これ。」
「見てる場合じゃないって。時間結構ギリギリじゃない?」と弟は呆れた顔で姉を見る。
「あー!!そうだった!!通勤中にもう一回トライしてみよっと。」と言ってゲーム機をカバンにしまった。
「いってらっしゃーい。」と弟。
「行ってきます。そっちもちゃんと学校いくようにね!」と言って家を出る。
「はーい。」
「どういう事だろ…もう一回やってみよ。」
通勤中と会社の休憩時間にヒスイルートを進めた。その日は残業で終電を逃してしまい、会社に泊まる事にして、ヒスイルートを進めるのであった。
「聖女が第二王子の呪いを解くの!そこで第二王子が聖女の事を好きになるっていう感動的なシーンがあるの!」と力説するエルメラルダ。
「あぁ、すみません。あまりにもしょーもない呪いだったんで簡単に解いちゃいました。」とヒスイは舌をペロっと出してテヘっと笑う。
「大丈夫かなぁ。聖女が第二王子推しだったらどうしよう。」とエルメラルダはソファーに座って頭を抱える。
「まぁ、まぁ、暑苦しい奴ですから大丈夫ですって。そんな事より、完成しましたよ。サンルーム。」
「え!ほんと!?」と目を輝かせるエルメラルダ。
「貴族の名前を覚えたかどうかチェックしてからです。特に名門貴族の爵位と当主。」と言ってヒスイはエルメラルダの隣に座って、机の上に置かれた貴族図鑑を手に取って開く。
「えぇ~!!!」
「はい、じゃあ優しい問題から。雷の名門貴族。」
「サルバトーレ侯爵家・第二位で今の当主はまだエルラダイ・サルバトーレ。」
「正解。はい、じゃあ次、風の名門貴族。」
「リンバルド公爵家・第一位で今の当主はカイン・リンバルド。」
「正解。はい、じゃあ次、水の名門貴族。」
「リュートベルク公爵家・第一位で今の当主はイルミネル・リュートベルク。」
「正解。はい、じゃあ次、火の名門貴族。」
「エーデルハイツ公爵家・第一位で今の当主はトール・エーデルハイツ。」
「正解。はい、じゃあ次、地の名門貴族。」
「イェデン公爵家・第一位で今の当主はリカルド・イェデン。」
「正解。はい、じゃあ次、木の名門貴族。」
「えー…と、木、木、木ねぇ…。ウォールデン侯爵家・第二位で…えーっとアベル・ウォールデン。」
「危なかったですね。じゃあ最後…氷の名門貴族。」
「クラリアス辺境伯・で序列は第二位と三位の間くらい?当主はずっとクルト・クラリアス。」
「正解です。良く覚えましたね。」と本を閉じてエルメラルダの頭を撫でるヒスイ。
「ねぇ、どうしてクラリアス辺境伯だけ当主はずっと一緒で、古くからある名門貴族なのに辺境伯なの?」
「ずっと一緒だからです。呪われた始祖の子供が歳をとる事なくずっと…何年も何年も一人きりで生き続けているんです。最初は公爵家でも…段々とそれが苦痛になって今の地位です。彼には誰も逆らえません。自分も同情からか反抗する気にはなれませんね。」
「なんか…ウルコクのセカンドシーズンとかで発売されてそう。」
「確かに、そのヒロインが男性を攻略していくっていうゲームなら、ありですねぇ。イケメン揃いですし。」と言って、ヒスイは立ち上がりエルメラルダを立たせる。
「イケメン揃いなんだ。」
エルメラルダはヒスイに手を引かれてサンルームへ行く。
「どうですか?囚われのお姫様。」と微笑むヒスイ。
「うわぁ!!すごーい!!綺麗!!あ!私の好きなお花だー!あー!!こっちにはハーブもある!!温室みたいなサンルームだぁ。」とエルメラルダはわりと広い温室チックなサンルームに大はしゃぎだった。
「それじゃあ、自分…魔力を使い果たしてしまったので、自室で寝てきますね。魔力が空っぽで身が危ないので。それと今日はご褒美に少しの間オミドーを付けます。ゆっくりと堪能してください。」とヒスイは力なくダラーンと魔力が空っぽですよーと言いたげなポーズをとる。
「えぇ!?いいの!?」
「ちょっとだけですよ。」
「うん!ありがとね!ゆっくり休んで!」とニコニコのエルメラルダ。
ヒスイはエルメラルダに近づいておでこにキスを落としてから部屋を出た。エルメラルダは嬉しそうにデコを抑えてニッコリする。
ヒスイは影と共に自室に入った。
「オミドー数時間だけエルメラルダの世話をしてきてもらっても良いですか?」と真剣な顔のヒスイ。
オミドーは「畏まりました。」と言って頭を下げてから部屋を出た。
ドサッと仕事用の椅子に座った。大きなデスクに両肘を立てて口元で手を組んだ。
「聞いても良いですか?」とヒスイは鋭い目つきで影を見る。影は無言だ。ヒスイはもう一度口を開く。
「自分に何か変な呪いとか、掛かってます?」とヒスイは影に問う。
「……いや、かかっていない。」と影は答えた。
「兄上と…ティファニール、呪われてるかどうか見てきてもらっても良いですか?」とヒスイが命令すると影が消えた。
カチ、カチ、カチ、カチ、と時計の音が鳴り響く。数分経って影が同じ位置に戻ってきた。
「呪われていた。」と影。
「ふむ。後で解きに行きますか。母上も相当惨い事をしますねぇ。」と言いながらヒスイは立ち上がって、服を脱いで適当に椅子にかけて、ベッドに潜り込む。
「オミドーも信用できません。自分は寝るのでオミドーと交代して下さい。」とヒスイがいえば影は消えた。
「さて、母上は敵か味方か…。」と呟くヒスイ。
一方エルメラルダは…
「エルメラルダ様、飲み物をお持ちしました。」と言ってオミドーは紅茶をサンルームへ運ぶ。
「ありがとう!」とニコニコするエルメラルダ。
(うわぁ!!夢みたい!!オミドー様にこうしてお茶を煎れてもらって…。)
するとすぐ近くに影が現れた。
「うわぁっ!?」と驚くエルメラルダ。
「オミドー交代だ。」とか細い声を出す影。
「えー!?はっや!!ヒスイの少し短すぎる…。」と驚きを隠せないエルメラルダ。
「畏まりました。」とオミドーも驚いた顔をして、エルメラルダに礼をしてから部屋を出る。
「は‥早すぎる。ヒスイ…早すぎるよ。上げて落とされた気分…。」と次はションボリしながら紅茶をグイっと一気飲みして深い溜息をつくエルメラルダ。代わりに影がおかわりの紅茶をカップに注いだ。
「…でも、本当に綺麗なサンルーム。」と呟くエルメラルダ。
紅茶を飲みながら段々と陽が沈み、夜になってゆくのをじっと見つめる。
「そろそろお風呂に入ろうかな。」とエルメラルダは席を立って脱衣所に向かおうとするとフカフカな大きなタオルと小さなタオル、それに下着に寝巻のセットを影に渡される。
「どうもありがとう。」と言ってエルメラルダはそのセットを影から受け取ってお風呂に入った。
お風呂から出たエルメラルダは脱衣所を出ると、パチンと指を鳴らす音と共に髪の毛が乾いた。
「え!?…ありがとう。」と唖然とするエルメラルダ。影はエルメラルダから先程着ていたドレスや下着が入ったカゴをひったくり、外で待機しているメイドに渡す。エルメラルダがソファーに座ると目の前のテーブルに冷たいジュースとクローシュが置かれていた。
「え…。」
影が戻ってきて、クローシュをとるとサイコロステーキが出てきた。影は指に火を灯し、ステーキを炙った。じゅ~~~っという音と共に良い匂いがする。テキパキとディナーを用意してくれる影。
「あ。ありがとう…。」
ディナーの後、エルメラルダはお腹がいっぱいで睡魔に襲われてしまいソファーにもたれて眠ってしまった。
影は眠っているエルメラルダをそっと抱っこしてベッドへ運んだ。
エルメラルダは前世の夢を見ていた。
「姉ちゃん、姉ちゃんってば。」と弟に揺すられて起こされる。
「何?朝?」と眠い目を擦って体を起こす。
「また遅くまで乙女ゲーしてたの?会社、遅れるよ。」と弟は呆れた顔をする。
「あ!!会社!!そうだった。」と立ち上がって会社へ行く準備をし始める。
弟は姉の枕元にあるゲーム機を手にとった。画面はBADエンドと書かれていて、白い塔が描かれているがBADエンドのせいでほとんど真っ暗で見えづらくなってる。
「ん?姉ちゃんセーブはー?」
「それヒスイルートだからいらなーい。結局またBADエンドで力尽きちゃったの。」と言って鏡の前に立って髪を整える。
「BADエンドねぇ…。ん?画面黒いけど…何か…女の人が塔の上に…。」
「え?そんなはず…。」と言って弟からゲーム機をひったくって見て見れば確かに塔の上には皇后っぽいようなシルエットが見えた。
「何よ…これ。」
「見てる場合じゃないって。時間結構ギリギリじゃない?」と弟は呆れた顔で姉を見る。
「あー!!そうだった!!通勤中にもう一回トライしてみよっと。」と言ってゲーム機をカバンにしまった。
「いってらっしゃーい。」と弟。
「行ってきます。そっちもちゃんと学校いくようにね!」と言って家を出る。
「はーい。」
「どういう事だろ…もう一回やってみよ。」
通勤中と会社の休憩時間にヒスイルートを進めた。その日は残業で終電を逃してしまい、会社に泊まる事にして、ヒスイルートを進めるのであった。
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