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第三話【計画的脱走ですわ!】
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机と椅子、それとベッドにクローゼットしかない素っ気ない部屋でペルシカの着用済みドレスを抱きしめて眠るヤード。
朝日が差し込む中、目を覚ましたヤードは、離れた相手と通信するための魔道具を使い、誰かと連絡を取りました。 その作業が終わると、ヤードは執事服をビシッと着こなし、ペルシカの部屋に向かいました。
ノックをして「入りますよ」と声をかけて部屋に入ると、ペルシカは布団の中でスヤスヤと眠っていました。ヤードはつい自分も同じベッドで眠りたくなってしまい、こっそり布団の中に入ろうとしましたが、ペルシカがパチっと目を覚まし、ヤードをバチンッと引っ叩きました。
「おはようございます、お嬢様」
ペルシカに叩かれた頬を擦りながら笑顔のヤード。
「普通に起こせないの!?」
。
「お嬢様のあまりのお美しさに…私奴は抗う事など…できましょうか…」
ヤードが目を潤ませて困った顔をします。
「…もういいわ。さっさと朝の支度をして頂戴。今日は崩れにくいアップにして。」
「畏まりました。お嬢様。」
ヤードはよろけながら鏡台へ向かうペルシカを優しく支えます。そして、丁寧に優しく、ガラスを扱うかのように美しく長い銀の髪を櫛で解き、綺麗に結い上げます。
「お嬢様、今日の服装はどうされますか?」
「適当に着脱しやすいドレスにして下さる?」
「おや?珍しいですね。」
「ヤード、貴方今日は珍しく外出する予定でしょう?ワタクシ一人でもどうにかなるものにしたくて。」
「お嬢様・・・私奴の予定を把握して下さってるのですか?」
「そうよ。たまにはゆっくり休みなさい。」
「はい、お嬢様が私奴の事を考えて下さってるというだけでもう…感激です。夜には必ず戻りますので。」
「いいわよ。明日の朝また起こして下さればそれで結構よ。」
「いいえ、そういう訳にはいきません。貴重なお嬢様の肌に触れる機会を逃すわけにはいきませんので。それに、私奴以外の人間がお嬢様の素肌を見るのかと思うと…胸が張り裂けてしまいそうですっ!!」
「そのまま張り裂けなさい。」
変態的な会話を交わしながらも、ヤードはテキパキとペルシカの着替えを手伝い、朝の支度を終えました。
名残惜しそうに、ヤードはペルシカの髪飾りを手に取り、そっとキスをしてから、髪に飾り付けます。「それでは行って参ります」と言って部屋を出て行きました。
ペルシカは1階へ降りて食堂に入ると、両親が待っていました。普段は兄も一緒なのですが、今日は急ぎの用事があるようで、さっき出て行ったとのことでした。両親と一緒に朝食をとった後、再び自室に戻り、ドレスを脱ぎました。
ペルシカはクローゼットから乗馬用の動きやすい服を取り出して着て、ベッドの下に隠してある木箱を取り出しました。木箱の中からロープを取り出し、片方をベッドに括り付け、もう片方は窓を開けて外へ垂らしました。ペルシカの部屋は3階にあります。万が一落ちても骨折程度で済むだろうか…彼女は心配そうに考えました。
ペルシカは銭入れ袋をポケットにしまい、自身でデザインし、開発した手袋をはめてロープを握りしめて窓から1階へと降りました。自室の外にはヤードの息のかかったメイドが待機しているので、外に出れば外出しているヤードは血相を変えて帰ってきてしまうだろうと考えていました。
ペルシカは長年、物心がついた時から全てをヤードに管理されており、自由に一人で外へ出ることができず、密かに一人で行動することへの憧れを抱いていました。そして今日、遂にハイドシュバルツ邸からの脱出に成功したのです。何年も前から、ヤードが外出している間に、高価な水の魔法具でレンガ塀を壊し、高価な幻術系魔法具でそれを隠し、脱出口を作っていたのです。
ペルシカは、今日のためにヤードがいない隙を見計らって鍛えていました。難なく一階へ降りることに成功し、脱出口へと兵士に見つからないように移動しました。見た目はどう見てもレンガ塀ですが、脱出口だけは通り抜けることができました。
これは兄からの誕生日プレゼント2回分の成果だ。兄は銀髪碧眼容姿端麗、ヤードに負けず高身長。そして魔法も使えるときた。要するに完璧な人間で金もある。だから誕生日には高額な誕生日プレゼントをねだった。
(悪いわね、お兄様。)と心で呟きながら、屋敷の外へと足を踏み出したペルシカ。
(どう考えてもおかしいでしょ。何でもかんでも執事に管理されて…飼われているようで息が詰まって仕方がない。でも…本来の私なら、喜んで受け入れていたかもしれないわね。)
まず、ペルシカは誕生日に兄に買わせた、髪の毛の色と瞳の色を変える魔法具を使い、茶色の髪と茶色の瞳に変えてから、市場へと向かった。
とりあえず、貴族の服は目立つので一般市民の服を買おうと考えた。
段々と人通りが多くなり、ついに市場に到着した。肩で息をして、死にそうな顔をしながら市場を歩くペルシカ。
貴族の服装であるため、彼女はどうしても目立ってしまう。通りすがりの人々が皆、チラリとペルシカを見る。
(このままじゃ不味いわ。誘拐とかされたら大変。)
事前に市場で服を販売している場所を把握していたペルシカは、直接そこへ向かい、無事に服を購入した。しかし、問題はその服を着る場所だった。周囲を見回すと、ちょうど良い茂みがあった。そこに隠れて着替えを済ませた。
着ていた乗馬用の服は丁寧に畳んで、その場に置いた。
ここまで来たら、家出してやるほどの覚悟を持っていたペルシカ。
(でも、王子様との婚約があるから…私が失踪すれば家族に危険が及ぶわ。そうだわ!王城へ行ってみましょう。)
一度置いた乗馬用の服を再び手に取り、市場で袋を買い求め、その中に服を詰め込んだ。そして、のんびりとした気分で、駅馬車を乗り継いで王城を目指すことにした。
昼過ぎ、ついに王城に到着した。再び茂みに身を隠し、乗馬服に着替え、髪の色と瞳の色を元に戻した。
(生まれてから一度も城へ来たことがないから、追い返されるかもしれない。)
一か八かの気持ちで城門に近づくと、二人の門番がじっとこちらを見つめていた。
「こ、これは、ペルシカ・ハイドシュバルツ公爵令嬢様!!」
「うわっ本物ですか!?うわっ!えっ!?お付きの方は!?」
全く見覚えのない門番二人が、完全にパニック状態に陥っている。その光景を目にした瞬間、ペルシカの頭も一気にパニックに包まれる。
(待って、どうして私の顔を知っているの?生まれて一度もここに来たことがないのに!王家の行事は全て欠席なのに?どうしてわかるの?)
「と、とにかくお通り下さい!!おい、お前がお付きしろ!」
「えぇ!?僕っすか!?」
「お付きも無しだと、第一王子に殺されるぞ!!」
「そ、そうですね!!ペルシカ様!中へ、王子殿下の部屋へご案内致します!!」
「おい!名前を呼ぶな!!お前死ぬぞ!?俺は王子殿下に連絡を入れる!!」
「そうだった・・・ご、ご案内致します。お嬢様。私、第12部隊【鉄壁の騎士団】所属、エリアルです。宜しくお願いいたします。」
「え、えぇ。宜しく。」
門番の一人であるエリアルがペルシカに手招きし、城の門をゆっくりとくぐり抜ける。ペルシカの心臓は高鳴り、不安と期待が入り混じった感情が胸を圧迫する。
王城の中庭に足を踏み入れると、その壮大な景色に圧倒される。高い塔や美しい庭園、壮大な建造物が目の前に広がり、その雄大さにペルシカの息をのむ。
エリアルがペルシカに導かれ、城内の通路を歩く。時折出会う従者や宮廷の人々が興味津々な視線を送る中、ペルシカは不安と興奮の中で進んでいく。
「どうしてワタクシが本物のペルシカだと分かったのです?」
「え!?いや、王城に・・・第一王子の部屋に1度でも入った事がある者なら誰でも貴女様が本物だとわかりますよ。それに今着ていらっしゃる服は1週間ほど王子の部屋に飾られていたものですし。」
「は?」
ペルシカの頭の中では、プロコフィエフ作曲のバレエ音楽『ロメオとジュリエット』からの「モンタギュー家とキャピュレット家」が、情緒豊かな旋律とともに鳴り響いていた。
壁に掛かっている肖像画の数を数えながら、ペルシカは王子の部屋がどんどん近づいていることに気付いた。その壁に掛かっている肖像画に描かれている人物は、なんと全てペルシカの姿だった。
その驚きに、ペルシカの目がドンドン白目になりかける。彼女は不安と恐怖が入り混じった感情に襲われ、何かがおかしいという直感が彼女の心を締め付けた。
これらの肖像画が何故、王子の部屋に飾られているのか。その答えを見つけるため、ペルシカは踏み出す一歩一歩が重く、不安に胸を膨らませながら王子の部屋へと近づいていった。
(どうしてこうなった。王子よ・・・。こんなの私の知ってる王子じゃない!!)
ペルシカは我慢できずに全力で逆走し、驚いた門番がすぐに彼女を追いかけた。
「えっ!?ちょっ!?お嬢様!?」と門番が驚いて声をかけたが、ペルシカはその声も聞かず、まっすぐに外へと駆け出していった。
朝日が差し込む中、目を覚ましたヤードは、離れた相手と通信するための魔道具を使い、誰かと連絡を取りました。 その作業が終わると、ヤードは執事服をビシッと着こなし、ペルシカの部屋に向かいました。
ノックをして「入りますよ」と声をかけて部屋に入ると、ペルシカは布団の中でスヤスヤと眠っていました。ヤードはつい自分も同じベッドで眠りたくなってしまい、こっそり布団の中に入ろうとしましたが、ペルシカがパチっと目を覚まし、ヤードをバチンッと引っ叩きました。
「おはようございます、お嬢様」
ペルシカに叩かれた頬を擦りながら笑顔のヤード。
「普通に起こせないの!?」
。
「お嬢様のあまりのお美しさに…私奴は抗う事など…できましょうか…」
ヤードが目を潤ませて困った顔をします。
「…もういいわ。さっさと朝の支度をして頂戴。今日は崩れにくいアップにして。」
「畏まりました。お嬢様。」
ヤードはよろけながら鏡台へ向かうペルシカを優しく支えます。そして、丁寧に優しく、ガラスを扱うかのように美しく長い銀の髪を櫛で解き、綺麗に結い上げます。
「お嬢様、今日の服装はどうされますか?」
「適当に着脱しやすいドレスにして下さる?」
「おや?珍しいですね。」
「ヤード、貴方今日は珍しく外出する予定でしょう?ワタクシ一人でもどうにかなるものにしたくて。」
「お嬢様・・・私奴の予定を把握して下さってるのですか?」
「そうよ。たまにはゆっくり休みなさい。」
「はい、お嬢様が私奴の事を考えて下さってるというだけでもう…感激です。夜には必ず戻りますので。」
「いいわよ。明日の朝また起こして下さればそれで結構よ。」
「いいえ、そういう訳にはいきません。貴重なお嬢様の肌に触れる機会を逃すわけにはいきませんので。それに、私奴以外の人間がお嬢様の素肌を見るのかと思うと…胸が張り裂けてしまいそうですっ!!」
「そのまま張り裂けなさい。」
変態的な会話を交わしながらも、ヤードはテキパキとペルシカの着替えを手伝い、朝の支度を終えました。
名残惜しそうに、ヤードはペルシカの髪飾りを手に取り、そっとキスをしてから、髪に飾り付けます。「それでは行って参ります」と言って部屋を出て行きました。
ペルシカは1階へ降りて食堂に入ると、両親が待っていました。普段は兄も一緒なのですが、今日は急ぎの用事があるようで、さっき出て行ったとのことでした。両親と一緒に朝食をとった後、再び自室に戻り、ドレスを脱ぎました。
ペルシカはクローゼットから乗馬用の動きやすい服を取り出して着て、ベッドの下に隠してある木箱を取り出しました。木箱の中からロープを取り出し、片方をベッドに括り付け、もう片方は窓を開けて外へ垂らしました。ペルシカの部屋は3階にあります。万が一落ちても骨折程度で済むだろうか…彼女は心配そうに考えました。
ペルシカは銭入れ袋をポケットにしまい、自身でデザインし、開発した手袋をはめてロープを握りしめて窓から1階へと降りました。自室の外にはヤードの息のかかったメイドが待機しているので、外に出れば外出しているヤードは血相を変えて帰ってきてしまうだろうと考えていました。
ペルシカは長年、物心がついた時から全てをヤードに管理されており、自由に一人で外へ出ることができず、密かに一人で行動することへの憧れを抱いていました。そして今日、遂にハイドシュバルツ邸からの脱出に成功したのです。何年も前から、ヤードが外出している間に、高価な水の魔法具でレンガ塀を壊し、高価な幻術系魔法具でそれを隠し、脱出口を作っていたのです。
ペルシカは、今日のためにヤードがいない隙を見計らって鍛えていました。難なく一階へ降りることに成功し、脱出口へと兵士に見つからないように移動しました。見た目はどう見てもレンガ塀ですが、脱出口だけは通り抜けることができました。
これは兄からの誕生日プレゼント2回分の成果だ。兄は銀髪碧眼容姿端麗、ヤードに負けず高身長。そして魔法も使えるときた。要するに完璧な人間で金もある。だから誕生日には高額な誕生日プレゼントをねだった。
(悪いわね、お兄様。)と心で呟きながら、屋敷の外へと足を踏み出したペルシカ。
(どう考えてもおかしいでしょ。何でもかんでも執事に管理されて…飼われているようで息が詰まって仕方がない。でも…本来の私なら、喜んで受け入れていたかもしれないわね。)
まず、ペルシカは誕生日に兄に買わせた、髪の毛の色と瞳の色を変える魔法具を使い、茶色の髪と茶色の瞳に変えてから、市場へと向かった。
とりあえず、貴族の服は目立つので一般市民の服を買おうと考えた。
段々と人通りが多くなり、ついに市場に到着した。肩で息をして、死にそうな顔をしながら市場を歩くペルシカ。
貴族の服装であるため、彼女はどうしても目立ってしまう。通りすがりの人々が皆、チラリとペルシカを見る。
(このままじゃ不味いわ。誘拐とかされたら大変。)
事前に市場で服を販売している場所を把握していたペルシカは、直接そこへ向かい、無事に服を購入した。しかし、問題はその服を着る場所だった。周囲を見回すと、ちょうど良い茂みがあった。そこに隠れて着替えを済ませた。
着ていた乗馬用の服は丁寧に畳んで、その場に置いた。
ここまで来たら、家出してやるほどの覚悟を持っていたペルシカ。
(でも、王子様との婚約があるから…私が失踪すれば家族に危険が及ぶわ。そうだわ!王城へ行ってみましょう。)
一度置いた乗馬用の服を再び手に取り、市場で袋を買い求め、その中に服を詰め込んだ。そして、のんびりとした気分で、駅馬車を乗り継いで王城を目指すことにした。
昼過ぎ、ついに王城に到着した。再び茂みに身を隠し、乗馬服に着替え、髪の色と瞳の色を元に戻した。
(生まれてから一度も城へ来たことがないから、追い返されるかもしれない。)
一か八かの気持ちで城門に近づくと、二人の門番がじっとこちらを見つめていた。
「こ、これは、ペルシカ・ハイドシュバルツ公爵令嬢様!!」
「うわっ本物ですか!?うわっ!えっ!?お付きの方は!?」
全く見覚えのない門番二人が、完全にパニック状態に陥っている。その光景を目にした瞬間、ペルシカの頭も一気にパニックに包まれる。
(待って、どうして私の顔を知っているの?生まれて一度もここに来たことがないのに!王家の行事は全て欠席なのに?どうしてわかるの?)
「と、とにかくお通り下さい!!おい、お前がお付きしろ!」
「えぇ!?僕っすか!?」
「お付きも無しだと、第一王子に殺されるぞ!!」
「そ、そうですね!!ペルシカ様!中へ、王子殿下の部屋へご案内致します!!」
「おい!名前を呼ぶな!!お前死ぬぞ!?俺は王子殿下に連絡を入れる!!」
「そうだった・・・ご、ご案内致します。お嬢様。私、第12部隊【鉄壁の騎士団】所属、エリアルです。宜しくお願いいたします。」
「え、えぇ。宜しく。」
門番の一人であるエリアルがペルシカに手招きし、城の門をゆっくりとくぐり抜ける。ペルシカの心臓は高鳴り、不安と期待が入り混じった感情が胸を圧迫する。
王城の中庭に足を踏み入れると、その壮大な景色に圧倒される。高い塔や美しい庭園、壮大な建造物が目の前に広がり、その雄大さにペルシカの息をのむ。
エリアルがペルシカに導かれ、城内の通路を歩く。時折出会う従者や宮廷の人々が興味津々な視線を送る中、ペルシカは不安と興奮の中で進んでいく。
「どうしてワタクシが本物のペルシカだと分かったのです?」
「え!?いや、王城に・・・第一王子の部屋に1度でも入った事がある者なら誰でも貴女様が本物だとわかりますよ。それに今着ていらっしゃる服は1週間ほど王子の部屋に飾られていたものですし。」
「は?」
ペルシカの頭の中では、プロコフィエフ作曲のバレエ音楽『ロメオとジュリエット』からの「モンタギュー家とキャピュレット家」が、情緒豊かな旋律とともに鳴り響いていた。
壁に掛かっている肖像画の数を数えながら、ペルシカは王子の部屋がどんどん近づいていることに気付いた。その壁に掛かっている肖像画に描かれている人物は、なんと全てペルシカの姿だった。
その驚きに、ペルシカの目がドンドン白目になりかける。彼女は不安と恐怖が入り混じった感情に襲われ、何かがおかしいという直感が彼女の心を締め付けた。
これらの肖像画が何故、王子の部屋に飾られているのか。その答えを見つけるため、ペルシカは踏み出す一歩一歩が重く、不安に胸を膨らませながら王子の部屋へと近づいていった。
(どうしてこうなった。王子よ・・・。こんなの私の知ってる王子じゃない!!)
ペルシカは我慢できずに全力で逆走し、驚いた門番がすぐに彼女を追いかけた。
「えっ!?ちょっ!?お嬢様!?」と門番が驚いて声をかけたが、ペルシカはその声も聞かず、まっすぐに外へと駆け出していった。
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