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第二話【とんだ変態執事ですわ!】
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あぁ… 愚かだ。 俺はどうしようもなく愚かな人間だ。 ポロポロと涙が出た。
味方を沢山作ろう。 王位は弟に… いや、俺がなるべきか? それにしても考えるべき事が多すぎる。
だが、何よりも優先すべきは… セリナのロザリオを破壊すること… よりも先にペルシカ・ハイドシュバルツ令嬢に求婚することだ!!!
【こうして、メリアライト帝国第一王子(5歳)と生まれて間もない赤子のペルシカ・ハイドシュバルツ(0歳)の婚約が決まったのだ。 】
・・・・・・・
コツコツと廊下を歩く靴の音が響き渡る。
ハイドシュバルツ家の執事が今日も使える主、ペルシカ・ハイドシュバルツ公爵令嬢の洗濯物が入ったカゴを持って廊下を歩いていた。 漆黒の髪、赤い瞳、高身長のイケメン執事。 それがハイドシュバルツ公爵家、ペルシカ令嬢付きの執事、ヤードだ。
「ヤード様、洗濯物をお預かり致します。」と新人らしい風貌のメイドがヤードから洗濯物カゴを受け取ろうと手を差し出した。 ピクリと眉を動かす執事ヤードはメイドの肩を持ち「君、今日でクビかな?お疲れ。」 と声をかけた。 メイドはポカンと口をあけて呆然とした。
メイド長が血相を変えて急いで飛び出してきて新人メイドを引っ張る。 「申し訳ございません!!私の教育が行き届いておらず!!」 とヤードに向かって何度も頭を下げる。
「今日は機嫌が良いから許してあげますよ。」と薄っすらと冷ややかに微笑む執事。 メイド長は顔を青くして新人メイドと共にそそくさと去ってゆく。
執事は鼻歌を歌いながら洗濯物カゴを持ったまま自室へ入った。 そして・・・カゴを床に置いてペルシカが今日一日着たであろうドレスを手に持ち、それに顔を埋めて何度も深く呼吸をする。
「スーーーーッ。ハァーーーーーッ。あぁ…ペルシカ様っ・・・ペルシカ様っ・・///」
なんと、ヤードはペルシカが着た服の匂いを嗅いでいた。 しばらく、否、長い時間そうしていると【チリンチリン】とベルの音が聞こえてパッとドレスから手を離し、急いでペルシカの部屋へ向かうヤード。
部屋の前で一応軽くノックをして「お嬢様、お呼びでしょうか?」と声をかけながら部屋に入る。 「ヤード?言い忘れておりましたけれど、ワタクシの服を部屋に持ち込むのは禁止でしてよ? しっかり守ってくれてるのかしら?」 と美しい銀髪を綺麗に整えられていて、青い宝石をふんだんに散りばめた装飾品やドレスに身を包むペルシカ。金色の瞳がキラリと煌めく。 その美しい瞳で執事のヤードをとても冷ややかな目で見る。
「もちろんですとも」とニッコリと息を吐くように嘘をつく執事。
「先程、新人のメイドが泣きながら廊下を歩いている所をワタクシ発見致しましたの。」
「チッ」と口でしっかりと発音するヤード。
「はぁ…全く。ワタクシの部屋に存在する全てのドレス、装飾品は全て婚約者である王子様からの贈り物でしてよ?1つ1つ大事に使わないといけませんのに。」と困った顔をして溜息をつくペルシカ。
「お嬢様、お嬢様がお生まれになって1度も会いにこられない王子様より私奴の方が良くありませんか?私奴ならいつもお側に、24時間お嬢様と片時も離れません。お寂しい思いをさせたり致しません!!」
「ふんっ。執事如きがワタクシの伴侶になろうなどと…身分の差をわきまえなさい!たとえ会えずとも、毎日贈り物を届けて下さりますもの。それだけで十分ですわ。」
「しかしお嬢様、第一王子様のお顔もお名前も覚えていらっしゃらないではないですか!!」と切実に訴えるヤード。
「し、仕方がないでしょう!?生まれてすぐの婚約で、王子様の名前を憶えていないなんて、今更言えないし…誰に聞いても聞けず終いで文字だけではどう読むのか全くわかりませんし…おまけに王家主催のイベントには謎の病で行けず終い。」
「お可哀想に…。」
「アンタがうちに来てからなんだからね!!!」とヤードに向かい指を差すペルシカ。
「お嬢様、お国の言葉が出ていらっしゃいますよ。」
「はっ!」咄嗟に両手で口を押さえるペルシカ。ヤードはニコリと微笑んだ。
ヤードがハイドシュバルツ家へやってきたのはペルシカが3歳になる頃だった。ヤードは当時8歳という若さで全てを完璧にこなした。公爵の領地運営の手伝いから掃除や洗濯の全てを完璧にこなしたのだ。ペルシカの父、ペルード・ハイドシュバルツ公爵もヤードには全幅の信頼を置いていた。何よりこの国ではほんの一握りしか存在しない魔法を使えるという唯一無二のレアな存在。 簡単に解雇することもできず、毎日繰り広げられる変態行為にペルシカは我慢するしかないのだ。
唯一の救いはペルシカの婚約相手が自国の王子様ということだった。 これがなければ今頃ヤードと結婚させられていたかもしれない。
「お気をつけください。お嬢様のその秘密は… 誰にも知られてはなりません。」 と薄っすら微笑むヤード。
「えぇ… 気を付けるわ。」 とヤードから顔を逸らすペルシカ。
「お嬢様に前世の記憶があるというのは、お嬢様と私奴の二人だけの秘密でございますから…。」
そう、ペルシカには前世、地球という星で生きていた記憶があるのだ。 ペルシカが丁度3歳になる頃、突然高熱を出して倒れ、1週間寝込んだ後に回復して目を覚ましたとき、前世の記憶が戻っていたのだ。 そして、この世界が小説の中の世界であることを理解した。
「いちいち声に出さないでちょうだい。物語の中にヤードはいないはずなのに、どうしているのかしら。 いったい貴方は何者なの?」 とヤードを睨むペルシカ。
「おや、酷い事をおっしゃいますね。」と、心底傷ついた表情を浮かべながらヤードが答える。
「当たり前でしょ!?突然現れて…というか既に側に居て、優秀、万能、高身長なイケメン、おまけにこの国唯一の黒髪、赤い瞳。どう考えてもイレギュラーすぎますわ!!」と再びヤードを指を差すペルシカ。
「何度も言いますが、その物語の隠しキャラという奴かもしれませんよ?どうです?王子から私奴に乗り換えてみませんか?」とペルシカの後ろに回り肩に手を置くヤード。
「何度でも言って差し上げますわ。身分の差をわきまえなさい! ヤード。」
「はい、もちろんでございます。お嬢様。 あぁ… お嬢様。 お近くで匂いを嗅いでもよろしいですか?」 とヤードがペルシカの耳元で囁きます。
「今の話聞いていまして!?ダメに決まっているでしょう!? 毎日毎日凝りもせず!! セクハラでしてよ!?」 とペルシカが思いっきりヤードの頬を叩きます。
「あぁ… お嬢様の方から触って下さるなんて…。 ありがとうございます///」とヤードが嬉しそうにぶたれた頬を擦ります。
「全く…。とんだ変態執事ですわ。」
「えぇ…ですが、お嬢様。セクハラ・・・という言葉は存在しません。お気をつけ下さいね。」
「ヤードのせいよ。」
「そうでございますね。」と言って、ヤードはペルシカの少し乱れた髪を丁寧に櫛で解き始め、すうっと匂いを嗅いだ。
「ワタクシの話聞いてまして?」と蟀谷に青筋を立てるペルシカ。
「はい、もちろんでございます。ですが、私奴はお嬢様の匂いを1日1回は嗅がないと… 魔力が補充されないのでございます。」 と、自身の胸に手を当てて切なげな顔をして訴えるヤード。
ペルシカは、両手で綺麗に解かされた髪をグシャグシャにし、大声で叫びました。
「息を吐くかのように嘘をつく、この執事を誰かどうにかしてぇぇぇ~~~~~!!!」
「おっと、またお嬢様に触れる事ができますね。」と微笑むヤードであった。。
味方を沢山作ろう。 王位は弟に… いや、俺がなるべきか? それにしても考えるべき事が多すぎる。
だが、何よりも優先すべきは… セリナのロザリオを破壊すること… よりも先にペルシカ・ハイドシュバルツ令嬢に求婚することだ!!!
【こうして、メリアライト帝国第一王子(5歳)と生まれて間もない赤子のペルシカ・ハイドシュバルツ(0歳)の婚約が決まったのだ。 】
・・・・・・・
コツコツと廊下を歩く靴の音が響き渡る。
ハイドシュバルツ家の執事が今日も使える主、ペルシカ・ハイドシュバルツ公爵令嬢の洗濯物が入ったカゴを持って廊下を歩いていた。 漆黒の髪、赤い瞳、高身長のイケメン執事。 それがハイドシュバルツ公爵家、ペルシカ令嬢付きの執事、ヤードだ。
「ヤード様、洗濯物をお預かり致します。」と新人らしい風貌のメイドがヤードから洗濯物カゴを受け取ろうと手を差し出した。 ピクリと眉を動かす執事ヤードはメイドの肩を持ち「君、今日でクビかな?お疲れ。」 と声をかけた。 メイドはポカンと口をあけて呆然とした。
メイド長が血相を変えて急いで飛び出してきて新人メイドを引っ張る。 「申し訳ございません!!私の教育が行き届いておらず!!」 とヤードに向かって何度も頭を下げる。
「今日は機嫌が良いから許してあげますよ。」と薄っすらと冷ややかに微笑む執事。 メイド長は顔を青くして新人メイドと共にそそくさと去ってゆく。
執事は鼻歌を歌いながら洗濯物カゴを持ったまま自室へ入った。 そして・・・カゴを床に置いてペルシカが今日一日着たであろうドレスを手に持ち、それに顔を埋めて何度も深く呼吸をする。
「スーーーーッ。ハァーーーーーッ。あぁ…ペルシカ様っ・・・ペルシカ様っ・・///」
なんと、ヤードはペルシカが着た服の匂いを嗅いでいた。 しばらく、否、長い時間そうしていると【チリンチリン】とベルの音が聞こえてパッとドレスから手を離し、急いでペルシカの部屋へ向かうヤード。
部屋の前で一応軽くノックをして「お嬢様、お呼びでしょうか?」と声をかけながら部屋に入る。 「ヤード?言い忘れておりましたけれど、ワタクシの服を部屋に持ち込むのは禁止でしてよ? しっかり守ってくれてるのかしら?」 と美しい銀髪を綺麗に整えられていて、青い宝石をふんだんに散りばめた装飾品やドレスに身を包むペルシカ。金色の瞳がキラリと煌めく。 その美しい瞳で執事のヤードをとても冷ややかな目で見る。
「もちろんですとも」とニッコリと息を吐くように嘘をつく執事。
「先程、新人のメイドが泣きながら廊下を歩いている所をワタクシ発見致しましたの。」
「チッ」と口でしっかりと発音するヤード。
「はぁ…全く。ワタクシの部屋に存在する全てのドレス、装飾品は全て婚約者である王子様からの贈り物でしてよ?1つ1つ大事に使わないといけませんのに。」と困った顔をして溜息をつくペルシカ。
「お嬢様、お嬢様がお生まれになって1度も会いにこられない王子様より私奴の方が良くありませんか?私奴ならいつもお側に、24時間お嬢様と片時も離れません。お寂しい思いをさせたり致しません!!」
「ふんっ。執事如きがワタクシの伴侶になろうなどと…身分の差をわきまえなさい!たとえ会えずとも、毎日贈り物を届けて下さりますもの。それだけで十分ですわ。」
「しかしお嬢様、第一王子様のお顔もお名前も覚えていらっしゃらないではないですか!!」と切実に訴えるヤード。
「し、仕方がないでしょう!?生まれてすぐの婚約で、王子様の名前を憶えていないなんて、今更言えないし…誰に聞いても聞けず終いで文字だけではどう読むのか全くわかりませんし…おまけに王家主催のイベントには謎の病で行けず終い。」
「お可哀想に…。」
「アンタがうちに来てからなんだからね!!!」とヤードに向かい指を差すペルシカ。
「お嬢様、お国の言葉が出ていらっしゃいますよ。」
「はっ!」咄嗟に両手で口を押さえるペルシカ。ヤードはニコリと微笑んだ。
ヤードがハイドシュバルツ家へやってきたのはペルシカが3歳になる頃だった。ヤードは当時8歳という若さで全てを完璧にこなした。公爵の領地運営の手伝いから掃除や洗濯の全てを完璧にこなしたのだ。ペルシカの父、ペルード・ハイドシュバルツ公爵もヤードには全幅の信頼を置いていた。何よりこの国ではほんの一握りしか存在しない魔法を使えるという唯一無二のレアな存在。 簡単に解雇することもできず、毎日繰り広げられる変態行為にペルシカは我慢するしかないのだ。
唯一の救いはペルシカの婚約相手が自国の王子様ということだった。 これがなければ今頃ヤードと結婚させられていたかもしれない。
「お気をつけください。お嬢様のその秘密は… 誰にも知られてはなりません。」 と薄っすら微笑むヤード。
「えぇ… 気を付けるわ。」 とヤードから顔を逸らすペルシカ。
「お嬢様に前世の記憶があるというのは、お嬢様と私奴の二人だけの秘密でございますから…。」
そう、ペルシカには前世、地球という星で生きていた記憶があるのだ。 ペルシカが丁度3歳になる頃、突然高熱を出して倒れ、1週間寝込んだ後に回復して目を覚ましたとき、前世の記憶が戻っていたのだ。 そして、この世界が小説の中の世界であることを理解した。
「いちいち声に出さないでちょうだい。物語の中にヤードはいないはずなのに、どうしているのかしら。 いったい貴方は何者なの?」 とヤードを睨むペルシカ。
「おや、酷い事をおっしゃいますね。」と、心底傷ついた表情を浮かべながらヤードが答える。
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「えぇ…ですが、お嬢様。セクハラ・・・という言葉は存在しません。お気をつけ下さいね。」
「ヤードのせいよ。」
「そうでございますね。」と言って、ヤードはペルシカの少し乱れた髪を丁寧に櫛で解き始め、すうっと匂いを嗅いだ。
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「はい、もちろんでございます。ですが、私奴はお嬢様の匂いを1日1回は嗅がないと… 魔力が補充されないのでございます。」 と、自身の胸に手を当てて切なげな顔をして訴えるヤード。
ペルシカは、両手で綺麗に解かされた髪をグシャグシャにし、大声で叫びました。
「息を吐くかのように嘘をつく、この執事を誰かどうにかしてぇぇぇ~~~~~!!!」
「おっと、またお嬢様に触れる事ができますね。」と微笑むヤードであった。。
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