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57p【ヒルデガーデン】
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翌日の朝。
昨日はジャンさんと咲が話こんでて、僕は先に部屋に戻って休んでいたんだけど、起きたら隣で咲が寝ていて、顔が熱くなった。
可愛い寝顔って、そうじゃない。とにかく着替えよう。
装備をつけると小人達がでてきた。
「あれ…?おはよう。」
「おはようございます。」とエイボンが挨拶を返してくれた。
「そういえば、みんなどうしても咲を見た瞬間、その、マスターだってわかったんだ?アカウントは別のはず。」
「私たちは、写真を見せてもらったんだ。それから、主は自分が変わる事を告げて行かれた。」とウォールが言った。
あぁ、それで。咲はなんというか、装備もそうだけど用意周到な気が。
「そうだな。主は色々考えて行動していたと思う。」
「んー!おはよう。」と咲が伸びをしながら起きた。
「おはよう。あ!!パジャマはもしかしてもってない?」
「え?あぁーうん。あのクエストしんどくって。」
(確かに…。あのクエストしんどい。)
コンコンと部屋をノックされて出てみるとシンさんが朝食を大きめのトレーにのせて立っていた。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「はい、朝食。」とトレーをテーブルの上においてくれた。
見た感じ3人分の朝食。サラダとパンとベーコンに目玉焼きのせ。それから、なんか青いオーラの出た牛乳。
「わぁ!美味しそう!」と咲が装備をととのえて席についた。
「あれ?見た目変わった?」とシンさんが咲の防具をまじまじとみる。
「うん!ヒルデに負けないくらい可愛いでしょ?」
「あ。そうだ。パジャマクエやる?」
「ちょっと!無視!?」
「あはは、そうですね。咲のパジャマ丁度とらないとと思ってたところで。」
「ヒルデさんが新人連れてパジャマクエするそうだから一緒させてもらうといいよ。僕は夜には絶対ルナのとこへ帰らないといけないから行けないけどね。」
「ですよね。ちょっと心細いですけど。」
「何言ってるのよ!私がいるでしょう?」
「うん。そうだね。僕が頑張らないと。」
「異形の町の隣、【セメテリー】朝7時集合、1時間後だね。」
「え。」
僕は時計を見た。現在朝6時。
「あの場所、異形の町の隣だったんですね。早く朝食食べて行かないと。」
急いで朝食を終えて咲と一緒に【セメテリー】へ移動した。
「リキ!こないかと思ったぜ。」とにー湯kenさんはしっかりヒルデさんの隣をキープしていた。
それから見慣れない顔の人が16人ほどで。みんな甲冑装備だった。
「りきさん!遠征パーティの招待送りますね。」とヒルデさんはニコリと微笑む。
ヒルデさんから招待を受けて入った。
「ありがとうございます。」
「さて、じゃあ…はじめますね。」
長い長いパジャマクエが開始された。
ヒルデさんの目は赤く光って、その瞳の奥から五芒星が光り、見たであろう視界にいたゾンビたちは石化していく。
それをにー湯kenさんは大きな手裏剣で粉々にしていく。
他の人たちも石化したゾンビを粉々にしていく僕もハクで応戦する。
咲は石化ゾンビを武器無しで素手で殴り壊していて、ギョッとしてしまう。
他のみんなも「どんな筋肉量してるんだ?」「いったい、いくつ振ってるんだ。」と言っていて目立っていた。
「ちょっ!咲、ストップ。ストップ。」
「へ?」
「目立ってるから、めちゃくちゃ目立ってるから!」と慌てて咲の動きを止める。
「あ、あははは。爽快すぎてつい。」
咲のステータスはだいたい上限値に近い。
咲はなんというか。スキル振り放題な感じで途中で振るの疲れたんだろうなぁって感じるようなスキルの振り方をしていた。
その後、僕達は休憩無しで12時間戦い続けた。
さすがに疲労バフとか、その他もろもろ重なってきて辛くなってきた。
「ヒルデ様のためだ…。」「ヒルデ様が頑張っておられるのに俺達が休憩するわけには。」等となかなか意味不明な事を呟きながら戦うヒルデガーデンの新人さんたち。
「なんか凄いね。ヒルデガーデンって。」と咲が僕の耳元で囁いた。
「うん、ヒルデさんへの忠誠心が凄いというか。」
いったい何があったんだろうというくらい凄い忠誠心?崇拝者というべきか?
しばらく色んなデバフに耐えながら、朝を迎えてゾンビたちは消滅していった。
ここからがあの巨大ボスの登場。
「ふっはははは!!我が臣下たちをよくも皆殺しにしてくれたなぁ!!」と禍々しい声が聞こえた。
空からドンっと音をたてて灰色の巨人がふってきて目の前にBOSSと文字がホログラム画面ででてきてスタート!と文字が浮かんで消えた。
咲はステッキを解放して、それでBOSSを殴ると敵の体力の5分の1削れてしまった。
みんながポカーンっとしていた。
ま、まずい。
「ぼ、僕の武器と咲の合わせ技でこんなに削れるなんて!!クリティカルヒットでちゃったかなぁ!!」と大根役者をかます。
「え、でも。りきさんのログありませんけど。」
「いっいやぁ!!攻撃力を自分の分も上乗せする能力なんだ!その代わり自分は攻撃できないけど!」
「そうなんですね!凄いです!!」
なんとか誤魔化せた。
「咲!!戻って!!戻って!!」
「え?」
咲は僕のもとに戻ってきた。
「何どうしたの?さっさとやっつけちゃおうよー。」
「目立つから!!普通のAIじゃないってバレるから!」
「あ…そうだった。つい…テヘ。」
(………テヘって。)
ヒルデさんはスマホを操作して右手に大きな旗を持った。
「あれはジャンヌダルクの旗。」と咲が言った。
「ジャンヌダルクの旗?」
「これより、全ての武器は聖属性となります。さぁ!やってください!」
ヒルデさんのその一声で「うおおお!!」とみんなBOSSに殴りかかる。
確かに聖属性攻撃転換バフがついてる。
「咲!今ならバレない!加減して殴ろう。」
「おっけぃ!」
咲がえいっとステッキで殴ると、巨人はあっけなく倒れてしまった。
昨日はジャンさんと咲が話こんでて、僕は先に部屋に戻って休んでいたんだけど、起きたら隣で咲が寝ていて、顔が熱くなった。
可愛い寝顔って、そうじゃない。とにかく着替えよう。
装備をつけると小人達がでてきた。
「あれ…?おはよう。」
「おはようございます。」とエイボンが挨拶を返してくれた。
「そういえば、みんなどうしても咲を見た瞬間、その、マスターだってわかったんだ?アカウントは別のはず。」
「私たちは、写真を見せてもらったんだ。それから、主は自分が変わる事を告げて行かれた。」とウォールが言った。
あぁ、それで。咲はなんというか、装備もそうだけど用意周到な気が。
「そうだな。主は色々考えて行動していたと思う。」
「んー!おはよう。」と咲が伸びをしながら起きた。
「おはよう。あ!!パジャマはもしかしてもってない?」
「え?あぁーうん。あのクエストしんどくって。」
(確かに…。あのクエストしんどい。)
コンコンと部屋をノックされて出てみるとシンさんが朝食を大きめのトレーにのせて立っていた。
「おはよう。」
「おはようございます。」
「はい、朝食。」とトレーをテーブルの上においてくれた。
見た感じ3人分の朝食。サラダとパンとベーコンに目玉焼きのせ。それから、なんか青いオーラの出た牛乳。
「わぁ!美味しそう!」と咲が装備をととのえて席についた。
「あれ?見た目変わった?」とシンさんが咲の防具をまじまじとみる。
「うん!ヒルデに負けないくらい可愛いでしょ?」
「あ。そうだ。パジャマクエやる?」
「ちょっと!無視!?」
「あはは、そうですね。咲のパジャマ丁度とらないとと思ってたところで。」
「ヒルデさんが新人連れてパジャマクエするそうだから一緒させてもらうといいよ。僕は夜には絶対ルナのとこへ帰らないといけないから行けないけどね。」
「ですよね。ちょっと心細いですけど。」
「何言ってるのよ!私がいるでしょう?」
「うん。そうだね。僕が頑張らないと。」
「異形の町の隣、【セメテリー】朝7時集合、1時間後だね。」
「え。」
僕は時計を見た。現在朝6時。
「あの場所、異形の町の隣だったんですね。早く朝食食べて行かないと。」
急いで朝食を終えて咲と一緒に【セメテリー】へ移動した。
「リキ!こないかと思ったぜ。」とにー湯kenさんはしっかりヒルデさんの隣をキープしていた。
それから見慣れない顔の人が16人ほどで。みんな甲冑装備だった。
「りきさん!遠征パーティの招待送りますね。」とヒルデさんはニコリと微笑む。
ヒルデさんから招待を受けて入った。
「ありがとうございます。」
「さて、じゃあ…はじめますね。」
長い長いパジャマクエが開始された。
ヒルデさんの目は赤く光って、その瞳の奥から五芒星が光り、見たであろう視界にいたゾンビたちは石化していく。
それをにー湯kenさんは大きな手裏剣で粉々にしていく。
他の人たちも石化したゾンビを粉々にしていく僕もハクで応戦する。
咲は石化ゾンビを武器無しで素手で殴り壊していて、ギョッとしてしまう。
他のみんなも「どんな筋肉量してるんだ?」「いったい、いくつ振ってるんだ。」と言っていて目立っていた。
「ちょっ!咲、ストップ。ストップ。」
「へ?」
「目立ってるから、めちゃくちゃ目立ってるから!」と慌てて咲の動きを止める。
「あ、あははは。爽快すぎてつい。」
咲のステータスはだいたい上限値に近い。
咲はなんというか。スキル振り放題な感じで途中で振るの疲れたんだろうなぁって感じるようなスキルの振り方をしていた。
その後、僕達は休憩無しで12時間戦い続けた。
さすがに疲労バフとか、その他もろもろ重なってきて辛くなってきた。
「ヒルデ様のためだ…。」「ヒルデ様が頑張っておられるのに俺達が休憩するわけには。」等となかなか意味不明な事を呟きながら戦うヒルデガーデンの新人さんたち。
「なんか凄いね。ヒルデガーデンって。」と咲が僕の耳元で囁いた。
「うん、ヒルデさんへの忠誠心が凄いというか。」
いったい何があったんだろうというくらい凄い忠誠心?崇拝者というべきか?
しばらく色んなデバフに耐えながら、朝を迎えてゾンビたちは消滅していった。
ここからがあの巨大ボスの登場。
「ふっはははは!!我が臣下たちをよくも皆殺しにしてくれたなぁ!!」と禍々しい声が聞こえた。
空からドンっと音をたてて灰色の巨人がふってきて目の前にBOSSと文字がホログラム画面ででてきてスタート!と文字が浮かんで消えた。
咲はステッキを解放して、それでBOSSを殴ると敵の体力の5分の1削れてしまった。
みんながポカーンっとしていた。
ま、まずい。
「ぼ、僕の武器と咲の合わせ技でこんなに削れるなんて!!クリティカルヒットでちゃったかなぁ!!」と大根役者をかます。
「え、でも。りきさんのログありませんけど。」
「いっいやぁ!!攻撃力を自分の分も上乗せする能力なんだ!その代わり自分は攻撃できないけど!」
「そうなんですね!凄いです!!」
なんとか誤魔化せた。
「咲!!戻って!!戻って!!」
「え?」
咲は僕のもとに戻ってきた。
「何どうしたの?さっさとやっつけちゃおうよー。」
「目立つから!!普通のAIじゃないってバレるから!」
「あ…そうだった。つい…テヘ。」
(………テヘって。)
ヒルデさんはスマホを操作して右手に大きな旗を持った。
「あれはジャンヌダルクの旗。」と咲が言った。
「ジャンヌダルクの旗?」
「これより、全ての武器は聖属性となります。さぁ!やってください!」
ヒルデさんのその一声で「うおおお!!」とみんなBOSSに殴りかかる。
確かに聖属性攻撃転換バフがついてる。
「咲!今ならバレない!加減して殴ろう。」
「おっけぃ!」
咲がえいっとステッキで殴ると、巨人はあっけなく倒れてしまった。
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