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14p【パジャマクエ】
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空は灰色で、何か灰のような塵のようなものが舞っていて、ギルドハウスの自室と同じ埃っぽい匂いがした。
それからいくつもの墓石や…お墓?
「ここは?」
「はぁ。ここはいつ来てもしめっぽいな。」と聞き覚えのある声がして、ふり返るとシュガーさんがゲートから白色のフォーマルドレスを着たルナさんを連れてでてきた。
「え!?シュガーさん、ルナさん!?」
「ん?…ははっ。やっぱりルナに見えるか。」シュガーさんは少しくらい顔をする。
「ははっ。ほんとそっくりだよね。これは佐藤さんのAIだよ。」とシンさんが説明してくれた。
本当にルナさんそっくりだ。でも着てる服が控えめというか。雰囲気もどこか少し控えめだ。
「こいつはユエだ。」
「はじめまして、AIユエです。回復専門職です。」と丁寧にお辞儀をするユエさん。
声が全然っ違う。声がっ。
「くっはははっ。リキはほんと顔に出やすいね。あれでしょ?声が全然違うから驚いたんでしょ?」とシンさんに図星をつかれた。
「は、はい。」
「お、おい!これでもボイスガチャSSR星5の有名声優さんの声なんだからな!」とシュガーさんは大きな声をだして抗議する。
「え?AIの声ってガチャなんですか?」
「おうよ。デフォルトは一般人。つまりムーンバミューダ社の社員の声らしいぜ。ていうか、俺らのデフォルトの声も変更可能だぜ?」
「えぇ!?知りませんでした!」
「どんな田舎暮らししてたんだよ!今じゃ声優業が覇権を握ってるといってもいい。ムーンバミューダ社の仕事を受けるだけで1年は豪華に暮らす事ができるくらいの給料がもらえる。」と言いながらシュガーさんがスマホを操作し始める。
「こんなにふうにプレイする事が可能だ。」とシュガーさんが実際に声を変えるリングをはめて女性の声をだしはじめた。
「ぶふっ」と吹いてしまった。ムキムキ男性から可愛らしい女性の声っていうギャップに笑ってしまった。
シュガーさんが声をもとに戻した。
「ルナはやばかったよね。シンカの声、凄い必死にガチャってさぁ。」シンさんは少し憂いを帯びたような顔をした。
「あぁ。全財産と千翠の財布でなぁ。俺もちょっと貸しちまった。」
わかってはいたけど、ルナさん本当にやばい人だ。
「あ。そんな事より佐藤さん、この人まだパジャマクエ終わってないらしくて力借してください。」とシンさんが言った。
「ユエとここに呼び出すって事はそんなこったろうなって思ってたよ。」シュガーさんはスマホを操作して装備を変えた。
「あと、もう一人呼んでるんですが…。」とシンさんがあたりをキョロキョロしだした。
「も…いる。」と背後から声がしてバッと振り返ると、大きなぶかぶかな灰みの赤系色のマフラーで口元が隠れていて、服装はノースリーブで黒色の革っぽい装備。髪の毛は茶色で少し縮れている。
「やっぱガウルだよなぁ!」とシュガーさんはポンポンとその人の頭を撫でた。
「えっと…。初めまして、リキです。」とガウルさんに挨拶をした。
「月の班。ガウル…だ。よろしく。」と顔をそらされた。
月の班?…どういう意味だろう。
「ガウルも俺と一緒、このギルドの初期メンバーなんだぜ。ってソウジュンは連れてこなかったのか?」
「…どうせ佐藤がいると思ったし…タンクは二人もいらない。」とガウルさん。
「これでルナがいれば完璧なんだけどなぁ。火力に転職しちまってるし忙しいしな。」
「え、ルナさんって回復職だったんですか?」
「そ、ルナは昔まんまユエだったんだ。服装も話し方もね。髪型とか目の色は違うらしいけど。僕はその頃出会ってないけど、AIはご主人様の過去の記録を見れるからね。」とシンさんが説明してくれた。
「今のルナがヒーラーしたら…。腕…鈍ってそう。AIの方が…確実。」とガウルさんが憂鬱そうな顔をする。
「かもしれんなぁ。野生の勘ヒールはなかなか危なかった。」
野生の勘ヒールって?
「ルナはさ、計算が苦手で魔力計算せずに回復魔法を使うから危なっかしかったんだよね。ほんとに勘で動いてた。」とシンさんがまた説明してくれた。
なるほど…
「…時間が惜しい。パーティーくれ。」とガウルさんは近くにあった墓石の前に立った。
「へいへい。シンも手伝えるか?」シュガーさんがそう言うと同時に目の前にパーティーに招待されています。《許可 拒否》という画面がきて許可を押した。
するとシンさん以外の頭の上にでてる名前が赤文字になってHPまでも表示されるようになった。
「負けないでよ?ルナ絶対怒るから。」とシンさんも許可を押したようでシンさんの名前も赤色になった。
「はじめる。」とガウルさんが墓石にタッチするとクエスト開始しますか?《YES NO 》とクエスト説明の画面が同時に目の前にでた。
説明をざっと読んだところ、どうやらモンスターを倒すだけのようだ。
「シンとユエより前に出るなよ、リキ。あとこのクエスト長いからな。」とシュガーさんが真剣な顔で言ってきてコクリと頷いた。
幸い僕の武器は一応遠距離武器だし…。
YESボタンを押すと墓石から次々とゾンビが現れた。
僕は指揮棒を握りしめた。
「誰でいきましょうか?希望とかありますか?りきさん。」とエイボンが語りかけてきた。
心の中で「一番魔力を使わなくて攻撃力のあるのがいいかな。」と注文をだした。
エイボンの魔力が少し減った。これはエイボンの知識を使ったからか。
「僕の補充はまだいりませんよ。ではハク。技を使わずに適当に斬り倒してきてください。」とエイボンが指示をすればハクは「わかった。」と返事をして早速ゾンビを切りつけにいった。
「へぇ!りきは遠距離魔法か何かなのか?…いや、まてよ物理ダメージが入ってるな。」とシュガーさんが頭にハテナマークを浮かべた。
ゾンビがシュガーさんの背後をとった。
「考えるな。動け。」とガウルさんがそれを素早く斬りつけて倒し、シュガーさんを守る。
シュガーさんは大きな斧を振り回す。何体ものゾンビが沈んでいく。
ガウルさんは短剣を両手に装備していて素早過ぎて目で追えないくらいの速さでゾンビを処理していく。
それから、時間がたつにつれて、さらに視界が悪くなってきた。
多分日が沈んだんだ。赤く鈍い光だけが差し込む。
シンさんはずっと本を読んでいて、やっとパタンと閉じた。
「そろそろ休憩とりますー?」とシンさんはシュガーさんとガウルさんに向かって叫んできく。
「そうだな!!頼む!!」というシュガーさんの返答を聞いてシンさんは杖をとりだした。
その杖は先端が古代ギリシャのシンボルみたいな形の太陽っぽいのがついていて、それで地面をポンッと叩いた。
広範囲に僕たちのパーティーを囲むような温かくなる結界みたいなものがはられた。
そこに近寄ろうとするゾンビは消滅していく…
「もう最後までこれでよくねーか?」とシュガーさんは地面に寝転んだ。
「無茶言わないでくださいよ。お菓子の食べ過ぎで虫歯になったらどうするんですか。」
そうだ、そういえばこのゲーム。魔力回復は基本的にお菓子になってて、食べ過ぎると虫歯になって本当に虫歯みたいな痛みが口を襲ってくるんだった。
治療は虫歯治しの薬ををゲーム内で3日間飲まなければならない。
高いけど課金アイテムで万病薬っていうのがあって、それで状態異常を治す事もできるけど、万病薬は基本的に課金でないと手にはいらないし…
クエストでもでるけど…それは現実世界の時間で1年以上かかるクエストらしい。
「じゃあ、回復しますね♪」とユエさんが回復をしてくれた。
「おお!!回復が早いな!」シュガーさんがユエさんを褒めた。
「あっ∑ごめんなさい!魔力全部使っちゃいました…。」とユエさんが座り込んだ。
「魔力も回復されてたから全治癒したなってちょっと思った。」とガウルさんが次の戦いの準備をはじめた。
「まじかよ。ここから連戦かよ!!」
「ふふっ。…ほんとにルナにそっくりだな。」とガウルさんは優しく微笑んだ。
「シン!魔力温存!俺らが片足つくまでな!」
「はい。」
結界が切れてゾンビ達と再び戦う。
シンさんは杖を治して、どこからか椅子をとりだしてそこに座って再び本を読み始めた。
「このクエストって、いつ終わるんですか?」
「このクエストは高難易度です。高難易度クエストは最低でも、だいたいゲーム内時間24時間以上かかるよう設定されています、これはその最低設定のクエストですから…。」とユエさんが説明してくれた。
「24時間って…!!!オールですか!?!?」
それからいくつもの墓石や…お墓?
「ここは?」
「はぁ。ここはいつ来てもしめっぽいな。」と聞き覚えのある声がして、ふり返るとシュガーさんがゲートから白色のフォーマルドレスを着たルナさんを連れてでてきた。
「え!?シュガーさん、ルナさん!?」
「ん?…ははっ。やっぱりルナに見えるか。」シュガーさんは少しくらい顔をする。
「ははっ。ほんとそっくりだよね。これは佐藤さんのAIだよ。」とシンさんが説明してくれた。
本当にルナさんそっくりだ。でも着てる服が控えめというか。雰囲気もどこか少し控えめだ。
「こいつはユエだ。」
「はじめまして、AIユエです。回復専門職です。」と丁寧にお辞儀をするユエさん。
声が全然っ違う。声がっ。
「くっはははっ。リキはほんと顔に出やすいね。あれでしょ?声が全然違うから驚いたんでしょ?」とシンさんに図星をつかれた。
「は、はい。」
「お、おい!これでもボイスガチャSSR星5の有名声優さんの声なんだからな!」とシュガーさんは大きな声をだして抗議する。
「え?AIの声ってガチャなんですか?」
「おうよ。デフォルトは一般人。つまりムーンバミューダ社の社員の声らしいぜ。ていうか、俺らのデフォルトの声も変更可能だぜ?」
「えぇ!?知りませんでした!」
「どんな田舎暮らししてたんだよ!今じゃ声優業が覇権を握ってるといってもいい。ムーンバミューダ社の仕事を受けるだけで1年は豪華に暮らす事ができるくらいの給料がもらえる。」と言いながらシュガーさんがスマホを操作し始める。
「こんなにふうにプレイする事が可能だ。」とシュガーさんが実際に声を変えるリングをはめて女性の声をだしはじめた。
「ぶふっ」と吹いてしまった。ムキムキ男性から可愛らしい女性の声っていうギャップに笑ってしまった。
シュガーさんが声をもとに戻した。
「ルナはやばかったよね。シンカの声、凄い必死にガチャってさぁ。」シンさんは少し憂いを帯びたような顔をした。
「あぁ。全財産と千翠の財布でなぁ。俺もちょっと貸しちまった。」
わかってはいたけど、ルナさん本当にやばい人だ。
「あ。そんな事より佐藤さん、この人まだパジャマクエ終わってないらしくて力借してください。」とシンさんが言った。
「ユエとここに呼び出すって事はそんなこったろうなって思ってたよ。」シュガーさんはスマホを操作して装備を変えた。
「あと、もう一人呼んでるんですが…。」とシンさんがあたりをキョロキョロしだした。
「も…いる。」と背後から声がしてバッと振り返ると、大きなぶかぶかな灰みの赤系色のマフラーで口元が隠れていて、服装はノースリーブで黒色の革っぽい装備。髪の毛は茶色で少し縮れている。
「やっぱガウルだよなぁ!」とシュガーさんはポンポンとその人の頭を撫でた。
「えっと…。初めまして、リキです。」とガウルさんに挨拶をした。
「月の班。ガウル…だ。よろしく。」と顔をそらされた。
月の班?…どういう意味だろう。
「ガウルも俺と一緒、このギルドの初期メンバーなんだぜ。ってソウジュンは連れてこなかったのか?」
「…どうせ佐藤がいると思ったし…タンクは二人もいらない。」とガウルさん。
「これでルナがいれば完璧なんだけどなぁ。火力に転職しちまってるし忙しいしな。」
「え、ルナさんって回復職だったんですか?」
「そ、ルナは昔まんまユエだったんだ。服装も話し方もね。髪型とか目の色は違うらしいけど。僕はその頃出会ってないけど、AIはご主人様の過去の記録を見れるからね。」とシンさんが説明してくれた。
「今のルナがヒーラーしたら…。腕…鈍ってそう。AIの方が…確実。」とガウルさんが憂鬱そうな顔をする。
「かもしれんなぁ。野生の勘ヒールはなかなか危なかった。」
野生の勘ヒールって?
「ルナはさ、計算が苦手で魔力計算せずに回復魔法を使うから危なっかしかったんだよね。ほんとに勘で動いてた。」とシンさんがまた説明してくれた。
なるほど…
「…時間が惜しい。パーティーくれ。」とガウルさんは近くにあった墓石の前に立った。
「へいへい。シンも手伝えるか?」シュガーさんがそう言うと同時に目の前にパーティーに招待されています。《許可 拒否》という画面がきて許可を押した。
するとシンさん以外の頭の上にでてる名前が赤文字になってHPまでも表示されるようになった。
「負けないでよ?ルナ絶対怒るから。」とシンさんも許可を押したようでシンさんの名前も赤色になった。
「はじめる。」とガウルさんが墓石にタッチするとクエスト開始しますか?《YES NO 》とクエスト説明の画面が同時に目の前にでた。
説明をざっと読んだところ、どうやらモンスターを倒すだけのようだ。
「シンとユエより前に出るなよ、リキ。あとこのクエスト長いからな。」とシュガーさんが真剣な顔で言ってきてコクリと頷いた。
幸い僕の武器は一応遠距離武器だし…。
YESボタンを押すと墓石から次々とゾンビが現れた。
僕は指揮棒を握りしめた。
「誰でいきましょうか?希望とかありますか?りきさん。」とエイボンが語りかけてきた。
心の中で「一番魔力を使わなくて攻撃力のあるのがいいかな。」と注文をだした。
エイボンの魔力が少し減った。これはエイボンの知識を使ったからか。
「僕の補充はまだいりませんよ。ではハク。技を使わずに適当に斬り倒してきてください。」とエイボンが指示をすればハクは「わかった。」と返事をして早速ゾンビを切りつけにいった。
「へぇ!りきは遠距離魔法か何かなのか?…いや、まてよ物理ダメージが入ってるな。」とシュガーさんが頭にハテナマークを浮かべた。
ゾンビがシュガーさんの背後をとった。
「考えるな。動け。」とガウルさんがそれを素早く斬りつけて倒し、シュガーさんを守る。
シュガーさんは大きな斧を振り回す。何体ものゾンビが沈んでいく。
ガウルさんは短剣を両手に装備していて素早過ぎて目で追えないくらいの速さでゾンビを処理していく。
それから、時間がたつにつれて、さらに視界が悪くなってきた。
多分日が沈んだんだ。赤く鈍い光だけが差し込む。
シンさんはずっと本を読んでいて、やっとパタンと閉じた。
「そろそろ休憩とりますー?」とシンさんはシュガーさんとガウルさんに向かって叫んできく。
「そうだな!!頼む!!」というシュガーさんの返答を聞いてシンさんは杖をとりだした。
その杖は先端が古代ギリシャのシンボルみたいな形の太陽っぽいのがついていて、それで地面をポンッと叩いた。
広範囲に僕たちのパーティーを囲むような温かくなる結界みたいなものがはられた。
そこに近寄ろうとするゾンビは消滅していく…
「もう最後までこれでよくねーか?」とシュガーさんは地面に寝転んだ。
「無茶言わないでくださいよ。お菓子の食べ過ぎで虫歯になったらどうするんですか。」
そうだ、そういえばこのゲーム。魔力回復は基本的にお菓子になってて、食べ過ぎると虫歯になって本当に虫歯みたいな痛みが口を襲ってくるんだった。
治療は虫歯治しの薬ををゲーム内で3日間飲まなければならない。
高いけど課金アイテムで万病薬っていうのがあって、それで状態異常を治す事もできるけど、万病薬は基本的に課金でないと手にはいらないし…
クエストでもでるけど…それは現実世界の時間で1年以上かかるクエストらしい。
「じゃあ、回復しますね♪」とユエさんが回復をしてくれた。
「おお!!回復が早いな!」シュガーさんがユエさんを褒めた。
「あっ∑ごめんなさい!魔力全部使っちゃいました…。」とユエさんが座り込んだ。
「魔力も回復されてたから全治癒したなってちょっと思った。」とガウルさんが次の戦いの準備をはじめた。
「まじかよ。ここから連戦かよ!!」
「ふふっ。…ほんとにルナにそっくりだな。」とガウルさんは優しく微笑んだ。
「シン!魔力温存!俺らが片足つくまでな!」
「はい。」
結界が切れてゾンビ達と再び戦う。
シンさんは杖を治して、どこからか椅子をとりだしてそこに座って再び本を読み始めた。
「このクエストって、いつ終わるんですか?」
「このクエストは高難易度です。高難易度クエストは最低でも、だいたいゲーム内時間24時間以上かかるよう設定されています、これはその最低設定のクエストですから…。」とユエさんが説明してくれた。
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