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序章
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その日は朝から嫌なことの詰め合わせだった。
まずは登校中に最も会いたくない奴に遭遇するし、学校ではそいつのファンクラブに嫌味を言われ、返された小テストでは範囲を間違えていたらしくあえなく撃沈。
昼には嫌だと言うのに無理矢理一緒にご飯を食べる派目になり、委員の仕事を押し付けられ、なぜか俺を待っていたらしいそいつと一緒に帰ることになった。
そして、今に至るのだが……
「離せ!なんで俺を掴むんだぁぁぁぁ!!」
「見捨てるのか!?酷いぞ!!親友だろう!?」
「いつ俺がお前の親友になった!?」
「彩斗(あやと)と俺は親友だ!」
「ふざけるなぁぁぁ!」
何が起こっているかというと、地面に突然変な模様ができたかと思うとその模様が光り、たまたまその上にいた親友(自称)の裕太(ゆうた)が引きずり込まれたのだ。
俺は巻き込まれて溜まるか!と急いでそこを離れようとしたが反射神経は裕太の方が上だった。
逃げようとする俺の足を掴み、一緒に引きずり込むつもりらしい。
俺は必死に抵抗した。持っていたカバンで裕太を叩き続け、何とか手を離させようとした。
けれど俺の必死の抵抗も叶わず……というかどう見ても陰キャで運動とは全く縁のない俺と、運動部から期待を寄せられ、様々な部の助っ人として活躍しているこいつとじゃあ力比べにもならない。
あっけなく俺も裕太共々その模様に吸い込まれてしまったのだった。
本当に今日は厄日過ぎないだろうか……
まずは登校中に最も会いたくない奴に遭遇するし、学校ではそいつのファンクラブに嫌味を言われ、返された小テストでは範囲を間違えていたらしくあえなく撃沈。
昼には嫌だと言うのに無理矢理一緒にご飯を食べる派目になり、委員の仕事を押し付けられ、なぜか俺を待っていたらしいそいつと一緒に帰ることになった。
そして、今に至るのだが……
「離せ!なんで俺を掴むんだぁぁぁぁ!!」
「見捨てるのか!?酷いぞ!!親友だろう!?」
「いつ俺がお前の親友になった!?」
「彩斗(あやと)と俺は親友だ!」
「ふざけるなぁぁぁ!」
何が起こっているかというと、地面に突然変な模様ができたかと思うとその模様が光り、たまたまその上にいた親友(自称)の裕太(ゆうた)が引きずり込まれたのだ。
俺は巻き込まれて溜まるか!と急いでそこを離れようとしたが反射神経は裕太の方が上だった。
逃げようとする俺の足を掴み、一緒に引きずり込むつもりらしい。
俺は必死に抵抗した。持っていたカバンで裕太を叩き続け、何とか手を離させようとした。
けれど俺の必死の抵抗も叶わず……というかどう見ても陰キャで運動とは全く縁のない俺と、運動部から期待を寄せられ、様々な部の助っ人として活躍しているこいつとじゃあ力比べにもならない。
あっけなく俺も裕太共々その模様に吸い込まれてしまったのだった。
本当に今日は厄日過ぎないだろうか……
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