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19 絶倫エロエロ怪人アメジスト現る。 ※

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「おはよう、具合はどうかな?」

 朝日がさすベッドの上で腕枕をしてくれながらそう問うのは一晩中甘い責め苦を与えてくれた絶倫アメジスト怪人。ならぬカイルさんだ。

 一瞬、なんでカイルさんがとか、ココはどこ?とか混乱したけれど何が起こったのかを思い出すと恥ずかしさに死にそうになった。そう、昨日は一晩中、いやその前の昼から夜もだな、甘い声を上げながらこの人にすがりついていたんだよ・・・

 昨日・・・
「君を愛する許可を」
 と願ったカイルさんは私を腕に抱いてやまない愛撫をくれていた。
 チカチカと視界に小さな星が舞う。もう何度目かわからないほど軽くいかされる。
 私はカイルさんの腕の中ぐったりとしながらはぁはぁと息を整える。

 思い出したように時々カプリと噛みつかれ胸だったり華芽だったりをグニュリと押されてひくひくと震える私に楽しそうにしているカイルさんは、私に大きく立ち上がった自身を擦り付けるだけでまだ私をそれで貫くつもりはないようで。

 こういうものは比べるのははしたないと思うんだけど、セクシー筋肉様のともニコのシン・ポークビッツとも違うTHE・カイルも劣らない太さと長さで私のポンコツボディが美味しそう♪お試し♡はよ!ってキュンキュンしてるんだけども、本当に自分で自分に呆れる。

 ってか、視覚的にグロいでしょうよ?なんだ?この人食い杭みたいな凶悪な肉棒を美味しそうって?
 なんでこんなにエッチバンザイボディになってんの?前世があるからたしかに知識的に色々知ってるし、いつの間にか処女をなくしてたけど私まだ18歳だよ?前世でいつ死んだのか思い出せないからあれだけど、前の人生、生涯通してよく知らない男性の男性器をこんなに欲しがったことはないと思う。

 私カイルさんとあったの今日なんだよ。今日。本日。つい先程。で、この愛液あふれる高性能ポンコツエロボディは本番!本番!さぁウェルカム!って準備万端なわけだ。

 なんで?

 カイルさんはイケメンだ。少し暗い茶金の髪に紫の瞳も、彫りの深い、ワイルドさの中にも高貴さがある姿もぶっちゃけワイルド筋肉騎士さまと同じくらい顔も声も身体も良い。匂いも好き。でも、何かがおかしいよ。

 ここがゲームの世界なのかもしれないって思い出してから3年。その前の15年。
 私、誰かに抱かれたいなんて思ったことなかったのに・・・奥手って笑われたけど好きって気もちとかよく分からなくて、恋バナも他人事だったというか。

 でも今カイルさんの肌と肌が触れ合ってるだけで、身体がうずいてもっと気持ちよくして。触って、食べて、奥をついて欲しいって。発情しっぱなし・・・微妙に私からカイルさんにすりすりしてる。そして妙な安心感。私を受け止めてくれるって大丈夫だって、でもなんで?

 迷走中の思考のままカイルさんの硬い筋肉を覆うなめらかな皮膚に思わず舌を這わし歯を立てると吐く息で笑われた。

「エミー、私を煽るな」

 でも、やめない。もっと噛んでやる。今度はカイルさんの首元へと狙いを定める。がぶり。

「優しくできなくなると苦しい思いをするのは君だぞ」

 なんでだかわからないけど、私を焦らし続けるカイルさんに意趣返しをしてやりたくてキスマークでもつけてやるって意地になってちゅうって吸い付く。

「エミー・・・」

 カイルさんの声のトーンが一段落ちたタイミングで離れても残念ながら痕には残らなかった。下手くそか。

 がっかりだよ、と下を向く私の顎を掴んで自分の方に向けるとカイルさんが肉食獣の瞳で嗤った。

「私は忠告したからな」

 その瞬間から今までのは単なる戯れってやつだったんだと身体で自覚させられた。それまでのゆるゆるとした愛撫は電気刺激がきつくて背中をしならせて震えるほどの刺激に切り替えられてしまった。

「やぁあっ!ひぁああぁん!」

 激しい刺激に声を押さえられない。バラ園での出来事とくらべても何というかカイルさんの本気度が指先にまで感じられて追い詰められるようで怖い。なんとか逃れようとシーツを蹴り身体をねじったのになんなく組み伏せられ秘所の割れ目をじゅぶじゅぶと遠慮なく指で犯された。こぼれる愛液を音を立てながらすすられて仕上げに華芽をちゅうっと吸われてひくひくと震えながらいってしまう。

「まだまだだぞ」

 愛液まみれになった唇をなめながら自身のオスを私の割れ目になすりつけるカイルさんは楽しそうに笑った。早く欲しいと我慢のない秘所がヒクヒクと震える。

「そんなに欲されるとは。光栄だよ」

 そう言ってカイルさんが私の中に杭を穿ったときは私の身体がミシリと音を立てながら開かれた気がして、オスに食べられているって自覚した。圧倒的な質量と熱が身体を壊していく。痛みはない。ただただ熱くて飲み込まれる、溺れる。はくはくと口が動いたけど声にはならなかった。

 気持ちよさとその気持ちよさを超えて行く正体不明の感覚に首をふり、カイルさんにすがりついて助けを求めると「いいぞ」「上手だ」「もっと感じて」「我慢しないで解放するんだ」「息をするんだ」囁かれてようやく正体不明の感覚から快感の渦へと落とされた。

 浅いところをグリグリとするようにして私を鳴かせ、奥の奥までこじ開けるようにして一つになろうとする野生で私を蹂躙しながら

「忠告はした・・・」

 とカイルさんは囁いた。

 イキすぎて苦しいって泣いても許してくれない甘い責め苦はお腹の中がカイルさんの精液でいっぱいになっても続けられて、自分の迂闊さを本気で呪った。

 それなのにカイルさんに腰を掴まれて奥まで打ち付けられているうちにポンコツボディがもっともっとと欲しがりだして、小休憩を挟んだ後に自分からカイルさんの上にのって腰をふり出した時には訳が分からなくて死にたくなった。

 恥ずかしくて顔が真っ赤になっている私を愛おしそうに見ながらカイルさんはすごく楽しそうにしていた。恥ずかしいのに止められなくて、自分で自分の気持ちいいところにカイルさんの肉棒を当てながらよがり狂ってまたイった。

 カイルさんは正気に戻って恥ずかしさから逃げ出そうとする私を腕に閉じ込めながら、今の私は魔力保持量を高めるための術を身体になじませるために男性の精力を欲する身体になっているから恥ずかしがらなくていいということを耳元で囁いてくれた。

 そういうことは早く言ってください!っと恨みがましくねめつけるとそんな可愛い顔されるとねぇ・・・とまたキスされて。そのキスがまた呼び水になってトロンとした私は

「もっと触って?」

 とカイルさんの手をとって・・・

 あー!もう!! 誰か昨日の私を消してーーーーー!!

 真っ赤になってベッドの中に潜り込んだ私の頭の上でカイルさんが声を出して楽しげに笑った。

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