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18 王家と神殿の思惑
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ネコ科動物のペニスには棘がついていて、イヌ科動物はペニスの根本に射精時にコブができるらしい。
なんじゃそりゃ!
って動物びっくりエロ知識を知ったのは前世の獣人物エロ小説だった・・・知った時思わずグーグル先生に聞いてしまって。検索履歴を消すのに苦労したのもいい思い出だ。
ネコ科動物は卵子を無駄にしないために成熟した卵子が体内でスタンバイしていて、ペニスの棘で起こされる痛みで排卵するということを知って、自然ってすごいなぁ。いや、でもネコ科動物の交尾って痛いなら毎日昼寝して幸せそうでもネコさんのメスには生まれ変わりたくないなぁって思った。
そしてイヌ科動物の射精したらコブができて精子が外に溢れないようにするっていうしくみに、それなら賢者タイムに急に冷たくされたりしなくていいなぁ。なんて思ったりした私はろくな恋人がいなかったんだろうなぁ。うーん。でもイヌとか射精したら背中に乗った体制からぐるっと身体を回してお尻とお尻でお知り合いって体制になったまましばらく過ごすっていうんだから、それもそれで顔も見ないでタバコふかす男みたいな感じかしらね・・・
って、壁に耳あり障子に目あり、でなく茂みに耳あり隙間に目ありだったエロバラ園での出来事が嘘みたいに冷静に明後日の方向のことを考える余裕があるのは、ただ今私絶賛エロコンバーターに人体改造されてるらしいからなんだよね・・・
らしい。というのもなんというか良くわからないから、この状況が!
ネコ科のトゲトゲペニスを妄想してちょっとびびっていたあの後カイルさんは寝室まで連れてきてくれた。ええ、お姫様抱っこですが、なにか?庭師さんたちの視線が痛かったですが、なにか?
そしてまるっとドレスを剥かれて髪をほぐされて優しくベッドに腹ばいで寝かされたと思ったら
「出来るだけ動かないように、お利口に出来たらご褒美をあげるからね」
ってセクシーボイスでささやくからちょっとこのポンコツボディはキュンキュンしてかなりトロトロ溢れてたんだけど、さっきからカイルさんは私にちょっとふれては撫で、触れては撫で、触れては撫で。むずむずする刺激でじらされているんだかなんだか?
時々聞こえないくらいのささやき声で何かつぶやくんだけど一瞬身体がぽうっと温かくなるくらいで、何をされているのか良くわからない。
だからちょっと、エロいことしましょう!ね?グチョグチョのズコンズコンのあっはんうっふんで喉が枯れるまで叫びましょう!!というポンコツボディの主張もおとなしくなってしまって、ただ今賢者タイムに等しい冷静さで現状把握に努めている次第なのだ。
まぁカイルさんの指が肌に触れるたび、その囁きで呼気が肌にかかるたびザワザワとポンコツボディが出番でしょうか?って臨戦体制になるのを治めるために素数を数えるよりは建設的だと思う。
さっきお姫様抱っこされながらされた話をまとめると。
光の女神役を務めるためには魔力保持量を増やさないといけなくて、増やせないとアストリアに女神役を取られる可能性が高い。それはカイルさんたち神殿側としては避けたい。
王家としては聖女を死なせたくはないが、なんせ聖女が言うんだもん!神殿の選んだ女神役が万全でないなら聖女でもいいんじゃね?死ぬとも限らんし?っていうのが今のこの国のトップたちの考えらしく、神殿側としては神殿が選んだ女神役としては万全の状態になるべし!と全裸でベッドの上でイケメンになんかされている。イマココ!!
うーん。なんかカイルさんが説明してくれたところによると、光の女神として選びましたよ。という報告をしてくれた使者さんに私は『はい!わかりました。私で良ければ全力でがんばります!』って言ったらしいんだけど、覚えてないんだよねー
でもって神殿での大神官様たちとの顔合わせも済んでいるので、神殿側としては光の女神役は平民エミーで決定。文句言わせないために魔力保持量を儀式までにしっかりと増やすぞ!で、カイルさんはお家柄的に神殿と深い関わりのあるお貴族様で私の魔力保持量を増やす対策委員長、マッドサイエンティストっぽいクリスさんはお貴族様で錬金術師、で幼馴染だそうです。
私がニコのうちにいた時にかっさらわれたのはクリスさんに呼び出されていたのに時間通りに来ない私に切れたクリスさんの仕業らしく、それも覚えてませんがな・・・申し訳ない。
なんでこんなに記憶が抜けているんだろう。イケメン筋肉様との出会いとか、暗闇エッチさんとのそれ以前のエッチとか、神殿からの使者さんや大神官様たちとの顔合わせなんてちょっと若年性アルツハイマーを疑いたくなるくらいまったくもって覚えがない。
頭を抱えたいけど動くなって言われたしなぁ。っと思っていたらやっと背後で動きがあった。
「少し重いかもしれないけどちょっと我慢して、すぐに済む」
そう言って背中にカイルさんがのしかかってきた。ぴったりと隙間を埋めるように、でも私に体重がかからないようにしてくれるのが分かって、優しい人だなと思う。
え?でもこれカイルさんも裸だよね?ギンギンのカイルさんのカイルさんが、あの私の肌に触れてるんだけど・・・
「少し痛いかも」
「え?」
心構えも何も出来ないうちに全身に熱が走った。
小さな焼けた杭を全身の至るところに当てられているようで、熱くて身体が自然と逃げ出そうともがくのを上からしっかりと抑え込まれる。
「あ、熱・・・」
熱くて苦しくて逃げ出したいのに逃げ出せない。
「も、や・・・」
絞り出すようにこぼした言葉は顎をすくわれて塞がれた唇にのまれていった。
やさしくやさしく肉厚の舌が私の口内を慰める。苦しいのを忘れるように快感を呼び起こすように丁寧な愛撫で唾液が溢れこぼれる。
酸欠からか頭がくらくらするころにやっと唇を離された。
いつの間にか全身の熱さも苦しさも消えていた。
カイルさんはそうっと私の髪を撫でながら隣に横たわっていた。淫紋を入れたときと同じく瞳は優しい。
「落ち着いた?ごめんね。やっぱり痛かった?」
こくんと頷くと手を取られて指先にゆっくりとキスを落とされた。アメジストの瞳に見つめられると体の奥がキュンとした。
「お利口に出来たからご褒美をあげようね」
薬指を口に含まれて舌でなぶられる。それだけで痺れるような気持ちよさが子宮まで届いた。
ひくひくと震えそうになる体に堪えていたら瞳で笑われた。
「君を愛する許可をくれる?」
ちゅ ちゅ ちゅ と私の右手にキスを落としながら強請るワイルドなイケメンを拒める女子がいたらお目にかかりたい。絶対俺様な態度で口説き落とすって感じの外見なのに、口説き方は紳士的ってギャップ萌え?え?ちょっと違う?
「エミー」
ぼうっとカイルさんに見とれたまま、こくんと頷くとアメジストの瞳がまた肉食獣の気配をまとった。
ライオン?ヒョウ?やっぱり、トゲトゲ?
馬鹿なことを考える間に唇をもう一度奪われて、あの時うなずかなければ良かったと、次の日の朝動けなくなった私は思うのだった。
なんじゃそりゃ!
って動物びっくりエロ知識を知ったのは前世の獣人物エロ小説だった・・・知った時思わずグーグル先生に聞いてしまって。検索履歴を消すのに苦労したのもいい思い出だ。
ネコ科動物は卵子を無駄にしないために成熟した卵子が体内でスタンバイしていて、ペニスの棘で起こされる痛みで排卵するということを知って、自然ってすごいなぁ。いや、でもネコ科動物の交尾って痛いなら毎日昼寝して幸せそうでもネコさんのメスには生まれ変わりたくないなぁって思った。
そしてイヌ科動物の射精したらコブができて精子が外に溢れないようにするっていうしくみに、それなら賢者タイムに急に冷たくされたりしなくていいなぁ。なんて思ったりした私はろくな恋人がいなかったんだろうなぁ。うーん。でもイヌとか射精したら背中に乗った体制からぐるっと身体を回してお尻とお尻でお知り合いって体制になったまましばらく過ごすっていうんだから、それもそれで顔も見ないでタバコふかす男みたいな感じかしらね・・・
って、壁に耳あり障子に目あり、でなく茂みに耳あり隙間に目ありだったエロバラ園での出来事が嘘みたいに冷静に明後日の方向のことを考える余裕があるのは、ただ今私絶賛エロコンバーターに人体改造されてるらしいからなんだよね・・・
らしい。というのもなんというか良くわからないから、この状況が!
ネコ科のトゲトゲペニスを妄想してちょっとびびっていたあの後カイルさんは寝室まで連れてきてくれた。ええ、お姫様抱っこですが、なにか?庭師さんたちの視線が痛かったですが、なにか?
そしてまるっとドレスを剥かれて髪をほぐされて優しくベッドに腹ばいで寝かされたと思ったら
「出来るだけ動かないように、お利口に出来たらご褒美をあげるからね」
ってセクシーボイスでささやくからちょっとこのポンコツボディはキュンキュンしてかなりトロトロ溢れてたんだけど、さっきからカイルさんは私にちょっとふれては撫で、触れては撫で、触れては撫で。むずむずする刺激でじらされているんだかなんだか?
時々聞こえないくらいのささやき声で何かつぶやくんだけど一瞬身体がぽうっと温かくなるくらいで、何をされているのか良くわからない。
だからちょっと、エロいことしましょう!ね?グチョグチョのズコンズコンのあっはんうっふんで喉が枯れるまで叫びましょう!!というポンコツボディの主張もおとなしくなってしまって、ただ今賢者タイムに等しい冷静さで現状把握に努めている次第なのだ。
まぁカイルさんの指が肌に触れるたび、その囁きで呼気が肌にかかるたびザワザワとポンコツボディが出番でしょうか?って臨戦体制になるのを治めるために素数を数えるよりは建設的だと思う。
さっきお姫様抱っこされながらされた話をまとめると。
光の女神役を務めるためには魔力保持量を増やさないといけなくて、増やせないとアストリアに女神役を取られる可能性が高い。それはカイルさんたち神殿側としては避けたい。
王家としては聖女を死なせたくはないが、なんせ聖女が言うんだもん!神殿の選んだ女神役が万全でないなら聖女でもいいんじゃね?死ぬとも限らんし?っていうのが今のこの国のトップたちの考えらしく、神殿側としては神殿が選んだ女神役としては万全の状態になるべし!と全裸でベッドの上でイケメンになんかされている。イマココ!!
うーん。なんかカイルさんが説明してくれたところによると、光の女神として選びましたよ。という報告をしてくれた使者さんに私は『はい!わかりました。私で良ければ全力でがんばります!』って言ったらしいんだけど、覚えてないんだよねー
でもって神殿での大神官様たちとの顔合わせも済んでいるので、神殿側としては光の女神役は平民エミーで決定。文句言わせないために魔力保持量を儀式までにしっかりと増やすぞ!で、カイルさんはお家柄的に神殿と深い関わりのあるお貴族様で私の魔力保持量を増やす対策委員長、マッドサイエンティストっぽいクリスさんはお貴族様で錬金術師、で幼馴染だそうです。
私がニコのうちにいた時にかっさらわれたのはクリスさんに呼び出されていたのに時間通りに来ない私に切れたクリスさんの仕業らしく、それも覚えてませんがな・・・申し訳ない。
なんでこんなに記憶が抜けているんだろう。イケメン筋肉様との出会いとか、暗闇エッチさんとのそれ以前のエッチとか、神殿からの使者さんや大神官様たちとの顔合わせなんてちょっと若年性アルツハイマーを疑いたくなるくらいまったくもって覚えがない。
頭を抱えたいけど動くなって言われたしなぁ。っと思っていたらやっと背後で動きがあった。
「少し重いかもしれないけどちょっと我慢して、すぐに済む」
そう言って背中にカイルさんがのしかかってきた。ぴったりと隙間を埋めるように、でも私に体重がかからないようにしてくれるのが分かって、優しい人だなと思う。
え?でもこれカイルさんも裸だよね?ギンギンのカイルさんのカイルさんが、あの私の肌に触れてるんだけど・・・
「少し痛いかも」
「え?」
心構えも何も出来ないうちに全身に熱が走った。
小さな焼けた杭を全身の至るところに当てられているようで、熱くて身体が自然と逃げ出そうともがくのを上からしっかりと抑え込まれる。
「あ、熱・・・」
熱くて苦しくて逃げ出したいのに逃げ出せない。
「も、や・・・」
絞り出すようにこぼした言葉は顎をすくわれて塞がれた唇にのまれていった。
やさしくやさしく肉厚の舌が私の口内を慰める。苦しいのを忘れるように快感を呼び起こすように丁寧な愛撫で唾液が溢れこぼれる。
酸欠からか頭がくらくらするころにやっと唇を離された。
いつの間にか全身の熱さも苦しさも消えていた。
カイルさんはそうっと私の髪を撫でながら隣に横たわっていた。淫紋を入れたときと同じく瞳は優しい。
「落ち着いた?ごめんね。やっぱり痛かった?」
こくんと頷くと手を取られて指先にゆっくりとキスを落とされた。アメジストの瞳に見つめられると体の奥がキュンとした。
「お利口に出来たからご褒美をあげようね」
薬指を口に含まれて舌でなぶられる。それだけで痺れるような気持ちよさが子宮まで届いた。
ひくひくと震えそうになる体に堪えていたら瞳で笑われた。
「君を愛する許可をくれる?」
ちゅ ちゅ ちゅ と私の右手にキスを落としながら強請るワイルドなイケメンを拒める女子がいたらお目にかかりたい。絶対俺様な態度で口説き落とすって感じの外見なのに、口説き方は紳士的ってギャップ萌え?え?ちょっと違う?
「エミー」
ぼうっとカイルさんに見とれたまま、こくんと頷くとアメジストの瞳がまた肉食獣の気配をまとった。
ライオン?ヒョウ?やっぱり、トゲトゲ?
馬鹿なことを考える間に唇をもう一度奪われて、あの時うなずかなければ良かったと、次の日の朝動けなくなった私は思うのだった。
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