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甘く淫らなラブロマンスの長編版(※短編の続きではありません)
うしろを向けば恥ずかしくないから
しおりを挟む※こちらと次の回は本編最終話ベッドシーンの続き(R18)です。
閲覧の際は周囲にご注意くださいませ。
また、好みが分かれるシーンになると思います。好みに合わなかった場合は無理せずそっと画面を閉じてください。ストーリーに影響がないため、このシーンは読まずにとばしても大丈夫です。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ラッドレン殿下の手で、私の夜着がスルリと脱がされていく。
一糸纏わぬ姿が恥ずかしくてたまらない。
少しでも隠そうと、胸と脚の付け根を手で覆う。
目の前で今度はラッドレン殿下がご自分の服を脱ぎ始めたので、咄嗟に俯いてしまった。
何も身につけていない殿下の逞しい身体を積極的に見つめるなんて、ドキドキしてしまって無理。
「ミーネ?」
声をかけられ、反射的に殿下の方を見てしまう。
ラッドレン殿下も私と同じく何も身につけていない状態……では無かった。
脱いだ衣類がベッドの上にあるから、何も着ていないのは分かるけれど。
膝に薄い毛布がかかっているため、ベッドで座るラッドレン殿下の下半身は見えない。
そして左の上腕には、白い包帯。
それを見て、思わず殿下に声をかける。
「ラッドレン殿下、今夜はもう寝てください」
傷はほぼ塞がっているようだけれど、まだ動かさない方が良いはず。
「ミーネはそれでいいのか? 俺に、たくさん愛して欲しいと言ってくれたのに」
ラッドレン殿下に言われて、ぅ、と言葉に詰まってしまう。
確かに先ほど、そうおねだりしたのは私。
だけど、ラッドレン殿下に無理をさせるわけにはいかない。
「怪我をしているのですから、腕を動かしてはいけません」
少し困ったように眉を寄せた殿下が、寂しそうに小さく笑う。
「わかったよ、ミーネ」
ラッドレン殿下は私に言われた通りおとなしくベッドで横になってくれた。
ホッと安堵の息を吐く。
「ミーネの言う事を聞いたから、俺の言う事もひとつだけ聞いてくれる?」
「はい、何でもおっしゃってください」
私がそう返事をすると寝た姿勢のまま、にこ、と微笑んだラッドレン殿下。
「おれのかおのうえにまたがってほしい」
??!?
ぇ……と……?
かおの、うえ、に……またが……??
……もしかしたら私は、聞き間違えたのかもしれない。
「申し訳ありません、よく聞き取れなくて……今、何とおっしゃいましたか?」
首を傾げながら尋ねる私を見たラッドレン殿下が再び、にこ、と微笑んだ。
幼い頃から老若男女問わず周囲の者を魅了する殿下の笑顔。
清々しくて心地よいラッドレン殿下の声が、私の耳にはっきりと聞こえてくる。
「俺の顔の上に、跨って欲しい」
……どうしましょう、先ほどのは聞き間違いじゃなかったわ。
「ラッドレン殿下? な、なぜ、そのような事を……」
「そうすれば腕を動かさなくても、舌でミーネを愛撫する事ができるだろう?」
「した、で……?」
「そうだよ。教科書でも、愛撫は大切な愛情表現だと書かれていた」
ラッドレン殿下が悪戯っぽい表情で、べぇ、と舌を出してみせる。
その赤い舌を見た瞬間、恥ずかしい場所を殿下に舐められた時の事を思い出してしまった。
急激に、カーッと熱くなった私の顔。
沸騰しそうなくらい熱くなった顔をブンブン横に振る。
「だ、ダメです、舌で、なんて、そんな事をしては」
「では、やはり手で愛撫しようか?」
「そ、それはもっと、だめです……。腕の怪我が悪化したら大変ですから」
「そうだね、ミーネが俺に言ったんだ。腕を動かしてはいけない、寝てください、と」
ラッドレン殿下の言葉に、コクン、と頷く。
「だからミーネは俺の顔の上に跨って」
「ぇ、ぇ、ぇ……?」
「ミーネがどうしても無理だったら途中でやめるから、大丈夫だよ」
無理だったら、途中でやめてくれる……。
それなら……と思いおずおずと殿下の方へ近付く。
でもラッドレン殿下のお顔を跨ぐなんて。
そんな事、していいのか分からない。
それに跨ぐには、自分で脚を開かないと。
やっぱりどうしても恥ずかしくて躊躇してしまう。
「おいで、ミーネ」
ためらう私に優しく甘い声でラッドレン殿下が声をかける。
先ほど私に、はしたない姿も全部見せて欲しいとおっしゃっていた殿下。
どんなミーネも好きだ、と。
「失礼、します……」
寝ている殿下の頭の横で私は両脚を揃えてベッドに膝をついた状態から、震える脚を広げながら殿下の顔を跨ぐ。
恥ずかしいので、胸と脚の付け根は左手と右手でそれぞれ隠したまま。
脚を開いた膝立ちの姿勢で俯いたら、下にいる殿下と目が合ってしまった。
どうしてか理由は分からないけれど、涙が浮かんで視界が滲む。
恥ずかしくて顔が、すごく熱い。
もしかしたら人は、恥ずかしさが限界を超えると涙が出るのかもしれない。
「ミーネの潤んだ瞳が可愛い」
「ゃッ」
可愛いなんて言われ、ますます恥ずかしくて。
胸を隠していた左手でパッと顔を覆う。
「ここから見上げる胸もとても綺麗だ」
今度は咄嗟に左手で胸を隠す。
でも羞恥で真っ赤になっているであろう顔が無防備に晒されていて、恥ずかしい。
同時に両方隠すことができればいいのに。
「ゃ、も、恥ずかし……ッ」
「恥ずかしがっているミーネが、とても可愛い」
「ダメ、顔……も、胸も、見なぃでくださ……ぃ」
子どもがイヤイヤをするように、首を横に振る。
「そんなに恥ずかしいのなら、後ろを向いてもいいよ」
「う、しろ、ですか?」
「そう。それなら俺からミーネの顔も胸も見えないから、恥ずかしくないだろう?」
確かにそれなら、ラッドレン殿下と目が合うことも無い。
見られている、という恥ずかしさが少し軽減しそうな気がする。
殿下の足の方を向いて跨ぐ形になるよう体勢を変えた。
すると私の脚の付け根にある溝が、くぱぁ、と広げられて。
熱くて柔らかい感触が、レル……と脚の付け根の溝を這っていく。
「ひゃぁ、んッ、ァ」
一瞬で腰が砕けたように力が入らなくなって。
思わず殿下の身体の上に突っ伏してしまった。
「ッ、でん、か、ァ、ゆび、らめ」
以前殿下の子種を受け入れた穴の入り口が、くぱ、と広げられている。
おそらく私の淫らな穴を広げているのは……ラッドレン殿下の指。
「ぅうで、だめ、うごか、ンしちゃ、ぁあッ」
穴の入り口を広げられたまま、じゅるっ、と 吸われ、びくんと腰が浮く。
「わかった、俺は動かないようにするから、ミーネが自分の指でココを広げて」
「……じぶ、の、ゆび、れ……?」
「そう、それともやっぱり、俺がしようか?」
ラッドレン殿下が腕を動かすのは、ダメ。
恥ずかしい……けど。
それなら、私がしないとダメ……?
「しま、す……」
ラッドレン殿下の身体の上に突っ伏していた上半身を起こし、少し震えている指で自分の脚の付け根にある穴の側にそっと触れた。
「ミーネが俺のために全部見せようとしてくれているのが、たまらないな」
しみじみと幸せそうに言わないで欲しい。
そんな風にラッドレン殿下に言われたら……。
恥ずかしくて絶対に見せたくないはずなのに、なぜか見てもらいたいと思ってしまう。
「こ、れで、ぃぃ、ですか……?」
自分の脚の付け根に指を添えて左右に広げる。
するとラッドレン殿下の下半身にかかっていた薄い毛布の一部が、ググ、と動いた。
毛布の一部が、不自然に盛り上がっている。
殿下の、脚の付け根あたり……。
『愛撫は大切な愛情表現だと書かれていた』
ラッドレン殿下が私に教えてくれた言葉が頭に浮かぶ。
私も、愛情表現したい。
ゆっくりと身体を前に倒すと、ちょうど私の顔の前に毛布の盛り上がった場所が。
毛布の上から、はむ、と盛り上がった部分を咥えてみる。
くッ、と小さく呻くラッドレン殿下の声が聞こえたような気がした。
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