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甘く淫らなラブロマンスの長編版(※短編の続きではありません)
安心して?
しおりを挟む「ひぁっっ!?」
思わずギュッと殿下の髪を掴んでしまった。
脚の付け根に。
おそらく酷く濡れているところに。
ふーッと風が当たったから。
「ぁぁあのっ!?」
今の、まさか……
殿下の、息……?
「どうした?」
「ひゃンッ」
反射的に背中が反ってしまう。
殿下が話したら、小さな風が吹いたから。
やはり風の正体は、殿下の吐く息らしくて。
目が見えない分、身体が敏感になっていて、変な感じがする。
なんだか、怖いくらい。
「見えないと……何が起きるか……不安です……」
「……そうか……俺の声が聞こえれば、安心できる?」
「んッァ……は、い……」
息がかかるとドキドキするし身体がビクッと跳ねてしまうけど。
殿下の声を聞いていれば、そばにいる事が分かってきっと安心できるはず。
「何が起きるか分からなくて不安なら俺が全部、伝えるから安心して。まず、脚をもっと開くよ」
「っ!?」
殿下、脚っ、脚は開かないでください!
今、なにも身につけていないのですからっ!!
「あのっ、恥ずかしい所が、丸見え、ではっ!?」
「恥ずかしい所? ここの事かな、そうだね、よく見えるよ。少し緊張しているようにヒクヒク動いているのが、よくわかる」
「いゃあっ!?」
脚の付け根を隠そうと、慌てて股間をグッと押さえて大事なことに気づく。
殿下の頭を撫でるようにして触れていたことに。
「ム、ぐ……!?」
「ひゃぅんンッ!?」
意図せず殿下の顔を自分の股間に押しつけてしまった。
私の敏感なところに殿下の鼻が当たったかも、変な声が出てしまって、恥ずかしすぎる。
「ずいぶん積極的だな」
頭を押さえる手の力をゆるめたら、心なしか嬉しそうに呟く殿下の声が聞こえた。
「ふ、ぁ……ッ」
次の瞬間ジュッと音を立てて大事なところを吸われ、ビクッと大きく背中を反らしてしまう。
「いま吸ったところを自分でよく見たことはあるか? まるで蕾みたいだ、可愛いよ」
「ゃ、みないで、くださ、ぁあッ!?」
殿下、舐めッ……!?
「ぁ、ンッ! ダメ、ン……汚い……」
「汚くない。甘くて美味しい。いい匂いもする」
「うそ、ン、ぇ、なに、ャだ、ァア、ンッ」
生温かくて、なんだかヌルっとした感触で。
脚の付け根を、レロ……と舐められて。
そのまま何度も何度も舐めてくるから、身体の奥のゾクゾクが止まらない。
「ひぅぅ……、んンッ!?」
また、吸っ、た……!?
ぇ、ぅそッ!?
今度は脚の付け根にある穴から身体のナカに、何かが入ってきた。
もしかして、殿下の、指……!?
敏感な蕾を殿下に舐められながら、くちゅくちゅ音を立ててナカを掻き混ぜられる。
指らしきモノが身体のナカで蠢くたびに、なぜか全身が、ビクビク、震えて。
「ぁ、そ、こ、擦っ、ちゃ、ヤッ!」
「ここがいいのか?」
浅いところを擦られて、身体がビクリと大きく跳ねた。
くちゅ、ちゅぶ、と水音が聞こえてくる。
なんだかひどく官能的な音。
目が見えない分、耳からの刺激が脳を溶かしていく。
「っ、ァ、な、んか、ィヤ、も、ぃゃあッ」
殿下の指も舌も、私を翻弄するのをやめてくれなくて。
「ぁあッんッ、んンッ、ぁああッ……!」
ググッと全身に力が入ったかと思ったら、身体がビクンビクンと震え始めた。
脚の付け根から、ジュワッと何かが溢れたような気がする。
まるで痙攣したかのように、身体が揺れてしまう。
その波が過ぎると、途端に身体から力が抜けた。
も、ダメ……ぁ、でも……
まだ子種を貰っていないと気付いたけれど。
薄れていく意識の中では、もうどうする事もできなかった。
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