45 / 98
甘く淫らなラブロマンスの長編版(※短編の続きではありません)
安心して?
しおりを挟む「ひぁっっ!?」
思わずギュッと殿下の髪を掴んでしまった。
脚の付け根に。
おそらく酷く濡れているところに。
ふーッと風が当たったから。
「ぁぁあのっ!?」
今の、まさか……
殿下の、息……?
「どうした?」
「ひゃンッ」
反射的に背中が反ってしまう。
殿下が話したら、小さな風が吹いたから。
やはり風の正体は、殿下の吐く息らしくて。
目が見えない分、身体が敏感になっていて、変な感じがする。
なんだか、怖いくらい。
「見えないと……何が起きるか……不安です……」
「……そうか……俺の声が聞こえれば、安心できる?」
「んッァ……は、い……」
息がかかるとドキドキするし身体がビクッと跳ねてしまうけど。
殿下の声を聞いていれば、そばにいる事が分かってきっと安心できるはず。
「何が起きるか分からなくて不安なら俺が全部、伝えるから安心して。まず、脚をもっと開くよ」
「っ!?」
殿下、脚っ、脚は開かないでください!
今、なにも身につけていないのですからっ!!
「あのっ、恥ずかしい所が、丸見え、ではっ!?」
「恥ずかしい所? ここの事かな、そうだね、よく見えるよ。少し緊張しているようにヒクヒク動いているのが、よくわかる」
「いゃあっ!?」
脚の付け根を隠そうと、慌てて股間をグッと押さえて大事なことに気づく。
殿下の頭を撫でるようにして触れていたことに。
「ム、ぐ……!?」
「ひゃぅんンッ!?」
意図せず殿下の顔を自分の股間に押しつけてしまった。
私の敏感なところに殿下の鼻が当たったかも、変な声が出てしまって、恥ずかしすぎる。
「ずいぶん積極的だな」
頭を押さえる手の力をゆるめたら、心なしか嬉しそうに呟く殿下の声が聞こえた。
「ふ、ぁ……ッ」
次の瞬間ジュッと音を立てて大事なところを吸われ、ビクッと大きく背中を反らしてしまう。
「いま吸ったところを自分でよく見たことはあるか? まるで蕾みたいだ、可愛いよ」
「ゃ、みないで、くださ、ぁあッ!?」
殿下、舐めッ……!?
「ぁ、ンッ! ダメ、ン……汚い……」
「汚くない。甘くて美味しい。いい匂いもする」
「うそ、ン、ぇ、なに、ャだ、ァア、ンッ」
生温かくて、なんだかヌルっとした感触で。
脚の付け根を、レロ……と舐められて。
そのまま何度も何度も舐めてくるから、身体の奥のゾクゾクが止まらない。
「ひぅぅ……、んンッ!?」
また、吸っ、た……!?
ぇ、ぅそッ!?
今度は脚の付け根にある穴から身体のナカに、何かが入ってきた。
もしかして、殿下の、指……!?
敏感な蕾を殿下に舐められながら、くちゅくちゅ音を立ててナカを掻き混ぜられる。
指らしきモノが身体のナカで蠢くたびに、なぜか全身が、ビクビク、震えて。
「ぁ、そ、こ、擦っ、ちゃ、ヤッ!」
「ここがいいのか?」
浅いところを擦られて、身体がビクリと大きく跳ねた。
くちゅ、ちゅぶ、と水音が聞こえてくる。
なんだかひどく官能的な音。
目が見えない分、耳からの刺激が脳を溶かしていく。
「っ、ァ、な、んか、ィヤ、も、ぃゃあッ」
殿下の指も舌も、私を翻弄するのをやめてくれなくて。
「ぁあッんッ、んンッ、ぁああッ……!」
ググッと全身に力が入ったかと思ったら、身体がビクンビクンと震え始めた。
脚の付け根から、ジュワッと何かが溢れたような気がする。
まるで痙攣したかのように、身体が揺れてしまう。
その波が過ぎると、途端に身体から力が抜けた。
も、ダメ……ぁ、でも……
まだ子種を貰っていないと気付いたけれど。
薄れていく意識の中では、もうどうする事もできなかった。
2
お気に入りに追加
7,491
あなたにおすすめの小説

婚約者が巨乳好きだと知ったので、お義兄様に胸を大きくしてもらいます。
鯖
恋愛
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。
パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話になった家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。

娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる