【R18】婚約破棄された転生聖女は魔の森に捨てられる~ヤンデレ黒の魔王が溺愛してくるけどどうしたらいいですかッ!?~

弓はあと

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 嫌な予感がしたので、脚の付け根に置いていた手にグッと力を込めてアソコを押さえる。
 押さえたつもりだった、のに、ヴェルク様にヒョイと手首を持たれてしまって。
 ヴェルク様の目の前に、隠しておきたい場所が露わになってしまう。

「リリィの手が悪さをしないように、上にあげておこう」

 ヴェルク様は先ほどまで私が胸に捲いていたサラシを手にすると、クルクルと私の両手首に捲きつけ天蓋へと続くポールに結び付けた。
 全裸で手は万歳で、腰はクッションで持ち上げられているうえに、ヴェルク様が脚の間にいるから脚を閉じられなくて。
 縛られても痛くはないけれど、胸と脚の付け根を手で隠せないのが、恥ずかしすぎてつらい。

 前にも、むしろ自分から、見せたことはあったけれど。
 その時とは、なんか、状況が違うのです。
 だって、だって、その……

「ん?」

 ひぇ、ヴェルク様、気付いてしまったかも。

「リリィ……最初に全身をさっと見た時は何ともなかったのに、今はすごく濡れている」

 サラリと何でもない事のように状況を淡々と告げるヴェルク様。

「そうか、恥ずかしいと濡れてしまうのかな、リリィは。おや、我の言葉に答えるようにヒクヒクと動いている」

 ィヤ――――ッ!!!!!

 もう、もう、穴があったら入りたいっっ!

 ヴェルク様はいたって冷静なのに、なんだか私だけが淫らな状態になっているのを指摘されてしまって。

「傷をつけられたりしていないか見るから、動かないでおくれ」

 ヴェルク様が私の脚の付け根に触れた。

 ――――ッ!!!!!?????

 ヴェルク様ッ!?!?!?!?!?

 ダメ、ダメ、それダメ、ヴェルク様!
 広げないで、広げちゃ、イヤ!!

「あまり足をバタバタされるとよく見えないよ、リリィ」

「ハッ、ンッ、ャ、ァぅ」

 いいの、そんなところよく見なくていいのよ、ヴェルク様。

 女性器の襞の重なるところなんかに傷はありませんから、丁寧に指で広げて見ないでぇ。

「なんだかヌルヌルして滑ってしまうね、困ったな」

 気のせいかしら、困っている割に少し嬉しそうな感じのするヴェルク様。

 指の腹を使って丁寧に陰核を剥いていく。
 手つきはすごく優しいのに、与えられる刺激は身体がビクビク震えてしまうくらい強い。

「ぃ、やぁ、ヴェルク、さま」

「嫌? 痛いのか、リリィ?」

 ブンブンと首を横に振る。

「恥ず、か、し……から」

 ヴェルク様は満足そうな笑みを浮かべた。

「それならよかった。恥ずかしいのは罰になるようだから。リリィは、我に罰してほしいのだろう?」

 言いました、確かに罰してほしいと言いましたけど……

「ァ、ィヤ、ァッ!?」

 腰の位置が高いから、くぷ……とヴェルク様の指が私の身体に入っていくのが見えた。

「ここのナカは見えないから、触って確かめるしかないな。どこか痛いところがあったら教えておくれ、リリィ」

 クチュクチュと音を立ててヴェルク様の指が動かされているのが見える。

「ゃ、ナカ、擦っ、ちゃ、ャぁ」

 指を私の体内で動かしながら、ヴェルク様は私の陰核を包むように唇で、はむッと挟んだ。
 そのまま、はむはむと唇を動かし陰核を外側から柔らかく刺激する。
 そして柔らかく唇で挟んだ少し内側の陰核を、歯で優しくカリカリ甘噛みし始めた。
 さらに歯の隙間から舌をだして、中心の一番尖って敏感なところを舌先でチロチロ舐めている。

「んンッ、ァ、やッ、ンッ」

 陰核を、はむはむカリカリチロチロされて同時に与えられる異なる刺激でおかしくなりそうで、逃げようと身体を捩るけれど私に入れてない方のヴェルク様の手で腰を固定されて動けなくて。

 ぺちゃ、ぺちゃ、ぐぢゅッぐぢゅッと卑猥な音が耳を犯してくる。

「――ッ!?」

 なんか、そこ、ダメ、ヴェルク様っ

 私のナカに入っているヴェルク様の指が、陰核のあたりを内側から擦る。
 外からも、ナカからも、優しい刺激で執拗に虐められて。

「ぃゃ、ダ、メ……も、ァ、ぁ、ぁあッッ」

 何かが弾け世界が真っ白になり、何も考えられなくなった。





 くったりと脱力した私の腰の下からクッションを抜き、手の拘束を解いてくれたヴェルク様。
 やっと落ち着いて横になれる。ヴェルク様が優しく頭を撫でてくれた。
 狡いですヴェルク様。こうやって優しく撫でられるだけで、さっきまでの事も全部許してしまいたくなる。

「可愛いリリィ、我の天使」

 今日のヴェルク様は悪魔でしたけどね。

 ヴェルク様はそっと私の身体に覆い被さると、唇に触れるだけのキスをした。
 抱きしめられて、ギュッと身体が密着する。
 
 …………?
 あれ……? ヴェルク様??
 ヴェルク様、もしかして……

 唇を離すと、ヴェルク様はベッドに両手をついて腕立てをするように自分の上半身を少し浮かせ、私の顔を嬉しそうに見つめる。

「今日のリリィは、すごく甘かった」

 ヴェルク様との間に少し隙間ができたので、ヴェルク様の太腿に手が届くところまで身体をズリ……と下にずらす。

 知りたいと思ったから。私にだけ、教えてほしい。
 人を痛めつけるお仕置きができない優しくて可愛くてちょっぴり意地悪なヴェルク様。
 誰も知らないヴェルク様のこと、私だけが知りたい。

「どうした、リリィ?」

 問われてそっと手を伸ばす。
 ズボンの上から触れたヴェルク様のソコは、パンパンに張っていてとても硬い。

「……ヴェルク様のも、甘いのでしょうか」

 ゲホッゴホッとむせながら、ヴェルク様はシーツにボフッと顔をうずめた。

 私が潰れないように、少し身体をずらしてくれている。こんな時でもヴェルク様の優しさはブレないのが嬉しい。
 まぁ、今日は意地悪な悪魔な面もあったのですが。

 顔をそちらに向けて、ヴェルク様の横顔を見る。
 シーツにうずめて表情は見えなかったけれど、真っ赤になった耳が見えた。
 愛しくて可愛いヴェルク様。
 手を伸ばしてそっと頭を撫でた。



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