【R18】婚約破棄された転生聖女は魔の森に捨てられる~ヤンデレ黒の魔王が溺愛してくるけどどうしたらいいですかッ!?~

弓はあと

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 裸で向き合い魔王の脚に跨って、両手首をそれぞれ掴まれたまま胸を舐められている。
 恥ずかしさのあまり逃げ出したくて、後ろに寄りかかるように身体を倒した。
 寄りかかっても後ろには乳白色の湯しかないけれど。

 手首を掴んでいた手が片方離され、グッと腰を支えられる。
 そのせいで下腹部が魔王の身体と密着してしまい、ジンジン疼く脚の付け根から臍のあたりまで、硬い何かが当たった。

 何が当たっているのかは考えないようにして、疑問を頭から追い払う。
 羞恥心が煽られて、顔が火照って熱い。そろそろ魔法でも誤爆させてしまいそう。


「リリィの血が甘い。まるで果実のようで、ずっと食べていたくなる」

「ゃ、胸、見られて、恥ずかしい、です……」

「結界を張っているから、ここには誰も入ってこない。我とリリィの二人だけだ。誰にも見られていないから恥ずかしがることはない」


 見てますよ、目の前の貴方が、間近で見てますッ。


「魔、王様、ぁ、目を、瞑って、くださ……ンッ」


 身体がピクンと震えた。
 ぢゅぅッと音を立てて乳房を吸われたから。


「魔王ではなくヴェルクだと言っているだろう、リリィ。聞き分けのない悪い子の言うことは聞けないな」


 胸元からチラリと目線を上げた魔王に見つめられる。
 上目遣いの視線が、妙に色っぽくて。
 魔法をかけられたように心臓の鼓動が速くなる。

 胸に視線を戻した魔王は目を開けたまま、ねっとりとした舌使いで私の乳房を舐めた。


「魔……ヴェル、ク……さま、見な、ぃ、で……」

「いい子だ、リリィ。それなら、見ないでおこう」


 私の胸から顔を上げると、魔王は瞼を伏せて目を閉じた。

 あ、まつげ長い。目を閉じているのに、悔しいくらい美しく整った顔。


「リリィ、これで、よいか?」

「は……い……」


 再び私の胸へと顔をうずめていく魔王。

 魔王の口から舌が出され……


「ひゃンッ!」


 変な声を発して身体を反らしてしまったのは不可抗力ゆえに見逃してほしい。

 だって仕方ないでしょう? 魔王の舌にぺろり、と乳首を舐められたのだから。


「そ、そこ、違ッ!」

「ん? すまない、見えなくて」


 今度は無事に傷の上へ到着した魔王の唇と舌が、じゅぢゅッと卑猥な音をさせ吸ったりしつつ私の乳房を這っていく。
 たびたび、胸の先端の尖りをヌルリと舌で掠めながら。


「え、やだやだ……ぁ……ダメっ! ァンッ、も、それ、ャだぁ……。んッ、ちゃんと、よく見てッ……ね、お願……ァッ」


 舐められているのは胸なのに、不思議と下腹部がジュクジュクしてきた。


「リリィ……胸も、綺麗だ。其方は何もかも素晴らしい」


 ?……ふぇ??

 いつの間にか目を開けた魔王が、私の胸を至近距離から熱っぽい瞳で見つめている。


「な、なに勝手に目を開けているんですかッ!?」

「リリィによく見てとお願いされたから、そうしただけだが?」


 ?……あ、言った、かも、私。

 でも、でもでもッ
 貴方が、乳首を舐めそうになるからですよ!


 目を開けたまま私の乳房をしゃぶるように舐める魔王。
 彼の視線とザラリとした舌の感触が、私の脳を蕩けさせる。


「ぁ……、やっぱり、見ない、ァんンッ、見ないでぇ」

「可愛いぞリリィ。声も、恥ずかしがる姿も」


 ペロ……と乳房を舐められたあと、チュッと唇に触れるだけのキスをされた。


「愛しいリリィ、我の運命の女神」


 もう片方の手首も離され、背中と腰に腕をまわされて、ぎゅうぅぅと抱きしめられる。
 魔王と身体が密着して、聞こえてくる自分のか彼のか分からない鼓動。
 全身が、熱くてたまらない。


「リリィ、痛くしないし優しくすると約束する。続きをしても、よいか」


 魔王が耳元で囁いた。
 人間を甘く誘惑する悪魔から、もう逃れられない――。


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