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映画の試写会
しおりを挟む今日はホワイトデーに勇太君からチケットをもらった映画の試写会。
勇太君は仕事で来られないから、創一郎さんが一緒に観に行ってくれることになっていて。
創一郎さんと映画館に行ったことはない。これが初めての映画デート。
なんだか忘れられない思い出になりそう。
勇太君がチケットをくれた映画が、意外にもスプラッター映画だったから。
血がバシャバシャ吹き出すような映像が続いている。
映画館内では、女性の悲鳴があちらこちらで響いていた。
ほとんどの女性たちが、隣に座る男性へ助けを求めるように縋りついている雰囲気。
――いいな、みんな隣の人に甘えられて。
医者を目指していた事もあってか、私はこういったグロテスクな映像を特に怖いと思わない。
突然バッ、と何かが現れたり、追いかけられたりする感じのホラー映画だと怖いけれど。
隣に座る創一郎さんに手を握られドキッと心臓が跳ねた。
創一郎さんの手は、しっとりと汗ばんでいる。
――もしかして、創一郎さん怖いのかな。
ぽすッと肩に頭を置かれた。心臓のドキドキが止まらない。
創一郎さんがため息をつくものだから、首が擽られたようにピクッとしてしまう。
その後も手を握ったまま、創一郎さんは何度もため息をつく。
映画よりも創一郎さんにドキドキしていたら、いつの間にか終わっていた。
マンション前の洋食屋さんで早めの夕食をとる。
家に帰ると創一郎さんが、先にお風呂どうぞと言うのでお言葉に甘えて先に入ることにした。
お風呂を出たあとバスローブを着て洗面所で髪を乾かしていると創一郎さんがやってきて、ぱぱぱッ、と服を脱ぎバスルームへ入っていく。
ドライヤーの音に重なるように、ザーッ、とシャワーの音。
私の髪が乾き終わるのとほぼ同時に、創一郎さんがバスルームから出てきた。
――あれ? 今日は随分お風呂の時間短いですね。
黒いバスローブを着る創一郎さん。
お風呂上がりの濡れた髪が色気を醸し出していて、なんだかドキドキしてしまう。
私の方へ近づいてくる創一郎さんを心臓が飛び跳ねそうになりながら眺めていたら、ぽすんと肩に頭をのせられた。
「花、今日はもう寝よ。」
「え? もう、ですか?」
たぶんまだ9時前。
「うん……、起きてても映画館のこと思い出して何もする気になれなくて。もう寝たい。ダメ、かな?」
創一郎さん、前に自分の事怖がりだって言ってたからなぁ、あんな映画見て怖くてたまらないのかも。
いいですよ、と答えたらヒョイとお姫様抱っこをされた。
慌ててバスローブの前をギュッと掴む。
だってまだ着替えてなくて、バスローブの中に何も着ていなかったから。
バスローブのまま寝室まで運ばれ、ベッドにそっと寝かされる。
今日はもう、このまま着替えないで寝るつもりなのかな。
「電気、消しますね」
「うーん……花、今日は消さないで寝よう」
電気を消そうと思って起き上がろうとしたら、創一郎さんが覆い被さるようにしてきたので一緒にベッドに寝転んでしまった。
甘えるように創一郎さんが私の胸元に顔をうずめてくる。
電気を消さないなんて、やっぱり創一郎さん怖がってるのかな。
なんか、可愛い。
「ふふ、創一郎さん、映画怖かったんですか?」
「そんなこと、ないよ」
胸元に顔をうずめた創一郎さんが、ちぅ、と乳房を吸った。
「んッ……」
「花……頭、撫でてほしい」
甘えん坊なところもある創一郎さん。
今日は怖い映画の影響もあって、甘えたいのかも。
胸元にうずまる頭を、よしよしと撫でてあげた。
「血がたくさん出てたりして、怖かったですよね」
頭を撫でていたらお返しとばかりに、レロ……と私の乳房を創一郎さんの舌が這う。
繰り返し、何度も。
「ぁ……ン……」
「別に映画の血は平気。花の血だったら生理の出血でも心配で怖いけど」
創一郎さんの大きな手のひらが、バスローブの裾から潜り込み私の太腿でゆっくりと円を描く。
「んン……」
「でもこのヌルヌルは、生理の血じゃないよね、花?」
太腿を撫でていた手が、するりと脚の付け根に滑ってくる。
「今は花、生理じゃないから」
くちゅくちゅと音を立てられた。
「あ、んっ! な、んで、知って、るのぉ?」
「知ってるよ、花の身体のことなら、全部」
恥ずかしくて、寝返りをうつようにクルンと創一郎さんへ背中を向ける。
そうしたらうしろからギュッと抱きしめられてしまい、身動きが取れなくなってしまった。
「ここ、少し開いてから撫でられるの、好きなこと、とか」
創一郎さんの指が、私の陰核をくぱ、と広げてから指の腹で芯をやさしく擦り始める。
「撫でられながら指を挿れられて、ナカを擽られるのも好き、とか」
親指で陰核を軽く押し潰され悶えていると、長い指がヌルっと穴から侵入してきた。
「ナカも、胸も、首筋も、同時に虐められるが好きで」
「んッ」
下を弄るのと反対の手で乳房を揉まれ、乳首をキュッと摘ままれる。
「そうされるとすぐにイクって、知ってる」
胸を揉まれながら乳首をクリクリと弄ばれる。
そうしている間も、恥ずかしい穴に挿し込まれた指は陰核をいじる親指をナカから探すように蠢いていて。
「ぁ、ン……ぁ……ャあッ」
首筋から耳の裏まで舐め上げられた拍子に、目の前がチカチカして身体が震えてしまう。
短く息をしていたら、いつの間にかバスローブをスルリと脱がされていた。
「挿れるよ、花」
その声で、電気が点いていることを思い出す。
「ゃ、明るいの、ぃや、消し、てぇ」
「花、ごめんな、見たい」
ググッと創一郎さんが入ってきたのがわかった。
「明るいから俺のが花のナカに入ってるところよく見える」
「ゃッ、言わ、なッ、で」
「ん、今きゅッてした。入ってるとこ想像したの、花?」
「ゃ、ィャ」
「えっちな花も、可愛い」
挿入している時も創一郎さんは、可愛い可愛いと何回も言うけれど、絶対に私、変な顔してるからっ。
両手で隠すように顔を覆った。
それなのに、見せて、と言う創一郎さんに手を顔から外され耳の横で両手ともベッドに縫い留められて。
可愛い、と呟いた創一郎さんに手首を掴まれたままキスされ腰を激しく動かされた。
創一郎さんが抜き挿しするたびに、ぬちゅ、ぬちゅ、と淫らな水音が聞こえてきて恥ずかしい。
「んンッ、んッ、んンんンッ」
創一郎さんに口を塞がれたままズンズン奥を突かれて、快楽でおかしくなってしまいそう。
逃げようとしても手首を掴まれているからそれも叶わず、与えられる甘い刺激に翻弄されるしかなかった。
身体は疲れているけれど、早い時間のせいかまだ眠気はやってこない。
ぐったりと横になる私の隣に寝そべる創一郎さんが、手を伸ばして私の頭を撫でている。
「花……公開後すぐじゃなくてもよければ、映画は今度から家で観よう」
「家で……ですか?」
うん、と創一郎さんが頷いた。
「今日、暗い中すぐ隣にいる花に触れなくてつらかった。バレないだろうから花の服に手を入れて下着もずらしていろいろしたかったけど、感じてる花を万が一ほかの男にみられたらと思うとそれもできないし、ずっと我慢してた」
創一郎さんが、私の乳房をやさしく揉み始める。
「こんな風に、したかった」
揉みながら、時々乳首をクニクニと揺さぶった。
「んッ……」
「しなくてよかった。花が声を我慢できそうにない」
もう片方の手が、私の脚の付け根に触れる。
「だから映画は家で観るようにしよう。映画観てる花をたくさん触りたいから」
創一郎さん家でもダメです、こんな風にされたら映画に集中できませんからっっ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【お知らせ】
お気に入り登録のままお待ちくださった読者様、いつも本当にありがとうございます。
初めましての方、数ある小説の中からこちらを訪れてくださり嬉しいです。閲覧ありがとうございます。
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今後もどうぞよろしくお願いいたします。
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