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ふたりの約束
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目が覚めると、目の前に……男性の、裸の、胸ッ!?
頭の中がショートして、目の前の光景が信じられなくて、夢かと思って、目の前にある胸をペタペタ触ってみる。
消えない……サワサワさすってみても、やっぱり消えない。
「花、くすぐったいよ」
低いのに私を甘やかすような声が、おでこの辺りから聞こえてくる。
顔を上に向けると、優しく微笑む創一郎さん。
ボンッと顔が熱くなるのがわかった。
「おはよう」
「……おはようございます」
挨拶しただけなのにぎゅぅっと抱きしめられて、直接肌を感じて、聞こえる心臓の音が自分のなのか、創一郎さんのなのか、分からなくなる。
「創一郎さん、どうして裸で寝てるんですかっ」
私の質問に、少し身体を離した創一郎さんは不思議顔。
「お互い様だけど」
そう言って、私の背骨を下からつーッと指でなぞるものだから、ビクッとして思わず背中を仰け反らせてしまう。
彼の方に突き出すかたちになってしまった鎖骨を軽く甘噛みされて、そのままペロ……と舐められた。
「んッ」
目を瞑った瞬間、片方の胸を優しく揉まれながらふわりと抱きしめられる。
「ぁ……ッ!」
創一郎さんの指で胸の先端をクニクニと弄られて、昨日の記憶が蘇ってきた。
私を抱きしめる彼の腕に、力が入る。
「なんか、シたくなってきちゃった」
耳元で甘く囁かれて、下腹部がジュワっと熱を持つ。
「でも、花にそれだけだと思われたくないし、花の事大切にしたいから……今は、我慢する」
大切に……と言われて、思わず誤解しそうになった。
創一郎さんは、お爺様の代わりに私の事を守る義務感を持っているだけ。
私のことを家族みたいに守って大切にしてくれるってこと、ただそれだけ。
後で辛い思いをしたくないから、しっかりと自分に言い聞かせる。
「シャワー浴びて、洗濯したら、水着買いに行こう」
チュッと頬に軽くキスをして、創一郎さんの身体が少し離れる。
あ、本当に、しないんだ……。
残念に思っている自分に、びっくりした。
離れ難くて、触れていたくて、創一郎さんの胸にそっと手を添える。
一瞬彼の身体が、ピクッと揺れた。
「創一郎さんって、どのくらいの頻度で、昨日みたいなことしたくなるんですか?」
「まぁ、状況にもよると思うけど……、最近は、毎日でもしたい気分になる」
ま、毎日!?
今まで帰りが遅かった時とかは、女性と会ってから帰ってくる日もあったのかな?
それとも、会社の休憩時間でしている、とか?
毎日ってことは、お相手はやっぱり、複数、なのでしょうか。
女の人は、そういうこと毎日ってきっとしないよね。
他の人に聞いたことないから、わからないけど。
……もうこれからは、他の人にされるのは、イヤ。
「そ、創一郎さん。あの、約束してください。これからは、鎮めたくなった時は、私とだけするって。複数の女性とするのは、やっぱり良くないと思うんです」
創一郎さんは、ちょっと目を見開いて、口を開きかけて止まり、少し思案するような表情をした。
「そうしたら花も、昨日みたいなこと、好きな人ができるまでは、俺としかしないって約束して」
好きな人ができるまでも何も、好きな人としてますけど。
好きな人としか、したくないんですけど。
「約束します」
そう言うと、とびきり嬉しそうな可愛い笑顔になって、私の事をぎゅうぅぅぅと抱きしめた。
「俺も約束する。花としか、シない」
なんだか幸せな気持ちで満たされて、創一郎さんの背中をぎゅっと抱きしめる。
愛おしすぎて、昨日みたいなこと創一郎さんとなら毎日でもしたくなっちゃうかもしれないと思ってしまった。
頭の中がショートして、目の前の光景が信じられなくて、夢かと思って、目の前にある胸をペタペタ触ってみる。
消えない……サワサワさすってみても、やっぱり消えない。
「花、くすぐったいよ」
低いのに私を甘やかすような声が、おでこの辺りから聞こえてくる。
顔を上に向けると、優しく微笑む創一郎さん。
ボンッと顔が熱くなるのがわかった。
「おはよう」
「……おはようございます」
挨拶しただけなのにぎゅぅっと抱きしめられて、直接肌を感じて、聞こえる心臓の音が自分のなのか、創一郎さんのなのか、分からなくなる。
「創一郎さん、どうして裸で寝てるんですかっ」
私の質問に、少し身体を離した創一郎さんは不思議顔。
「お互い様だけど」
そう言って、私の背骨を下からつーッと指でなぞるものだから、ビクッとして思わず背中を仰け反らせてしまう。
彼の方に突き出すかたちになってしまった鎖骨を軽く甘噛みされて、そのままペロ……と舐められた。
「んッ」
目を瞑った瞬間、片方の胸を優しく揉まれながらふわりと抱きしめられる。
「ぁ……ッ!」
創一郎さんの指で胸の先端をクニクニと弄られて、昨日の記憶が蘇ってきた。
私を抱きしめる彼の腕に、力が入る。
「なんか、シたくなってきちゃった」
耳元で甘く囁かれて、下腹部がジュワっと熱を持つ。
「でも、花にそれだけだと思われたくないし、花の事大切にしたいから……今は、我慢する」
大切に……と言われて、思わず誤解しそうになった。
創一郎さんは、お爺様の代わりに私の事を守る義務感を持っているだけ。
私のことを家族みたいに守って大切にしてくれるってこと、ただそれだけ。
後で辛い思いをしたくないから、しっかりと自分に言い聞かせる。
「シャワー浴びて、洗濯したら、水着買いに行こう」
チュッと頬に軽くキスをして、創一郎さんの身体が少し離れる。
あ、本当に、しないんだ……。
残念に思っている自分に、びっくりした。
離れ難くて、触れていたくて、創一郎さんの胸にそっと手を添える。
一瞬彼の身体が、ピクッと揺れた。
「創一郎さんって、どのくらいの頻度で、昨日みたいなことしたくなるんですか?」
「まぁ、状況にもよると思うけど……、最近は、毎日でもしたい気分になる」
ま、毎日!?
今まで帰りが遅かった時とかは、女性と会ってから帰ってくる日もあったのかな?
それとも、会社の休憩時間でしている、とか?
毎日ってことは、お相手はやっぱり、複数、なのでしょうか。
女の人は、そういうこと毎日ってきっとしないよね。
他の人に聞いたことないから、わからないけど。
……もうこれからは、他の人にされるのは、イヤ。
「そ、創一郎さん。あの、約束してください。これからは、鎮めたくなった時は、私とだけするって。複数の女性とするのは、やっぱり良くないと思うんです」
創一郎さんは、ちょっと目を見開いて、口を開きかけて止まり、少し思案するような表情をした。
「そうしたら花も、昨日みたいなこと、好きな人ができるまでは、俺としかしないって約束して」
好きな人ができるまでも何も、好きな人としてますけど。
好きな人としか、したくないんですけど。
「約束します」
そう言うと、とびきり嬉しそうな可愛い笑顔になって、私の事をぎゅうぅぅぅと抱きしめた。
「俺も約束する。花としか、シない」
なんだか幸せな気持ちで満たされて、創一郎さんの背中をぎゅっと抱きしめる。
愛おしすぎて、昨日みたいなこと創一郎さんとなら毎日でもしたくなっちゃうかもしれないと思ってしまった。
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