【R18】イケメン御曹司の暗証番号は地味メガネな私の誕生日と一緒~こんな偶然ってあるんですね、と思っていたらなんだか溺愛されてるような?~

弓はあと

文字の大きさ
上 下
21 / 23

20

しおりを挟む


 ズプ……と成瀬君のが私のナカに入ってくる。
 身体を抉じ開けられるような圧迫感が凄い。

 思わず顔をしかめると、成瀬君の動きが止まった。
 
「……? 成瀬君、痛い??」

 私以上に、つらそうな表情。

「痛いのは桜井だろ。やっぱり止めよう」

 成瀬君の優しさに身体がキュンと反応する。
 その瞬間、吐息を漏らし切なそうに顔を歪める成瀬君。

 ああ、やっぱりこの表情好き。
 こんな成瀬君、誰にも見せたくない。
 額に汗が浮いている。唇を噛んで必死に興奮を抑えている感じ。

 きっと成瀬君、我慢してる。
 成瀬君は優しすぎるから。

 我慢させたくない。
 私にもっと甘えてほしい。

 私のナカから自分自身を引き抜くために成瀬君の腰が私から離れようと動く。
 慌てて成瀬君の背中に手をまわしてギュッと抱きしめた。

「入れて、成瀬君、お願い……」
「っ、桜井ッ……!」

 成瀬君の鎖骨にキスをした直後、ズプリ、と身体を貫かれた。

 痛、い……けど……嬉しい。

 私の身体の一番奥で、成瀬君の存在を感じる。
 成瀬君は一番奥で止まったまま、浅い呼吸を繰り返し時々小さく呻いた。

「成瀬君……」
「ん……?」

 私の顔を覗き込む成瀬君は、少し眉を寄せ何かを堪えるように切なく微笑む。
 成瀬君が愛おしすぎて、胸の奥のきゅんきゅんが止まらない。

 成瀬君の後頭部に手を添えて、引き寄せながらチュッとキスをした。

 ゆっくりと成瀬君の腰が動き始める。
 最初は肌が引き攣るような痛みが少しあった。
 でも成瀬君に耳元で、好きだ桜井、可愛い、と熱い吐息まじりに何度も囁かれているうちに痛みはどこかへ消えいく。

 むしろ、気持ちいい。
 自分でも気付かないうちに自ら腰を動かしていたらしい。
 成瀬君に「桜井、気持ちいい? 腰が揺れてる。可愛い」と指摘されて、身体がカーッと熱くなった。
 身体の奥まで熱くて、蕩けてしまいそう。

 成瀬君に一番奥を何度も突かれ、その官能的な刺激で脳が甘く痺れていく。

 余裕の無さそうな表情をしている成瀬君だけど、耳に胸に背中にお尻に……と私の気持ちいい所を次々と見つけては舌と指で刺激してくるものだから、全身が甘く溶かされてしまう。

 淫らな声が止まらなくて恥ずかしい。

 嬌声を止めたくて成瀬君にキスをねだる。

 唇を塞いで欲しかっただけなのに、成瀬君になぜか舌を挿し込まれ、口内を貪るように舐められ舌を絡められた。
 
 キスがこんなに気持ちいいなんて。

 唇を塞がれているから声は出なくて済んだけれど、今度は身体がビクビク震えるのが止まらない。

 乳首とお尻を成瀬君に刺激されながら舌を吸われ穴の最奥を突かれた瞬間、身体に電気が流れたようにビクンッと衝撃が走った。

 大きな衝撃が過ぎた後も身体がピク、ピク、と勝手に震えてしまう。
 成瀬君が微かに呻き、私のナカでドクッ、ドクッと何かが脈打つように震えたのを感じているうちに何もわからなくなってしまった。





 ――あれ?
 気がついたら、裸でベッドにいた。
 寝起きで頭が働かず一瞬パニックになったけれど、すぐそばで眠る成瀬君を見て意識を失う前のことを思い出す。

 成瀬君から聞こえてくる寝息が心地いい。
 幸せを与えてくれたぬくもりを求めて、裸の成瀬君に、ぴと、とくっついてみる。
 頬を成瀬君の胸板に付けると、トクントクンと心臓の音が聞こえた。
 ちゃんと伝えてなかった言葉、今なら言えそう。

「成瀬君、好き」

 もぞ、と成瀬君の身体が動いて、彼の腕の中に閉じ込められた。

 も、もしかして起きてる、成瀬君??

 あ……

 私の下腹部を押して存在を伝えてくる、成瀬君の自己主張。

 手を伸ばしてそっと撫でてみると、成瀬君の身体がビクッと揺れた。

「桜井……触らないで。シたくなるから」
「したいの、成瀬君? それなら、する?」
「初めてだったのに何度もシたら桜井がつらいだろ。俺は自分で何とかするから」

 成瀬君は私を寝かしつけるように背中を優しくトン、トン、と叩き始める。

 自分で何とかするって、どういう事だろう……と考えていたらいつの間にか眠ってしまった。





しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

社長室の蜜月

ゆる
恋愛
内容紹介: 若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。 一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。 仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

契約結婚のはずなのに、冷徹なはずのエリート上司が甘く迫ってくるんですが!? ~結婚願望ゼロの私が、なぜか愛されすぎて逃げられません~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「俺と結婚しろ」  突然のプロポーズ――いや、契約結婚の提案だった。  冷静沈着で完璧主義、社内でも一目置かれるエリート課長・九条玲司。そんな彼と私は、ただの上司と部下。恋愛感情なんて一切ない……はずだった。  仕事一筋で恋愛に興味なし。過去の傷から、結婚なんて煩わしいものだと決めつけていた私。なのに、九条課長が提示した「条件」に耳を傾けるうちに、その提案が単なる取引とは思えなくなっていく。 「お前を、誰にも渡すつもりはない」  冷たい声で言われたその言葉が、胸をざわつかせる。  これは合理的な選択? それとも、避けられない運命の始まり?  割り切ったはずの契約は、次第に二人の境界線を曖昧にし、心を絡め取っていく――。  不器用なエリート上司と、恋を信じられない女。  これは、"ありえないはずの結婚"から始まる、予測不能なラブストーリー。

同級生がCEO―クールな彼は夢見るように愛に溺れたい(らしい)【番外編も完結】

光月海愛(こうつきみあ)
恋愛
「二度となつみ以外の女を抱けないと思ったら虚しくて」  なつみは、二年前婚約破棄してから派遣社員として働く三十歳。  女として自信を失ったまま、新しい派遣先の職場見学に。  そこで同じ中学だった神城と再会。  CEOである神城は、地味な自分とは正反対。秀才&冷淡な印象であまり昔から話をしたこともなかった。  それなのに、就くはずだった事務ではなく、神城の秘書に抜擢されてしまう。 ✜✜目標ポイントに達成しましたら、ショートストーリーを追加致します。ぜひお気に入り登録&しおりをお願いします✜✜  

ドSでキュートな後輩においしくいただかれちゃいました!?

春音優月
恋愛
いつも失敗ばかりの美優は、少し前まで同じ部署だった四つ年下のドSな後輩のことが苦手だった。いつも辛辣なことばかり言われるし、なんだか完璧過ぎて隙がないし、後輩なのに美優よりも早く出世しそうだったから。 しかし、そんなドSな後輩が美優の仕事を手伝うために自宅にくることになり、さらにはずっと好きだったと告白されて———。 美優は彼のことを恋愛対象として見たことは一度もなかったはずなのに、意外とキュートな一面のある後輩になんだか絆されてしまって……? 2021.08.13

彼と私と甘い月

藤谷藍
恋愛
白河花蓮は26歳のOL。いつも通りの出勤のはずが駅で偶然、橘俊幸、31歳、弁護士に助けられたことからお互い一目惚れ。優しいけれど強引な彼の誘いに花蓮は彼の家でバイトを始めることになる。バイトの上司は花蓮の超好みの独身男性、勤務先は彼の家、こんな好条件な副業は滅多にない。気になる彼と一緒に一つ屋根の下で過ごす、彼と花蓮の甘い日々が始まる。偶然が必然になり急速に近づく二人の距離はもう誰にも止められない? 二人の糖度200%いちゃつきぶりを、こんな偶然あるわけないと突っ込みながら(小説ならではの非日常の世界を)お楽しみ下さい。この作品はムーンライトノベルズにも掲載された作品です。 番外編「彼と私と甘い月 番外編 ーその後の二人の甘い日々ー」も別掲載しました。あわせてお楽しみください。

腹黒上司が実は激甘だった件について。

あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。 彼はヤバいです。 サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。 まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。 本当に厳しいんだから。 ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。 マジで? 意味不明なんだけど。 めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。 素直に甘えたいとさえ思った。 だけど、私はその想いに応えられないよ。 どうしたらいいかわからない…。 ********** この作品は、他のサイトにも掲載しています。

二人の甘い夜は終わらない

藤谷藍
恋愛
*この作品の書籍化がアルファポリス社で現在進んでおります。正式に決定しますと6月13日にこの作品をウェブから引き下げとなりますので、よろしくご了承下さい* 年齢=恋人いない歴28年。多忙な花乃は、昔キッパリ振られているのに、初恋の彼がずっと忘れられない。いまだに彼を想い続けているそんな誕生日の夜、彼に面影がそっくりな男性と出会い、夢心地のまま酔った勢いで幸せな一夜を共に––––、なのに、初めての朝チュンでパニックになり、逃げ出してしまった。甘酸っぱい思い出のファーストラブ。幻の夢のようなセカンドラブ。優しい彼には逢うたびに心を持っていかれる。今も昔も、過剰なほど甘やかされるけど、この歳になって相変わらずな子供扱いも! そして極甘で強引な彼のペースに、花乃はみるみる絡め取られて……⁈ ちょっぴり個性派、花乃の初恋胸キュンラブです。

処理中です...