【R18】イケメン御曹司の暗証番号は地味メガネな私の誕生日と一緒~こんな偶然ってあるんですね、と思っていたらなんだか溺愛されてるような?~

弓はあと

文字の大きさ
上 下
13 / 23

12

しおりを挟む


 大人になると生えてくる茂みで、成瀬君の指が遊んでる。
 普段はショーツで隠されていて、立入禁止の場所なのに。
 
 しかも茂みの中にある小石のような尖りを時々指が掠めるものだから、そのたびに、ふ、と息が漏れてしまう。

 成瀬君、どうしてこんな事、するの!?

「な、成瀬君、しようって、何を?」
「桜井が言ってた、夜仲良くする事」

 !! 夜仲良くする事!!??

「でも、避妊できないから、いれないって」

 確かにそう言ってた、成瀬君。

「ああ、だから今日は桜井だけ」

 私だけ!?
 夜の仲良しと言ったら、男の人が女の人に挿し込むことじゃないの!?
 ひとりじゃできないよ!?

 ますます成瀬君が何をするつもりなのか分からない。

 成瀬君の指が茂みで小石に突っかかり、ン、と鼻から声が出てしまった。

「あの、ね、成瀬君。そこで手を動かされると、なんか、恥ずかしくて」
「桜井の恥ずかしがるところが、見たい」

 成瀬君の甘えるような蕩ける微笑みを見せられて、軽く眩暈がした。
 普段は仕事ができて凛々しい人なのに、なんだかギャップが凄くて。

 いつの間にか私に覆い被さっていた成瀬君の身体でベッドに閉じ込められている状況じゃなければ、胸がキュンキュンしていたところ。
 でも身動きのとれない今は、心臓がバクバクして怖いくらい。

「成瀬君、私、下、穿いてないの……」

 着ているのは、成瀬君から借りたTシャツだけ。

「俺がここまで運んだから、知ってる」
「ハーフパンツ、穿かせてくれればよかったのに」

 最初に着替えを受け取った時にはあったはず。

「穿かせる時はどうしても脚を触らないとだから、俺が着させたと知ったら後で桜井が嫌がるかと思って」

 穿いてない今の状況と、結果としてはどちらがよかったのだろう。

「それなら今、穿いてくるからどいてもらってもいい?」
「だぁめ」

 成瀬君の指が、スルリと茂みの奥地へ侵入してきた。

「ァンッ!」

 クチ、と微かに聞こえる水音。

「桜井の、濡れてる」
「言わない、で……」
 
 恋愛関係に疎いと成瀬君に言われた私でも、女性の秘部が濡れる理由は知っている。

 成瀬君の指が、茂みの奥の水場で遊び始めた。
 微かだった水音が、クチュクチュとはっきり耳に聞こえてくる。

 何? これ??
 女の人は感じると濡れるっていうけど、こんなに!?

「成瀬君、指、ダメ、シーツ汚しちゃうから」
「洗うから、平気」

 成瀬君の指が、水場をヌルヌルと滑りながら往復する。

「ァ、なんか、ンぅ、シーツの、ん、下まで……ぁ、濡らしちゃ、そ、だかあ、ぁ、ダ、メ」

 身体を捩って逃げようとしたら、空いている方の腕を背中にまわされグッと身体を固定されてしまった。

「気にしなくていいよ」

 成瀬君の息が耳にかかってくすぐったい。
 コポリ、と水場で何かが溢れたのが自分でも分かった。

「気に、なる……ン、汚しちゃ、うの、や」

 成瀬君のこんなに素敵なマンションの、インテリア雑誌にでも載っていそうな雰囲気の寝室のベッドに、私なんかが染みを作ってしまうなんて、申し訳なくて耐えられない……

 ポロリと涙が零れてしまう。
 目が合った成瀬君がハッと息を飲んだ。
 すぐに私の身体から退いてベッドの上に胡坐で座り、私をヒョイと持ち上げ膝の上に座らせた。

「桜井、ここならシーツは汚れない」

 成瀬君が私をうしろから抱きしめながら、零れた涙をチュッと吸う。

「俺の服ならすぐに洗濯できるから、桜井のでたくさん濡らしても大丈夫だよ」
「それはそれで、いゃ……ァンッ!」
「ぅあ、桜井の身体、柔らか……」

 熱い吐息とともに耳元で呟かれ、下腹部がジンと痺れた。
 成瀬君の左手がTシャツの裾から潜り込んで私の胸の感触を楽しんでいるのが服の上からでも分かる。
 Tシャツの裾が捲りあがってしまったから、成瀬君の右手が私の脚の付け根で動く様子も直接見えてしまい身体がカーッと熱くなった。

 恥ずかしくて、脚をギュッと閉じる。
 恥ずかしいからギュッと閉じた……のに。
 胸を触っていた成瀬君の手がTシャツから出て行ったと思ったら、左膝の裏を持たれてグッと持ち上げられた。

「ヤ、成瀬君ッ!? ひぅ、ン、アッンッ」

 まるで珍しい宝石でも見つけたように、茂みの中の小石を成瀬君は優しく指で摘まむ。
 そして一度水場に戻って指をぬちゅりと濡らしてから、指の腹で小石を磨き始めた。

「ァ、そこ、な、んか、ゃ」
「ここ?」
「ん、そこ、変、なるッ」
「可愛い、桜井の腰、揺れてる」
「んンッ」

 成瀬君の指が、ちゅぷ、と水の中に潜っていった。
 他の指で、小石は磨いたまま。

「ぁ……ン、あっ、あっ」

 水の中で、何かを探すように成瀬君の指が動いている。
 浅いところの壁を擦った時に私の腰がビクンと浮くと、成瀬君は指を増やして再び同じところを擦り始めた。

「桜井の声、可愛い」

 可愛くないよっ、って言い返したいけど、成瀬君の指に翻弄されて喘ぎ声しか出てこない。
 成瀬君が左膝裏から手を放してくれたけど、もう脚を閉じる気力がなかった。

 成瀬君の左手が再びTシャツに潜り込んで胸を揉みながら乳首も捏ねる。
 小石を磨かれながら水が溢れるナカの壁も擦られているのに。

「ぁ、ぁ、ぁ、ぁ、」

 成瀬君の舌が首筋から耳の裏まで這っていく。
 耳の穴に舌先を入れられ、くちゅ、くちゅ、と淫猥な音が脳に響いてゾクゾクした。
 耳穴から舌が遠ざかっていき安心していたら、突然耳朶を甘噛みされビクッと肩が揺れる。

「好きだよ、桜井」

 耳元で囁かれた瞬間、身体に電気が走ったように足先まで震え、目の前がチカチカして何もわからなくなってしまった。





しおりを挟む
感想 25

あなたにおすすめの小説

社長室の蜜月

ゆる
恋愛
内容紹介: 若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。 一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。 仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

一夜限りのお相手は

栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月

契約結婚のはずなのに、冷徹なはずのエリート上司が甘く迫ってくるんですが!? ~結婚願望ゼロの私が、なぜか愛されすぎて逃げられません~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「俺と結婚しろ」  突然のプロポーズ――いや、契約結婚の提案だった。  冷静沈着で完璧主義、社内でも一目置かれるエリート課長・九条玲司。そんな彼と私は、ただの上司と部下。恋愛感情なんて一切ない……はずだった。  仕事一筋で恋愛に興味なし。過去の傷から、結婚なんて煩わしいものだと決めつけていた私。なのに、九条課長が提示した「条件」に耳を傾けるうちに、その提案が単なる取引とは思えなくなっていく。 「お前を、誰にも渡すつもりはない」  冷たい声で言われたその言葉が、胸をざわつかせる。  これは合理的な選択? それとも、避けられない運命の始まり?  割り切ったはずの契約は、次第に二人の境界線を曖昧にし、心を絡め取っていく――。  不器用なエリート上司と、恋を信じられない女。  これは、"ありえないはずの結婚"から始まる、予測不能なラブストーリー。

シャンパンをかけられたら、御曹司の溺愛がはじまりました

入海月子
恋愛
一花はフラワーデザイナーだ。 仕事をドタキャンされたところを藤河エステートの御曹司の颯斗に助けられる。彼はストーカー的な女性に狙われていて、その対策として、恋人のふりを持ちかけてきた。 恋人のふりのはずなのに、颯斗は甘くて惹かれる気持ちが止まらない。 それなのに――。

包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~

吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。 結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。 何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。

優しい紳士はもう牙を隠さない

なかな悠桃
恋愛
密かに想いを寄せていた同僚の先輩にある出来事がきっかけで襲われてしまうヒロインの話です。

ハイスペックでヤバい同期

衣更月
恋愛
イケメン御曹司が子会社に入社してきた。

好きな男子と付き合えるなら罰ゲームの嘘告白だって嬉しいです。なのにネタばらしどころか、遠恋なんて嫌だ、結婚してくれと泣かれて困惑しています。

石河 翠
恋愛
ずっと好きだったクラスメイトに告白された、高校2年生の山本めぐみ。罰ゲームによる嘘告白だったが、それを承知の上で、彼女は告白にOKを出した。好きなひとと付き合えるなら、嘘告白でも幸せだと考えたからだ。 すぐにフラれて笑いものにされると思っていたが、失恋するどころか大切にされる毎日。ところがある日、めぐみが海外に引っ越すと勘違いした相手が、別れたくない、どうか結婚してくれと突然泣きついてきて……。 なんだかんだ今の関係を最大限楽しんでいる、意外と図太いヒロインと、くそ真面目なせいで盛大に空振りしてしまっている残念イケメンなヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。 この作品は、他サイトにも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりhimawariinさまの作品をお借りしております。

処理中です...