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しおりを挟む長年片思いをしている大好きな人の目の前で、ショーツを膝までおろしお尻を晒している。
剥き出しで無防備なお尻を上に突き出して、うつ伏せで肩をベッドにつけ手を伸ばしお尻の穴を手鏡で見ているというマヌケな姿。
この状況で次にどうすればいいのか、正解を知っている人がいたら教えてほしい。
……私は平静を装って起き上がりながら、さり気なくショーツとショートパンツを穿くことに決めた。
「ゆう……くん、この間は、誕生日プレゼント、ありがとう」
一昨日の誕生日、ダイヤのついたネックレスをプレゼントしてくれたゆう君。
箱を一目見て高級ブランドのものだと分かったので、こんなに高価な物もらえないよ、と断った。
二十歳の誕生日は特別だから、と言いながらゆう君が私の首にネックレスをつけてくれたのは、何度思い出しても悶えてしまうくらい素敵な思い出。
ゆう君に優しくしてもらえるから、毎年、誕生日は幼馴染というポジションに感謝する日になる。
本音を言うと、彼女の立場で誕生日を迎えられたら最高ですけどね。
そこまでの贅沢は望みません。
お隣さんだから、ゆう君が家の前で告白されている現場を何度も見かけたことがある。
モテモテのゆう君。
対するどこにでもいる、ゲームの役で言うなら村人Aのような普通すぎる私。
せめてお隣の幼馴染の女の子としてこれからも仲良くしてもらえるように、今の情けない姿からすみやかに起き上がらないと。
手鏡と座薬を持ったまま、ベッドに手をつき上半身を起こそうとした……のに
腰をグッと掴まれ、そのままグィッと上に持ち上げられたものだから。
私は再びベシャッと顔をベッドに突っ伏してうつ伏せの体勢になってしまった。
しかも先ほどよりも、さらに高くお尻を突き上げた形で。
……あれ??
……何で???
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