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第二王子ストルグの想い⑤
しおりを挟むリーベのスカートの中から顔を上げ、カチャリとズボンのベルトを外した。
ズボンを緩めると、苦しかった屹立が少しだけ楽になる。
「……ストルグ、さま、」
名前を呼ばれ、ハッとした。
リーベが、俺を見ている。
目を覆ってあげなければ。
リーベの身体に触れているのが、俺だと認識できないように。
床に落としたシャツを拾い、リーベの目元へ持っていく。
目の上にのせてやろうとしたら、リーベの手で押し退けられた。
「……ぃゃ、です……」
あ……
確かに、床に落ちていた服を顔にかけられたらいい気分はしないだろう。
かと言って、他にかけてあげられる物もない。
仕方がないので、顔を隠すためにリーベの首元に顔をうずめる。
「……トル……さ……」
何かリーベが言ったが、声が小さすぎて聞き取れなかった。
リーベの首元からは花のようないい匂いがする。
……ずっと、嗅いでいたい。
そして、気づいてしまった。
上半身裸となった俺の硬い胸板に当たる、女性特有の弾力。
自分には無い膨らみ。
身体が密着しているから、ドレスと下着で隔てていても隠しきれない柔らかさ。
触り……たい……
ドレスを剥いで下着を奪い、
露わになった乳房を眺めて、視線でたっぷり犯してから、揉んで……
先端に、吸い、ついて……
そこまで妄想して、唇を噛み締めた。
馬鹿か、俺は。
リーベに必要以上の辱めを与えてどうする。
………………
………………
………………
リーベから俺の顔が見えないように気をつけながら、頭の位置を少し動かした。
ドレスの上から胸に、触れるか触れないかのところへ口付ける。
それだけで気持ちが昂ってしまい、先走りで自分の下着が濡れたのが分かった。
いや、もうとっくに濡らしてしまっていたのかもしれないが。
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