星降る丘

七瀬ななし

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思考リンク

エロは世界経済を支えているか

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秘匿回線を通じて、俺たちは、会議をしていた。

「なるほど、これはすごい発見かもしれない。」

シンディーのアバターは、腕を組んだ。

「まさか宇宙エレベータの操作パネル向上のために作られたこのGUIが全てのコンピュータに応用可能だとはな。」
「そうなのでござるよ。偉い人には、それがわからないでござる。」
「いやまてよ、偉い人にはわからなくても、エロイ人にはわかるかもしれない。」

シンディーのアバターがウィンクをしながら言った。

「つまり、これは、思考をリンクさせてくれるだろ。そうなると、いろいろ使えるよ、実際の肉体を介さない性体験とかね。老人には、かなり受けると思う。」

そ、そんな使い道が・・・・・。

「でも老人になったらすっかり枯れはてて、そんなことも考えないんじゃないかい。」
「莫迦か君は。いいかい、このエロの衝動は、かなり人間の中でも強い衝動だ。思い出して見たまえ。君たちの祖国で作られたビデオデッキを流行らせたのは?」
「エロパワーでござる。」
「そしてインターネットを普及させたのも・・・・。」
「た、たしかにエロパワー。」
「そうだ、エロパワーは世界を動かしている。しかし人間、どんどん年をとるとできないことが増えていく。そのできなくなったことへの憧れたるや、すごいものだ。うちの教授連中でもかなりエロい目線で学生を見ている連中が多いぞ。」
「そこは知りたくなかったでゴザル。」
「ま、まさかハーバードで・・・・。」
「何をいう。どこのグループでも切り取れば同じような結果になるだろう。当たり前のことだ。エロは世界経済を支えているといっても過言ではない。」
「いや、それは言い過ぎだから。でも、そんな使い道もあるのか・・・・。これは忙しくなりそうだ。」

俺たちはガンチャートを作ることにした。そして、俺たちは、3人で資金を出し合い、会社を設立することに決めたのだった。
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