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59話 意気投合したギラギラ大好きクーちゃんと剛健さん
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『タクパパッ!! たいへん!! やっぱりドラゴンのなかにひとがいるよ!! それになんかへんだよ!! ようふくきてないよ!! うんときてるけど、きてないよ!!』
「クーちゃん落ち着け!!」
さっきドラゴンじゃなくて人だって確認をしたのに、衝撃が多すぎて、完璧にその事実を忘れたらしい。そしてあんまり騒ぐから、他のお客さん達が俺達の方を見てくる。まぁ、何を言っているかは分からなくても、ピュイピュイ、グワグワ騒がれればな。
そうしてさらに騒がしくなるお店の中。剛健さんを見て、お店に来ていたおばさま方が、キャーキャー騒ぎ始めたんだ。
今の剛健さんの格好は、シャツにボクサーパンツっていう、まぁほぼ裸の状態で。何故かダンジョンに入る以外で鎧を着る時には、この格好になる剛健さん。
クーちゃんにはシャツとパンツの上には、洋服を着るって教えていたから。着てるけど着ていないって言ったんだろう。
しかも今肉ムキムキだから、その格好におばさま方がキャーキャー集まって来るっていう。まったく、なんでそんな格好なんだよ!!
「剛健さん、とりあえず鎧をもう1度着てください!! すぐに着られないなら、その辺に洋服はないんですか!?」
「クーちゃん、もう少しだけ静かにしてくれ!!」
「誰なの!! 騒いでるのは!!」
ピュイピュイ、グワグワ、キャーキャー、そして剛健さんを注意する晴翔と、クーちゃんをどうにか静かにさせようとする俺達に。それはそれは大きな、耳がキーンなるほどの怒鳴り声が響いた。
そしてお店の奥から、ハタキをバシバシ手に当てながら、歩いてくる1人の女性。その女性を見て、慌て出す剛健さん。
「りょ、涼子!!」
「あんた!! また客の前で鎧を脱いだのかい!! いつもいつもぬぐなって、あれほど注意してるだろう!!」
「い、いや、これには訳があって!!」
「どうせあんたが人の話をきかないで、さっさか脱いだんだろう!! さっさと家の中に入らないか!! それでさっさと服を着な!!」
はたきのえで叩かれる剛健さん。
「い、いて、分かったから、すぐに戻って服を着るから!!」
「早くしな!!」
剛健さんが鎧と兜を持って、お店と繋がっている家の中へ入って行く。それを見届けた涼子さんは、ブツブツ文句を言いながら、俺達の方を見てきた。
「すまなかったね。どうせうちの旦那が、あんた達の言う事を聞かずに脱いだんだろう?」
「いえ、うちのクーちゃんも原因の1つなんで」
「この子が新しい家族かい? 可愛いドラゴンの子だね」
『タクパパ?』
「こちらは剛健さんの奥さんだよ。クーちゃんのパパとママと同じってことだ」
『おなじ!! じゃあじゃあ、ドラゴンのなかからでてくるの!?』
「いや、そうじゃななくて」
「なるほど、なんとなく分かったよ。ゆっくり教えてあげるから、ちょっとうちに寄っていきな。おやつも出してあげるから。誤解したままで、毎回この騒ぎになったら大変だからね」
「すみません」
「良いんだよ。うちの人があんな格好してるのが問題なんだから」
こうして家に上がらせてもらった俺達。5分ほどして、普通の格好をした剛健さんが戻ってきた。そして涼子さんに、騒ぎを起こしたことについて謝れと言われ、俺達に謝ってくれて。俺もクーちゃんの事を謝った。
それが終われば、クーちゃんに説明だ。もう1度ゆっくり、兜のことから説明したよ。途中剛健さんは、鎧と兜の自慢話になりそうになって、涼子さんに怒られてたけど。
そして全ての説明が終われば。もうクーちゃんは、ドラゴンの中から人、では騒がなくなった。ただ、今度は別のことで騒ぐ事に。
こんなにカッコイイ、ギラギラした洋服。ええと、クーちゃんに説明した時、洋服って説明した方が、クーちゃんが分かってくれたから。そのまま鎧のことを洋服と言うクーちゃん。
『こんなにカッコイイ、ギラギラのようふく、すごいすごい!! いいなぁ、いいなぁ』
と、憧れの眼差しで剛健さんを見ながら、剛健さんの周りをふよふよ飛んで。まぁ、興奮が冷めなくなってしまったんだ。
「そうか、そうか!! チビ助、お前にはこのギラギラがちゃんと分かるのか。良い子だなぁ、よしよし!!」
それに気を良くした剛健さん。どこからともなく、色々なギラギラした物を持ってきてはクーちゃんに見せ、そしてまたクーちゃんが騒ぐって言うね。
「いやだよ、まさかこの人と感性が似ている人が。いや違うね、魔獣がいるなんて、思いもしなかったよ」
「俺もまさかクーちゃんが、ここまでギラギラした物が好きだとは知りませんでした」
「おい、ラビ達が凄い顔してるぞ」
晴翔に言われてラビ達を見てみれば、ラビとププちゃんは、こいつマジかよって表情でクーちゃんを見ていたし。
ブーちゃんに至っては、合わない晴翔のサングラスを借り、それをかけて。毛を逆立て、後ろ足をウサギの威嚇みたいにパタパタ鳴らしていた。
「ほらみろ、お前達。やっぱりギラギラは最高なんだ。分かるやつには分かるんだよ!! いやぁ、こんなに素晴らしい日がくるとは。お前との出会以来だな」
「何言ってんだい! まったく」
『いいなぁ、いいなぁ。ギラギラいいなぁ』
「そうかそうか。よし、ギラギラが素晴らしさを、ちゃんと分かっているチビ助には。俺がチビ助良いの、ギラギラの洋服と小物を作ってやろう。ついでに他のチビ助達にも作ってやるぞ!! ガハハハハハハッ!!」
「ちょっとあんた! 勝手に決めるんじゃないよ!!」
「剛健さん、お気持ちだけで!!」
「いいや、ここまで素晴らしい魔獣はそうは居ないぞ。チビ助、とってもギラギラな物を作ってやるからな!!」
『やったぁー!! タクパパ、ギラギラつくってくれるって!! やったぁー、やったぁー!! ギラギーラ、ギラギーラ!!』
「ガハハハハハハッ!!」
おいおい、待ってくれよ。俺達は絵の具を買いに来ただけなんだよ!!
こうして絵の具を買いに来ただけだった俺達は、あんまり言いたくはないが、そんなに欲しくない、ギラギラの物を作ってもらう事になってしまい。
そして意気投合したクーちゃんと剛健さんは、この出会い以降。2人でギラギラの物を探して愛でる仲間として、長い付き合いをすることになったんだ。
「クーちゃん落ち着け!!」
さっきドラゴンじゃなくて人だって確認をしたのに、衝撃が多すぎて、完璧にその事実を忘れたらしい。そしてあんまり騒ぐから、他のお客さん達が俺達の方を見てくる。まぁ、何を言っているかは分からなくても、ピュイピュイ、グワグワ騒がれればな。
そうしてさらに騒がしくなるお店の中。剛健さんを見て、お店に来ていたおばさま方が、キャーキャー騒ぎ始めたんだ。
今の剛健さんの格好は、シャツにボクサーパンツっていう、まぁほぼ裸の状態で。何故かダンジョンに入る以外で鎧を着る時には、この格好になる剛健さん。
クーちゃんにはシャツとパンツの上には、洋服を着るって教えていたから。着てるけど着ていないって言ったんだろう。
しかも今肉ムキムキだから、その格好におばさま方がキャーキャー集まって来るっていう。まったく、なんでそんな格好なんだよ!!
「剛健さん、とりあえず鎧をもう1度着てください!! すぐに着られないなら、その辺に洋服はないんですか!?」
「クーちゃん、もう少しだけ静かにしてくれ!!」
「誰なの!! 騒いでるのは!!」
ピュイピュイ、グワグワ、キャーキャー、そして剛健さんを注意する晴翔と、クーちゃんをどうにか静かにさせようとする俺達に。それはそれは大きな、耳がキーンなるほどの怒鳴り声が響いた。
そしてお店の奥から、ハタキをバシバシ手に当てながら、歩いてくる1人の女性。その女性を見て、慌て出す剛健さん。
「りょ、涼子!!」
「あんた!! また客の前で鎧を脱いだのかい!! いつもいつもぬぐなって、あれほど注意してるだろう!!」
「い、いや、これには訳があって!!」
「どうせあんたが人の話をきかないで、さっさか脱いだんだろう!! さっさと家の中に入らないか!! それでさっさと服を着な!!」
はたきのえで叩かれる剛健さん。
「い、いて、分かったから、すぐに戻って服を着るから!!」
「早くしな!!」
剛健さんが鎧と兜を持って、お店と繋がっている家の中へ入って行く。それを見届けた涼子さんは、ブツブツ文句を言いながら、俺達の方を見てきた。
「すまなかったね。どうせうちの旦那が、あんた達の言う事を聞かずに脱いだんだろう?」
「いえ、うちのクーちゃんも原因の1つなんで」
「この子が新しい家族かい? 可愛いドラゴンの子だね」
『タクパパ?』
「こちらは剛健さんの奥さんだよ。クーちゃんのパパとママと同じってことだ」
『おなじ!! じゃあじゃあ、ドラゴンのなかからでてくるの!?』
「いや、そうじゃななくて」
「なるほど、なんとなく分かったよ。ゆっくり教えてあげるから、ちょっとうちに寄っていきな。おやつも出してあげるから。誤解したままで、毎回この騒ぎになったら大変だからね」
「すみません」
「良いんだよ。うちの人があんな格好してるのが問題なんだから」
こうして家に上がらせてもらった俺達。5分ほどして、普通の格好をした剛健さんが戻ってきた。そして涼子さんに、騒ぎを起こしたことについて謝れと言われ、俺達に謝ってくれて。俺もクーちゃんの事を謝った。
それが終われば、クーちゃんに説明だ。もう1度ゆっくり、兜のことから説明したよ。途中剛健さんは、鎧と兜の自慢話になりそうになって、涼子さんに怒られてたけど。
そして全ての説明が終われば。もうクーちゃんは、ドラゴンの中から人、では騒がなくなった。ただ、今度は別のことで騒ぐ事に。
こんなにカッコイイ、ギラギラした洋服。ええと、クーちゃんに説明した時、洋服って説明した方が、クーちゃんが分かってくれたから。そのまま鎧のことを洋服と言うクーちゃん。
『こんなにカッコイイ、ギラギラのようふく、すごいすごい!! いいなぁ、いいなぁ』
と、憧れの眼差しで剛健さんを見ながら、剛健さんの周りをふよふよ飛んで。まぁ、興奮が冷めなくなってしまったんだ。
「そうか、そうか!! チビ助、お前にはこのギラギラがちゃんと分かるのか。良い子だなぁ、よしよし!!」
それに気を良くした剛健さん。どこからともなく、色々なギラギラした物を持ってきてはクーちゃんに見せ、そしてまたクーちゃんが騒ぐって言うね。
「いやだよ、まさかこの人と感性が似ている人が。いや違うね、魔獣がいるなんて、思いもしなかったよ」
「俺もまさかクーちゃんが、ここまでギラギラした物が好きだとは知りませんでした」
「おい、ラビ達が凄い顔してるぞ」
晴翔に言われてラビ達を見てみれば、ラビとププちゃんは、こいつマジかよって表情でクーちゃんを見ていたし。
ブーちゃんに至っては、合わない晴翔のサングラスを借り、それをかけて。毛を逆立て、後ろ足をウサギの威嚇みたいにパタパタ鳴らしていた。
「ほらみろ、お前達。やっぱりギラギラは最高なんだ。分かるやつには分かるんだよ!! いやぁ、こんなに素晴らしい日がくるとは。お前との出会以来だな」
「何言ってんだい! まったく」
『いいなぁ、いいなぁ。ギラギラいいなぁ』
「そうかそうか。よし、ギラギラが素晴らしさを、ちゃんと分かっているチビ助には。俺がチビ助良いの、ギラギラの洋服と小物を作ってやろう。ついでに他のチビ助達にも作ってやるぞ!! ガハハハハハハッ!!」
「ちょっとあんた! 勝手に決めるんじゃないよ!!」
「剛健さん、お気持ちだけで!!」
「いいや、ここまで素晴らしい魔獣はそうは居ないぞ。チビ助、とってもギラギラな物を作ってやるからな!!」
『やったぁー!! タクパパ、ギラギラつくってくれるって!! やったぁー、やったぁー!! ギラギーラ、ギラギーラ!!』
「ガハハハハハハッ!!」
おいおい、待ってくれよ。俺達は絵の具を買いに来ただけなんだよ!!
こうして絵の具を買いに来ただけだった俺達は、あんまり言いたくはないが、そんなに欲しくない、ギラギラの物を作ってもらう事になってしまい。
そして意気投合したクーちゃんと剛健さんは、この出会い以降。2人でギラギラの物を探して愛でる仲間として、長い付き合いをすることになったんだ。
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