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64.溢れる薬草の仕分け
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治療院の前はごった返していた。人と物両方でだ。周りに気をつけながら、急いで治療院の中へ入ると、治療院の中も人と箱でいっぱいで。
「アーベル! こっちだ!!」
治療院の受付の方で、僕を呼ぶメイナード先生の声が。メイナード先生は、この街の治療院全てをまとめている人で。いつも街の中心の治療院で働いている。
ただ他の治療院へ行った患者さんが、その治療院の人達で、治せないような怪我や病気に罹っている場合は、すぐにこの治療院から駆けつけてくれるんだよ。
上級の色々な種類の回復魔法が使えて、この街1の。いいや、この街だけじゃなくて、周辺の街を合わせて1の、回復魔法師、それがメイナード先生だ。
僕がすぐにメイナード先生の所へ。向かっている時に、置いてある箱を見ると、薬草が入っていた。
「メイナード先生すみません。集合時間を間違えましたか?」
「いいや、大丈夫だよ。まだ集合時間にはなっていない。よく見てごらん、学生は数人しかいないだろう?」
「そういえば……。一体何が?」
「行進とは別の方から帰ってきた冒険者達が、たまたま薬草の採取をしててくれてな。しかも1人が空間魔法を使えたから、かなり長い間、森と林に籠っていて。それでこの量の薬草を持って帰ってきてくれたんだ」
「それで、外にもあんなに」
「君達学生達が来てくれても、片付けがささっと終わる量じゃなかったからね、手の開いていた者達に、手伝ってもらっているんだ」
「なるほど、そうだったんですね」
「本当はみんなが集まったら、これからのことに付いて話しをしようと思ったんだけど。とりあえずこっちを片付けてしまわなければ。アーベルには、箱からは出した物の仕分けを頼みたいんだ」
「分かりました!」
僕はすぐに薬草が置いてある部屋へ。入った途端、薬草が部屋から溢れてきたよ。すでに箱からは出された薬草が、山積みにされていたんだ。
『わぁ、凄いねぇ』
『アーベルママの部屋に、時々こうだぞ!』
『前に潰された』
『草がいっぱい!!』
「さぁ、みんな、仕分けを頑張ろう!」
カバンを邪魔にならないように壁の方へ置いて、すぐに薬草を仕分けていく。セレン達も僕の手伝いや、お母さんの手伝いをしていて、薬草の事は分かっているからな。一緒に仕分けをしてもらって、最後に僕が確認。
確認し終わった物を、アンセルとテディーに指定の場所へ持って行ってもらって、箱にしまってもらう。
この時、力を発揮したのがセレンの両親だった。お母さんのミルは、いつもお母さんんと一緒にいるからか、僕やセレン達よりも薬草に詳しくなっていて。その仕分け方が凄かった。
残像が残る速さで手を動かして。手だけじゃなくて、足も動かして。それにジャンプも組み合わせて。物凄い勢いで、薬草を仕分けをしていくから、僕達の3倍の速さで、薬草の山がどんどん減って行った。
そしてそれを運ぶモルト。お父さんのモルトも、お父さんとよく行動して、手伝いをしてくれているんだけど。お父さんは魔獣討伐へ行くだろう? その時に魔獣を解体してから街に戻ってくる事が。
その解体したものを、決められた箱や袋に入れたり、荷馬車に乗せたりと、その手伝いをしてくれるから、その能力が上がって。モルトもアンセルやテディーの3倍の速さで、薬草をしまっていた。
そんな中、手伝いに来てくれた、治療院で働いている人や、学生達は。
「ああ、ここにはあなた達がいるのね。じゃあ、私は必要ないわね。私は下へ行くわ」
「なんだ、アーベル達がいるのか、じゃあ俺達は別の場所へ行くよ」
と、僕達の事を知っている人達は、僕達だけを残して別の場所へ。いや、少しは手伝ってもらいたいんだけど。
『本来ムーンラビットとは、あんな素早い、そして激しい動きはできないはずなのだが? もしかして2匹とも変異種なのか?』
ミルとモルトのあまりの勢いに、アンセルがそんな事を言っていたよ。
どれだけ仕分けの時間が続いたのか、気づいたらかなり日が昇っていて、部屋も3分の1が片付いていた。薬草も運ばれなくなってきたし、外はもう片付いているんじゃないかな。何て思っていると鐘が鳴ったため、僕達は作業を一旦止めて、1階の受付へと急ぐ。
鐘は治療院で使っている専用の物で、この鐘が鳴った時は、治療院で働いている人達や、手伝いをいている学生は。患者の治療をしている人以外全員が、受付前へ集まる事になっている。
受付へ行くと、来た時に溢れていた箱が、後20箱くらいまで減っていて。時々報告のために受付へ来ていて、その時に玄関からちらっと見えていた、外の箱はも見えず。思った通り、後少しで仕分けが終わりそうだ。
「みんな、少し残っているが、まずはご苦労。みんなのおかげでだいぶ片付いた。が、残りの仕分けをする前に、今回の事に関して先に話してしまおうと思う」
片付けで朝礼の時間をかなり過ぎているからな。たぶんやる事はいつも通りなんだろうけど、それでもやっぱり、普段平和な中での作業と、緊急時の作業とでは、勝手が違ってくるだろうし。
何て思っていたら、作業的にはいつもと変わらないけど、作業をする場所がかなり違っていた。いつもはお知らせや、広告などが貼られていうら掲示板を使って説明されたのは、自分がどこで働くかだった。
能力や得意分野でここから他の治療院へ人を送るらしい。グループ分けって感じだった。掲示板に張られた紙を各自、先に確認していく。僕もすぐに掲示板の前へ。だけど、僕はそのままここに残る組だった。
みんなの確認が終わると、それぞれのグループに分かれて、掲示板の前に並ぶ。と、その時ある事に気付いた。今いる治療院に残る学生は僕だけで、他の学生は割と街の奥にある治療院へ行くことになっていたんだ。
「よし、別れたな。良いか、これから紙を配る。その紙には名前と名前の隣に、向こうの治療院で何をするのかが書かれている。それに従って向こうで動いてもらいたい!』
「アーベル! こっちだ!!」
治療院の受付の方で、僕を呼ぶメイナード先生の声が。メイナード先生は、この街の治療院全てをまとめている人で。いつも街の中心の治療院で働いている。
ただ他の治療院へ行った患者さんが、その治療院の人達で、治せないような怪我や病気に罹っている場合は、すぐにこの治療院から駆けつけてくれるんだよ。
上級の色々な種類の回復魔法が使えて、この街1の。いいや、この街だけじゃなくて、周辺の街を合わせて1の、回復魔法師、それがメイナード先生だ。
僕がすぐにメイナード先生の所へ。向かっている時に、置いてある箱を見ると、薬草が入っていた。
「メイナード先生すみません。集合時間を間違えましたか?」
「いいや、大丈夫だよ。まだ集合時間にはなっていない。よく見てごらん、学生は数人しかいないだろう?」
「そういえば……。一体何が?」
「行進とは別の方から帰ってきた冒険者達が、たまたま薬草の採取をしててくれてな。しかも1人が空間魔法を使えたから、かなり長い間、森と林に籠っていて。それでこの量の薬草を持って帰ってきてくれたんだ」
「それで、外にもあんなに」
「君達学生達が来てくれても、片付けがささっと終わる量じゃなかったからね、手の開いていた者達に、手伝ってもらっているんだ」
「なるほど、そうだったんですね」
「本当はみんなが集まったら、これからのことに付いて話しをしようと思ったんだけど。とりあえずこっちを片付けてしまわなければ。アーベルには、箱からは出した物の仕分けを頼みたいんだ」
「分かりました!」
僕はすぐに薬草が置いてある部屋へ。入った途端、薬草が部屋から溢れてきたよ。すでに箱からは出された薬草が、山積みにされていたんだ。
『わぁ、凄いねぇ』
『アーベルママの部屋に、時々こうだぞ!』
『前に潰された』
『草がいっぱい!!』
「さぁ、みんな、仕分けを頑張ろう!」
カバンを邪魔にならないように壁の方へ置いて、すぐに薬草を仕分けていく。セレン達も僕の手伝いや、お母さんの手伝いをしていて、薬草の事は分かっているからな。一緒に仕分けをしてもらって、最後に僕が確認。
確認し終わった物を、アンセルとテディーに指定の場所へ持って行ってもらって、箱にしまってもらう。
この時、力を発揮したのがセレンの両親だった。お母さんのミルは、いつもお母さんんと一緒にいるからか、僕やセレン達よりも薬草に詳しくなっていて。その仕分け方が凄かった。
残像が残る速さで手を動かして。手だけじゃなくて、足も動かして。それにジャンプも組み合わせて。物凄い勢いで、薬草を仕分けをしていくから、僕達の3倍の速さで、薬草の山がどんどん減って行った。
そしてそれを運ぶモルト。お父さんのモルトも、お父さんとよく行動して、手伝いをしてくれているんだけど。お父さんは魔獣討伐へ行くだろう? その時に魔獣を解体してから街に戻ってくる事が。
その解体したものを、決められた箱や袋に入れたり、荷馬車に乗せたりと、その手伝いをしてくれるから、その能力が上がって。モルトもアンセルやテディーの3倍の速さで、薬草をしまっていた。
そんな中、手伝いに来てくれた、治療院で働いている人や、学生達は。
「ああ、ここにはあなた達がいるのね。じゃあ、私は必要ないわね。私は下へ行くわ」
「なんだ、アーベル達がいるのか、じゃあ俺達は別の場所へ行くよ」
と、僕達の事を知っている人達は、僕達だけを残して別の場所へ。いや、少しは手伝ってもらいたいんだけど。
『本来ムーンラビットとは、あんな素早い、そして激しい動きはできないはずなのだが? もしかして2匹とも変異種なのか?』
ミルとモルトのあまりの勢いに、アンセルがそんな事を言っていたよ。
どれだけ仕分けの時間が続いたのか、気づいたらかなり日が昇っていて、部屋も3分の1が片付いていた。薬草も運ばれなくなってきたし、外はもう片付いているんじゃないかな。何て思っていると鐘が鳴ったため、僕達は作業を一旦止めて、1階の受付へと急ぐ。
鐘は治療院で使っている専用の物で、この鐘が鳴った時は、治療院で働いている人達や、手伝いをいている学生は。患者の治療をしている人以外全員が、受付前へ集まる事になっている。
受付へ行くと、来た時に溢れていた箱が、後20箱くらいまで減っていて。時々報告のために受付へ来ていて、その時に玄関からちらっと見えていた、外の箱はも見えず。思った通り、後少しで仕分けが終わりそうだ。
「みんな、少し残っているが、まずはご苦労。みんなのおかげでだいぶ片付いた。が、残りの仕分けをする前に、今回の事に関して先に話してしまおうと思う」
片付けで朝礼の時間をかなり過ぎているからな。たぶんやる事はいつも通りなんだろうけど、それでもやっぱり、普段平和な中での作業と、緊急時の作業とでは、勝手が違ってくるだろうし。
何て思っていたら、作業的にはいつもと変わらないけど、作業をする場所がかなり違っていた。いつもはお知らせや、広告などが貼られていうら掲示板を使って説明されたのは、自分がどこで働くかだった。
能力や得意分野でここから他の治療院へ人を送るらしい。グループ分けって感じだった。掲示板に張られた紙を各自、先に確認していく。僕もすぐに掲示板の前へ。だけど、僕はそのままここに残る組だった。
みんなの確認が終わると、それぞれのグループに分かれて、掲示板の前に並ぶ。と、その時ある事に気付いた。今いる治療院に残る学生は僕だけで、他の学生は割と街の奥にある治療院へ行くことになっていたんだ。
「よし、別れたな。良いか、これから紙を配る。その紙には名前と名前の隣に、向こうの治療院で何をするのかが書かれている。それに従って向こうで動いてもらいたい!』
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