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27.僕と子ムーンラビットの成長
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「今日も畑仕事、頑張るぞ!!」
『うん!! 僕達が手伝えば、ちゃちゃっと終わっちゃうもんね!!』
『俺もじゃんじゃか掘るぞ!!』
『ボクは、お水頑張ってまく』
僕が始めて魔獣契約を使ってから8年の歳月が流れた。俺も13歳。地球でいえば中学1年生の歳に。ここまで、まぁ色々あったけど、俺とセレンは無事成長することができた。
13歳になってこれまでに変わった事。まず魔法の事で言えば、かなりの魔法が使えるようになった。
僕は魔獣契約を成功させた後も、カロリーナと一緒にしっかりと学校に通い。地球で言うところの幼稚園を最後まで通いきった。
その後の地球で言うところの小学校にもしっかりと通い、更に自分の魔法のレベルを上げていき。つい前日、上の学校へと通い始めたばかりだ。カロリーナも一緒に通っている。
これまでに魔法は水と火の魔法で、一応は中級の下だけど、使えるようになったし。他の魔法も初級に関しては全てしっかりとマスターした。あと少しで全ての魔法で初歩の中級魔法が使えるようになるはずだ。
それから年齢が13歳のなった事で、冒険者ギルドと商業ギルドに登録ができるようになった。登録すれば1番下のランクで登録されて、最低レベルの依頼を受けられるようになる。
ということは、今までは必ず誰か付き添いがいないと、街の外へ1人で出られなかったけど。今度からは1人で外に出られるように。
これは魔法がまだしっかり使えないのと、やはりまだ体がしっかりしていないため、もし街の外で魔獣にでもおそわれば、命を落とす危険が。つい数日前にも、街の近くに中級に分類される、なかなかに強い魔獣が現れたんだよ。
こんなことが時々街の近くでもあるからな。だから安全のために、魔法がとりあえず実戦で使えるようになる13歳、と決められているんだ。
僕は13歳になってすぐ、カロリーナと登録しに行ったから、もう色々なことができる。だけどまだ依頼も街の外にも出ていない。
次に変わった事といえば、両親の呼び方で。パパ、ママから、お父さんとお母さん呼びに。そして今まででもお父さんとお母さんの手伝いをしていたけど、小さい子にできることは少なくて。その手伝いが色々できるようになった。
たぶんもうすぐその手伝いで、街の外へ行くんじゃないかな。それがきっと、俺の初めての1人、いや僕の家族達の初めての経験になるだろう。
僕の家族。13歳になって、1番変わっていなくて、1番変わったこと。それは俺とセレン、それからみんなとの関係だ。
契約して話しができるようになってから。今までも時々学校へもセレンを連れて行っていたけど。今では毎日ずっと離れずに生活している。もちろん学校もいつも一緒だ。
魔獣契約ができる生徒は、自分が契約した魔獣で、授業に迷惑をかけない大きさ。教室に大きな魔獣は入ると動きが取れなくて邪魔だからな。小さい魔獣は、教室でも一緒で良いことになっている。
その他の魔獣も、学校には魔獣小屋が用意されていて、そこになら大きな魔獣も連れてきて良いんだ。
みんな自分の大切な家族でパートナーだし、契約している魔獣で暴れる魔獣が少ないから、連れてきて良いってことになっているんだよ。勿論魔獣が何か問題を起こせば、その生徒はきちんと責任を取る。1番きついものは退学だ。
まぁ、今までにそんな生徒は見たことないし、ここ数年、そういう生徒はいないみたいだけど。
ただ、ほら魔獣契約だけが差別が激しいってやつ。あれは年齢が上がるごとに酷くなって。自分の契約魔獣を見せびらかすだけに学校に来ているような奴も。
まぁ、俺には魔獣のレベルなんて関係ないから、軽くあしらっているけど。そういう奴の相手をするのが、少し面倒になったかな。
と、それは良いとして。そんなずっと絆を深めてきた僕とセレン。そんな2人に、新しい家族が増えたんだ。
1匹目は岩堀りモグラという魔獣で、大きさはセレンの2倍くらい。体はモグラに似ているんだけど、土の中に住んでいるわけではなく、その辺をフラフラと行動している。その名の通り、岩を掘るのが得意な魔獣だ。どんな硬い岩でも鋭い爪で穴を掘る事ができる。
この岩掘りモグラの出会いは7歳の時。お父さんの用事で、隣町へ行った事があって。その時はパパが運転する荷馬車に乗っていたんだけど。
帰り道に倒れている岩堀りモグラを発見。独り立ちしたばかりの、セレンと同じ歳の子で、どうやら魔獣に襲われてしまったらしい。
それでぼくが保護して、習いたての回復魔法とママの回復魔法で治療してあげて。それから少しの間一緒に暮らす事に。
そう、流れ的にセレンと一緒って感じかな。それで僕と家族になって契約をして、名前を付けたんだ。
名前はモグー。自分でモグーが良いって。だからそれに決定。そして名前をつければ、セレンと同じ、話しができるように。
2匹目は2年前に家族になった、ハピネスバードのハピちゃんだ。ちょっと珍しい、幸せを運んでくれると言われている小さな鳥で。色は真っ白、体は毛がもふもふしていて、シマナガエみたいにまん丸、尾が小さくちょんってついているのがとっても可愛いんだ。
ハピちゃんとの出会いは、セレン達とは違い。急に家にやってきて、僕と契約したいって言ってきたんだよ。歳は1歳になったばかりで、でもハピちゃんも独り立ちをしたらしく。それで前から気になっていた僕の所へ来たと。どうやら魔獣の独り立ちはかなり早いらしい。
勿論すぐには契約しなかった。一緒に暮らしてみて、やっぱり嫌だって思うかもしれないから。だから1年一緒に暮らして、それでもハピちゃんの気持ちは変わることはなかったから契約をしたんだ。そして名前をつけて、またまた話せるように。
だから俺とセレンの関係は変わらずに、今も最高の家族で。新たに大切な家族が増えたんだ。
『うん!! 僕達が手伝えば、ちゃちゃっと終わっちゃうもんね!!』
『俺もじゃんじゃか掘るぞ!!』
『ボクは、お水頑張ってまく』
僕が始めて魔獣契約を使ってから8年の歳月が流れた。俺も13歳。地球でいえば中学1年生の歳に。ここまで、まぁ色々あったけど、俺とセレンは無事成長することができた。
13歳になってこれまでに変わった事。まず魔法の事で言えば、かなりの魔法が使えるようになった。
僕は魔獣契約を成功させた後も、カロリーナと一緒にしっかりと学校に通い。地球で言うところの幼稚園を最後まで通いきった。
その後の地球で言うところの小学校にもしっかりと通い、更に自分の魔法のレベルを上げていき。つい前日、上の学校へと通い始めたばかりだ。カロリーナも一緒に通っている。
これまでに魔法は水と火の魔法で、一応は中級の下だけど、使えるようになったし。他の魔法も初級に関しては全てしっかりとマスターした。あと少しで全ての魔法で初歩の中級魔法が使えるようになるはずだ。
それから年齢が13歳のなった事で、冒険者ギルドと商業ギルドに登録ができるようになった。登録すれば1番下のランクで登録されて、最低レベルの依頼を受けられるようになる。
ということは、今までは必ず誰か付き添いがいないと、街の外へ1人で出られなかったけど。今度からは1人で外に出られるように。
これは魔法がまだしっかり使えないのと、やはりまだ体がしっかりしていないため、もし街の外で魔獣にでもおそわれば、命を落とす危険が。つい数日前にも、街の近くに中級に分類される、なかなかに強い魔獣が現れたんだよ。
こんなことが時々街の近くでもあるからな。だから安全のために、魔法がとりあえず実戦で使えるようになる13歳、と決められているんだ。
僕は13歳になってすぐ、カロリーナと登録しに行ったから、もう色々なことができる。だけどまだ依頼も街の外にも出ていない。
次に変わった事といえば、両親の呼び方で。パパ、ママから、お父さんとお母さん呼びに。そして今まででもお父さんとお母さんの手伝いをしていたけど、小さい子にできることは少なくて。その手伝いが色々できるようになった。
たぶんもうすぐその手伝いで、街の外へ行くんじゃないかな。それがきっと、俺の初めての1人、いや僕の家族達の初めての経験になるだろう。
僕の家族。13歳になって、1番変わっていなくて、1番変わったこと。それは俺とセレン、それからみんなとの関係だ。
契約して話しができるようになってから。今までも時々学校へもセレンを連れて行っていたけど。今では毎日ずっと離れずに生活している。もちろん学校もいつも一緒だ。
魔獣契約ができる生徒は、自分が契約した魔獣で、授業に迷惑をかけない大きさ。教室に大きな魔獣は入ると動きが取れなくて邪魔だからな。小さい魔獣は、教室でも一緒で良いことになっている。
その他の魔獣も、学校には魔獣小屋が用意されていて、そこになら大きな魔獣も連れてきて良いんだ。
みんな自分の大切な家族でパートナーだし、契約している魔獣で暴れる魔獣が少ないから、連れてきて良いってことになっているんだよ。勿論魔獣が何か問題を起こせば、その生徒はきちんと責任を取る。1番きついものは退学だ。
まぁ、今までにそんな生徒は見たことないし、ここ数年、そういう生徒はいないみたいだけど。
ただ、ほら魔獣契約だけが差別が激しいってやつ。あれは年齢が上がるごとに酷くなって。自分の契約魔獣を見せびらかすだけに学校に来ているような奴も。
まぁ、俺には魔獣のレベルなんて関係ないから、軽くあしらっているけど。そういう奴の相手をするのが、少し面倒になったかな。
と、それは良いとして。そんなずっと絆を深めてきた僕とセレン。そんな2人に、新しい家族が増えたんだ。
1匹目は岩堀りモグラという魔獣で、大きさはセレンの2倍くらい。体はモグラに似ているんだけど、土の中に住んでいるわけではなく、その辺をフラフラと行動している。その名の通り、岩を掘るのが得意な魔獣だ。どんな硬い岩でも鋭い爪で穴を掘る事ができる。
この岩掘りモグラの出会いは7歳の時。お父さんの用事で、隣町へ行った事があって。その時はパパが運転する荷馬車に乗っていたんだけど。
帰り道に倒れている岩堀りモグラを発見。独り立ちしたばかりの、セレンと同じ歳の子で、どうやら魔獣に襲われてしまったらしい。
それでぼくが保護して、習いたての回復魔法とママの回復魔法で治療してあげて。それから少しの間一緒に暮らす事に。
そう、流れ的にセレンと一緒って感じかな。それで僕と家族になって契約をして、名前を付けたんだ。
名前はモグー。自分でモグーが良いって。だからそれに決定。そして名前をつければ、セレンと同じ、話しができるように。
2匹目は2年前に家族になった、ハピネスバードのハピちゃんだ。ちょっと珍しい、幸せを運んでくれると言われている小さな鳥で。色は真っ白、体は毛がもふもふしていて、シマナガエみたいにまん丸、尾が小さくちょんってついているのがとっても可愛いんだ。
ハピちゃんとの出会いは、セレン達とは違い。急に家にやってきて、僕と契約したいって言ってきたんだよ。歳は1歳になったばかりで、でもハピちゃんも独り立ちをしたらしく。それで前から気になっていた僕の所へ来たと。どうやら魔獣の独り立ちはかなり早いらしい。
勿論すぐには契約しなかった。一緒に暮らしてみて、やっぱり嫌だって思うかもしれないから。だから1年一緒に暮らして、それでもハピちゃんの気持ちは変わることはなかったから契約をしたんだ。そして名前をつけて、またまた話せるように。
だから俺とセレンの関係は変わらずに、今も最高の家族で。新たに大切な家族が増えたんだ。
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