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330 色々とみんな順調
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ノリはただそのまま使えば良いノリじゃなくて、自分達でノリの濃さを変えて使う物だったんだ。その時の温度や乾燥具合、素材を考えて、その時その時で濃さを変えるの。
ブローはそのノリの濃さを変えるのが上手でね。今はこの濃さ、次はこの濃さって、詳しく今の状態をチェック。完璧なノリを作ってくれたんだ。だからしっかりと木同士がくっついてくれて。
僕は? ……うん、頑張ってるよ。こう、木がズレたりしないように、しっかりと押さえたりとか、ノリを綺麗に塗ったりとか。そう、頑張っているからね! 頑張っているんだからね!!
こうして巣箱は、半分くらいまで出来上がっています。それがお屋敷を直し始めてから1週間の出来事。その間にお屋敷は半分直っちゃったけど。
土台や基礎までは丁寧にだから、ゆっくりに見えていた大工さん達の動きが、基礎が終わると凄い勢いで動き始めて。そうしてあったという間に半分お屋敷が建ちました。もちろん内装はまだだけど、外から見ている分には、半分完璧なお屋敷が建ったんだよ。
フィオーナさんが言っていたけど、これで予定通りなんだって。これが予定通り? この世界の人達はどれだけ早く、家を建てる事ができるんだろうね。そしてそれを手伝う使用人さんとメイドさん達。
使用人さんやメイドさん達は、自分の仕事に目処がついた人や、その日の自分の仕事が終わった人が、大工さんのお手伝いをしに来てくれていたんだけど。
本当の大工さんみたいに、大工さん達と一緒にお屋敷を建てていました。もちろん大工さん達よりも動きも、出来上がりも遅いけど、それでも地球の大工さん達みたいに、丁寧に、でもしっかりとお屋敷を作ってくれて。
前にお兄ちゃん達は、使用人さんやメイドさん達は、冒険者としても優秀だって言っていたけど、大工さんとしても優秀だったんだよ。というか、一体どういう人達なんだろう?
「さぁ、今日はこの辺で終わらせようか。片付けをして手を洗って、フランクリンさんの屋敷へ戻ろう」
エイデンお兄ちゃんにそう言われて、片付けを始める僕達。綺麗に片付けたら、魔獣小屋にいる魔獣達に挨拶をしてからフランクリンさんの家へ。魔獣達は数日前まで、ちょっとざわついていたけど、最近は落ち着いてきて、ご飯もしっかりと食べてくれています。
事件直後は全然ご飯を食べてくれなかったんだって。それでスノーラが様子を見てくれて、魔獣達の話しを聞いてくれて。そうしたらみんな、ディアブナスのことが心配で、不安がっていたって。
人よりもちょっとした環境の変化に敏感な魔獣さん達。もうディアブナスの気配は完全に消えているけど、でもやっぱりまだ不安だったみたい。だからご飯を食べる元気がなくて。
でもスノーラやカース、ドラちゃんのお父さんが、もう問題ないって、しっかりと説明してくれたから。だんだんといつもみたいに落ち着いてきた魔獣さん達。少しずつご飯も食べ始めてくれて、今では前と同じくらいまで食欲が戻ったんだ。
『みんな元気になってきて良かったね。今度みんなで遊ぼうよ!』
『ルリはみんなと追いかけっこしたい』
『みんなでゴロゴロも楽しいなの!』
『みんなの邪魔にならないように、魔獣小屋の周りで遊べるのが良いよね』
『フーリはもふもふの毛に飛び込みたい』
そんな話しをしながらフランクリンさんの家について、それからみんなで温泉に。いつもみたいに温泉プールで遊んで、夜のご飯まではみんなでゴロゴロまったり。その間にローレンスさんが帰って来ました。ローレンスさんとは4日ぶりです。
みんな色々と忙しいからね。ローレンスさんは夜中に帰ってきて、朝早くから仕事に行っちゃうから、ここ4日、ぜんぜん会えなかったんだ。でも今日は、良い加減に1度休まないと、強制的の休めます、ってケビンさんに言われたって、嫌そうな顔をして帰ってきました。
「ちゃんと休まないから、そう言われるのよ」
フィオーナさんも一緒の帰って来たよ。みんなでお帰りなさいをした後は、久しぶりにみんな一緒の夜ご飯です。ユイゴさんとアーティストさん達も一緒だよ。
「そうか、巣箱を作っているのか。出来上がったら、みんな集まって来そうだな。そういえばレン達が最初に植えた花はどうしたんだ? あそこにもかなりの小鳥と虫達が集まっていただろう? しかもみんな順番待ちをしながら。あんな順番待ちをする虫は初めて見たが」
「ああ、それなら巣箱を作ってもらったのと、みんなと花壇を増やしたから、順番待ちは解決したぜ。まぁ、まだ混み合ってはいるけど」
「お屋敷が建てば、今度は庭の修復になるから、そうなれば混み合うことも無くなるだろうね。ただ」
「ただ何だ?」
「いや、庭師達が作った花壇とレン達が作った花壇だと、小鳥と虫の割合がね。レン達に方は庭師の花壇よりも、混み具合が酷いんだよ。何だろう、人気の施設に集まる人間達と同じ感じかな」
「レン達の花壇は人気だからな。庭を修復するとき、レン達の花壇を増やそうと思ってるんだ。庭師にも伝えてあるぜ」
「そ、そうか。虫達にそんな能力はあるのか? どうにも動きがおかしいような気がするが」
「良いじゃないあなた。みんなが喜んでくれているなら。レン、みんなも頑張って花壇を作ってね」
「あい!!」
『新しい花壇、楽しみ!』
『頑張って作るなの!! 巣箱も頑張るなの!!』
久しぶりのローレンスさんとのご飯、とっても楽しかったよ。明日も巣箱作り、頑張ろう!!
∥
∥
∥
「そろそろ、話しをするか」
「そうね、もうすぐお屋敷も元に戻るし」
「楽しみだなぁ。ついに本当の家族になるんだね」
「まぁ、もう家族だけどな」
「良いか、お前達。レン達の気持ちを1番に考えるんだぞ。もし森へ戻ると言っても、私達に止める権利はないからな」
ブローはそのノリの濃さを変えるのが上手でね。今はこの濃さ、次はこの濃さって、詳しく今の状態をチェック。完璧なノリを作ってくれたんだ。だからしっかりと木同士がくっついてくれて。
僕は? ……うん、頑張ってるよ。こう、木がズレたりしないように、しっかりと押さえたりとか、ノリを綺麗に塗ったりとか。そう、頑張っているからね! 頑張っているんだからね!!
こうして巣箱は、半分くらいまで出来上がっています。それがお屋敷を直し始めてから1週間の出来事。その間にお屋敷は半分直っちゃったけど。
土台や基礎までは丁寧にだから、ゆっくりに見えていた大工さん達の動きが、基礎が終わると凄い勢いで動き始めて。そうしてあったという間に半分お屋敷が建ちました。もちろん内装はまだだけど、外から見ている分には、半分完璧なお屋敷が建ったんだよ。
フィオーナさんが言っていたけど、これで予定通りなんだって。これが予定通り? この世界の人達はどれだけ早く、家を建てる事ができるんだろうね。そしてそれを手伝う使用人さんとメイドさん達。
使用人さんやメイドさん達は、自分の仕事に目処がついた人や、その日の自分の仕事が終わった人が、大工さんのお手伝いをしに来てくれていたんだけど。
本当の大工さんみたいに、大工さん達と一緒にお屋敷を建てていました。もちろん大工さん達よりも動きも、出来上がりも遅いけど、それでも地球の大工さん達みたいに、丁寧に、でもしっかりとお屋敷を作ってくれて。
前にお兄ちゃん達は、使用人さんやメイドさん達は、冒険者としても優秀だって言っていたけど、大工さんとしても優秀だったんだよ。というか、一体どういう人達なんだろう?
「さぁ、今日はこの辺で終わらせようか。片付けをして手を洗って、フランクリンさんの屋敷へ戻ろう」
エイデンお兄ちゃんにそう言われて、片付けを始める僕達。綺麗に片付けたら、魔獣小屋にいる魔獣達に挨拶をしてからフランクリンさんの家へ。魔獣達は数日前まで、ちょっとざわついていたけど、最近は落ち着いてきて、ご飯もしっかりと食べてくれています。
事件直後は全然ご飯を食べてくれなかったんだって。それでスノーラが様子を見てくれて、魔獣達の話しを聞いてくれて。そうしたらみんな、ディアブナスのことが心配で、不安がっていたって。
人よりもちょっとした環境の変化に敏感な魔獣さん達。もうディアブナスの気配は完全に消えているけど、でもやっぱりまだ不安だったみたい。だからご飯を食べる元気がなくて。
でもスノーラやカース、ドラちゃんのお父さんが、もう問題ないって、しっかりと説明してくれたから。だんだんといつもみたいに落ち着いてきた魔獣さん達。少しずつご飯も食べ始めてくれて、今では前と同じくらいまで食欲が戻ったんだ。
『みんな元気になってきて良かったね。今度みんなで遊ぼうよ!』
『ルリはみんなと追いかけっこしたい』
『みんなでゴロゴロも楽しいなの!』
『みんなの邪魔にならないように、魔獣小屋の周りで遊べるのが良いよね』
『フーリはもふもふの毛に飛び込みたい』
そんな話しをしながらフランクリンさんの家について、それからみんなで温泉に。いつもみたいに温泉プールで遊んで、夜のご飯まではみんなでゴロゴロまったり。その間にローレンスさんが帰って来ました。ローレンスさんとは4日ぶりです。
みんな色々と忙しいからね。ローレンスさんは夜中に帰ってきて、朝早くから仕事に行っちゃうから、ここ4日、ぜんぜん会えなかったんだ。でも今日は、良い加減に1度休まないと、強制的の休めます、ってケビンさんに言われたって、嫌そうな顔をして帰ってきました。
「ちゃんと休まないから、そう言われるのよ」
フィオーナさんも一緒の帰って来たよ。みんなでお帰りなさいをした後は、久しぶりにみんな一緒の夜ご飯です。ユイゴさんとアーティストさん達も一緒だよ。
「そうか、巣箱を作っているのか。出来上がったら、みんな集まって来そうだな。そういえばレン達が最初に植えた花はどうしたんだ? あそこにもかなりの小鳥と虫達が集まっていただろう? しかもみんな順番待ちをしながら。あんな順番待ちをする虫は初めて見たが」
「ああ、それなら巣箱を作ってもらったのと、みんなと花壇を増やしたから、順番待ちは解決したぜ。まぁ、まだ混み合ってはいるけど」
「お屋敷が建てば、今度は庭の修復になるから、そうなれば混み合うことも無くなるだろうね。ただ」
「ただ何だ?」
「いや、庭師達が作った花壇とレン達が作った花壇だと、小鳥と虫の割合がね。レン達に方は庭師の花壇よりも、混み具合が酷いんだよ。何だろう、人気の施設に集まる人間達と同じ感じかな」
「レン達の花壇は人気だからな。庭を修復するとき、レン達の花壇を増やそうと思ってるんだ。庭師にも伝えてあるぜ」
「そ、そうか。虫達にそんな能力はあるのか? どうにも動きがおかしいような気がするが」
「良いじゃないあなた。みんなが喜んでくれているなら。レン、みんなも頑張って花壇を作ってね」
「あい!!」
『新しい花壇、楽しみ!』
『頑張って作るなの!! 巣箱も頑張るなの!!』
久しぶりのローレンスさんとのご飯、とっても楽しかったよ。明日も巣箱作り、頑張ろう!!
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「そろそろ、話しをするか」
「そうね、もうすぐお屋敷も元に戻るし」
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