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283.封印成功! 最高の『やったぁ!!』のシャキーン!のポーズ

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「ましゃきしゃん!! ありがちょ!!」

 僕がそう言うと、光の丸からパアァァァ!! 強い光が溢れてその光が空に向かってキラキラ浮かんで行ったら、すぅっと消え始めました。そして最後はスゥと消えて。それと同時に地面の光の丸もフッと消えたんだ。
 エイデンお兄ちゃん達が描いてくれた魔法陣も、ディアブナスもコレイションも、そしてマサキさんもみんな消えていて、空にももう魔法陣は浮かんでいません。

 ただ1つだけ今まで見た事がなかった物が。何だろう? また魔法陣? 地面にね、僕が5人並んだくらいの幅の、小さな魔法陣みたいな絵ができていたんだよ。僕はスノーラに近寄って大丈夫か確認して、スノーラが頷いたからすぐにその魔法陣?の所に。

 僕とルリとアイス、それからドラちゃんとブロー、みんなで 囲んでその魔法陣みたいな物を見ます。何だろうねこれ? さっきまでの魔法陣程じゃないけど、少し絵が光っているようにも見えるし。

 と、それをじっくり観察する前に確認が先だね。僕が魔法陣みたいな物をぐるぐる回り始めると、ルリ達も僕の後ろに続いてぐるぐる歩き始めて。
 そう、まずあれを確認するのが先。スノーラは大丈夫って言ったけどでも一応ね。

「でぃにゃ、いにゃい」

『コレイションもいない』

『マサキさんもいないなの』

『ディアブナスの黒い水溜まりみたいな物も、完璧に消えてるね』

『うん、あいつの力、完璧に消えてるよ。それにこの魔法陣みたいな物からは、何か良い気配を感じる』

 良い気配? ディアブナスの力も感じないし、嫌な感じもしないなら良いけど。でもこれ何?

 僕達が止まらずにグルグル回りながら魔法陣みたいな物を見ていたら、スノーラ達がこっちにゆっくり歩いてきました。ダイルさんはギルドの人達やドッグさん達に、周りを確認しろとか、向こうを見てきてくれとか、色々指示を出してからこっちに歩いてきたよ。

『スノーラ、これ何?』

『新しい魔法陣なの?』

「でぃにゃ、これしょ、ふいん?」

『ああ、奴らはしっかりマサキと我等の魔法陣に封印されたぞ。この魔法陣のような物は、マサキの魔法陣がディアブナス達を封印したという印だ。どうして光っているのかは分からないが…』

 スノーラにもこの印が光っているのかは分かりません。他の封印の魔法陣は印は出ても、光りを放つ事はないんだって。
 もしかするとこれもマサキが使った、特別な魔法陣だからかもしれない。それかマサキさんの力が強すぎて、それが光として溢れているのかも。
 前の時も光は消える事はなかったみたいです。途中でスノーラは、街からあの僕達と出会った森へ行っちゃったから分からないけど、多分その後も光ってたんじゃないかって。

『それもあいつが、あいつの子孫が確認しているはずだが。コレイションが動き始めて何か異変を感じなかったのか…。これからの事もある、それも確認しにいかなければいけないな』

 最後の方、スノーラがボソボソ言ったから、何て言ったのか分かりませんでした。まぁ、いっか。それよりも…。

 僕はグルグル回るのをやめてルリ達を見ます。ルリ達も僕が止まったからその場に止まって僕を見てきて。ニッと笑った僕。あのポーズを決めようと、印を挟むようにスノーラ達の前に移動します。

 僕がやろうとしている事が分かってみたい、ルリ達が急いで僕の方に。そしてみんなで並んで、『やったぁ!』のシャキーン!のポーズをしました。でもいつもはポーズだけだけど、今日はみんなで一言ずつ。

「ふいん! やっちゃ!」

『ディアブナス封印!!』
 
『コレイション封印なの!!』

『魔法陣、成功!! みんなで頑張った!』

『それじゃあ最後にみんなで!』

「『『『『やっちゃ!! やったぁっ!!』』』』」

 う~ん、今までで1番の『やったぁ!!』のシャキーン!のポーズかも。ちょっと横を見たら、ルリ達はとってもニコニコだし、周りを見たらスノーラ達もみんなニコニコで、みんなニコニコ。こんなに嬉しい『やったぁ!!』のシャキーン!のポーズはないよ。

『そうだな、やっただな』

 そう言いながらスノーラが僕達の方に歩いてきて、そして僕達の所に来るとしゃがんで、僕とルリ、アイスをまとめて抱きしめました。ドラちゃんはドラゴンお父さんの方に歩いて行って、お父さんに抱きつきます。
 ブローは…。スノーラに抱きしめられてる僕の顔にへばり付いてます。だからなんで変な所にくっ付くのさ。

『皆、頑張ったな。お前達のおかげでここまで、ディアブナスを封印する事ができたんだ。ありがとう』

 違うスノーラ、僕達だけじゃないよ。

「みんにゃ、がんばちゃ! みんないちょ、がんばちゃ!!」

『うん、みんな頑張った!』

『みんななの! だからみんながみんなにありがとうなの!!』

 そうそう、みんながみんなにありがとうだよね。だってみんなの力が、頑張りがなかったら、もしかしたら今頃。スノーラ達が強いのは分かってるけど、でももしかしたらって事もあったんだもん。みんなで『ねぇ』ってします。

『1番は僕だけどね』

 だからブロー、そう言うこと今は言っちゃダメだよ、みんな喜んでいるんだから。それに僕の顔から離れてよ。

「ぶりょ、だみぇ、みにゃがんばちゃ」

『え~、僕が1番頑張ったよ!』

『ハハハッ、いや、そうだな皆頑張ったな。その中で少しだけブローが頑張ったかもしてないが』

『少しだけ? 僕が1番!!』

 ブロー、どうしてもブローが1番が良いんだね。じゃあ、もうそれで良いよ。僕の顔からやっと離れたブロー。印の真ん中で1人でシャキーン!のポーズをしてたよ。
 
 と、そんな事をしている時でした。向こうから声が聞こえて。
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