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271.ディアブナスから知らない声!?
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スノーラ達が話しを続ける中、僕はディアブナスを確認します。少しだけ残っている黒い水溜まりみたいな物をはたきながら、ディアブナスのすぐ横を見てみたり、ちょっと向こうを見てみたり。う~ん、やっぱりディアブナスの所だけ光が強い?
今度はコレイションの方を見てみます。あれ? コレイションの方は周りの魔法陣と同じだね。沈んでいるのはディアブナスと一緒だし、変わったところはない。
何だろう? ディアブナスの方が今は小さなボールみたいになっているとはいえ、力がコレイションのよりも強いから、魔法陣も強く反応しているとか?
僕はスノーラを呼びます。だって何かあったら嫌でしょう? せっかくここまでディアブナス達を弱らせて、あと少しで封印できるんだよ。またディアブナスが余計な事をして、これ以上封印が遅くなるなんて嫌だもん。
「しゅにょー」
『それでこれからだが。我はディアブナスを封印した後は、行けなくなっていまっていたが、やはりベルンドアへ行こうと思う。レンのこともあるが、あそこには色々記録が残っているからな』
『そうだな、それが良いだろう。マサキが使った魔法陣についても、更に詳しく調べれば、我々がそれをできる可能性が見つかるかもしれん』
「俺の里でも調べようと思う。が、すぐにそれができるかどうか」
僕の声に気づいてくれないスノーラ達。
「しゅにょー!」
『何処だ、何処にいる!!』
『それでな…』
「しゅにょー!!」
僕のスノーラを呼ぶ声、話しが止まらないスノーラ達、そして煩く叫び続けるディアブナス。もう! ディアブナスは煩いし、スノーラ達も話してばっかりいないで、ちゃんと今はディアブナスを見てよ!!
『スノーラ! レン呼んでる!!』
『お話し夢中ダメなの! ディアブナスまだ全部沈んでないなの!』
『そうだよ。お父さん達お話よりも先に、ディアブナス達を見張らないと』
『そうそう、みんな気を抜きすぎじゃない? まだ終わってないんだから』
僕のためにルリ達が、スノーラ達を呼んでくれて怒ってくれました。それでやっと僕の方を見たスノーラ達。ハッとした顔をして、みんなが僕の周りに集まってきました。
『レン、ルリ達も。皆の言う通りだすまない』
もう、ちゃんとみんなディアブナスを見ていてよね。と、そうだよディアブナスだよ! 僕は急いでみんなにディアブナスの沈んでいる所の、魔法陣が違うって話しをしました。
すぐにキリッとした顔になったスノーラ達、そのまますぐに魔法陣を調べます。それで確かに光の強さが違うって。良かった、僕の見間違えじゃなくて。それかディアブナスの魔力が漏れていた時みたいに、僕だけそう見えているとかじゃなくて。
『これはどう言う事だ? またディアブナスが何かをしようとしているのか?』
『いや、奴は先程から何も変わっていない。魔力の流れもそうだ』
『何処だ!! 煩いぞ!!』
「では何でディアブナスの場所だけ、コレイションの所は他と変わりはないぞ」
『私の邪魔をするな!!』
ああ、もう!! 煩いのはディアブナスだよ!! みんな話しているんだから静かにしていてよね。まったく、話しの間に入ってきて。
イラッとした僕、ディアブナスボールに近づいて、ディアブナスボールをはたきました。
「うりゅちゃい! ちじゅかにちゅりゅ!! しゃわぐにょ、めっ!!」
パシッ!!
『くえっ!?』
僕がはたいたら、ディアブナスが変な声を出しました。その声に僕もルリ達も笑っちゃったよ。スノーラ達も困った顔して笑っています。でもスノーラ達が笑ったのはディアブナスにじゃなくて僕にだったの。
世界の脅威であるディアブナスを、はたいて煩いしから静かにしろって注意するのは、世界中を探しても僕だけだろうって。そう言って笑ってたんだよ。僕はただあんまり煩いから注意しただけなのに。
ちょっとぷりぷり怒る僕。でもその時でした。
『全くそうだよな。煩いから注意しただけだよな』
ディアブナスは僕にはたかれて少しは静かになったのに、またすぐに話し始めたんだ。もう、だから静かにしててって言ってるのに?! 僕はもう1度ディアブナスをはたこうとします。
『それにしても俺が外に出るための、ディアブナスへの最後の攻撃が、煩い、静かにする、騒ぐのダメ、だとは。俺達の時とは緊張感がだいぶ違うな』
僕は急いでスノーラの後ろに隠れます。だって今の声、ディアブナスから聞こえているけどディアブナスの声じゃない。ぜんぜん違う声だったんだ。
スノーラの後ろに隠れたら、ルリ達も僕の所に来てみんなで隠れたよ。その後スノーラの洋服を引っ張って。
「しゅにょー! でぃにゃ、まちゃかわりゅ!?」
そう聞いてみました。でも何も答えてくれないスノーラ。それで見てみたら、ドラゴンお父さん達はちょっとだけ警戒している感じだけど、ディアブナスを抑えるとか、さらに攻撃を加えるとか、そんな感じじゃなくて。
スノーラとカースは驚いた顔をして固まっていました。それでまさかそんなって言ったんだ。
『そんなはずがない。あいつはあの時消えたんだ』
『そうだよね。スノーラ、君はあの時近くにいて、それを確認したんだから。…でもこの声』
何々? スノーラもカースもこの声の事を知ってるの? みんなディアブナスを抑えようとしていないから大丈夫なんだよね? 僕もルリ達もスノーラ達を見たりディアブナスを見たり。その時また変化が。
ディアブナスが魔法陣みたいに光り始めたんだ。ただ、今までディアブナスは何回か光っていて、真っ黒だったり紫だったり、とっても気持ち悪い光だったけど。今度はそうじゃないじゃなくて真っ白な光です。
そしてその白い光は更に強くなって。スノーラが僕達を抱きしめました。
今度はコレイションの方を見てみます。あれ? コレイションの方は周りの魔法陣と同じだね。沈んでいるのはディアブナスと一緒だし、変わったところはない。
何だろう? ディアブナスの方が今は小さなボールみたいになっているとはいえ、力がコレイションのよりも強いから、魔法陣も強く反応しているとか?
僕はスノーラを呼びます。だって何かあったら嫌でしょう? せっかくここまでディアブナス達を弱らせて、あと少しで封印できるんだよ。またディアブナスが余計な事をして、これ以上封印が遅くなるなんて嫌だもん。
「しゅにょー」
『それでこれからだが。我はディアブナスを封印した後は、行けなくなっていまっていたが、やはりベルンドアへ行こうと思う。レンのこともあるが、あそこには色々記録が残っているからな』
『そうだな、それが良いだろう。マサキが使った魔法陣についても、更に詳しく調べれば、我々がそれをできる可能性が見つかるかもしれん』
「俺の里でも調べようと思う。が、すぐにそれができるかどうか」
僕の声に気づいてくれないスノーラ達。
「しゅにょー!」
『何処だ、何処にいる!!』
『それでな…』
「しゅにょー!!」
僕のスノーラを呼ぶ声、話しが止まらないスノーラ達、そして煩く叫び続けるディアブナス。もう! ディアブナスは煩いし、スノーラ達も話してばっかりいないで、ちゃんと今はディアブナスを見てよ!!
『スノーラ! レン呼んでる!!』
『お話し夢中ダメなの! ディアブナスまだ全部沈んでないなの!』
『そうだよ。お父さん達お話よりも先に、ディアブナス達を見張らないと』
『そうそう、みんな気を抜きすぎじゃない? まだ終わってないんだから』
僕のためにルリ達が、スノーラ達を呼んでくれて怒ってくれました。それでやっと僕の方を見たスノーラ達。ハッとした顔をして、みんなが僕の周りに集まってきました。
『レン、ルリ達も。皆の言う通りだすまない』
もう、ちゃんとみんなディアブナスを見ていてよね。と、そうだよディアブナスだよ! 僕は急いでみんなにディアブナスの沈んでいる所の、魔法陣が違うって話しをしました。
すぐにキリッとした顔になったスノーラ達、そのまますぐに魔法陣を調べます。それで確かに光の強さが違うって。良かった、僕の見間違えじゃなくて。それかディアブナスの魔力が漏れていた時みたいに、僕だけそう見えているとかじゃなくて。
『これはどう言う事だ? またディアブナスが何かをしようとしているのか?』
『いや、奴は先程から何も変わっていない。魔力の流れもそうだ』
『何処だ!! 煩いぞ!!』
「では何でディアブナスの場所だけ、コレイションの所は他と変わりはないぞ」
『私の邪魔をするな!!』
ああ、もう!! 煩いのはディアブナスだよ!! みんな話しているんだから静かにしていてよね。まったく、話しの間に入ってきて。
イラッとした僕、ディアブナスボールに近づいて、ディアブナスボールをはたきました。
「うりゅちゃい! ちじゅかにちゅりゅ!! しゃわぐにょ、めっ!!」
パシッ!!
『くえっ!?』
僕がはたいたら、ディアブナスが変な声を出しました。その声に僕もルリ達も笑っちゃったよ。スノーラ達も困った顔して笑っています。でもスノーラ達が笑ったのはディアブナスにじゃなくて僕にだったの。
世界の脅威であるディアブナスを、はたいて煩いしから静かにしろって注意するのは、世界中を探しても僕だけだろうって。そう言って笑ってたんだよ。僕はただあんまり煩いから注意しただけなのに。
ちょっとぷりぷり怒る僕。でもその時でした。
『全くそうだよな。煩いから注意しただけだよな』
ディアブナスは僕にはたかれて少しは静かになったのに、またすぐに話し始めたんだ。もう、だから静かにしててって言ってるのに?! 僕はもう1度ディアブナスをはたこうとします。
『それにしても俺が外に出るための、ディアブナスへの最後の攻撃が、煩い、静かにする、騒ぐのダメ、だとは。俺達の時とは緊張感がだいぶ違うな』
僕は急いでスノーラの後ろに隠れます。だって今の声、ディアブナスから聞こえているけどディアブナスの声じゃない。ぜんぜん違う声だったんだ。
スノーラの後ろに隠れたら、ルリ達も僕の所に来てみんなで隠れたよ。その後スノーラの洋服を引っ張って。
「しゅにょー! でぃにゃ、まちゃかわりゅ!?」
そう聞いてみました。でも何も答えてくれないスノーラ。それで見てみたら、ドラゴンお父さん達はちょっとだけ警戒している感じだけど、ディアブナスを抑えるとか、さらに攻撃を加えるとか、そんな感じじゃなくて。
スノーラとカースは驚いた顔をして固まっていました。それでまさかそんなって言ったんだ。
『そんなはずがない。あいつはあの時消えたんだ』
『そうだよね。スノーラ、君はあの時近くにいて、それを確認したんだから。…でもこの声』
何々? スノーラもカースもこの声の事を知ってるの? みんなディアブナスを抑えようとしていないから大丈夫なんだよね? 僕もルリ達もスノーラ達を見たりディアブナスを見たり。その時また変化が。
ディアブナスが魔法陣みたいに光り始めたんだ。ただ、今までディアブナスは何回か光っていて、真っ黒だったり紫だったり、とっても気持ち悪い光だったけど。今度はそうじゃないじゃなくて真っ白な光です。
そしてその白い光は更に強くなって。スノーラが僕達を抱きしめました。
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